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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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ポストコロニアルの本おすすめ10選【入門書から文学作品まで徹底ガイド】

「ポストコロニアル」という言葉を最近よく耳にするけれど、どこから手をつけたらいいかわからない。

植民地主義が残した傷跡や、現代社会に続く支配の構造について学びたいけれど、難解な理論書ばかりで挫折しそう。

そんな悩みを抱えていませんか?

ポストコロニアリズムは、現代の世界情勢や文化摩擦、そして私たち自身の無意識な偏見を理解するために不可欠な視点です。

この記事では、年間100冊以上の人文書を読みこむ筆者が、ポストコロニアルのおすすめ本を10冊厳選してご紹介します。

初心者でも読みやすい入門書から、歴史を動かした名著、そして心ゆさぶる文学作品まで、バランスよくセレクトしました。

この記事を読めば、あなたの関心にぴったりの一冊が見つかり、世界を見る目ががらりと変わる読書体験ができるはずです。

とばり

まずは直感で、気になる本を選んでみてくださいね。

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Q1. まず、どのジャンルから入りますか?

Q2. 理論書を読むなら?

Q2. 舞台となる地域は?

Q3. 重視する視点は?

Q3. 関心があるテーマは?

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目次

ポストコロニアルとは?現代を読みとく鍵

ポストコロニアルとは?現代を読みとく鍵
ポストコロニアルとは?現代を読みとく鍵

ポストコロニアル(Postcolonial)とは、直訳すれば「植民地主義の後」という意味です。

しかし、これは単に「植民地時代が終わったあとの時代」を指す言葉ではありません。

かつての帝国主義や植民地支配が、政治や経済だけでなく、文化や人々の精神にどのような「見えない支配」を残したのか。

それを批判的に検証し、支配される側(旧植民地側)の視点から歴史や文学を問いなおそうとする思想運動や批評理論のことを指します。

「西洋が中心で、非西洋は遅れている」という無意識の偏見(オリエンタリズム)は、今の私たちの社会にも根深く残っています。

ポストコロニアリズムを学ぶことは、そうした「当たり前」を疑い、異なる文化や他者との関係を結びなおすための知的なレッスンなのです。

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入門編ポストコロニアルのおすすめ理論書5選

入門編ポストコロニアルのおすすめ理論書5選
入門編ポストコロニアルのおすすめ理論書5選

まずは、ポストコロニアル理論の基礎を築いた重要人物たちの名著と、全体像をつかめる入門書をご紹介します。

  • エドワード・サイード『オリエンタリズム』
  • ロバート・J・C・ヤング『ポストコロニアリズム』
  • 本橋哲也『ポストコロニアリズム』
  • フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』
  • G.C.スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』

エドワード・サイード『オリエンタリズム』(平凡社)

すべてはここから始まりました。1978年に刊行され、世界中の人文学に衝撃をあたえた記念碑的な一冊です。

パレスチナ出身の文学研究者サイードは、西洋が「東洋(オリエント)」を記述するとき、そこには常に「支配する側」の偏見や欲望が投影されていることを暴きだしました。

「東洋人は神秘的だ」「感情的で非合理的だ」といったイメージが、いかにして西洋の裏返しとして作られ、支配を正当化してきたのか。

この本を読むことで、私たちが普段ニュースや映画で目にする「異文化のイメージ」が、実は作られたものであることに気づかされます。

とばり

現代思想を学ぶなら避けては通れない、圧倒的な迫力をもった必読書です。

ロバート・J・C・ヤング『ポストコロニアリズム』(岩波書店)

「理論は難しそうだから、まずは全体像を知りたい」という方には、岩波書店の「1冊でわかる」シリーズの本書がおすすめです。

著者のヤングは、ポストコロニアリズムを単なる学問的な流行としてではなく、歴史的な「抵抗の運動」として位置づけます。

ガンディーやファン・ボイ・チャウなど、実際の独立運動家たちの活動と理論をリンクさせながら解説してくれるため、「なぜこの思想が必要だったのか」という熱量が伝わってきます。

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入門書として非常にバランスがよく、最初の一冊として最適です。

本橋哲也『ポストコロニアリズム』(岩波書店)

日本人の著者による入門書なら、こちらがおすすめです。

サイード、ファノン、スピヴァク、バーバといった主要な思想家の理論を丁寧に紹介しつつ、それらを「日本」という文脈でどう考えるべきかを問いかけます。

日本はかつて植民地支配を行った「帝国」側でありながら、西洋に対しては「遅れた国」とみなされる複雑な立場にあります。

この本を読むことで、遠い国の話だと思っていたポストコロニアルの問題が、自分たちの足元の歴史や社会と深くつながっていることを実感できるでしょう。

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「日本に生きる私たち」にとって、この問題がどう関係するのかが見えてきます。

フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』(みすず書房)

