悩んでいる人ハイデガーの本を読んでみたいけど、難しそうで何から手をつければいいの…?
ハイデガーは造語が多いため、入門書と原典の順番を間違えると読み進めにくい思想家です。
2,000冊以上読んできた僕が、漫画の入門書から『存在と時間』までの13冊を選びました。
最初に全体像をつかみ、解説書で現存在などの用語を確かめてから原典へ進む順番がわかります。
自分の知識に合う最初の一冊と、『存在と時間』へ進むまでの読書順を決められます。
現象学の出発点も知りたい人は、フッサールのおすすめ本13選も参考にしてください。
西洋哲学の入口から選ぶなら、哲学のおすすめ本37選も参考になります。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
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本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『まんが!100分de名著 ハイデガー存在と時間』(武富健治(漫画)・戸谷洋志(原案監修))
NHKの人気番組「100分de名著」のハイデガー回をマンガ化した一冊です。
難解で知られる『存在と時間』の骨格を、1時間ほどで読めるコミックに凝縮しています。
倫理的な問題にやや偏っているという指摘もありますが、「現存在」「世界内存在」「死への存在」といった基本用語の雰囲気をつかむには十分な内容になっています。
漫画で『存在と時間』の用語と論点にふれてから入門書へ進みたい人に向きます。
2位:『誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義』(筒井康隆)
小説家・筒井康隆が、代表作『文学部唯野教授』の続編として書き下ろしたハイデガー解説書です。
わずか60ページという薄さながら、『存在と時間』の核心部分を驚くほどわかりやすく解きほぐしています。
筒井康隆ならではのユーモアと語りかけ口調で、哲学書を読んでいるというより講義を聴いているような感覚で読み進められます。
短い講義形式でハイデガーの面白さを知りたい人に向きます。
3位:『ハイデガー入門』(竹田青嗣)
竹田青嗣による、ハイデガー哲学の全体像を一冊で見渡せる入門書です。
『存在と時間』はもちろん、後期の技術論やナチズムとの関わりまで幅広くカバーしている点が特徴です。
ただし、その独自の視点があるからこそ、読者にとって「なぜハイデガーが重要なのか」が腑に落ちる構成になっています。
『存在と時間』から後期思想までの見取り図を先に得たい人に向きます。
4位:『ハイデガーの思想』(木田元)
日本のハイデガー研究を牽引してきた木田元による古典的名著です。
哲学史のなかにハイデガーを位置づけながら、その思想の核心をわかりやすく解説しています。
特にニーチェがハイデガーに与えた影響に注目している点は、他の入門書にはない木田元ならではの視座です。
西洋哲学史とニーチェとの関係からハイデガーを読みたい人に向きます。


