SF小説を読んでみたいけれど、種類が多すぎてどこから手をつければいいかわからない。
ハードSF、サイバーパンク、ディストピア、スペースオペラ。
ジャンルの名前を聞いただけで「自分には難しそう」と感じてしまう初心者の方も多いはずです。
でも安心してください。
SF小説の世界は、実はびっくりするほど間口が広く、文系でも理系でも、読書初心者でも楽しめる作品がたくさんあります。
この記事では、日本SF・海外SF・ジャンル別に計47冊を厳選し、読みやすさ順に紹介します。
読み終えるころには、あなたにぴったりの1冊がきっと見つかるはずです。
▸ SF小説マッチング・システム
4つの質問であなたの最適な1冊を解析します
SFは読んだことがある?
日本の作品と海外の作品、どちらが気になる?
短編と長編、どちらが好み?
読後に求めるのは?
惹かれるストーリーは?
どんな入り口から海外SFに触れたい?
好みのテーマは?
求めるのは知的な衝撃? それとも詩的な余韻?
次に読みたいのはどんなSF?
長編と短編、どちらで楽しみたい?
求めるスケール感は?
短編に求めるものは?
テクノロジー寄り? 社会批判寄り?
あなたが覗きたい未来は?
描かれるディストピアの方向性は?
SFとは?読む前に知っておきたい基礎知識

SFとは「Science Fiction(サイエンス・フィクション)」の略で、科学的な知見や仮説をもとに構築された架空の世界を描く文学ジャンルです。
宇宙旅行、タイムトラベル、人工知能、異星人との遭遇…。
映画やアニメでおなじみのテーマですが、SFの歴史をたどると、19世紀のジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズにまでさかのぼります。
SFのおもしろさは、「もしも○○だったら?」という思考実験にあります。
もしも人工知能が意識を持ったら?もしも宇宙に人類しかいなかったら?もしも時間を自由に移動できたら?
SF小説はその問いを物語の形にして、読者に驚きと深い思索を与えてくれます。
一口にSFと言っても、ジャンルは多岐にわたります。
| ジャンル | 特徴 | 代表作 |
|---|---|---|
| ハードSF | 科学理論の正確さを重視 | 『三体』『星を継ぐもの』 |
| サイバーパンク | 電脳空間・サイボーグ・ハッカー | 『ニューロマンサー』『虐殺器官』 |
| ディストピア | 管理社会・監視社会の恐怖 | 『1984年』『すばらしい新世界』 |
| スペースオペラ | 宇宙を舞台にした壮大な冒険 | 『銀河英雄伝説』『ファウンデーション』 |
| 時間SF | タイムトラベル・パラレルワールド | 『夏への扉』『時をかける少女』 |
この記事では、上の5ジャンルに加えて「初心者向け」「日本SF」「海外SF」という切り口でも紹介しています。
難しそうだと食わず嫌いしていた人こそ、SF小説の底知れない魅力に気づけるはずです。
SF初心者におすすめの読みやすい入門書7選

まったくSFを読んだことがない人でも、この7冊なら最後まで楽しく読み通せます。
短編から長編まで、読みやすさを最優先で選びました。
- 星新一『ボッコちゃん』:SF入門の定番ショートショート集
- 筒井康隆『時をかける少女』:映画やアニメで馴染みのある青春タイムリープ
- ハインライン『夏への扉』:猫と一緒にタイムトラベルする名作
- アンディ・ウィアー『火星の人』:映画『オデッセイ』原作のサバイバルSF
- 小川哲『ゲームの王国』:カンボジアを舞台にした壮大なSF
- 森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』:少年の夏休みとSFが融合する傑作
- テッド・チャン『息吹』:珠玉の短編集で世界の真理にふれる
星新一『ボッコちゃん』(新潮文庫)
SF入門の最初の1冊として、これ以上ないほど最適な短編集です。
1話あたり数ページのショートショートが50篇収められており、通勤中や寝る前に1篇ずつ読めます。
ロボット、宇宙人、タイムマシンといったSFの定番テーマを、ユーモアと皮肉を交えて軽やかに描いています。
結末のどんでん返しが秀逸で、読むたびに「やられた!」と声が出るはずです。
SFに「難しそう」というイメージを持っている人こそ、まずこの1冊から始めてみてください。
とばり星新一は「日本SFの父」とも呼ばれる存在で、1000篇以上のショートショートを残しました。
筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)
ラベンダーの香りをきっかけに、時空を超える能力を手にした少女の物語です。
細田守監督のアニメ映画で知っている方も多いはずですが、原作はわずか100ページほどの短い小説です。
タイムリープというSFのアイデアを、思春期の恋愛と自然に融合させた手腕が見事です。
SF小説というよりも青春小説として読めるので、ジャンルへの抵抗感がある人におすすめです。