ポストコロニアル理論の先駆者であり、精神科医でもあったファノンによる、魂の叫びともいえる書です。

カリブ海のマルティニークに生まれた黒人である彼が、フランスという白人社会のなかで直面した「自己否定」の心理を分析します。

「白人のようになりたい」「黒人である自分が恥ずかしい」という劣等感(コンプレックス)が、植民地支配によっていかに植えつけられたものか。

その分析は痛々しいほど鋭く、支配される側の「心」の問題に深くきりこんだ名著です。

とばり

現代の差別問題を考えるうえでも、多くの示唆をあたえてくれます。

G.C.スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房)

「サバルタン」とは、社会の最底辺に置かれ、自らの声を届ける手段を奪われた人々のことです。

インド出身の批評家スピヴァクは、西洋の知識人たちが「彼らの声を代弁してやる」という態度そのものが、実は新たな支配ではないかと鋭く批判しました。

非常に難解なテキストとして知られますが、「弱者の声を聞く」という行為の難しさと暴力性について、これほど深く考えさせた本はありません。

とばり

みすず書房版には詳細な解説がついているため、じっくりと腰を据えて取り組みたい一冊です。

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実践編ポストコロニアル文学のおすすめ5選

実践編ポストコロニアル文学のおすすめ5選
実践編ポストコロニアル文学のおすすめ5選

理論だけでなく、文学作品(小説)を通してポストコロニアルの世界にふれることもおすすめです。物語の力は、理屈以上に深く胸に刺さります。

  • チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』
  • E.M.フォースター『インドへの道』
  • ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』
  • V.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』
  • ジン・リース『サルガッソーの広い海』

チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』(光文社古典新訳文庫)

著:アチェベ, 翻訳:粟飯原 文子
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「アフリカ文学の父」と呼ばれるナイジェリアの作家、アチェベの代表作です。

西洋人がやってくる前の、伝統的で誇り高いイボ社会。しかし、キリスト教の宣教師や植民地行政官の到来によって、その秩序が音を立てて崩れていく様子が描かれます。

野蛮で未開な土地ではなく、独自の文化と尊厳を持った社会が破壊されていく悲劇を、内部の視点から描いた傑作です。

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「アフリカ=未開」という西洋のイメージを打ち砕いた、記念碑的な小説です。

E.M.フォースター『インドへの道』(ちくま文庫)

イギリス統治下のインドを舞台にした、映画化もされた名作です。

インド人の医師アジズと、イギリス人の教育者フィールディング。二人は友情を育もうとしますが、ある「事件」をきっかけに、支配する者とされる者の溝の深さが露呈します。

「支配構造があるかぎり、真の友情は成立しないのか?」という重い問いを投げかける、美しくも切ない物語です。

とばり

人間同士のわかりあえなさと、それでもわかりあおうとする切実さが描かれています。

ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』(光文社古典新訳文庫)

アフリカのコンゴ奥地へと遡行する冒険小説であり、映画『地獄の黙示録』の原作としても有名です。

この作品は、西洋文明の野蛮さを暴いた点では評価されていますが、同時にアフリカ人を背景としてしか描いていないとして、先ほどのアチェベらから批判も受けました。

しかし、西洋文学が「他者」をどう描いてきたかを知るための最重要テキストとして、今も読みつがれています。

とばり

アチェベの『崩れゆく絆』とセットで読むことを強くおすすめします。

V.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(岩波文庫)

カリブ海のトリニダード・トバゴ出身、ノーベル賞作家ナイポールの初期短編集です。

スラム街「ミゲル・ストリート」に暮らす個性的な人々の日常を、少年の視点からユーモラスに、しかしどこか哀愁を漂わせて描いています。

植民地社会の行き詰まりや閉塞感を描きながらも、そこに生きる人々のたくましさや愛おしさが伝わってくる、読み心地のよい作品です。

とばり

重たいテーマでも、軽妙な語り口のおかげでするすると読めてしまいます。

ジン・リース『サルガッソーの広い海』(みすず書房)

ポストコロニアル文学の金字塔のひとつです。

シャーロット・ブロンテの名作『ジェーン・エア』に登場する「屋根裏の狂女」。彼女はなぜ狂ってしまったのか?

その前日譚を、カリブ海のクレオール(白人植民者と現地人の混血的立場)である彼女の視点から書きなおした、スリリングな物語です。

「名作」の裏側に隠されていた、もうひとつの声なき声を復権させる、文学による文学への異議申し立てといえます。

とばり

『ジェーン・エア』を読んだことがある人なら、その衝撃は計り知れません。

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まとめ:世界の見方を変える一冊を

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ポストコロニアルの視点を持つことは、私たちが「当たり前」だと思っている価値観や歴史を、もう一度問いなおす旅に出るようなものです。

少し難しそうに見えるかもしれませんが、物語や入門書から入れば、その奥深い世界に夢中になるはずです。

ぜひ、気になった一冊を手にとって、新しい世界の扉を開いてみてください。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 20歳の時、読書家の友人から人文書をおすすめされて、本を読む楽しさを知る。昼間はWEB系の仕事、深夜に読書する毎日。人文書の「何から読めばいい?」を解決します📚 好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF🕊️幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。1994世代。

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