悩んでいる人ニーチェって有名だけど、本が多すぎてどれから読めばいいかわからない…。原典はむずかしそうだし、入門書もたくさんあって選べません。
ニーチェの本は翻訳だけでも何種類もあり、入門書から学術書まで幅が広すぎる。その気持ち、よくわかります。
この記事では、ニーチェのおすすめ本を入門書から原典まで13冊厳選しました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 超初心者向けの入門書:哲学の知識がゼロでも読める3冊
- もっと深く知りたい人のための解説書:ニーチェ思想を体系的に学べる4冊
- ニーチェの原典:いよいよ本人の著作に挑む6冊
- 読む順番とおすすめ翻訳:挫折しないための読書ルートを解説
この記事を読めば、あなたが読みたい本が絶対に見つかるはずです。
今回は「超訳」のような名言集から、ニーチェ自身が書いた重厚な原典まで、難易度順に3ステップで並べています。
入門書で全体像をつかんでから原典に進む構成なので、哲学書を読んだことがない方でも無理なくステップアップできます。
なお、哲学の入門書から幅広く探したい方は哲学のおすすめ本37選もあわせて参考にしてみてください。
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今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
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このような感じ。
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1位:『超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版(特装版) (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)』(白取春彦)
ニーチェの言葉を10のテーマに分け、1項目ずつ現代語で読める入門的な超訳集です。
通勤電車や寝る前に数ページずつ読むだけで、ニーチェの思考に自然とふれることができます、「哲学書はむずかしい」という先入観を、この本がやさしく壊してくれます。
ただし、あくまで「超訳」なので原典の文脈や論理展開は省かれています、 ニーチェの雰囲気を味わう最初の一歩 としてとらえるのがよいでしょう。
原典の論理を追う前に、短い言葉からニーチェの思考の調子にふれたい人に向きます。
2位:『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学 (河出文庫)』(飲茶)
対話形式で奴隷道徳・超人・永劫回帰をつなぎ、ニーチェ思想の流れを解説する入門書です。
著者とイラストの女性キャラクターとの 対話形式で話が進む ため、読んでいて退屈しません、「奴隷道徳」「超人思想」「永劫回帰」といった重要な概念を、日常の言葉に置きかえながらていねいに噛みくだいてくれます。
ニーチェの思想を「点」ではなく「線」としてつなげてくれるのがこの本の強みです、 名言集では物足りない、でも学術書はまだ早いと感じる方にちょうどよい一冊 です。
名言集の断片を一つの思想としてつなげ、原典へ進む準備をしたい人に合います。
3位:『NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ』(西研)
『ツァラトゥストラ』の超人・永劫回帰・ルサンチマンを、番組の四回分に沿ってほぐす解説書です。
哲学者の西研氏が、ニーチェの代表作『ツァラトゥストラ』を4回の放送分に凝縮して解説しています、 「超人」「永劫回帰」「ルサンチマン」「ニヒリズム」 といったニーチェの核心思想が、160ページという薄さのなかにコンパクトに収まっています。
テレビ番組がベースなので語り口がやわらかく、読み終えるのに時間がかかりません、 いきなり原典の『ツァラトゥストラ』に挑む前に、この本で全体の地図を手に入れておく と道に迷わずに済みます。
原典の物語と主要概念の地図を先に得て、本編で迷わず読み進めたい人に向きます。
4位:『ニーチェ入門 (ちくま新書)』(竹田青嗣)
ルサンチマン、ニヒリズム、永遠回帰、力への意志を一つの流れに組み、主要概念を整理する新書です。
ルサンチマン、ニヒリズム、永遠回帰、力への意志、ニーチェの主要概念を、竹田氏は曖昧さを排した明快な論理で解きほぐしていきます、読み終えたときには、ニーチェの思想が一つの大きな物語としてつながる感覚が得られるはずです。
やや抽象的な議論が含まれるため、前のセクションの入門書を1冊読んでから取りかかると理解がスムーズになります、 ニーチェを「正確に」理解したい人にとっての最初の本格書 です。
ニーチェの概念を断片ではなく全体の構造として理解し、原典へ進みたい人に向きます。
5位:『これがニーチェだ (講談社現代新書)』(永井均)
従来の解説がニーチェを安全な教訓へ変えることを批判し、思想の危うさを取り戻す本です。
