悩んでいる人漱石を読みたいけれど、『坊っちゃん』と『こころ』のどちらから始めればいいの?
夏目漱石を読んでみたいものの、『坊っちゃん』と『こころ』のどちらから始めるべきか迷っていませんか。
この記事では、夏目漱石のおすすめ本13冊をランキング形式で紹介し、前期・後期三部作を含む読む順番も整理します。
哲学・思想・文学を中心に2,000冊以上読んできた僕が、初読でつまずきにくい入口から作品世界を深められる本まで選びました。
読み終える頃には、自分に合う最初の一冊と、その次に読む作品を決められます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
>> 30日間無料でKindle Unlimitedを試す
kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
作品の幅を広げたい人は、日本文学のおすすめ本も参考にしてください。
1位:『坊っちゃん』(夏目漱石)
正義感の強い青年教師が、学校と土地のしがらみにぶつかる痛快な小説です。
漱石は江戸っ子の坊っちゃんを語り手にして、大人たちの体面と偽善を軽快な文体で描きます。
赤シャツや野だいことの対立を通して、まっすぐに生きることの爽快さと危うさが見えてきます。
テンポのよい物語から漱石を読み始めたい人に向く一冊です。
2位:『吾輩は猫である』(夏目漱石)
名もない猫の目を通して、明治の知識人と人間社会を風刺した小説です。
英文学者でもあった漱石が、苦沙弥先生の家に集まる人々の会話をユーモアたっぷりに描きます。
猫の観察には、人間の虚栄、知識人の空回り、文明開化への違和感が映し出されます。
漱石の笑いと批評精神をまとめて味わいたい人に向く一冊です。
3位:『夢十夜』(夏目漱石)
十の夢を題材に、生と死、時間、愛を幻想的に描いた短編集です。
漱石は各夜を独立した物語にして、現実の論理では捉えきれない光景を簡潔な文章で示します。
百年待つ約束、運慶の彫刻、背中の子どもなど、読み終えても意味を考えたくなる場面が続きます。
短い作品から漱石の想像力と文章を確かめたい人に向く一冊です。
4位:『三四郎』(夏目漱石)
熊本から上京した青年が、大学生活と恋愛を通して都会の価値観に触れる小説です。
前期三部作の第一作として、漱石が明治末の東京と地方出身者の戸惑いを描きました。
三四郎、美禰子、野々宮らの距離が揺れるなかで、青年の受け身な姿勢と成長の兆しが浮かびます。
青春小説から前期三部作へ入りたい人に向く一冊です。
5位:『それから』(夏目漱石)
仕事を持たずに暮らす代助が、友情と愛の間で決断を迫られる小説です。
前期三部作の第二作として、漱石が高等遊民の生活と近代社会への違和感を描きます。
友人の妻となった三千代への思いが明らかになるにつれ、経済的自立と個人の自由が衝突します。
恋愛と社会的責任をめぐる漱石の問いを読みたい人に向く一冊です。
6位:『門』(夏目漱石)
過去の過ちを抱えた夫婦が、静かな生活のなかで救いを求める小説です。
前期三部作の第三作として、漱石が宗助と御米の孤立した暮らしを抑制した筆致で描きます。
友人を裏切った記憶、弟の将来、禅寺での修行が重なり、簡単には解けない罪悪感が残ります。
派手な展開より、夫婦の沈黙と内面をじっくり読みたい人に向く一冊です。
7位:『彼岸過迄』(夏目漱石)
複数の人物と出来事がつながり、須永の恋愛と自意識へ収束していく小説です。
後期三部作の第一作として、漱石が探偵趣味を入口に人間関係の機微を組み立てました。
敬太郎の好奇心から始まった物語は、千代子をめぐる須永の逡巡と孤独を掘り下げます。
後期作品の心理描写へ段階的に入りたい人に向く一冊です。
8位:『行人』(夏目漱石)
妻との関係に疑念を抱く一郎と、周囲の家族が追い詰められていく小説です。
後期三部作の第二作として、漱石が知性の鋭さと人を信じられない苦しみを描きます。
弟に妻の貞操を確かめさせようとする一郎の行動から、近代人の孤独と自意識が露わになります。
漱石の重い心理小説を深く読みたい人に向く一冊です。
9位:『こころ』(夏目漱石)
青年の「私」と先生の交流を通して、信頼、罪、孤独を描いた小説です。
後期三部作の後に書かれた作品で、漱石が明治という時代の終わりと個人の内面を重ねます。
先生の遺書によって、親友Kとの過去と妻にも明かせなかった罪悪感が語られます。
読みやすい物語で漱石の中心的なテーマに触れたい人に向く一冊です。
10位:『草枕』(夏目漱石)
山中を旅する画工が、俗世を離れて芸術と美について考える小説です。
漱石は俳句、漢詩、絵画の感覚を取り込み、筋を追う小説とは異なる「非人情」の世界を描きます。
温泉宿の那美とのやり取りや山里の風景から、現実を一歩引いて眺める芸術家の視点が伝わります。
漱石の詩的な文章と美意識を味わいたい人に向く一冊です。
11位:『道草』(夏目漱石)
海外留学から戻った健三が、家族と金銭をめぐる過去に向き合う自伝的小説です。
漱石は自身の経験を下敷きに、養父母、妻、親族との関係を冷静な筆致で描きます。
縁を切ったはずの養父が再び現れ、健三は過去が簡単には終わらないことを思い知らされます。
漱石の人生と作品の接点を知りたい人に向く一冊です。
12位:『明暗』(夏目漱石)
津田とお延の夫婦関係を軸に、人の心のすれ違いを描いた未完の長篇です。
漱石最後の小説で、会話と細かな心理の動きを積み重ねながら登場人物の利害を浮かび上がらせます。
療養をめぐる出来事と旧恋人の存在を通して、夫婦が互いに隠す感情が少しずつ露わになります。
漱石の緻密な心理描写を最後まで追いたい人に向く一冊です。
13位:『私の個人主義』(夏目漱石)
他人の評価に流されず、自分の基準を持つことを説いた講演集です。
漱石が学習院で行った講演「私の個人主義」を中心に、文学者としての歩みと考え方が語られます。
自己本位に至った経験とともに、個性や権力には責任が伴うという戒めが示されます。
小説の背景にある漱石の思想を本人の言葉で知りたい人に向く一冊です。
漱石の「自己本位」と「則天去私」とは何か