小説も映画もどちらも名作で、読み比べると楽しさが倍増します。
ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫SF)
愛猫ピートとともに未来へ旅立つ発明家ダンの物語です。
1956年に書かれた作品ですが、SFファンの間では「海外SF入門の鉄板」として不動の地位を築いています。
友人に裏切られて冷凍睡眠で未来に飛ばされたダンが、時間を取り戻そうとする爽快なストーリーです。
とにかく読後感が爽やかで、「SFって楽しい」と思わせてくれる1冊です。



猫好きな人は、ピートの健気さに胸を打たれます。
アンディ・ウィアー『火星の人』(ハヤカワ文庫SF)
火星に一人取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーが、科学知識を駆使してサバイバルする物語です。
映画『オデッセイ』の原作としても有名ですが、原作の方がさらに詳しく科学的なプロセスが描かれています。
ワトニーのユーモラスな語り口が最大の魅力で、絶望的な状況なのに思わず笑ってしまうシーンが何度もあります。
科学に詳しくなくても、主人公と一緒に問題を解決していく感覚で読めるので、初心者にもおすすめです。



じゃがいも栽培のくだりは読んでいて応援したくなります。
小川哲『ゲームの王国』(ハヤカワ文庫JA)
クメール・ルージュ時代のカンボジアを舞台に、天才的な知性を持つ少年ソリヤと少女ムイタックの数十年にわたる物語です。
第38回日本SF大賞を受賞したこの作品は、歴史小説とSFが融合した独特の構造を持っています。
上下巻の長さがありますが、ストーリーの吸引力が強く、一気に読めてしまいます。
「SFって宇宙や未来の話だけじゃないんだ」と気づかせてくれる1冊です。



歴史に興味がある人は、SF入門としてこの作品から始めるのもアリです。
森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫)
郊外の住宅地に突然ペンギンが現れる謎を、研究熱心な小学4年生の少年が解き明かしていく物語です。
第31回日本SF大賞を受賞しており、「SF」というジャンルを意識せずに読めるのが最大の長所です。
少年の視点で描かれる不思議な夏休みは、読後に切なくも温かい余韻を残します。
アニメ映画版も好評なので、映像と小説の両方で楽しめます。



「おねえさん」の正体が気になって、ページをめくる手が止まりませんでした。
テッド・チャン『息吹』(ハヤカワ文庫SF)
映画『メッセージ』の原作者テッド・チャンによる、珠玉の短編集です。
全9篇の傑作短編が収録されており、どの1篇をとっても長編1冊分のアイデアが凝縮されています。
AIの意識、タイムトラベルのパラドックス、言語と認知の関係。
深遠なテーマを扱いながら、文章は明晰で読みやすく、初心者がSFの奥深さに目覚めるには最適の1冊です。
前作『あなたの人生の物語』とあわせて読むと、テッド・チャンの世界を一望できます。



テッド・チャンの短編はどれも読むたびに発見があるので、何度でも再読したくなります。
日本SFのおすすめ名作7選


日本のSFには、海外SFとは異なる繊細さと独特の世界観があります。
入門書を読み終えた方は、この7冊で日本SFの奥深さにふれてみてください。
のちに海外文学のおすすめ本30選でも紹介しているような世界的評価を受けた作品も含まれています。
- 伊藤計劃『虐殺器官』:テロと言語の関係を描く衝撃の近未来SF
- 伊藤計劃『ハーモニー』:やさしさが支配するディストピア
- 貴志祐介『新世界より』:1000年後の日本を描く超能力文明の崩壊
- 筒井康隆『旅のラゴス』:異世界を旅する男のロードノベル
- 小松左京『日本沈没』:日本が海に沈むという究極のカタストロフ
- 円城塔『Self-Reference ENGINE』:言語と論理で遊ぶ前衛的SF
- 飛浩隆『グラン・ヴァカンス』:仮想リゾートの崩壊を描く美しい黙示録
伊藤計劃『虐殺器官』(ハヤカワ文庫JA)
9.11以降のテロとの戦いを背景に、「虐殺を引き起こす言語」の存在を追う米軍特殊部隊員クラヴィス・シェパードの物語です。
発展途上国で次々と大量虐殺が起きる裏に、ひとりの謎のアメリカ人言語学者の影がちらつく。
軍事スリラーの緊張感と、言語学・認知科学に基づいたSF的アイデアが見事に融合しています。
伊藤計劃は2009年に34歳で早逝しましたが、この1冊だけで日本SF史に名を刻みました。



読み終えたあと「言葉」に対する見方が根本から変わる小説です。
伊藤計劃『ハーモニー』(ハヤカワ文庫JA)
病気も犯罪もない、完璧に管理された健康社会。
誰もが幸福であるはずの世界で、少女たちが「自殺」を企てるところから物語は始まります。
やさしさで窒息しそうなユートピアの背後に何が隠されているのか。
『虐殺器官』の世界線の延長上にある物語で、あわせて読むと両作品の深みが増します。
フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞した、世界が認めた日本SFの傑作です。