永井氏は、従来のニーチェ解説が思想を「役に立つもの」として飼い慣らしてしまっていると批判します、そのうえで、ニヒリズムとその系譜学、力への意志、永遠回帰という「三つの空間」 からニーチェの哲学を描き出す独自のアプローチをとっています。
読みやすいとは言い切れませんが、ニーチェの「危険さ」を骨抜きにしない解釈 を求める方には刺さる一冊です、竹田本で全体像をつかんだあとに読むと、ニーチェの別の顔が見えてきます。
竹田青嗣の整理と読み比べ、ニヒリズムと永遠回帰の別の解釈を知りたい人向けです。
6位:『ニーチェ入門 (ちくま学芸文庫)』(清水真木)
ニーチェの身体の病と思想の関係を追い、「健康と病気」から著作を読み直す入門書です。
清水氏は 「健康と病気」 という独自の切り口からニーチェの著作を読み解きます、ニーチェが生涯にわたって苦しんだ激しい頭痛や体調不良と、その思想がどのように結びついているのかを丹念に追っていく構成は、他の入門書にはない視点です。
もともと2003年に講談社から出た『知の教科書 ニーチェ』を文庫化したもので、学術的な正確さと明晰な文章が両立している のが特長です、竹田・永井と読み比べると、ニーチェ解釈の幅広さに気づかされます。
概念の一般的な整理とは違う、身体と生の条件からニーチェを読みたい人に合います。
7位:『ニーチェはこう考えた (ちくまプリマー新書)』(石川輝吉)
ニーチェの言葉をつなぐ動機と感情をたどり、思想が生まれた理由をやわらかく解説します。
石川氏は「ニーチェの言葉たちをつなげる一本の糸」を見せてくれます、竹田本のような体系的な解説とはちがい、ニーチェの思考がなぜ生まれたのか、その動機と感情に寄り添う ような書き方が特長です、170ページと薄く、文体もやさしいため、読み始めたらあっという間に読み終わります。
竹田・永井・清水の入門書がどれもむずかしく感じた方は、最初にこの本から入るのもひとつの手 です、ニーチェの人間的な側面にふれることで、思想への親しみが一気に湧きます。
体系的な解説書を難しく感じ、人間的な動機から思想に近づきたい人に向きます。
8位:『善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-1)』(ニーチェ)
西洋哲学と道徳の前提を9章で問い直し、短い断章ごとに考えを止めて読める原典です。
アフォリズム(短い断章)形式で書かれているため、一文ごとに立ちどまって考える読み方が合います、 「怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬよう気をつけるべきだ、深淵を覗くとき、深淵もまたお前を覗いているのだから」 という有名な一節はこの本の第146節です。
中山元氏の翻訳は現代的で読みやすく、注釈も充実しています、 ニーチェの原典に初めて挑む方には、この本かあるいは次に紹介する『道徳の系譜学』から入るのがおすすめ です。
比較的短い断章を手がかりに、ニーチェの原典を自分の速度で読み始めたい人向けです。
9位:『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-2)』(ニーチェ)
善悪とやましい良心の起源を三つの論文でたどり、ルサンチマンを系譜学から解く原典です。
全3篇の論文形式で構成されており、第1篇では「善い」と「悪い」の起源を貴族道徳と奴隷道徳の対立から解き明かし、第2篇では「やましい良心」の成り立ちを掘り下げ、第3篇では禁欲主義の意味を問います。
アフォリズム形式ではなく、一つのテーマを論理的に追っていく構成 なので、ニーチェの著作のなかではもっとも論文に近い読み心地です、議論の筋道を追いやすいぶん、原典入門としても向いています。
断章の連続より、一つの論点が展開する筋道を追いながら原典を読みたい人に向きます。
10位:『悲劇の誕生 (岩波文庫 青 639-1)』(ニーチェ)
アポロン的な秩序とディオニュソス的な陶酔の結びつきから、ギリシア悲劇の誕生を論じます。
この本の核心は 「アポロン的なもの」と「ディオニュソス的なもの」 という二つの衝動の対立です、理性と秩序のアポロンに対して、陶酔と混沌のディオニュソス、ニーチェはこの二つの力が融合するところにギリシア悲劇の本質があると論じました。
後年の代表作とはテーマが異なりますが、ニーチェの出発点を知ることで、その後の思想の展開がより立体的に見えてきます、音楽や演劇に関心がある方にもおすすめです。
後期の道徳批判とは違う出発点にふれ、芸術と生の関係を読みたい人に合います。
11位:『喜ばしき知恵 (河出文庫)』(ニーチェ)
神の死、永劫回帰、道徳への懐疑が芽生え、後の『ツァラトゥストラ』へつながる中期の断章集です。
全5巻からなるアフォリズム集で、「神の死」「永劫回帰」「道徳への懐疑」 という後期ニーチェの核心テーマがここで芽吹いています、後年の『ツァラトゥストラ』へとつながる思想的な橋渡しの役割を果たしている一冊です。
文体は軽やかで、ときにユーモアさえ感じさせます、 原典のなかでは読みやすい部類 に入るため、『善悪の彼岸』のアフォリズムが楽しめた方なら、この本もスムーズに読めるはずです。
軽やかな文体の原典から、神の死と永劫回帰の登場を確かめたい人に向きます。
