悩んでいる人フッサールの本を読んでみたいけど、原典は難しそうだし、入門書もたくさんあって結局どれから手をつければいいの…?
フッサールの本は、原典と解説書のどちらから入るべきか分かりにくく、現象学特有の用語にも身構えてしまいます。
この記事では、初めてでも読みやすい入門書から代表的な原典まで、フッサールのおすすめ本13冊をランキングで紹介します。
2,000冊以上読んできた僕が、予備知識の要否と各冊で学べる内容を確かめて選びました。
最初の一冊と次に読む本が決まり、入門書から原典へ無理なく進めるようになります。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
>> 30日間無料でKindle Unlimitedを試す
kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
ほかの現象学者や入門書にも読書を広げたい人は、現象学のおすすめ本7選も参考にしてください。
1位:『フッサール入門』(鈴木崇志)
フッサールの主要概念を、予備知識なしで学び始められる入門書です。
鈴木崇志が、現象学的還元や志向性を日常の経験に結びつけて説明します。
抽象的な用語の定義だけで終わらず、意識と世界の関係を身近な場面から考える構成です。
フッサールの名前と現象学という言葉を知ったばかりの人が、最初に選びやすい一冊です。
「フッサールは難しい」という先入観がある方ほど、この本で霧が晴れる感覚を味わえます。
2位:『現象学入門』(竹田青嗣)
現象学の考え方を、平易な言葉で学べる入門書です。
竹田青嗣が、主観と客観を分ける見方を現象学がどう捉え直すかという筋道で解説します。
フッサールから後の思想家へ現象学が展開した流れも、一冊で見渡せます。
個別の原典へ進む前に、哲学のなかで現象学が占める位置をつかめます。
フッサールだけでなく「現象学の流れ全体をざっと知りたい」という方にとって、最良の案内図になる一冊です。
3位:『これが現象学だ』(谷徹)
フッサールが現象学へ向かった問題意識と、思想の形成過程をたどれる入門書です。
谷徹がフッサールの書簡も参照し、本人の言葉に沿って議論を組み立てています。
マッハの影響やフレーゲとの関係を通じ、現象学が生まれた思想的な背景を読めます。
概念の定義だけでなく、フッサールが現象学を構想した背景を知る入口になります。
読み終わると、身のまわりの景色が「自分が関わりながら成立している世界」として見えてくる不思議な体験ができます。
4位:『超解読!はじめてのフッサール『現象学の理念』』(竹田青嗣)
『現象学の理念』の議論を一冊に沿って読み解く解説書です。
竹田青嗣が、原典の論理を区切りながら現象学的還元の流れを説明します。
原典だけではつかみにくい問いのつながりを確認し、各講義が担う役割を整理できます。
『現象学の理念』を一人で読むのが不安なときの予習用に選べます。
『現象学の理念』を読む前に、この本で予習しておくと理解度がまったく変わります。
5位:『現象学の理念』(エトムント・フッサール)
現象学的還元がなぜ必要かを、フッサール自身の講義から学べる原典です。
1907年にゲッティンゲン大学で行われた5回の講義を一冊にまとめています。
世界が存在するという日常の判断をいったん保留し、意識に現れるものを記述する道筋をたどります。
入門書を読んだあと、比較的短い原典からフッサールへ進みたい人に向きます。
入門書を読んで「現象学的還元って結局なに?」と感じた方が、次に手に取るべき一冊です。
6位:『人と思想 フッサール』(加藤清司)
フッサールの生涯と思想の変化を、コンパクトにたどれる概説書です。
加藤清司が、数学者としての出発から現象学の構想、晩年までを時系列でまとめています。
その時期に取り組んだ問いを人生の出来事と重ねることで、著作が生まれた背景をつかめます。
理論だけでなく、フッサールという人物から著作の流れを理解する助けになります。
思想だけでなく、フッサールという人間そのものに興味がある方におすすめの一冊です。
7位:『現象学という思考』(田口茂)
現象学を概念の暗記ではなく、ものごとを問い直す思考法として学べる本です。
田口茂が、フッサールの術語に頼りすぎず、現象学の問いの立て方を解説します。
目の前の経験を当然視せず、経験がどのように成り立つかを記述する姿勢が見えてきます。
基本的な入門書を読んだあと、現象学の考え方を自分の思考へつなげる段階で役立ちます。
入門書を2〜3冊読んで「わかった気がするけど、まだ腑に落ちない」と感じたときに読んでほしい一冊です。
8位:『初学者のための現象学』(ダン・ザハヴィ(著)/工藤和男・中村拓也(訳))
フッサール以後の思想も含め、現象学の主要テーマを横断して学べる入門書です。
デンマークの現象学者ダン・ザハヴィが、複数の思想家の議論を一冊に整理しています。
意識が身体や他者、世界とどう結びつくかを、現象学の共通問題として読み進められます。
フッサールの入門書を一冊読んだあと、現象学全体へ視野を広げる次の一冊になります。
海外の第一線の研究者が「現象学の本質はここだ」と示してくれる、見晴らしのいい一冊です。
9位:『デカルト的省察』(エトムント・フッサール)
デカルトの省察を出発点に、自己と他者の意識を考える原典です。
フッサールが1929年にパリで行った講演をもとに書いています。
自分の意識を分析するだけでなく、他者をどのように経験できるのかという間主観性の問題へ進みます。
『現象学の理念』の次に、現象学が他者へ広がる過程を読みたい人に向く一冊です。
「自分の意識だけでなく、他者との関係も現象学で考えたい」と感じたとき、真っ先に開いてほしい一冊です。
読みやすく書かれています。フッサールのモナド論が面白い。」(יודהさん)
10位:『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(エトムント・フッサール)
近代科学が人間の生きる意味を扱えなくなった危機と、生活世界の考え方を学べる原典です。
フッサールが晩年の思考をまとめ、科学が成り立つ経験の地盤へ問いを戻しています。
数式や理論で記述される以前に、私たちが日常で経験している世界を生活世界として捉え直します。
入門書と短い原典を読んだあと、後期フッサールへ進む段階に適しています。
「科学は便利だけど、それだけで人生の意味がわかるの?」と感じたことがある方に読んでほしい一冊です。
11位:『フッサール 起源への哲学』(斎藤慶典)
フッサールの哲学を、経験や知識の起源を問う探究として読み解く研究書です。
斎藤慶典が、初期から晩年までの主要著作を横断して議論を組み立てています。
経験や知識が何を根拠に成り立つのかという問いが、フッサールの著作でどう変化したかをたどります。
入門書で学んだ概念を結び直し、フッサール思想の一貫した問題を考える発展読書に選べます。
フッサールの著作を何冊か読んだあとに手に取ると、散らばっていたピースがひとつにつながる感覚を味わえます。
12位:『内的時間意識の現象学』(エトムント・フッサール)
意識のなかで時間がどのように成り立つかを分析した原典です。
フッサールは、続く音を一つのメロディとして聴ける経験から時間意識を考えます。
過ぎた音を保つ把持と、次の音を先取りする予持が、現在の経験に組み込まれる仕組みをたどります。
現象学の基礎を身につけたあと、時間や記憶の問題へ進みたい人に向く発展書です。
「意識の流れ」や「時間の感覚」に関心がある方にとって、最高の思考実験になる本です。
13位:『イデーンI ― 純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想』(エトムント・フッサール)
フッサールが純粋現象学の方法を体系的に示した原典です。
事実を扱う学問と本質を扱う学問の違いから始め、現象学的還元の手続きを展開します。
意識の働きであるノエシスと、意識に現れる意味であるノエマを区別して分析します。
短い原典を読み終え、フッサールの方法論を細部まで研究したい人に向く一冊です。
入門書と他の原典で準備を整えてから挑むと、フッサールの体系が一気に見渡せるようになります。
フッサール現象学を理解するための3つのキーワード