5位:『ハイデガー「存在と時間」入門』(轟孝夫)
『存在と時間』を本格的に読み解くための入門書です。
新書ながら400ページ近くあり、フライブルク大学での初期講義の研究を踏まえて『存在と時間』を読み解きます。
木田元の解釈とは異なる新たなハイデガー像が示されるため、先に木田元や竹田青嗣の入門書を読んでおくと、この本の立ち位置がよくわかります。
原典の前に『存在と時間』の学術的な読み方を固めたい人に向きます。
6位:『ハイデガー入門』(細川亮一)
タイトルは「入門」ですが、実態はかなり本格的な解説書です。
ギリシア哲学との関係からハイデガーの思想を読み解くアプローチが最大の特徴で、他の入門書では味わえない知的な深みがあります。
プラトンやアリストテレスがハイデガーにとってなぜ重要だったのかを丁寧にたどることで、『存在と時間』の問題意識がクリアに浮かび上がってきます。
ギリシャ哲学との関係から『存在と時間』の問題意識を深めたい人に向きます。
7位:『ハイデガー哲学入門――「存在と時間」を読む』(仲正昌樹)
『存在と時間』のテキストに沿って、主要な箇所を丁寧に読み解いていく解説書です。
ハイデガーが使う独特の用語を一つひとつ噛み砕いてくれるので、原典を読む準備として非常に役に立ちます。
仲正氏の解説は、哲学の議論を「正しいか間違いか」で判断せず、ハイデガーが何を問おうとしていたのかを丁寧に追いかけるスタイルです。
原典の文脈に沿って専門用語を確かめてから『存在と時間』へ進みたい人に向きます。
8位:『ハイデガー=存在神秘の哲学』(古東哲明)
ハイデガー哲学を「存在の神秘」という切り口から描き出した、独自の視点が光る一冊です。
哲学書でありながら文学的な味わいがあり、後期ハイデガーの思想世界に引きこまれるような読書体験を味わえます。
「存在の驚き」をテーマに、私たちが当たり前だと思っている日常の奥にある不思議さをハイデガーがどう捉えたかを解きほぐしていきます。
『存在と時間』の入門を終え、後期の存在思想へ進みたい人に向きます。
9位:『ハイデガー 存在の歴史』(高田珠樹)
ハイデガーの伝記的な背景をたどりながら、その思想形成を追う一冊です。
『存在と時間』に至るまでの知的遍歴が、時系列に沿って丁寧に描かれています。
フッサールとの出会い、マールブルク大学時代の講義、そしてなぜ『存在と時間』が前半で中断されたのか。
思想の内容だけでなく、著者の知的遍歴と時代背景も追いたい人に向きます。
10位:『存在と時間(上)』(マルティン・ハイデッガー/細谷貞雄訳)
ハイデガーの主著にして、20世紀哲学を代表する一冊です。
「存在とは何か」を問い直すために、人間の日常的なあり方を「現存在」として分析し、時間性との関係を明らかにしていきます。
上巻には第1編「現存在の準備的な基礎分析」が収められ、人間の日常的なあり方が分析されます。
入門書で基本用語を確かめたうえで、上巻から原典へ進みたい人に向きます。
11位:『形而上学入門』(マルティン・ハイデッガー/川原栄峰訳)
1935年の講義をもとにした著作で、「なぜ何もないではなく、何かがあるのか」という問いから出発します。
『存在と時間』以降のハイデガーが、存在の問いをよりラディカルに推し進めた思索の記録です。
講義録という性質上、『存在と時間』と比べると口語的で読みやすい箇所も多く、原典デビューにも悪くない選択肢です。
講義録の語り口から、存在をめぐる原典に入りたい人に向きます。
12位:『芸術作品の根源』(マルティン・ハイデッガー/関口浩訳)
ゴッホの農婦の靴の絵やギリシア神殿を題材に、芸術とは何かを問うた講演論文です。
ハイデガーは芸術作品を「真理が自らを打ち立てる場」として捉え、単なる美学の枠をこえた議論を展開しています。
「大地」と「世界」の対立という独自の概念が登場しますが、具体的な作品を手がかりに論じているため、他の著作よりもイメージがつかみやすいのが特徴です。
ゴッホの絵やギリシア神殿から、ハイデガーの芸術論へ入りたい人に向きます。
13位:『技術への問い』(マルティン・ハイデッガー/関口浩訳)
近代技術の本質を問い直した、後期ハイデガーを代表する論文集です。
技術を単なる道具とは見なさず、「集-立(Gestell)」という概念を通じて、人間と世界の根本的な関係を考察しています。
AIやデジタル技術が私たちの生活を覆い尽くす現代において、ハイデガーの技術論はかえって生々しい説得力を持って迫ってきます。
テクノロジーと人間の関係を、後期ハイデガーの議論から考えたい人に向きます。
ハイデガーを読む前に知っておきたいキーワード