12位:『この人を見よ (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-5)』(ニーチェ)
「なぜ私はこんなに賢いのか」という章題で自著を振り返り、自らの思想を語る自伝的著作です。
「なぜ私はこんなに賢いのか」「なぜ私はこんなに利口なのか」「なぜ私はこんなに良い本を書くのか」という挑発的な章タイトルが並びます、一見すると自画自賛の羅列に見えますが、自身の著作を一冊ずつ振り返りながら思想の全体像を語っている 点で、実はニーチェ入門としても機能します。
丘沢静也氏の訳は軽快で、ニーチェの挑発的なユーモアがよく伝わってきます、 ニーチェという人間そのものに興味がある方 にとって、この本はもっとも生々しい一冊です。
概念の解説だけでなく、挑発的な語り口からニーチェ自身と著作の関係を知りたい人向けです。
13位:『ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)』(ニーチェ)
預言者ツァラトゥストラの物語を通じ、超人・永劫回帰・力への意志を詩的な文体で展開する代表作です。
「超人」「永劫回帰」「力への意志」、ニーチェの思想のすべてがこの一冊に注ぎこまれています、哲学書でありながら詩のように美しく、読む人の感情を激しく揺さぶります、上下巻あわせて700ページをこえる大作ですが、一度読み始めるとニーチェの言葉の力に引きこまれます。
佐々木中氏の訳は原文のリズムを活かした格調高い文体で、ニーチェの散文がもつ音楽性をよく伝えています、 入門書を2〜3冊読んでから挑むと、ツァラトゥストラの言葉がまったく別の深さで響いてきます。
複数の入門書で概念を確かめたあと、物語とリズムのある原典へ進みたい人に向きます。
ニーチェの思想をさらに広い文脈で理解したい方は、実存主義のおすすめ本12選やドイツ観念論のおすすめ本10選もあわせてご覧ください。
ニーチェのおすすめ本についてのよくある質問


ニーチェの本に関して、読者からよく寄せられる疑問にまとめてお答えします。
ニーチェの本はどの順番で読むべきですか?
おすすめの読書ルートは3段階です。
ステップ1として、『超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版』や『飲茶の「最強!」のニーチェ入門』で思想の雰囲気をつかみます。
ステップ2で、竹田青嗣『ニーチェ入門』や石川輝吉『ニーチェはこう考えた』で概念を整理します。
ステップ3として原典に進みます。最初は『善悪の彼岸』か『道徳の系譜学』が読みやすく、最後に『ツァラトゥストラ』を読むと思想の全体像が見えてきます。
ニーチェの翻訳はどれがおすすめですか?
初めて読む方には光文社古典新訳文庫(中山元 訳)がおすすめです。現代的な日本語で注釈も充実しており、原典入門にもっとも適しています。
『ツァラトゥストラ』は河出文庫(佐々木中 訳)のほか、岩波文庫(氷上英廣 訳)や光文社古典新訳文庫(丘沢静也 訳)もあります。詩的な文体を味わいたいなら佐々木訳、正確さを重視するなら岩波訳が向いています。
ニーチェを読む前に知っておくべき前提知識はありますか?
入門書から読めば前提知識は不要です。ただし、ニーチェはショーペンハウアーやワーグナーの影響を強く受けているため、余裕があればショーペンハウアーの思想を知っておくと理解が深まります。
西洋哲学の大きな流れに興味があれば、哲学史のおすすめ本15選も参考になります。
ニーチェの著作で一番有名なのはどれですか?
もっとも有名なのは『ツァラトゥストラ』です。「超人」「永劫回帰」というニーチェを代表する思想が物語形式で描かれており、哲学に興味がない方でもタイトルは聞いたことがあるはずです。
ただし、最初に読む本としてはむずかしいため、本記事で紹介した入門書を先に読んでおくことを強くおすすめします。
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通勤や家事の時間にニーチェの本を耳から学べるのが最大のメリットです。『超訳 ニーチェの言葉』のような名言集は、耳で聴くとまた違った味わいがあります。
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ニーチェの入門書や解説書のなかにはKindle Unlimited対象に含まれているものもあり、まとめて読みたい方にはとくにお得です。対象タイトルは時期によって変動するため、気になる本はお早めにチェックしてみてください。
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まとめ


ニーチェのおすすめ本13冊を、入門書から原典まで難易度順に紹介しました。
迷ったら、最初は『飲茶の「最強!」のニーチェ入門』から読んでみてください。ニーチェの思想を最初から最後まで一本の流れで理解できる、もっともバランスのよい入門書です。
入門書で全体像をつかんだら、『道徳の系譜学』で原典に踏み出す。このルートをたどれば、ニーチェの言葉があなた自身のものになっていく感覚を味わえるはずです。





