フッサールの本を読む前に、3つの基本用語を押さえておくと理解がぐっと楽になります。
どれも現象学の入口になる概念なので、ここで全体像をつかんでおきましょう。
エポケー(判断停止)
私たちは日ごろ、「目の前のコップは実在する」と無意識に信じています。
エポケーとは、この「実在する」という判断をいったん括弧に入れて保留することです。
世界の存在を否定するのではなく、「存在するかどうか」の判断をカッコに入れて棚上げするのがポイントです。
こうすることで、意識に現れているものそのものに集中できるようになります。
志向性
意識はつねに「何かについての意識」である。
フッサールが師のブレンターノから受け継ぎ、独自に発展させたこの考え方を「志向性」と呼びます。
喜びは何かをうれしく思う喜び、恐怖は何かを恐れる恐怖というように、意識は必ず対象に向かっているという構造のことです。
この発見によって、意識を「空っぽの箱」として捉えるのではなく、つねに世界と結びついた動的なプロセスとして分析できるようになりました。
生活世界
フッサールの晩年の著作『危機』で提唱された概念です。
科学が扱う「客観的な世界」は、じつは私たちが日常的に経験している世界の上に成り立っています。
この科学以前の、私たちが直接的に体験している世界のことを「生活世界」と呼びます。
近代科学が数式や理論で世界を記述するうちに、もとの生活世界が見えにくくなっていると考えます。
フッサールはその危機を指摘し、生活世界への立ち返りを訴えました。
フッサールのおすすめ本についてのよくある質問