「健康であることを強制される社会」の息苦しさが、読んでいて他人事に思えません。
貴志祐介『新世界より』(講談社文庫)
1000年後の日本。
人類は念動力(サイコキネシス)を手に入れ、穏やかな農村で暮らしています。
しかし少女・渡辺早季が成長するにつれ、この平和な社会の裏に隠された恐るべき秘密が少しずつ明らかになっていく。
上下巻で1000ページを超える大作ですが、ミステリ的な構造に引っ張られて一気読みできます。
日本SF大賞受賞作で、アニメ化もされた人気作品です。



中盤以降の展開が衝撃的すぎて、読み終えてからしばらく放心しました。
筒井康隆『旅のラゴス』(新潮文庫)
超能力が存在する異世界を旅する男ラゴスの、数十年にわたる放浪記です。
集団転移、壁抜け、未来視…さまざまな超能力を使いながら、ラゴスは「知」を求めて旅を続けます。
各章が独立したエピソードで構成されているので、どこから読んでも楽しめます。
SFでありながら紀行文学のような味わいがあり、読後に旅に出たくなる小説です。



SNSで「人生で何度も読み返したい本」としてバズったこともある隠れた名作です。
小松左京『日本沈没』(小学館文庫)
日本列島が海底に沈む。
1973年に出版され、上下巻合計で400万部以上を売り上げた日本SF最大のベストセラーです。
地球物理学に基づいた緻密な科学描写と、国家消滅に直面した日本人の姿が圧倒的な迫力で描かれます。
震災を経験した現代の日本人が読むと、フィクションとは思えないリアリティに鳥肌が立つはずです。



50年前に書かれた小説なのに、まるで明日起きてもおかしくないように感じます。
円城塔『Self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)
自己言及と無限の再帰をテーマにした、22の短い断章からなる連作集です。
「巨大知性体がフロイトを何人も作る」「一族全員がタイムマシンを発明する」…といった奇想天外なエピソードが次々と展開されます。
ストーリーを追うのではなく、言語と論理の遊びを楽しむタイプのSFです。
芥川賞作家でもある円城塔の文体は独特ですが、ハマる人にはたまらない中毒性があります。



「わからなさ」を楽しめる人にこそ読んでほしい、唯一無二のSF体験です。
飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』(ハヤカワ文庫JA)
人類がいなくなった仮想リゾートで、AIたちが永遠の夏を過ごしている。
ある日、「蜘蛛」と呼ばれる侵入者が現れ、楽園は崩壊し始める。
美しい風景描写と残酷な暴力が同居する、日本SF屈指の傑作です。
文章の美しさは日本SFの中でもトップクラスで、純文学として読んでも高い評価を受けています。



「仮想世界の終わり」を描いた小説で、これほど美しいものは他にありません。
海外SFのおすすめ古典名作7選


SF小説の歴史を語るうえで外せない、20世紀の海外SF古典を7冊厳選しました。
どれも翻訳が入手しやすく、初心者でも十分楽しめる作品ばかりです。
- アシモフ『ファウンデーション』:銀河帝国の興亡を描くSFの金字塔
- クラーク『幼年期の終り』:人類の進化の果てを描く哲学的SF
- ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』:映画『ブレードランナー』原作
- レム『ソラリス』:「知性をもつ海」との接触を描く東欧SFの最高峰
- ル=グウィン『闇の左手』:性別のない惑星を描いたジェンダーSFの先駆
- ブラッドベリ『火星年代記』:詩情あふれる火星への叙事詩
- ヴォネガット『タイタンの妖女』:宇宙規模のブラックユーモア小説
アイザック・アシモフ『ファウンデーション』(ハヤカワ文庫SF)
銀河帝国の崩壊を予測した天才数学者ハリ・セルダンが、文明の保存のために「ファウンデーション(財団)」を設立する物語です。
歴史の流れを数学で予測する「心理歴史学」というアイデアは、SF史上もっとも壮大な発想のひとつです。
Apple TV+でドラマ化もされ、再び注目を集めています。
ヒューゴー賞を受賞した「SFオールタイムベスト」の常連で、まず最初の1巻を読んでみてください。



「心理歴史学」は現代のビッグデータ分析の先取りだったとも言われています。
アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』(ハヤカワ文庫SF)
ある日、地球上空に巨大な宇宙船が出現し、異星人「オーヴァーロード」が人類を統治し始める。
戦争も飢餓もない平和な世界が実現するが、人類はやがて究極の進化を迫られることになります。
「人類の次のステージとは何か?」という問いに真正面から挑んた、哲学的SFの最高傑作です。
SF御三家の一角クラークの代表作で、ラストの衝撃は読んだ人の記憶に深く残ります。



