悩んでいる人ヨン・フォッセの本を読んでみたいのですが、小説と戯曲のどちらから選べばよいのでしょうか。
ヨン・フォッセの邦訳単著には、二部構成の小説から三作品を収める戯曲集まで、読み方の異なる4冊があります。
初めてなら『朝と夕』、物語の厚みを求めるなら『三部作』、戯曲から入りたいなら『だれか、来る』が入口です。
受賞歴だけで決めるより、散文の流れを味わいたいのか、舞台の台詞と沈黙を読みたいのかを先に決めると選びやすくなります。
小説と戯曲の違い、語りの反復、主題、読む順番を比べれば、4冊から今の関心に合う最初の一冊を選べます。
ヨン・フォッセはニーノシュクで小説、戯曲、詩、エッセイなどを書き、2023年に戯曲と散文を含む仕事全体が評価されてノーベル文学賞を受賞しました。
紹介する邦訳単著4冊を小説と戯曲に分けて選ぶと、作品形式の違いを入口にして無理なく読み進められます。
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今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
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本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『朝と夕』(国書刊行会)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 152ページ | 初心者向け |
『朝と夕』は、フィヨルドの辺に生まれるヨハネスの誕生と、漁師として年を重ねた彼の死の一日を二部構成で描く小説です。
第一部の誕生と第二部の死が響き合うため、フォッセ特有の反復する散文へ自然に触れられます。
日常の動作と周囲の風景が現実と幻想の境目をゆるやかにし、同じものが異なって見える時間を立ち上げます。
ヨン・フォッセを初めて読む方や、まず短い小説で文体と主題を確かめたい方に最も向く一冊です。
2位:『三部作』(早川書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 256ページ | 初〜中級者向け |
『三部作』は、住まいと仕事を求めて海岸沿いの街をさまよう若いアスレと、出産を控えたアリーダの人生を追う連作小説です。
「眠れない」「オーラヴの夢」「疲れ果てて」の三篇が、二人の選択と、その後の家族へ残る影をつないでいきます。
2015年の北欧理事会文学賞を受賞した代表作で、愛、居場所、罪、記憶という主題が三篇を通して重なります。
『朝と夕』の次に物語の広がりを味わいたい方や、フォッセの小説をもう一段深く読みたい方におすすめです。
3位:『だれか、来る』(白水社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 192ページ | 初〜中級者向け |
『だれか、来る』は、二人きりで暮らすためフィヨルドを望む古い家へ移った「彼」と「彼女」を描く代表戯曲です。
簡潔な台詞の反復と、近づいてくる第三者への予感が、二人の親密さの中にある不安と嫉妬を浮かび上がらせます。
本書には戯曲に加えてエッセイ「魚の大きな目」と訳者解説も収められ、作品と作家の文学観を一冊でたどれます。
小説とは異なる台詞と沈黙の読み心地を試したい方や、フォッセの戯曲へ初めて入る方に合います。
4位:『ヨン・フォッセⅠ』(早川書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 400ページ | 中級者向け |
『ヨン・フォッセⅠ』は、「名前」「スザンナ」「ぼくは風」の三作を収めた戯曲集です。
若い男女と家族を描く「名前」、イプセンの妻の異なる年代を舞台へ置く「スザンナ」、二人の男の対話で進む「ぼくは風」を読み比べられます。
三作それぞれで人物配置が異なるため、『だれか、来る』で戯曲の台詞と間に慣れてから進むと各作の違いを追いやすくなります。
劇作家としてのフォッセを複数の作品から知りたい方や、台本を読む経験を広げたい方に向く一冊です。
ヨン・フォッセの4冊を小説と戯曲で選ぶ


最初の一冊は、小説か戯曲か、使える読書時間、関心のある主題という三つの基準を分けると決めやすくなります。
| 読みたい内容 | 向いている本 | 読み心地 |
|---|---|---|
| 短い小説から始める | 朝と夕 | 誕生と死を二部で読む |
| 代表的な小説を読む | 三部作 | 三つの連作で人生を追う |
| 代表戯曲を一作読む | だれか、来る | 台詞と反復を味わう |
| 戯曲を読み比べる | ヨン・フォッセⅠ | 三作品の構成を比べる |
散文から入りたい方は、誕生と死の二つの時間を扱う『朝と夕』か、一組の若い男女と家族の行方を追う『三部作』を選んでください。
戯曲から入りたい方は、一作とエッセイを収めた『だれか、来る』で台詞の反復に慣れてから、三作収録の『ヨン・フォッセⅠ』へ進めます。
4冊は一つの連続シリーズではないため、刊行順へそろえず、小説か戯曲かという形式から入口を変えられます。
『朝と夕』は誕生と死を分けた二部構成が明確で、フォッセの散文と反復を最初に確かめたい方に向きます。
『三部作』は三篇が同じ人物たちの時間をつなぐため、短篇の区切りと長篇のような連続性をどちらも求める方に合います。
『だれか、来る』は戯曲だけでなくエッセイと訳者解説も含むため、上演を前提にした作品と作家の背景を同じ一冊で読めます。
『ヨン・フォッセⅠ』は三作に分かれているため、一作ずつ区切って異なる人物配置と対話を比べられます。
小説では語りの流れを追い、戯曲では誰が語り、どこに間が置かれているかを確かめると、同じ作者が形式を変える意味を見つけやすくなります。
ニーノシュクについて詳しい予備知識がなくても読めますが、ノルウェーの二つの書き言葉の一つだと知っておくと翻訳者の説明を理解しやすくなります。
ノーベル文学賞は特定の一冊だけに授与されたものではないため、受賞作を一冊選ぶのではなく、小説と戯曲の両方から作家の幅を確かめる読み方が適切です。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


