悩んでいる人ロラン・バルトの本を読んでみたいけど、難しそうで何から手をつけていいかわからない…。
バルトの著作は記号論から写真論、文学批評から自伝まで多岐にわたり、どこから入ればいいか迷うのは当然です。
この記事では、ロラン・バルトのおすすめ本を14冊厳選して紹介しました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 代表作5選:写真論・記号論・物語論など、バルトの核心にふれる定番
- 思想を深める4選:エクリチュール論からテクスト論へ、中級者向けの名著
- テーマで読む3選+入門書2選:ファッション・映像・喪の日記、そして解説書
- 3つのキーワード解説:エクリチュール・作者の死・プンクトゥム
この記事を読めば、あなたが読みたい本が絶対に見つかるはずです。
今回は「難しそう」というハードルを下げるために、難易度別の4層構成で選書を並べました。
記号論の本おすすめ10選もあわせてお読みください。
迷ったら、下の診断をやってみてください。
いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりのバルト入門書が見つかります。
📚 バルト入門診断
Q1. あなたが読みたいのは?
Q2. 興味があるテーマは?
Q2. どんな解説書がいい?
Q3. どちらが気になる?
Q3. どちらが近い?
あなたにおすすめの一冊は…
バルトの代表作おすすめ5選


ロラン・バルトの著作のなかでも、読みやすさと影響力を兼ねそなえた5冊を選びました。
写真論、記号論、文学批評、恋愛論、日本文化論と、バルトの射程の広さが一望できるラインナップです。
- 『明るい部屋』:写真とは何かを問う、バルト最後の著作
- 『神話作用』:プロレスや広告に潜む「神話」を暴く記号論の原点
- 『物語の構造分析』:「作者の死」を収録した構造主義批評の代表作
- 『恋愛のディスクール・断章』:恋する人間の言葉を断片的に綴った異色作
- 『表徴の帝国』:日本文化を記号の視点から読み解いたユニークな一冊
『明るい部屋―写真についての覚書』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1997年 | 157ページ | 初〜中級者向け |
バルトが最晩年に書いた写真論です。
母の死をきっかけに、写真とは何か、写真はなぜ人の心を動かすのかを根本から問いなおした一冊です。
バルトはこの本で「ストゥディウム」と「プンクトゥム」という二つの概念を提示しました。
ストゥディウムとは、写真に対する文化的・常識的な関心のこと。
一方、プンクトゥムとは、見る人の心を不意に刺すような細部のことです。
たとえば古い家族写真で、背景にぼんやり写り込んだ靴ひもや壁紙の染みに胸を突かれた経験はないでしょうか。
理屈をこえて心を射抜く、写真だけが持つ力をバルトは言語化してみせました。
学術書というよりも、喪失と記憶をめぐる個人的なエッセイに近い文体で、バルト入門として最もおすすめできます。
写真が好きな方なら予備知識なしで読めます。バルトの文章の美しさを味わうなら、まずこの一冊からどうぞ。
『神話作用』(現代思潮新社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1967年 | 232ページ | 初〜中級者向け |
プロレス、洗剤のCM、パリの街角にあふれる雑誌の表紙。
バルトは日常のなかに潜む「神話」を記号論の目で解剖していきます。
ここでいう「神話」とは、ギリシャ神話のような物語ではありません。
社会が無意識のうちに自然なものとして受け入れている価値観やイメージのことです。
たとえば洗剤の広告が「清潔さ」を通じてブルジョワ的な家庭像を自然に見せてしまう仕組みを、バルトは鮮やかにあばいてみせます。
前半はエッセイ風の具体的な分析が続き、後半に理論編がまとまっています。
記号論の出発点として、メディアリテラシーを鍛えたい方にもおすすめです。
広告やSNSを見る目が変わる一冊です。前半のエッセイだけでも十分楽しめます。
『物語の構造分析』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1979年 | 232ページ | 中級者向け |
この本に収録された「作者の死」は、20世紀の批評理論で最も有名な論文のひとつです。
テクストの意味は作者の意図ではなく、読者によって生まれる。
バルトのこの宣言は、文学の読み方そのものを根底からくつがえしました。
表題作「物語の構造分析序説」では、プロップやグレマスの物語理論を踏まえながら、あらゆる物語に共通する構造を探っています。
ほかにも「作品からテクストへ」「テクストの快楽」など、バルトの主要な概念に出会えるエッセイが並んでいます。