ラスト50ページの展開は、SFを読んでいて鳥肌が立った数少ない体験です。
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(ハヤカワ文庫SF)
核戦争後の地球で、人間とそっくりなアンドロイドを「処理」する賞金稼ぎデッカードの物語。
映画『ブレードランナー』の原作ですが、小説は映画よりもさらに哲学的です。
「人間と機械の境界線はどこにあるのか?」というSFの根源的な問いが、全編を貫いています。
ディック独特の不安定な現実感覚は、現代のAI時代にこそ読まれるべきテーマです。



AIが日常に浸透した今、この小説の問いは50年前より切実に響きます。
スタニスワフ・レム『ソラリス』(ハヤカワ文庫SF)
知性をもつ「海」が表面を覆う惑星ソラリス。
宇宙ステーションに到着した心理学者ケルヴィンは、亡くなったはずの恋人が目の前に現れることに気づきます。
異星生命体との「コミュニケーションの不可能性」を描いた、ポーランドの巨匠レムの代表作です。
タルコフスキー監督とソダーバーグ監督による二度の映画化でも知られています。



「理解できない知性」との対峙は、読者自身の認識の限界を突きつけてきます。
アーシュラ・K・ル=グウィン『闇の左手』(ハヤカワ文庫SF)
住民に生物学的な「性別」がない惑星ゲセンに派遣された、男性の外交官ゲンリー・アイの物語です。
ジェンダーの概念がない社会では、政治も恋愛も友情も、人間関係のすべてが変わります。
ヒューゴー賞・ネビュラ賞をダブル受賞した、ジェンダーSFの先駆にして最高傑作です。
SFを通じて「人間とは何か」を問い直す、ル=グウィンの思想が凝縮された1冊です。



性別のない世界を想像すると、自分がどれだけ性別に縛られているかに気づきます。
レイ・ブラッドベリ『火星年代記』(ハヤカワ文庫SF)
人類が火星に入植し、先住の火星人が滅び、やがて地球もまた滅びゆく。
26の連作短編で構成された「火星への年代記」は、科学的正確さよりも詩情と寓意に満ちたSFです。
ブラッドベリの文章はSF作家の中でも格別の美しさで、文学として読んでもまったく遜色がありません。
「SF小説は文学ではない」という偏見を一撃で粉砕する、永遠の名作です。



ブラッドベリの火星は科学的には間違っているけれど、文学的には完璧です。
カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』(ハヤカワ文庫SF)
大富豪マラカイ・コンスタントが、時空を超えた旅に巻き込まれ、地球・火星・タイタンを転々とする物語です。
「人類の歴史はすべて、ある些細な目的のためだけに操られていた」というオチは、SFファンの間で伝説になっています。
ヴォネガットのブラックユーモアと人間への愛情が、壮大なスケールで炸裂する1冊です。
笑いながら読んでいるうちに、なぜか泣きそうになる不思議な体験をぜひ味わってください。



宇宙規模の壮大な皮肉に、読み終わったあとしばらく笑いが止まりませんでした。
ハードSFのおすすめ名作5選


ハードSFとは、物理学・宇宙論・生物学など実際の科学理論に基づいて物語を構築するSFのサブジャンルです。
「科学が正しいかどうか」にこだわるのがハードSFの流儀で、読むと科学の知識も自然に身につきます。
- ホーガン『星を継ぐもの』:月面で発見された5万年前の人類の謎
- 劉慈欣『三体』:中国発の宇宙規模ハードSF三部作
- イーガン『ディアスポラ』:意識のデジタル化と宇宙進出
- クラーク『2001年宇宙の旅』:キューブリック映画の原作
- ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』:異星人と協力して太陽を救う
ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』(創元SF文庫)
月面で発見された宇宙服を着た死体は、5万年前のものだった。
しかし5万年前に、宇宙服を作れる文明は地球上に存在しなかったはずです。
この謎を解くために、物理学者、生物学者、言語学者が集められ、科学的な推理合戦が始まります。
ハードSFの入門として世界中で推薦される鉄板の1冊で、読後の興奮は忘れられません。



科学ミステリーとして読んでも超一流で、ページをめくる手が止まりません。
劉慈欣『三体』(ハヤカワ文庫SF)
文化大革命を起点に、地球文明と異星文明「三体」の接触と対立を描く三部作です。
全世界でシリーズ累計2900万部を売り上げ、Netflixでドラマ化もされました。
物理学の未解決問題「三体問題」を物語の核に据えた壮大なスケールに圧倒されます。
第1部だけでも衝撃的ですが、第2部『黒暗森林』、第3部『死神永生』と読み進めるとさらに壮大な宇宙論が展開されます。



