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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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ポストモダンの本おすすめ10選【入門から思想・文学・日本論まで読書ロードマップ】

ポストモダンということばは、建築や美術、哲学、文学、社会学と、さまざまな場所で飛び交っています。

けれど、いざ本を手にとろうとすると、どこから読めばいいのか見当がつかない。

そんな経験をした人は多いのではないでしょうか?

この記事では、まったくの初心者でも読みとおせる入門書から、ポストモダン思想の核心にふれる古典的名著、さらには日本社会への応用まで、全10冊を厳選しています。

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読み終えたあとには、ニュースや広告、アニメやSNSの景色までもが少しだけ違って映るはずです。

📚 あなたにぴったりのポストモダン本診断

Q1. ポストモダンについて、まずどう入りたいですか?

Q2. 何を知りたいですか?

Q2. どんなテーマに惹かれますか?

Q3. 現実はどこまで本物だと思いますか?

あなたにおすすめの一冊は…

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目次

ポストモダンのおすすめ入門書3選

ポストモダン思想は、そのまま原典を開くと高い壁に感じます。

まずは地図となる入門書を読んでから、各思想家の著作に進むのが近道です。

  • 千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書)
  • 本上まもる『<ポストモダン>とは何だったのか』(PHP新書)
  • 岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)

千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書)

2023年の新書大賞を受賞し、現代思想の入門書として今もっとも読まれている一冊です。

デリダ、ドゥルーズ、フーコーを軸に、ポストモダン思想の核にある「物事を二項対立で割り切らない」態度をていねいに描き出しています。

この本を読むと、秩序の強化を警戒し、逸脱する多様性を泳がせておくという発想が身につきます。

新書のボリュームなので、哲学書を読んだことがない人でも無理なく最後まで読みきれます。

現代思想のおすすめ本のなかでも、僕がまず手にとってほしい一冊です。

とばり

僕はこの本からポストモダンに入り直しました。「脱構築」の意味がすとんと落ちてきます。

本上まもる『〈ポストモダン〉とは何だったのか』(PHP新書)

1983年に浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、日本にポストモダン旋風が吹き荒れました。

あのブームは一過性の流行だったのか、それとも今も生きている思想なのか。

本書はその問いに正面から向き合う一冊です。

浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也という四人の思想家を軸に、日本におけるポストモダンの受容史をたどります。

とばり

この本を読むと、フランス発の思想が日本でどう変容したかがわかり、ポストモダンの輪郭がはっきり見えてきます。

岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)

ポストモダン以降、哲学者たちはいったい何を考えているのか。

人工知能、格差社会、環境破壊、テロ、宗教対立といった現代の難問に、最前線の哲学がどう応えているかを一冊にまとめています。

各章末のブックガイドが充実しており、この本を読むと次に何を読むべきかまで見通せるようになります。

累計4.5万部をこえ、2023年には朝日新聞出版から文庫版も出ています。

ポストモダン思想の原典おすすめ3選

入門書で見取り図を手に入れたら、いよいよ思想家たちの原典に踏みこみます。

ここではポストモダン思想を語るうえで外せない三冊をとりあげます。

  • ジャン=フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』(水声社)
  • ジャン・ボードリヤール『シミュラークルとシミュレーション』(法政大学出版局)
  • リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』(岩波書店)

ジャン=フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』(水声社)

ポストモダンという概念を哲学の土俵に乗せた、文字どおりの出発点です。

リオタールは、近代を支えてきた「大きな物語」が信じられなくなった状態をポストモダンと呼びました。

科学の進歩が人類を幸福にするとか、歴史は理性によって前進するとか、そうした壮大な物語が説得力を失ったあとに何が残るのか。

この本を読むと、自分が信じている物語の正体を見つめ直す力が身につきます。

1979年の刊行から40年以上たった今も、ポストモダンを論じるすべての本がこの一冊を参照しています。

とばり

薄い本なのに、読後に残る余韻が長いです。ポストモダンを一語で定義してくれる古典。

ジャン・ボードリヤール『シミュラークルとシミュレーション』(法政大学出版局)

映画『マトリックス』の冒頭にこの本が映ったことで、一躍有名になった一冊です。

ボードリヤールは、現代社会では本物とコピーの区別そのものが消滅し、コピーのコピーだけが増殖する状態が生まれていると論じました。

この本を読むと、テレビやSNSを通じて流れてくる情報が現実そのものより生々しく感じられる理由がわかります。

ボードリヤールが「ハイパーリアル」と呼んだこの感覚は、AIが画像を生成する今の時代にこそ切実に響きます。

2008年に出た新装版が手に入りやすいです。

リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』(岩波書店)

ポストモダン思想はしばしば、何でもありの相対主義だと批判されます。

ローティはその批判を受けとめながら、絶対的な真理がなくても人は連帯できるという道を切りひらきました。

言語は現実を映す鏡ではなく、世界に対処するための道具にすぎない。

この本を読むと、分断が深まる現代社会で他者とつながるための思考の足場が手に入ります。

2024年にはNHK「100分de名著」でもとりあげられ、再び注目を集めました。

ポストモダンと日本社会のおすすめ本2選

ポストモダンの思想は、1980年代の日本で独自の花を咲かせました。

ここでは、日本の知的風景を決定的に変えた二冊を紹介します。

  • 浅田彰『構造と力―記号論をこえて―』(勁草書房)
  • 東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)