批評や文学理論に関心がある方にとって、避けて通れない一冊です。
「作者の死」だけでも読む価値があります。文学を学ぶすべての人に手にとってほしい名著です。
『恋愛のディスクール・断章』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 384ページ | 初〜中級者向け |
恋する人間が口にする言葉を、アルファベット順に80の断章として並べた異色の著作です。
「待つ」「嫉妬」「告白」「別れ」。
恋愛にまつわるあらゆる感情の断片を、バルトはゲーテやニーチェ、プラトンの言葉を引きながら綴っていきます。
体系的な理論書ではなく、どこからでも好きなページを開いて読める構成になっています。
恋愛中のもどかしさや苦しさに言葉を与えてくれるような本で、哲学書というよりも文学に近い読み心地です。
フランスではベストセラーになり、バルトの名を一般読者にまで広めた一冊でもあります。
恋愛小説が好きな方にこそ読んでほしい一冊です。断章形式なので、寝る前に数ページずつ読むのもおすすめです。
『表徴の帝国』(ちくま学芸文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1996年 | 232ページ | 中級者向け |
1960年代に来日したバルトが、日本の文化に記号論の目を向けた一冊です。
天ぷら、すき焼き、歌舞伎の女形、俳句、そして空虚な中心としての皇居。
バルトは日本を「意味の帝国」である西洋と対比し、「表徴(記号)の帝国」として描きました。
西洋では記号は意味で満たされるのに対し、日本では意味が空白のまま残される。
その空白にバルトは自由を見いだしたのです。
日本人が読むと「そうだったのか」と驚く箇所と、「それは違うのでは」と思う箇所の両方があります。
外国人の目を通して自分たちの文化を見つめなおす、知的に刺激的な読書体験ができます。
日本文化に興味がある方なら、身近な例が多いぶん読みやすいはずです。バルトの視点の鋭さに驚かされます。
バルトの思想を深めるおすすめ本4選


代表作を読んだあと、バルトの思想をもう一段深く理解したい方に向けた4冊です。
処女作から自伝的著作まで、バルトのキャリアを時系列で追うことができます。
- 『エクリチュールの零度』:「書くこと」の倫理を問うたバルトのデビュー作
- 『テクストの快楽』:読書の悦びを哲学的に論じた散文詩のような一冊
- 『S/Z』:5つのコードで小説を精密に分解する文学批評の到達点
- 『ロラン・バルトによるロラン・バルト』:思想家が自分自身を記号論的に読み解く自伝
『エクリチュールの零度』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2008年 | 159ページ | 上級者向け |
1953年に発表されたバルトのデビュー作です。
言語には、時代が規定する「ラング」と、個人の癖である「スティル」のほかに、作家が自覚的に選びとる第三の層「エクリチュール」がある。
バルトはこの概念を打ち立てることで、文学と政治、書くことと社会参加の関係を根本から問いなおしました。
カミュの『異邦人』に見られるような透明な文体を「零度のエクリチュール」と呼び、そこにブルジョワ文学の神話をこえる可能性を見いだしています。
薄い本ですが密度は高く、バルトのその後の思想の萌芽がすべて詰まった序曲のような作品です。
みすず書房の石川美子による新訳は、旧訳に比べて格段に読みやすくなっています。
バルトの出発点を知りたい方におすすめです。新訳で挑戦すれば、独特の密度にも食らいつけるはずです。
『テクストの快楽』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1973年 | 168ページ | 上級者向け |
読書とは何か。テクストに向き合うとき、読者の身体に何が起きているのか。
バルトはこの本で、読む行為そのものを「快楽」と「悦楽」という二つの概念で捉えなおしました。
快楽(プレジール)とは、心地よく読み進められる満足感のこと。
一方、悦楽(ジュイサンス)は、テクストが読者の安定した世界観を揺るがし、一瞬だけ自分を失わせるような体験を指します。
断片的で詩的な文体で書かれており、論文というよりも散文詩に近い読み心地です。
読書が好きな方なら、自分自身の読む行為をメタ的に振り返るきっかけになります。
「読むこと」について考えたくなったとき、手にとってほしい一冊です。薄い本ですが、何度も読み返したくなります。
『S/Z バルザック「サラジーヌ」の構造分析』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1973年 | 352ページ | 上・専門向け |