漱石文学を読み解くうえで欠かせない2つのキーワードがあります。
それが「自己本位」と「則天去私」です。
「自己本位」とは何か
漱石はロンドン留学中、西洋文学を前にして深い劣等感と神経衰弱に苦しみました。
他人の評価や西洋の基準に振り回されるなかで、漱石はひとつの結論に辿りつきます。
漱石の言う「自己本位」とは、自分の基準で物事を測ることです。
『私の個人主義』のなかで漱石は、自己本位を「他人本位の反対」と説明しています。
借り物の価値観ではなく、自分自身の目で見て、自分の頭で考えること。
前期三部作に登場する主人公たちは、まさにこの「自己本位」を実践しようとして社会と衝突していきます。
「則天去私」とは何か
晩年の漱石が到達した思想が「則天去私」です。
漱石の言う「則天去私」とは、小さな自我にこだわらず、より大きな流れに身を委ねるという考え方です。
「自己本位」が自我の確立だとすれば、「則天去私」は自我をこえた先の境地です。
『道草』の「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない」という達観も、『明暗』の淡々とした人間観察も、この思想と深くつながっています。
なぜ現代人が漱石を読むべきなのか
SNSで他人の評価が可視化される時代、僕たちは常に「他人本位」に引き寄せられます。
いいねの数、フォロワーの数、他人と比べて自分はどうか。
漱石が100年前に提唱した「自己本位」から「則天去私」への思考の変遷は、まさに今の時代にこそ必要な視座です。
まず自分の基準を持ち、やがてその基準すらこえていく流れとして読むと、二つの言葉の関係をつかみやすくなります。
漱石の作品を入門から順に読み進めていくと、この思想の深まりを体験として理解できます。
なお、エッセイのおすすめ33選では、漱石のように思索的な文章が好きな方向けのエッセイも紹介しています。
夏目漱石のおすすめ本についてのよくある質問


夏目漱石のおすすめ本に関して、よく寄せられる質問をまとめました。
夏目漱石の本をお得に効率よくインプットするコツ2選


夏目漱石の本は、耳と電子書籍を使い分けると生活の中で読み進めやすくなります。
移動時間を読書に変えるAudibleプレミアム


Audibleプレミアムを使うと、通勤、移動、家事の時間を読書時間へ変えられます。
僕はAudibleプレミアムを数年使っていますが、机に向かえない日も本を進められ、読書効率が上がりました。
先に音声で全体を聴き、気になった章を紙またはKindleで読み直すと、内容を整理しやすくなります。
対象作品、登録条件、無料体験の適用は変わるため、申込前に公式画面で確認してください。
\ 10万冊以上の本が聴き放題! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
読み上げと目読を組み合わせるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedなら、対象本を試し、合わなければ次へ移れるため、最初の一冊を選びやすくなります。
宇野常寛さんが紹介する読書術のように、Kindle本を読み上げながら文字を目で追う方法もあります。
読み上げを1.5倍速や2倍速にすると、SNSの通知から距離を置きながら内容へ集中しやすくなります。
読み上げの可否は本と端末で異なるため、商品ページのアクセシビリティ表示を確認してください。
Kindle Unlimitedの対象本と登録条件も変わるため、申込前に公式画面で最新表示を確認しましょう。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
まとめ:夏目漱石の本おすすめランキング13選


13冊のランキングを、書名、著者、ジャンルとともに一覧へまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 坊っちゃん | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 2位 | 吾輩は猫である | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 3位 | 夢十夜 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 4位 | 三四郎 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 5位 | それから | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 6位 | 門 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 7位 | 彼岸過迄 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 8位 | 行人 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 9位 | こころ | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 10位 | 草枕 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 11位 | 道草 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 12位 | 明暗 | 夏目漱石 | 日本文学 | |
| 13位 | 私の個人主義 | 夏目漱石 | 日本文学 |
おすすめ度は、初めて読む人の入りやすさと、作品のテーマを考える深さをもとにした本記事独自の目安です。
次の作家へ広げるなら、谷崎潤一郎のおすすめ本も参考にしてください。
次の作家へ広げるなら、大江健三郎のおすすめ本も参考にしてください。





