「暗黒の森」理論を知ったときの衝撃は、SF読書人生の中でも最大級でした。
グレッグ・イーガン『ディアスポラ』(ハヤカワ文庫SF)
30世紀の未来。
人類はコンピュータ内の仮想空間に意識をアップロードした「ポリス市民」、生体改造した「グレイズナー」、旧来の肉体に留まる「肉身派」に分かれて暮らしています。
ガンマ線バーストの危機をきっかけに、仮想存在たちが宇宙の果てへ旅立つ壮絶な物語です。
最先端の物理学と数学の知識がふんだんに盛り込まれたイーガンの最高傑作で、読むにはそれなりの覚悟が必要ですが、読破したときの達成感は格別です。



ハードSFの頂点に立つ作品で、読み終えると世界の見え方が変わります。
アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』(ハヤカワ文庫SF)
スタンリー・キューブリック監督の映画とともに生まれた、SF映画の金字塔の原作小説です。
謎のモノリス、人工知能HAL 9000、木星への旅。
映画では難解だった部分が、小説版ではクラークの明晰な文章でわかりやすく説明されています。
映画を観たことがある人も、小説を読むと新しい発見があるはずです。



映画の「あのラスト」が何を意味していたのか、小説を読んで初めて理解できました。
アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(ハヤカワ文庫SF)
目が覚めると、自分が誰かも、なぜ宇宙にいるのかもわからない。
記憶喪失の主人公グレースが、人類を救うミッションの全貌を少しずつ思い出していく構成が秀逸です。
『火星の人』の著者ウィアーの最新長編で、異星人との「言語の壁を超えた協力」が描かれます。
科学的な正確さとエンターテインメント性のバランスが絶妙で、ハードSF初心者にも読みやすい1冊です。



ロッキーとの友情に胸が熱くなる、21世紀のハードSFを代表する傑作です。
サイバーパンクSFのおすすめ5選


サイバーパンクとは、高度なテクノロジーと社会の底辺(ストリート)が交差する世界を描くSFのサブジャンルです。
ハッカー、電脳空間、サイボーグ、巨大企業の支配。
映画『マトリックス』やゲーム『サイバーパンク2077』で知られるこのジャンルの原点は、すべて小説にあります。
- ギブスン『ニューロマンサー』:サイバーパンクを創った記念碑的作品
- ディック『ユービック』:現実が崩壊していく恐怖
- スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ』:「メタバース」の語源になった作品
- 冲方丁『マルドゥック・スクランブル』:日本サイバーパンクの金字塔
- テッド・チャン『あなたの人生の物語』:映画『メッセージ』原作の珠玉の短編集
ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』(ハヤカワ文庫SF)
「サイバースペース」という概念を生み出し、サイバーパンクというジャンルそのものを創り上げた記念碑的作品です。
ネビュラ賞・ヒューゴー賞・フィリップ・K・ディック賞の三冠を達成した唯一のデビュー作でもあります。
元ハッカーのケイスが、謎の依頼人にリクルートされ、電脳空間で巨大なAIに挑む物語です。
独特のスタイリッシュな文体は好みが分かれますが、慣れると中毒性があります。



1984年の小説が描いた「サイバースペース」は、現代のインターネットそのものでした。
フィリップ・K・ディック『ユービック』(ハヤカワ文庫SF)
爆発事故のあと、主人公の周囲の世界が1930年代、1940年代へと退行していく。
現実が崩壊する恐怖を描かせたら、ディックの右に出る作家はいません。
「自分が今いる世界は本当に現実なのか?」という問いが、ページをめくるたびに突きつけられます。
ディック作品の中でもっとも評価が高い長編のひとつで、サイバーパンクの源流に位置する作品です。



読んでいる最中に「自分の現実も疑わしい」と感じ始めたら、ディックの術中にはまっています。
ニール・スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ』(ハヤカワ文庫SF)
「メタバース」という言葉を生み出した、サイバーパンクSFの代表作です。
ピザ配達人にして最強の剣士、というぶっ飛んだ主人公ヒロ・プロタゴニストが、仮想空間と現実を行き来しながら謎のウイルスに立ち向かいます。
ユーモアとアクションが満載で、サイバーパンクの中でもっとも楽しく読める1冊です。
Meta社の社名変更のきっかけになったとも言われる、現実に影響を与えたSF小説です。



「メタバース」という単語がこの小説から生まれたと知ると、SFの先見性に驚きます。
冲方丁『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫JA)
少女娼婦バロットが爆殺未遂から蘇生され、万能兵器のネズミ型パートナー「ウフコック」とともに復讐に挑む物語です。
日本SF大賞受賞の日本サイバーパンクの金字塔で、圧倒的なスピード感と映像的な描写に引きこまれます。
バロットとウフコックの関係性が物語の核として深く描かれており、アクションだけでなく心理描写も秀逸です。
全3巻ですが、第1巻だけでも十分楽しめます。



カジノでの頭脳戦のシーンは、SF小説の中でも屈指の名場面です。
テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫SF)
映画『メッセージ』の原作となった表題作を含む、全8篇の短編集です。
異星人の言語を学ぶことで、時間の認識そのものが変わっていく「あなたの人生の物語」は、SF短編の最高到達点のひとつです。
バビロンの塔から天国に到達しようとする「バビロンの塔」、数学的論理で神の存在を証明する「地獄とは神の不在なり」など、珠玉の作品が並びます。
『息吹』とあわせて2冊揃えると、テッド・チャンの全作品を読めます。