バルザックの中編小説『サラジーヌ』を一文ずつ分解し、5つのコードで精密に読み解いた文学批評の金字塔です。
解釈学的コード、意味素コード、象徴コード、行為コード、文化コード。
バルトはこの5つの枠組みを使って、小説のテクストがいかに複数の意味を同時に紡いでいるかを示しました。
一つの作品に対してここまで詳細な分析を施した著作は、文学批評の歴史のなかでもほかに例がありません。
実際の小説テクストに即しているため、抽象的な理論だけの本よりも具体的で理解しやすい面もあります。
テクストを精密に読む方法を身につけたい方にとって、最高の手本となる一冊です。
一冊の本を丸ごと読み解く力をつけたい方にとって、最高の教科書です。バルトの分析手法を追体験できます。
『ロラン・バルトによるロラン・バルト』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 336ページ | 中・上級者向け |
思想家が自分自身を対象にして書いた、きわめてユニークな自伝です。
「ここに書かれていることはすべて、小説の登場人物が語っているものと見なされるべきである」
冒頭にそう記したうえで、バルトは自分の思想遍歴をアルファベット順の断章として綴っていきます。
幼少期の写真から始まり、記号論、構造主義、テクスト理論にいたるバルトの知的軌跡を、本人の言葉で追うことができます。
自伝でありながら「作者の死」を実践するという、バルトならではの矛盾と遊びに満ちた作品です。
バルトの著作を何冊か読んだあとに手にとると、思想の全体像がぐっと見通しやすくなります。
バルトの思想を俯瞰したくなったときに読みたい一冊です。断章形式なので、気になる項目から拾い読みできます。
テーマで読むバルトおすすめ3選


ファッション、死、映像という3つの切り口から、バルトの記号論的思考をさらに掘り下げる3冊です。
代表作を読んだ方が、自分の関心に合わせて選ぶのにぴったりのラインナップです。
- 『モードの体系』:ファッション雑誌を記号論で読み解いた野心作
- 『喪の日記』:母の死後に綴られた、バルトの最も私的なテクスト
- 『映像の修辞学』:写真・広告・映画をめぐるイメージ論の集成
『モードの体系―その言語表現による記号学的分析』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1972年 | 464ページ | 上・専門向け |
ファッション雑誌に登場する文章を素材にして、モード(流行)がどのように意味を生み出すのかを分析した著作です。
「今年の春はパステルカラーが気分」といった雑誌の一文が、なぜ私たちの欲望を方向づけるのか。
バルトはソシュール言語学の枠組みを応用し、衣服が言語と同じく記号の体系であることを証明してみせました。
464ページの大著で、学術的な密度はバルトの著作のなかでも最高レベルです。
ただし、分析対象がファッション雑誌という身近な素材であるため、実例を追いかけるだけでも面白く読めます。
記号論を具体的なメディアに応用した先駆けとして、広告やブランディングに関心がある方にもおすすめです。
ファッションに興味がある方にとって、記号論の入口として最適な一冊です。分厚いですが、拾い読みでも十分楽しめます。
『喪の日記』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2023年 | 304ページ | 初心者向け |
1977年に母アンリエットを亡くしたバルトが、その後の2年間にわたって書きつづけた私的な断片群です。
「悲しみの波がやってくる」「写真の中のママン」。
330枚のカードに記された短い文章には、理論家として知られるバルトの素顔がにじんでいます。
『明るい部屋』が写真論として結実する手前の、もっと生々しい感情の記録がここにあります。
専門用語はほとんど出てこないため、バルトの著作のなかで最も読みやすい一冊です。
喪失を言葉にすることの困難さと可能性を静かに問いかける、バルト最後の遺稿です。
大切な人を失った経験がある方に、そっと差し出したい一冊です。理論書が苦手でもこの本は読めます。
『映像の修辞学』(ちくま学芸文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2005年 | 160ページ | 中級者向け |
パスタの広告から映画のスチール写真まで、バルトがイメージ(映像・写真・広告)を記号論的に分析した論文集です。
なかでも表題作「映像の修辞学」は、一枚のパスタ広告を素材に、イメージがどのようにメッセージを伝えるかを三つの層に分けて分析しています。
言語メッセージ、外示的メッセージ、共示的メッセージ。
