経済学って難しそう。数式やグラフだらけで、自分には関係ない。
そう思っていませんか。
でも実は、経済学は「なぜモノの値段は上がるのか」「なぜ人は非合理な選択をするのか」といった、日常のあらゆる場面に関わる学問です。
この記事では、数式が苦手でも読める入門書から、ノーベル経済学賞を受賞した世界的名著まで、レベル別に10冊を厳選しました。
読み終えたとき、ニュースや社会の見え方が確実に変わるはずです。
経済学の入門書おすすめ5選

まずは、経済学の全体像をつかめる入門書を5冊紹介します。
数式が苦手でも大丈夫。どれも平易な言葉で経済学のエッセンスを教えてくれる本ばかりです。
- 井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』:東大教授の講義を凝縮した入門書
- ティモシー・テイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』:スタンフォード最優秀講義賞の名講義
- マンキュー『マンキュー経済学I ミクロ編(第4版)』:世界で最も読まれている経済学テキスト
- 池上彰『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』:お金の基礎から身近に学ぶ
- 中室牧子・津川友介『「原因と結果」の経済学』:データで真実を見抜く因果推論入門
井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)
東京大学で20年以上経済学を教えてきた井堀利宏氏が、ミクロ経済学とマクロ経済学のエッセンスを1冊に凝縮した入門書です。
需要曲線、GDP、ケインズ経済学、ゲーム理論まで、経済学の基本概念を20項目でカバーしています。
1日30分×20日で読み切れる構成なので、忙しい社会人にもぴったりです。
「経済学の全体像をまず知りたい」という方の第一選択肢です。
とばり経済学の「地図」を最短で手に入れたいなら、まずこの一冊です。
ティモシー・テイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』(かんき出版)
スタンフォード大学で「学生が選ぶ最優秀講義賞」を獲得したティモシー・テイラーの経済学入門です。
池上彰氏が監訳を務め、身近な具体例を交えながら経済学の基本を鮮やかに解説しています。
マクロ編と合わせて読めば、経済学の二つの柱をバランスよく学べます。
海外の教養教育の質を日本語で体験できる貴重な一冊です。



「世界最高峰の講義」を日本語で読める。翻訳も自然で読みやすいです。
マンキュー『マンキュー経済学I ミクロ編(第4版)』(東洋経済新報社)
世界中の大学で最も採用されている、経済学テキストの世界標準です。
ハーバード大学教授のN・グレゴリー・マンキューが、経済学の10大原理から始めて、ミクロ経済学の基礎を体系的に解説しています。
第4版では行動経済学や情報の経済学といった最新トピックも加わりました。
本格的に経済学を学びたい方の「教科書」として、これ以上ない一冊です。



分厚いですが、説明が丁寧なので独学でも十分読めます。辞書的にも使えます。
池上彰『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』(ダイヤモンド社)
買い物、投資、ローン、保険、年金、税金──社会人が直面するお金の疑問を、池上彰氏がわかりやすく解説します。
理論よりも「お金との付き合い方」に焦点を当てているので、経済学に苦手意識がある方でもすんなり読めます。
新社会人や大学生はもちろん、お金の基礎を復習したいベテラン社会人にもおすすめです。
ロングセラーシリーズの経済編として、安定の読みやすさです。



「経済ってそういうことだったのか」と腹落ちする瞬間が何度もあります。
中室牧子・津川友介『「原因と結果」の経済学』(ダイヤモンド社)
「メタボ健診を受ければ長生きできる」「偏差値の高い大学に行けば収入が上がる」──それ、本当に因果関係ですか?
経済学で用いられる「因果推論」の考え方を、数式を使わずにわかりやすく解説した一冊です。
2017年の「ベスト経済書」第1位を受賞した話題作で、データに騙されない思考法が身につきます。
ビジネスにも日常にも役立つ、現代社会に必須のリテラシーです。



「相関と因果の違い」がわかるだけで、ニュースの見方が激変します。
経済学の名著おすすめ5選


入門書で基礎をつかんだら、経済学の奥深さを体感できる名著に挑戦しましょう。
ノーベル経済学賞を受賞した世界的ベストセラーから、経済学の出発点となった古典まで、5冊を紹介します。
- バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』:ノーベル賞受賞の貧困研究
- リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』:行動経済学の戦いの軌跡
- ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』:人間の思考の二重構造を解明
- アダム・スミス『国富論』:経済学の出発点にして永遠の古典
- トマ・ピケティ『21世紀の資本』:格差社会の構造を実証した世界的ベストセラー
バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える』(みすず書房)
2019年にノーベル経済学賞を受賞したアビジット・バナジーとエステル・デュフロが、貧困問題を科学的に分析した画期的な一冊です。
食糧、医療、教育、マイクロファイナンス。
ランダム化対照試験(RCT)という手法で、「本当に効果がある政策は何か」を明らかにしています。
経済学が現実の社会問題にどう貢献できるかを示す、まさに「使える」経済学の手本です。