表題作を読んだあとに映画を観ると、涙が止まらなくなります。
ディストピアSFのおすすめ名作6選


ディストピアSFとは、管理社会・監視社会・全体主義など「理想郷の反転」を描くジャンルです。
現実の社会問題を「もしもこのまま進んだら?」と極端に拡張して見せてくれます。
- オーウェル『1984年』:監視社会の恐怖を描いた不朽の名作
- ハクスリー『すばらしい新世界』:快楽による管理社会の恐怖
- ブラッドベリ『華氏451度』:本を焼く社会が描く知性への弾圧
- アトウッド『侍女の物語』:女性の身体が国家に管理される世界
- バージェス『時計じかけのオレンジ』:自由意志と暴力の問い
- カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』:臓器提供のために生まれた子どもたち
ジョージ・オーウェル『1984年』(ハヤカワepi文庫)
「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている」。
全体主義国家による監視と思想統制を描いた、ディストピアSFの最高峰です。
テレスクリーンによる24時間監視、過去の記録の改竄、「ニュースピーク」と呼ばれる言語統制。
1949年に書かれた小説ですが、SNS時代の今読むとまるで予言書のように感じます。
ディストピアSFに興味がある人は、まずこの1冊から始めてください。



スマホの位置情報をオンにしたまま「監視されていない」と言えるでしょうか。
オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(光文社古典新訳文庫)
人工授精で人間を「製造」し、階級ごとに能力を設計された社会。
苦痛も不満もない代わりに、自由も芸術も愛も存在しない「完璧に幸福な世界」の恐ろしさを描きます。
オーウェルの『1984年』が「恐怖」による支配を描いたのに対し、ハクスリーは「快楽」による支配を描きました。
両方読み比べると、ディストピアの本質がより深く理解できます。



「幸福を与えられて自由を奪われる」のと「恐怖で自由を奪われる」のと、どちらが恐ろしいでしょうか。
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(ハヤカワ文庫SF)
華氏451度は紙が自然発火する温度。
この世界では「焚書官」が本を見つけ次第燃やします。
主人公モンターグはある日、少女との出会いをきっかけに本の価値に目覚め、焚書官でありながら本を読み始める。
「なぜ本を読むのか?」という問いに、これほど切実に向き合った小説は他にありません。



本を読む人間にとって、これほど恐ろしいディストピアはないでしょう。
マーガレット・アトウッド『侍女の物語』(ハヤカワepi文庫)
キリスト教原理主義が支配する近未来のアメリカで、出産能力のある女性が「侍女」として国家に管理される世界を描きます。
主人公オブフレッドの一人称で綴られる日々は、静かな恐怖に満ちています。
Huluでドラマ化されて世界的に話題となり、「#MeToo」運動の文脈でも再読されました。
女性の権利が後退しかねない現代にこそ読まれるべきSFです。



「フィクション」と呼ぶには、あまりにもリアルな恐怖が詰まっています。
アンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワepi文庫)
暴力と犯罪に明け暮れる少年アレックスが、国家の「矯正プログラム」で暴力衝動を消されてしまう。
「暴力的な自由」と「強制的な善良さ」、どちらが人間的なのか?
キューブリック監督の映画版でも有名ですが、小説版には映画にはない最終章が含まれており、物語の印象が大きく変わります。
独自のスラング「ナッドサット語」が使われた文体は、最初は戸惑いますがすぐに慣れます。



最終章のあるなしで解釈が真っ二つに分かれる、それ自体がこの小説のテーマです。
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(ハヤカワepi文庫)
イギリスの寄宿学校ヘールシャムで育ったキャシー、トミー、ルース。
彼らがなぜ「特別な」存在として育てられたのか、その真実が明かされたとき、静かな衝撃が走ります。
ノーベル文学賞作家イシグロが描くディストピアは、暴力も監視もない代わりに、深い悲しみに満ちています。
SFが苦手な人にも強くおすすめできる、文学としても最高峰の作品です。