この三層構造は、現在でも広告分析やメディア研究の基本的な枠組みとして使われています。
160ページと薄く、具体的な図版を見ながら読み進められるため、バルトの理論書のなかでは取りつきやすい部類です。
写真や広告をつくる側の方にとっても、自分の作品がどう「読まれるか」を考える手がかりになります。
映像やデザインに関わる方におすすめです。短い論文集なので、気になるテーマから読んでみてください。
バルトを理解するための入門書2選


バルトの著作に入る前に全体像をつかみたい方、あるいは読んだあとに思想を整理したい方に向けた2冊です。
どちらも日本語で読めるバルト入門書の決定版です。
- 石川美子『ロラン・バルト』:新書サイズでバルトの生涯と思想を一望できる名著
- グレアム・アレン『ロラン・バルト シリーズ現代思想ガイドブック』:著作を一冊ずつ丁寧に読み解く入門書
石川美子『ロラン・バルト―言語を愛し恐れつづけた批評家』(中公新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 213ページ | 入門〜初心者 |
バルトの翻訳を数多く手がけてきた石川美子による、新書サイズの入門書です。
幼少期の結核療養から晩年の交通事故死まで、バルトの生涯を丁寧にたどりながら、各時期の代表作と思想の変遷をわかりやすく解説してくれます。
バルトの著作を読んだことがない方でも無理なく読める平易な文章で書かれています。
副題の「言語を愛し恐れつづけた批評家」が示すとおり、バルトという人物の核心を一文で捉えた名著です。
まずこの一冊で全体像をつかんでから原著に進むと、読みやすさが格段に上がります。
バルトについて何も知らない状態から読める、最良の入門書です。新書なので通勤中にも読めます。
グレアム・アレン『ロラン・バルト シリーズ現代思想ガイドブック』(青土社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2006年 | 284ページ | 初心者向け |
英語圏のバルト研究者グレアム・アレンが書き、内田樹が翻訳したガイドブックです。
バルトの主要著作を一冊ずつ取り上げ、それぞれの背景、論旨、影響を丁寧に解説していきます。
中公新書の石川美子版が人物伝に重きを置くのに対し、こちらは著作の内容そのものを深く掘り下げるスタイルです。
バルトの代表作を読んだあと、自分の理解があっているか確認したいときに大いに役立ちます。
内田樹の訳文は読みやすく、海外の研究書にありがちな硬さがありません。
現代思想の入門シリーズとして評価の高いガイドブックです。
バルトの著作を読み進めるとき、手元に置いて参照しながら使える一冊です。副読本として最適です。
バルトを理解するための3つのキーワード


バルトの著作を読み解くうえで押さえておきたい3つのキーワードを解説します。
どれもバルトの思想の核心に直結する概念です。
エクリチュール
エクリチュールとは、作家が自覚的に選びとる「書き方」のことです。
バルトはデビュー作『エクリチュールの零度』で、言語には社会が規定する「ラング」、個人の癖である「スティル」のほかに、書き手が意識的に引き受ける第三の層があると論じました。
たとえばジャーナリストが客観的に見える文体を選ぶとき、それ自体がひとつの政治的な選択です。
書くことは中立ではありえない。
この洞察は、ブログの文体からSNSの投稿まで、現代のあらゆる「書く行為」にもあてはまります。
作者の死
1967年に発表されたエッセイ「作者の死」は、20世紀の批評理論を根底から変えました。
テクストの意味は作者の意図によって決まるのではなく、読者が読む行為のなかで生まれる。
この宣言は、それまで当然視されていた「作者こそが作品の意味の源泉である」という考え方を退けました。
作者の伝記や意図に頼らず、テクストそのものと向き合う読み方を提唱したのです。
この考え方はポスト構造主義の中心的なテーゼのひとつとなりました。
ストゥディウムとプンクトゥム
ストゥディウムとプンクトゥムは、『明るい部屋』で提示された写真論の二つの概念です。
ストゥディウムは、写真に対する文化的で理性的な関心を指します。
ニュース写真を見て「なるほど」と思う反応がそれにあたります。
一方、プンクトゥムは写真のなかの些細な細部が、見る者の心を不意に刺し貫く体験のことです。
プンクトゥムは言語化しにくく、個人によって異なります。
同じ写真を見ても何に心を動かされるかは人それぞれ。
バルトはこの概念を通じて、写真が持つ言語をこえた力を哲学的に解き明かしました。
バルトのおすすめ本についてのよくある質問


バルトの著作に関してよく寄せられる疑問に回答します。
バルトの本は初心者でも読めますか?