浅田彰『構造と力―記号論をこえて―』(勁草書房)

1983年、当時26歳の浅田彰がこの本を出したとき、日本の思想界は一変しました。

構造主義からポスト構造主義への流れを一本の線で描き、その先に広がるポストモダンの風景を鮮やかに見せた一冊です。

この本を読むと、プレモダン、モダン、ポストモダンという三つの時代の思考の違いが一気に見渡せるようになります。

哲学書としては異例の数十万部を売り上げ、ニューアカデミズムと呼ばれる社会現象を生みました。

2023年には中公文庫からも出ており、手にとりやすくなっています。

東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)

オタク文化を素材に、ポストモダン社会の消費構造をあざやかに読み解いた一冊です。

東浩紀は、リオタールの「大きな物語の失効」を日本のサブカルチャーに引きつけ、「データベース消費」という新しい概念を打ちたてました。

この本を読むと、物語の全体ではなくキャラクターの要素を断片的に消費する行動の構造が見えてきます。

2001年の刊行ですが、SNS時代のコンテンツ消費にもそのまま当てはまり、むしろ今のほうがリアリティをもって読めるでしょう。

批評の本おすすめにも挙げた、現代日本文化論の転換点です。

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アニメやゲームが好きな人なら、ポストモダンの入り口としてこの本がもっとも自然かもしれません。

ポストモダンを体感できるおすすめ本2選

ポストモダンは頭で理解するだけでなく、物語や社会分析をとおして体感することもできます。

最後に、ポストモダンの空気をまるごと味わえる二冊をとりあげます。

  • ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』(東京創元社)
  • 大澤真幸『不可能性の時代』(岩波新書)

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』(東京創元社)

中世イタリアの修道院で起きる連続殺人事件。

その謎を追う修道士ウィリアムの推理は、記号と解釈をめぐるポストモダン的な冒険そのものです。

この本を読むと、テクストのなかに引用と暗号が幾層にも折りたたまれている構造を体験でき、読むたびに新しい発見があります。

全世界で5000万部をこえるベストセラーであり、ポストモダン文学の金字塔として読みつがれてきました。

2025年12月にはエーコ直筆の図面も収録した完全版の刊行が予定されています。

大澤真幸『不可能性の時代』(岩波新書)

戦後日本の精神史を「理想の時代」「虚構の時代」「不可能性の時代」という三段階で描いた社会学の名著です。

大澤真幸は、1995年のオウム真理教事件を境に日本社会が新たな局面に入ったと論じます。

ポストモダンの先にある不可能性とは何か。

この本を読むと、人々は現実から逃げているのではなく現実へと逃げているという逆転した問いに出会えます。

SNSに閉じこもるようにして現実を消費する今の僕たちに、静かに刺さる一冊です。

ポストモダン本の読む順番ガイド

10冊もあると、どこから始めるか迷いがちです。

以下に、筆者がおすすめする読書の道筋を整理しました。

段階おすすめ本ポイント
まず最初に『現代思想入門』思想の全体像をつかむ
日本での受容『<ポストモダン>とは何だったのか』日本のポストモダン史を整理
原典に挑戦『ポスト・モダンの条件』ポストモダンの定義をおさえる
さらに深く『シミュラークルとシミュレーション』『偶然性・アイロニー・連帯』メディア論と倫理の両面から
日本社会に応用『構造と力』『動物化するポストモダン』ポストモダンと日本の交差点

上から順に読んでいけば、ポストモダンという大きなテーマの輪郭が自然と浮かびあがってきます。

もちろん、気になるところから手にとっても構いません。

あわせてポスト構造主義のおすすめ本も読むと、思想の前後関係がより立体的に見えてきます。

また、ポストモダンの対極にある実存主義のおすすめ本も、比較の視点として参考になるはずです。

ポストモダンを学ぶと何が変わるのか

ポストモダンの思考は、ふだん疑いもしない物語の枠組みや、現実と虚構の境界線が、実はとても脆いものだと気づかせてくれます。

  • 広告やニュースの裏を読める どんな物語が僕たちを動かしているかに気づけます
  • サブカルチャーの見方が変わる アニメやゲームの構造を思想の言葉で語れるようになります
  • 正解のない問いに向き合える 大きな物語なしに生きる作法が身につきます

難しそうに見えるポストモダンも、入門書を一冊読み終えるだけで景色がガラリと変わります。

気になった本を手にとって、静かにページをめくってみてください。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 20歳の時、読書家の友人から人文書をおすすめされて、本を読む楽しさを知る。昼間はWEB系の仕事、深夜に読書する毎日。人文書の「何から読めばいい?」を解決します📚 好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF🕊️幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。1994世代。

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