読後の喪失感は、SF小説の中でもっとも深いかもしれません。
スペースオペラ・冒険SFのおすすめ5選


スペースオペラとは、宇宙を舞台に壮大な冒険や戦争を描くSFのサブジャンルです。
映画『スター・ウォーズ』の原点ともいえるジャンルで、純粋なエンターテインメントとして楽しめます。
- 田中芳樹『銀河英雄伝説』:銀河帝国vs自由惑星同盟の壮大な宇宙戦記
- ハインライン『宇宙の戦士』:パワードスーツの元祖にして軍事SFの金字塔
- アシモフ『鋼鉄都市』:ロボットと人間が共存するSFミステリ
- ダン・シモンズ『ハイペリオン』:7人の巡礼者が語る壮大な物語
- 藤井太洋『Gene Mapper -full build-』:遺伝子操作された農業の未来
田中芳樹『銀河英雄伝説』(東京創元社)
銀河帝国の天才ラインハルトと、自由惑星同盟の知将ヤン・ウェンリー。
二人の英雄を中心に、数万隻の宇宙艦隊が激突する壮大な宇宙戦記です。
全10巻の大長編ですが、政治劇・軍事戦略・人間ドラマのバランスが絶妙で、多くの読者が「一気に読んでしまった」と語ります。
日本のスペースオペラの最高峰として、アニメ化も繰り返されている不朽の名作です。



ヤン・ウェンリーの名言に惹かれてSF沼にハマる人が多いです。
ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』(ハヤカワ文庫SF)
「パワードスーツ」という概念を生み出した、軍事SFの原点にして最高峰です。
若き兵士ジョニー・リコが宇宙の昆虫型異星人との戦争に参加する物語で、『機動戦士ガンダム』をはじめ無数のアニメ・ゲームに影響を与えました。
軍事訓練の描写が非常にリアルで、成長物語としても読みごたえがあります。
ヒューゴー賞受賞作で、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原案としても知られています。



「パワードスーツ」が日本のロボットアニメに与えた影響は計り知れません。
アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫SF)
未来のニューヨークで、刑事ベイリーがロボットのダニールとコンビを組んで殺人事件を捜査する物語です。
SFとミステリの融合に成功した名作で、「ロボット工学三原則」が物語の鍵を握ります。
ロボット嫌いの刑事とロボットの相棒という組み合わせは、バディものの先駆けでもあります。
『ファウンデーション』シリーズとも世界観がつながっており、アシモフの壮大な宇宙史の一部です。



SFもミステリも好きな人にとって、これ以上ない「いいとこ取り」の1冊です。
ダン・シモンズ『ハイペリオン』(ハヤカワ文庫SF)
惑星ハイペリオンに立つ「時間の墓標」へ巡礼する7人の男女が、それぞれの物語を語る構成です。
チョーサーの『カンタベリー物語』を下敷きにした入れ子構造で、各章ごとにSFのサブジャンルが変わります。
ある章はハードSF、ある章はサイバーパンク、ある章はホラー。
ヒューゴー賞受賞の傑作で、SF小説の「集大成」とも呼ばれています。



SF初心者がこの1冊で複数のサブジャンルを体験できる、ある意味最強の入門書です。
藤井太洋『Gene Mapper -full build-』(ハヤカワ文庫JA)
遺伝子組み換え技術が高度に発達した近未来を舞台に、拡張現実が日常となった世界で起きる農作物の異変を追う物語です。
元エンジニアの著者による描写はリアルで、テクノロジーの未来像が具体的です。
セルフパブリッシング(自費出版)からスタートしてベストセラーになった経歴も話題になりました。
現代テクノロジーに関心がある人にとって、もっとも身近に感じられるSFです。



AR・遺伝子編集・ブロックチェーンといった現在進行形の技術がSFになっている点が新鮮です。
時間SF・パラレルワールドのおすすめ5選


「もしあのとき別の選択をしていたら?」
時間SFとパラレルワールドは、誰もが一度は考えたことのある「if」を物語にするジャンルです。
- H・G・ウェルズ『タイム・マシン』:タイムトラベルSFの元祖
- ケン・リュウ『紙の動物園』:中国系アメリカ人作家の珠玉の短編集
- ディック『高い城の男』:枢軸国が勝利した世界を描く歴史改変SF
- 宮内悠介『盤上の夜』:ボードゲームを通して人間存在を描く連作集
- コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』:タイムトラベル×英国コメディ
H・G・ウェルズ『タイム・マシン』(ハヤカワ文庫SF)
1895年に発表された、タイムトラベルSFの原点です。
時間旅行者が到達した80万年後の未来、人類は美しく無力な「エロイ」と、地下に棲む獰猛な「モーロック」に分化していた。
わずか100ページほどの短い小説ですが、階級社会への鋭い批評が込められています。
SFの歴史をたどるうえで、必読の古典です。



130年前に書かれた小説だとは思えないほど、読み味は現代的です。
ケン・リュウ『紙の動物園』(ハヤカワ文庫SF)
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞の三冠に輝いた表題作を含む、短編集です。
折り紙で作られた動物が生きているかのように動く「紙の動物園」は、母と息子の物語として心に残ります。
SFでありながら、東洋的な叙情と人間愛に満ちた作品が並びます。
劉慈欣『三体』の英訳者でもあるケン・リュウの、作家としての実力を堪能できる1冊です。



