悩んでいる人円城塔の本が気になるけど、難解って聞くし、どれから読めばいいのかまったくわからない…。
円城塔の本は、数理的な発想、言葉遊び、歴史改変が重なり、題名やあらすじだけでは最初の一冊を決めにくいです。
この記事では、短編から代表的な長編まで15冊をランキングで紹介します。
2,000冊以上読んできた僕が、各作品の主題と読みやすさを確かめて選びました。
自分に合う入口がわかり、円城塔独特の思考実験を楽しみながら次の作品へ進めます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
日本SFから文学全体へ読書を広げたい人は、文学のおすすめ本35選も参考にしてください。
1位:『オブ・ザ・ベースボール』(円城塔)
人が空から落ちる町で、救助隊の男が働く表題作を収めた短篇集です。
円城塔の文學界新人賞受賞作と「つぎの著者につづく」を一冊にまとめています。
年に一度人が落ちる「ファウルズ」と、制服やバットを持つ救助隊の日常を描きます。
不思議な設定を短く楽しみ、円城塔の小説へ入りたい初心者に向く一冊です。
「円城塔がどういう作家なのか」を短時間で掴みたいときに、最適の一冊です。
2位:『これはペンです』(円城塔)
人間の記憶と文章の境界を、二つの中篇で揺さぶる作品集です。
円城塔が文字、磁石、タイプボール、DNAを結びつけ、叔父を「文章」として描きます。
併録作『良い夜を持っている』では、父の記憶から仮想の都市が組み上がり、存在の輪郭が書き換わります。
言語SFの核心を、比較的短い物語から読み始めたい人に適しています。
円城塔の作品に感情移入できるか不安な方にとって、安心して手に取れる入口です。
3位:『バナナ剥きには最適の日々』(円城塔)
奇妙な科学設定と日常のずれを楽しめる、十篇収録の短篇集です。
円城塔が宇宙探査、時間、都市などを題材に、論理とユーモアを組み合わせています。
無人探査機がバナナ形の異星人を夢見る話や、時計の町を描く「エデン逆行」を収めます。
長編の構造より、多彩な着想を一篇ずつ味わいたい人におすすめです。
「読んだのに覚えてない…」が口ぐせの方に、最初の一冊としておすすめです。
4位:『文字渦』(円城塔)
漢字そのものを主人公にし、文字と人間の歴史を描く十二篇の連作小説です。
円城塔が秦の墓、道教、仏教、分子生物学、情報科学を横断して物語を組みます。
文字を殺す「連続殺字」や時代を渡るルビを通じ、記号が生き残る仕組みを問います。
漢字の成り立ちとSFの発想を同時に味わいたい人にすすめたい一冊です。
活字やフォントが好きな方にとっては、たまらない読書体験になるはずです。
5位:『道化師の蝶』(円城塔)
小説と言語の境界を、世界を巡る追跡から描く芥川賞受賞作です。
円城塔が多言語作家・友幸友幸と、彼を捜す富豪エイブラムスの追跡を描きます。
東京、シアトル、モロッコ、サンフランシスコを巡る物語が、小説と言語の謎へつながります。
短い作品から円城塔の言語感覚と入れ子構造を体験したい人に向いています。
芥川賞受賞作という肩書きに惹かれて手に取る方にも、期待を裏切らない読み応えです。
6位:『屍者の帝国』(伊藤計劃・円城塔)
死者を労働力として使う十九世紀を舞台にした長篇スチームパンクSFです。
伊藤計劃が残した冒頭の原稿を円城塔が引き継ぎ、ジョン・H・ワトソンの冒険として完成させました。
屍者技術を追う英国諜報員が各地を巡り、魂と言語、意識の所在へ迫ります。
歴史上の人物が交差する冒険と、意識をめぐる問いを同時に楽しみたい人に向きます。
冒険小説やSFが好きで、円城塔の名前にはまだ触れたことがない方への最高の入口です。
7位:『後藤さんのこと』(円城塔)
同じ姓を持つ無数の「後藤さん」から、個人と宇宙の関係を描く短篇集です。
円城塔が六篇と追加作品を通じ、名前、記憶、時間を異なる角度から組み替えます。
百の断片で銀河興亡史をたどる作品や、時間SF「墓標天球」を収めます。
一つの設定が姿を変えて反響する、連作的な読み味を好む人に向いています。
意味がわからなくても読後に何かが残る、そんな体験をしたい方にぴったりです。
8位:『ムーンシャイン』(円城塔)
数学と物語を往復し、世界の対応関係を描く四篇のSF作品集です。
円城塔がムーンシャイン予想、エルゴード性、転生など高度な概念を小説へ移します。
八つの物語が重なるパリンプセストや、数論を物語化した表題作を収めます。
数学の予備知識がなくても、構造の美しさと謎を粘り強く楽しめる人に向きます。
円城塔の最新進化形を体験したい方は、ぜひ手に取ってみてください。
9位:『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(円城塔)
人工知能と仏教思想を交差させ、機械の救済を問う長篇SFです。
円城塔が上座部、天台、密教、禅の歴史を踏まえ、二〇二一年に現れたコードを描きます。
自らを仏陀と名乗るコードの複製と廃棄が、苦しみや輪廻の意味を変えていきます。
AIの意識と宗教を、思想史に根差した物語として考えたい人におすすめです。
AI技術に興味がある方、円城塔の最新刊を追いかけたい方におすすめです。
10位:『Self-Reference ENGINE』(円城塔)
断片的な物語が互いを参照し、巨大な世界像を形づくる連作SFです。
円城塔のデビュー作『Self-Reference ENGINE』を増補して文庫化しています。
こめかみに埋まった弾丸、年に一度倒れる箱、鯰文書の謎が時間と論理を揺さぶります。
筋を一直線に追うより、断片の接続と自己言及を楽しみたい読者に向く作品です。
「わからないけど面白い」を初めて体験したい方に、最初の1冊としておすすめです。
11位:『Boy’s Surface』(円城塔)
数学の概念を恋愛と身体の物語へ変換した四篇の作品集です。
円城塔が曲面や写像などの発想を用い、人と人が触れ合う条件を描いています。
写像が初恋の不可能性を語る表題作や「Your Heads Only」を収めます。
数式を解くより、数学的な比喩が生む感情と物語を味わいたい人に向きます。
数学に興味がある方はもちろん、「理系出身の作家の恋愛小説ってどうなるの?」と気になる方にもおすすめです。
12位:『プロローグ』(円城塔)
語り手と登場人物の対話から、物語が始まる条件を問う長篇です。
円城塔が名前、世界、プログラムの関係を組み替え、壮大な私小説を描きます。
話し合いで人物の名と世界が決まり、プログラムに沿って物語が始まります。
小説の仕組みを読むこと自体を楽しみ、姉妹作『エピローグ』へ進みたい人に向いています。
小説の構造そのものに興味がある文学ファンに、強くおすすめします。
13位:『エピローグ』(円城塔)
人間が現実から退いた未来で、殺人と世界の解像度を追う長篇SFです。
円城塔が、現実宇宙を書き換える「オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)」を描き、『プロローグ』と連動させています。
朝戸連とアラクネ、刑事クラビトの線が交差し、二つの宇宙の連続殺人へ迫ります。
『プロローグ』の次に、複数世界と推理が重なる構成を読みたい人に向きます。
円城塔の到達点を確認したい読者への、最終試験のような一冊です。
14位:『シャッフル航法』(円城塔)
世界の端や宇宙を舞台に、論理のずれを味わう十篇の短篇集です。
円城塔が国、青春、料理、犯罪など異なる題材を、精密な発想で組み替えています。
ハートの国、世界の端にいる青年、宇宙料理、連続殺人を扱う作品を収めます。
一作ごとに設定が変わる短篇で、円城塔の発想の幅を確かめたい人に向いています。
SFを読み慣れている方なら、この短編集はきっと宝物になります。
15位:『烏有此譚』(円城塔)
灰に埋もれた語り手が穴になるという奇妙な出来事を描く実験小説です。
『群像』掲載作に注釈を重ね、円城塔が本文と説明の境界を意図的に崩しています。
単行本で追加された注が出来事を補いながら、物語の読み方そのものを揺さぶります。
難解さを避けず、注釈まで含めた小説の仕掛けを読み解きたい上級者向けです。
「小説が壊れていく」瞬間を味わいたい上級者に、ぜひ挑戦してほしい一冊です。
円城塔の本を10倍楽しむ3つのキーワード