ハイデガーの著作に挑む前に、核心となる3つの概念を押さえておきましょう。
これだけ知っておくと、入門書の読みやすさが格段に変わります。
現存在(Dasein)とは何か
ハイデガーは人間のことを「現存在(Dasein)」と呼びます。
私たちは単に「存在する」だけでなく、つねに自分の存在を問題にしながら生きている。
ハイデガーはその特殊なあり方に注目して、あえて「人間」ではなく「現存在」という言葉を選びました。
「自分はなぜここにいるのか」「このまま生きていていいのか」といった問いを抱えるのは、人間だけが持つ存在の仕方です。
世界内存在と道具的存在
ハイデガーによれば、人間は世界のなかにぽつんと置かれた孤立した主体ではありません。
私たちは「世界内存在(In-der-Welt-sein)」として、つねにすでに世界と結びついた存在です。
たとえば、ハンマーを使っているとき、私たちはハンマーの重さや形を意識していません。
壊れてはじめて「これはハンマーだ」と対象として気づく。
こうした日常的な道具との関わりから、人間と世界のつながりを解き明かしていくのがハイデガーの手法です。
死への存在と本来的な生き方
ハイデガーは、人間の本来的な生き方を「死」との関係から考えます。
私たちは普段、自分がいつか必ず死ぬという事実から目をそらして生きている。
ハイデガーはそれを「ひと(das Man)」に埋没した非本来的なあり方と呼びます。
世間の常識や「みんなそうしている」という声に流されている状態です。
しかし、自分自身の死を引き受けて「先駆的決意性」へと至るとき、人間は本来的な自分を取り戻すことができるとハイデガーは説きます。
ハイデガーのおすすめ本についてのよくある質問


ハイデガーの本についてよく寄せられる質問にまとめてお答えします。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


ハイデガーの入門書と原典は、耳と電子書籍を使い分けると生活の中で読み進めやすくなります。
移動時間を読書に変えるAudibleプレミアム


Audible(オーディブル)を使うと、通勤、移動、家事の時間を読書時間へ変えられます。
僕はAudibleプレミアムを数年使っていますが、目で本を開けない日も読書を進められます。
先に音声で全体を聴き、気になった章を紙またはKindleで読み直すと内容を整理しやすくなります。
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読み上げと目読を組み合わせるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedなら対象本を試し、合わなければ次の本へ移れるため、最初の一冊を選びやすくなります。
宇野常寛さんが紹介する読書術のように、Kindle本を読み上げながら文字を目で追う方法もあります。
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まとめ:ハイデガーのおすすめ本ランキング13選


13冊のランキングを、書名、著者、ジャンルとともに一覧へまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | まんが!100分de名著 ハイデガー存在と時間 | 武富健治(漫画)・戸谷洋志(原案監修) | 現象学・存在論 | |
| 2位 | 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義 | 筒井康隆 | 現象学・存在論 | |
| 3位 | ハイデガー入門 | 竹田青嗣 | 現象学・存在論 | |
| 4位 | ハイデガーの思想 | 木田元 | 現象学・存在論 | |
| 5位 | ハイデガー「存在と時間」入門 | 轟孝夫 | 現象学・存在論 | |
| 6位 | ハイデガー入門 | 細川亮一 | 現象学・存在論 | |
| 7位 | ハイデガー哲学入門――「存在と時間」を読む | 仲正昌樹 | 現象学・存在論 | |
| 8位 | ハイデガー=存在神秘の哲学 | 古東哲明 | 現象学・存在論 | |
| 9位 | ハイデガー 存在の歴史 | 高田珠樹 | 現象学・存在論 | |
| 10位 | 存在と時間(上) | マルティン・ハイデッガー/細谷貞雄訳 | 現象学・存在論 | |
| 11位 | 形而上学入門 | マルティン・ハイデッガー/川原栄峰訳 | 現象学・存在論 | |
| 12位 | 芸術作品の根源 | マルティン・ハイデッガー/関口浩訳 | 現象学・存在論 | |
| 13位 | 技術への問い | マルティン・ハイデッガー/関口浩訳 | 現象学・存在論 |

