読めます。
バルトの著作は学術論文のような堅い文体ではなく、エッセイ的で文学的な書き方が特徴です。
なかでも『明るい部屋』や『恋愛のディスクール・断章』は、予備知識がなくても読み進められます。
不安な方は石川美子『ロラン・バルト』(中公新書)で全体像をつかんでから原著に入るのがおすすめです。
バルトを最初に読むなら何がおすすめですか?
写真や映像に関心がある方は『明るい部屋』、文学や批評に興味がある方は『物語の構造分析』がおすすめです。
メディアや広告に興味がある方は『神話作用』から入ると、バルトの記号論的な視点を実感しやすいです。
まったくの初心者なら、石川美子『ロラン・バルト』から始めることをおすすめします。
バルトとソシュールの違いは何ですか?
フェルディナン・ド・ソシュールは言語学の祖であり、記号を「シニフィアン(記号表現)」と「シニフィエ(記号内容)」に分けた人物です。
バルトはソシュールの記号学を受け継ぎつつ、言語だけでなくファッション、写真、広告、食文化など、あらゆる文化現象に記号論を応用しました。
記号論の基礎を知りたい方は記号論の本おすすめ10選もあわせてご覧ください。
バルトの著作は文庫で読めますか?
一部の著作は文庫で入手できます。
『表徴の帝国』と『映像の修辞学』はちくま学芸文庫から出ています。
ただし、多くの代表作はみすず書房の単行本でしか読めません。
図書館を活用するか、Kindle Unlimitedで電子書籍を探してみるのもひとつの方法です。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


バルトの著作を効率よく読み進めるために、活用したいサービスを2つ紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックの定額聴き放題サービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤や家事の時間を読書にあてられるため、忙しい方でもインプットの総量を増やせます。
バルトの著作そのものは対象外のことが多いですが、構造主義や現代思想の入門書はラインナップに含まれています。
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Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
バルト関連では入門書や解説書がラインナップに含まれていることがあります。
対象タイトルは定期的に入れ替わるため、気になる本を見つけたら早めにダウンロードしておくのがおすすめです。
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まとめ


ロラン・バルトのおすすめ本14冊を、代表作から入門書まで難易度別に紹介しました。
迷ったときは、下のサマリーテーブルを参考にしてみてください。
| 書名 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|
| 明るい部屋 | 写真論の名著。バルト入門に最適 | |
| 神話作用 | 広告やメディアの裏を読む記号論 | |
| 物語の構造分析 | 「作者の死」収録の代表作 | |
| 恋愛のディスクール | 恋する心の断片を綴った異色作 | |
| 表徴の帝国 | 日本文化を記号の目で読む | |
| エクリチュールの零度 | 「書くこと」を問うデビュー作 | |
| テクストの快楽 | 読書の悦びを哲学する散文詩 | |
| S/Z | 文学批評の最高峰。5つのコード | |
| バルトによるバルト | 自分自身を読み解く自伝 | |
| モードの体系 | ファッションの記号学 | |
| 喪の日記 | 母の死を綴った私的な断片 | |
| 映像の修辞学 | 広告・写真のイメージ論 | |
| ロラン・バルト(中公新書) | 生涯と思想を一望できる入門書 | |
| ロラン・バルト(青土社) | 著作を一冊ずつ読み解くガイド |
バルトは記号論、文学批評、写真論、ファッション論と、あらゆるジャンルを横断した思想家です。
一冊読むごとに「見えなかったものが見える」感覚を味わえるはずです。
気になる一冊から、ぜひ手にとってみてください。





