円城塔の作品を読むとき、以下の3つのキーワードを意識すると理解が深まります。
自己言及(セルフリファレンス)
「この文は偽である」のように、自分自身に言及する構造のことです。
円城塔の作品では、小説のなかで小説が書かれたり、物語の登場人物が物語を語ったりする場面が頻出します。
『Self-Reference ENGINE』はまさにこの概念をタイトルに掲げた作品で、22の断章すべてが互いに言及し合う構造になっています。
メタフィクション
フィクションであることを自覚したフィクション、つまり「小説についての小説」のことです。
『プロローグ』では作家が小説を書く過程がそのまま小説になり、『烏有此譚』では注釈が本文を侵食します。
「いま自分は何を読んでいるのか?」と問い直す瞬間こそが、円城塔作品の醍醐味です。
チューリングマシン
コンピュータ科学の父アラン・チューリングが提唱した計算の理論モデルです。
『バナナ剥きには最適の日々』の表題作は、チューリングマシンが単純な作業を延々と計算する話です。
円城塔作品には計算や情報処理に関わるモチーフが多く登場するため、この概念を知っておくと作品の骨格が見えやすくなります。
SFやプログラミングに興味のある方は、SF小説のおすすめ本47選や日本SF小説のおすすめ33選もあわせてチェックしてみてください。
円城塔のおすすめ本に関するよくある質問


円城塔の本に関してよく寄せられる質問をまとめました。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


円城塔の小説は、耳と電子書籍を使い分けると生活の中で読み進めやすくなります。
移動時間を読書に変えるAudibleプレミアム


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読み上げと目読を組み合わせるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedなら、対象本を試し、合わなければ次の本へ移れるため、最初の一冊を選びやすくなります。
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まとめ:円城塔のおすすめ本ランキング15選


15冊のランキングを、書名、著者、ジャンルとともに一覧へまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | オブ・ザ・ベースボール | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 2位 | これはペンです | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 3位 | バナナ剥きには最適の日々 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 4位 | 文字渦 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 5位 | 道化師の蝶 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 6位 | 屍者の帝国 | 伊藤計劃・円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 7位 | 後藤さんのこと | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 8位 | ムーンシャイン | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 9位 | コード・ブッダ 機械仏教史縁起 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 10位 | Self-Reference ENGINE | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 11位 | Boy's Surface | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 12位 | プロローグ | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 13位 | エピローグ | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 14位 | シャッフル航法 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 | |
| 15位 | 烏有此譚 | 円城塔 | 日本SF・実験小説 |
おすすめ度は、初めて読む人の入りやすさと、テーマを考える深さをもとにした本記事独自の目安です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。