涙なしには読めない表題作は、SF短編の中でも特別な位置にある作品です。
フィリップ・K・ディック『高い城の男』(ハヤカワ文庫SF)
第二次世界大戦で枢軸国が勝利し、アメリカが日本とナチス・ドイツに分割統治されている世界を描きます。
ヒューゴー賞受賞の歴史改変SFの代表作で、「もしも歴史が違っていたら」を圧倒的なリアリティで描いています。
作中に登場する「もうひとつの歴史改変小説」が入れ子になった構造が、ディックらしい不安定さを醸し出しています。
Amazon Primeでドラマ化もされた人気作品です。



「現実とは何か」を問い続けるディックの作風が、最も美しく結実した作品です。
宮内悠介『盤上の夜』(創元SF文庫)
囲碁、チェッカー、麻雀、将棋…。
さまざまなボードゲームを題材に、対局する人間の存在そのものを描いた連作短編集です。
直木賞候補にもなった文学性の高さと、SFとしての斬新なアイデアが両立しています。
藤井聡太の活躍で将棋ブームが起きた今だからこそ、新鮮に読める作品です。



囲碁の章の「感覚器官を失った女性が碁盤を通じて世界を認識する」設定が鮮烈です。
コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』(ハヤカワ文庫SF)
タイムトラベルが実用化された未来のオックスフォード大学の歴史学部が舞台です。
ヴィクトリア朝のイギリスに飛ばされた歴史学者が、猫と犬と歴史の齟齬に振り回されるコメディです。
ヒューゴー賞受賞のこの作品は、タイムトラベルSFでありながら、英国式のユーモアがたっぷり詰まっています。
SFの堅いイメージを覆す、楽しくて笑えるタイムトラベル小説として最高の1冊です。



SFは楽しいものだと再確認できる、読後感が最高に温かい作品です。
SF小説をお得に読む方法2選


47冊のSF小説を紹介しましたが、すべてを購入すると費用がかさみます。
以下の2つのサービスを使えば、お得にSF小説の世界を広げることができます。
Kindle Unlimited:月額980円で200万冊以上が読み放題


Amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」は、月額980円で200万冊以上の電子書籍が読み放題になります。
ハヤカワ文庫SFの一部や、創元SF文庫の作品が対象に含まれていることがあり、SF小説を大量に読みたい方に最適です。
30日間の無料体験もあるので、まずは気になる作品が対象に入っているかチェックしてみてください。
Audible:月額1,500円で12万冊以上が聴き放題


Amazonのオーディオブックサービス「Audible」は、月額1,500円で12万冊以上が聴き放題です。
通勤中や家事をしながらSF小説を「聴く」ことができるので、読書時間がなかなか取れない方に向いています。
プロのナレーターによる朗読は臨場感があり、SF小説の世界観をより深く体験できます。
こちらも30日間の無料体験があります。
SF小説の読む順番おすすめガイド


47冊紹介しましたが、「結局どれから読めばいいの?」という方のために、レベル別の読書ロードマップを用意しました。
| レベル | おすすめ作品 | 理由 |
|---|---|---|
| Lv.1 まったくの初心者 | 『ボッコちゃん』→『夏への扉』 | 短編→読みやすい長編で抵抗感をなくす |
| Lv.2 少し慣れてきた | 『星を継ぐもの』→『1984年』 | ハードSFとディストピアの入門 |
| Lv.3 もっと深く知りたい | 『三体』→『ニューロマンサー』 | 現代SFの二大潮流を体験 |
| Lv.4 SF沼にハマりたい | 『ハイペリオン』→『ディアスポラ』 | SFの集大成と最高難度のハードSF |
大切なのは、自分が「読んでみたい」と思った作品から読むことです。
上の表はあくまで参考で、ジャンル別セクションで気になった1冊があれば、そこから始めて構いません。
日本SFをもっと深く知りたい方は日本文学のおすすめ本50選も、海外SFに興味がある方は海外文学のおすすめ本30選も参考にしてください。
また、文学のおすすめ本35選では、SFに限らず幅広いジャンルの文学を紹介しています。
まとめ


SF小説のおすすめ47冊を、初心者向け・日本SF・海外SF・ジャンル別に紹介しました。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- SF初心者は、星新一『ボッコちゃん』やハインライン『夏への扉』から始めるのがおすすめ
- 日本SFは伊藤計劃・貴志祐介・筒井康隆・小松左京がスタート地点
- 海外SF古典はアシモフ・クラーク・ディック・レムの「四天王」を押さえよう
- ハードSFは『星を継ぐもの』と『三体』の2冊が入門に最適
- サイバーパンクとディストピアは社会問題に関心がある人にぴったり
- Kindle UnlimitedやAudibleを活用すれば、お得にSFの世界を広げられる
SF小説は「難しそう」というイメージで敬遠されがちですが、実は初心者こそ楽しめるジャンルです。
この47冊の中から、あなたにとっての「SF入門の1冊」が見つかることを願っています。
読み終えたとき、世界の見え方が少しだけ変わっているはずです。





















