本をお得に効率よくインプットするコツ2選


フッサールと現象学の本は、耳と電子書籍を使い分けると生活の中で読み進めやすくなります。
移動時間を読書に変えるAudibleプレミアム


Audibleを使うと、通勤、移動、家事の時間を読書時間へ変えられます。
僕はAudibleプレミアムを数年使っていますが、机に向かえない日も本を進められ、読書効率が上がりました。
先に音声で全体を聴き、気になった章を紙またはKindleで読み直すと、難しい本にも繰り返し触れられます。
無料体験、対象作品、適用条件、期間は変わるため、登録前に公式の申込画面で確認してください。
\ 10万冊以上の本が聴き放題! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
読み上げと目読を組み合わせるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedなら、対象本を試し、合わなければ次の本へ移れるため、最初の一冊を選びやすくなります。
宇野常寛さんが紹介する読書術のように、Kindle本を読み上げながら文字を目で追う方法もあります。
読み上げを1.5倍速や2倍速にすると、SNSの通知から距離を置きながら内容へ集中しやすくなります。
読み上げの可否は本と端末で異なるため、商品ページのアクセシビリティ表示を確認してください。
Kindle Unlimitedの対象本と登録条件も変わるため、申込前に公式画面で最新表示を確認しましょう。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
まとめ:フッサールのおすすめ本ランキング13選


13冊のランキングを、書名、著者、ジャンルとともに一覧へまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | フッサール入門 | 鈴木崇志 | 現象学・哲学 | |
| 2位 | 現象学入門 | 竹田青嗣 | 現象学・哲学 | |
| 3位 | これが現象学だ | 谷徹 | 現象学・哲学 | |
| 4位 | 超解読!はじめてのフッサール『現象学の理念』 | 竹田青嗣 | 現象学・哲学 | |
| 5位 | 現象学の理念 | エトムント・フッサール | 現象学・哲学 | |
| 6位 | 人と思想 フッサール | 加藤清司 | 現象学・哲学 | |
| 7位 | 現象学という思考 | 田口茂 | 現象学・哲学 | |
| 8位 | 初学者のための現象学 | ダン・ザハヴィ(著)/工藤和男・中村拓也(訳) | 現象学・哲学 | |
| 9位 | デカルト的省察 | エトムント・フッサール | 現象学・哲学 | |
| 10位 | ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 | エトムント・フッサール | 現象学・哲学 | |
| 11位 | フッサール 起源への哲学 | 斎藤慶典 | 現象学・哲学 | |
| 12位 | 内的時間意識の現象学 | エトムント・フッサール | 現象学・哲学 | |
| 13位 | イデーンI ― 純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 | エトムント・フッサール | 現象学・哲学 |
おすすめ度は、初めて読む人の入りやすさと、テーマを考える深さをもとにした本記事独自の目安です。





