フォッセの本は反復と間を自分の速度で確かめたい場面があるため、音声で流れをつかみ、紙や電子版で言葉の配置へ戻る使い分けができます。
耳で聴く読書を楽しめるAudibleプレミアム


Audibleで日本語音声版が配信されている場合は、同じ言葉が戻るリズムを耳で確かめたい方に合います。
小説を聴くときは一度に長く進めず、場面や語り手が変わったところで止めると、時間の重なりを見失いにくくなります。
戯曲の音声版がある場合は、人物ごとの声と間を聴いた後に本文へ戻ると、台詞だけでは捉えにくかった関係を確認できます。
聞き流しだけで筋を確定せず、繰り返し気になった語を紙版か電子版で探すと、作品ごとの反復を比べられます。
音声版と聴き放題対象は変わるため、登録前に日本語版の書名、訳者、再生時間、収録作品を確認してください。
紙版と音声版で訳や収録内容が異なる場合は、同じISBNの商品だと決めつけず、商品詳細を照合してから選んでください。
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電子書籍を定額で読めるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedの対象になっている場合は、冒頭を端末で試し、反復の多い文章や戯曲形式が自分に合うか確かめられます。
電子版の検索を使えば、人物名や繰り返される言葉へ戻り、小説と戯曲で同じ主題がどう現れるかを追えます。
戯曲では改行と空白も読み方へ関わるため、端末の文字サイズを変え、台詞とト書きの区別が崩れない表示を選んでください。
『ヨン・フォッセⅠ』のような三作品収録の本は電子版なら作品名を検索しやすく、紙版なら付箋を使って人物配置や対話を見比べられます。
読み放題の対象は入れ替わるため、対象外なら通常購入の電子版と紙版の在庫、価格、収録内容を比べてください。
サンプルだけで作品全体の難易度を決めず、『朝と夕』なら紙版の文字組みや反復の見え方も合わせて確かめると選びやすくなります。
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ヨン・フォッセの本を初心者が読むおすすめの順番


初心者は短い小説で散文のリズムを知り、長い小説へ進んだ後、代表戯曲から複数作品の戯曲集へ広げると違いをつかみやすくなります。
- 小説から読む:『朝と夕』→『三部作』→『だれか、来る』→『ヨン・フォッセⅠ』
- 戯曲から読む:『だれか、来る』→『ヨン・フォッセⅠ』→『朝と夕』→『三部作』
- 短い本を優先する:『朝と夕』→『だれか、来る』→『三部作』→『ヨン・フォッセⅠ』
- 代表作を比べる:『三部作』→『だれか、来る』→『朝と夕』→『ヨン・フォッセⅠ』
最初に『朝と夕』を読むと、誕生と死を扱う二部構成の散文を知り、反復へ慣れてから別の作品へ進めます。
次に『三部作』へ進むと、一日の感覚を凝縮する小説から、三篇を通して人物と家族の時間を広げる小説へ移れます。
小説二冊の後に『だれか、来る』を読むと、語りによって風景と時間を見せる方法が、台詞と沈黙へどう変わるかを比べられます。
最後に『ヨン・フォッセⅠ』を読むと、一作で戯曲の入口を知った後に、三つの作品で人物配置と対話の幅を確かめられます。
舞台作品を読む習慣がある方は『だれか、来る』から始め、戯曲集へ進んでから小説二冊へ移る逆の順番でも問題ありません。
形式の違いを順に知りたい方は『朝と夕』から『三部作』へ進み、その後に『だれか、来る』と『ヨン・フォッセⅠ』で戯曲へ移ると比較しやすくなります。
『三部作』は三篇がつながるため、各篇の終わりで人物と時間を一度整理し、次の篇で同じ名前がどう受け継がれるかを確かめてください。
戯曲二冊では台詞を速く読み切らず、発話の間に人物が言えなかったことを決めつけないまま残す読み方が向きます。
どの順番でも一冊ごとに区切れるため、前の作品を完全に理解してからでなければ次へ進めないという決まりはありません。
最初の一冊を読み終えたら、散文の流れと舞台の対話のどちらを次に試したいかを基準に二冊目を選んでください。


ヨン・フォッセのおすすめ本に関するよくある質問


最初の一冊、小説と戯曲、邦訳冊数、ノーベル文学賞について迷いやすい点をまとめます。
ヨン・フォッセのおすすめ本まとめ


ヨン・フォッセを初めて読むなら、誕生と死を二部構成で描く小説『朝と夕』が入口です。
物語の時間と人物の人生を広く追いたい方は、三篇の連作からなる代表作『三部作』へ進んでください。
戯曲を一作から試したい方は『だれか、来る』、三作を読み比べたい方は『ヨン・フォッセⅠ』が合います。
4冊は同じシリーズではないため、小説か戯曲か、二部構成か代表性かという今の関心から順番を変えられます。
散文では語りと時間の重なり、戯曲では台詞の反復と沈黙に目を向けると、形式が変わっても続く作家の特徴を見つけられます。
ノーベル文学賞は特定の一冊だけへの賞ではないため、小説と戯曲を一冊ずつ読むと評価された仕事の幅へ近づけます。
最初から4冊をそろえず、まず最も読みたい形式を一冊選び、読後に同じ形式を深めるか別の形式へ移るかを決めてください。
短い小説、連作小説、代表戯曲、戯曲集のうち、今の読書時間と関心に合う一冊からフォッセの世界へ入ってみてください。