ノーベル賞受賞の背景がわかる。「貧困」へのイメージが根底から覆ります。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』(早川書房)
2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーが、行動経済学がいかにして「正統派経済学」に挑み、認められたかを描いた自伝的名著です。
「人間は合理的に行動する」という従来の経済学の前提を覆し、貯蓄の先延ばし、衝動買い、損失回避といった非合理な行動を科学的に解明します。
「ナッジ」の提唱者でもあるセイラーのユーモラスな語り口が魅力です。
行動経済学の全体像を知るなら、この一冊が最適です。



「人間って非合理だよね」を学問にした人の自伝。読み物としても面白いです。
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー──あなたの意思はどのように決まるか?』(早川書房)
心理学者として初めてノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの代表作です。
人間の思考を「速い思考(システム1)」と「遅い思考(システム2)」の二つに分類し、直感がいかに判断を歪めるかを明らかにしました。
プロスペクト理論、アンカリング効果、フレーミング効果など、現代の行動経済学の基礎がすべてここにあります。
ビジネスパーソンにとっても必読の世界的ベストセラーです。



「なぜ自分はこの選択をしたのか」が怖いほどわかる。人生観が変わる一冊です。
アダム・スミス『国富論』(岩波文庫)
1776年に出版された、近代経済学の出発点にして永遠の古典です。
「見えざる手」「分業の利益」「自由貿易」──現代の経済学で当たり前に使われる概念の多くが、この一冊から始まりました。
岩波文庫版は水田洋監訳・杉山忠平訳で、全4巻に分かれています。
経済学の源流を知りたい方にとって、避けて通れない不朽の名著です。



250年前の本なのに、今読んでも発見がある。経済学の「原点」を体感できます。
トマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)
「r>g」──資本収益率が経済成長率を上回ると格差は拡大する。
フランスの経済学者トマ・ピケティが300年以上のデータを分析し、この不等式で格差社会の構造を実証した世界的ベストセラーです。
Amazonの売上総合1位を獲得し、世界中で社会現象となりました。
728ページの大著ですが、第1部だけでも読む価値があります。



「なぜ格差は広がるのか」を数百年のデータで証明した衝撃作。21世紀の必読書です。




本をお得に効率よくインプットするコツ2選


経済学の本をもっと読みたいと思ったとき、すべてを購入するのは負担が大きいですよね。
そこで、僕がふだん活用している2つのサービスを紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤中や家事のあいだに、経済学の名著を「聴く」ことができます。
30日間の無料体験もあるので、気になる方はまず試してみてください。
\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /
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500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
経済学関連の書籍も対象に含まれていることがあります。
気になる本を気軽に試し読みできるので、自分に合う一冊を見つけるのに最適です。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
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経済学の本を読む順番ガイド


最後に、今回紹介した10冊をどの順番で読むとよいか、ステップ別にまとめます。
| ステップ | 目的 | おすすめ本 |
|---|---|---|
| Step 1 | 経済学の全体像をつかむ | 井堀利宏 or ティモシー・テイラー |
| Step 2 | お金と社会のしくみを知る | 池上彰『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』 |
| Step 3 | データで考える力を身につける | 中室・津川『「原因と結果」の経済学』 |
| Step 4 | 行動経済学の世界に入る | カーネマン『ファスト&スロー』 |
| Step 5 | 経済学の古典と現代の課題を知る | スミス『国富論』→ ピケティ『21世紀の資本』 |
まずは井堀利宏かテイラーで全体像をつかみ、池上彰で身近な経済を理解するのが王道のルートです。
そこからカーネマンやセイラーで「人間の非合理性」に出会うと、経済学の奥深さに魅了されるはずです。


まとめ


経済学は、お金や市場の話だけではありません。
「人間はなぜそう行動するのか」「社会のしくみはなぜこうなっているのか」を解き明かす、知的好奇心を満たす学問です。
今回紹介した10冊は、その世界への最良の入口になる本ばかりです。
気になった一冊を手にとって、経済学の面白さを体感してみてください。

















