悩んでいる人レヴィナスを読んでみたいけど、主著は難解すぎるし、入門書もたくさんあってどれを選べばいいかわからない…。
レヴィナスの本は、対話形式の入門書から独自の文体で書かれた主著まで幅があり、どの本から読むかで理解しやすさが変わります。
この記事では、現在紹介している13冊を、思想の入口と原典への進みやすさがわかる順に紹介します。
書名と収録版を現在の商品情報に照らし、国立国会図書館の書誌情報も参照して「顔」「責任」「無限」などの論点を整理しました。
読み終えると、解説書で土台を作るか、原典の言葉にふれるかを判断し、今の理解に合う1冊を選べます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
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本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『レヴィナス入門』(熊野純彦)
レヴィナスの思想に初めてふれるなら、まずこの1冊をおすすめします。
著者の熊野純彦は東京大学で長年倫理学を教えてきた研究者で、日本語で書かれた最初の本格的なレヴィナス入門書として知られています。
フッサールやハイデガーとの関係から説き起こし、主著『全体性と無限』での展開、そして後期の『存在するとは別の仕方で』への転回まで、レヴィナスの思想の歩みを三部構成で丁寧にたどります。
現象学との関係から思想の全体像をつかみ、原典へ進む土台を作りたい人に向きます。
2位:『倫理と無限 フィリップ・ネモとの対話』(エマニュエル・レヴィナス)
レヴィナス自身の声で哲学を聴きたい方には、この本が最適です。
フランスの哲学者フィリップ・ネモがインタビュアーとなり、レヴィナスが自らの思想を語り下ろした対話形式の1冊です。
フッサールとの出会い、ハイデガーへの失望、収容所での体験。
難解な論文より先にレヴィナス自身の語りを読み、他者と責任の輪郭をつかみたい人に合います。
3位:『傷の哲学、レヴィナス』(村上靖彦)
レヴィナスの哲学を「ケア」や「痛み」の視点から読み解いた、2023年刊行の新しい入門書です。
著者の村上靖彦は現象学とケアの研究者で、大阪・西成でのフィールドワークを通じてレヴィナスの他者論を具体的な場面に重ねて描いています。
抽象的な哲学用語だけでなく、目の前にいる人間の傷や痛みからレヴィナスの思想を立ち上げていく構成が特徴的です。
他者論を抽象的な概念で終わらせず、ケアと痛みの現場へつなげて考えたい人に向きます。
4位:『レヴィナス 無起源からの思考』(斎藤慶典)
レヴィナスの思想を「起源のなさ」というキーワードで読み解いた、現象学者・斎藤慶典による解説書です。
著者は『フッサール 起源への哲学』でフッサール現象学を論じた研究者で、現象学の内部からレヴィナスの独自性がどこにあるのかを鮮やかに浮かび上がらせます。
フッサールが「起源」を追い求めたのに対し、レヴィナスは起源そのものを問い直す。
フッサールの現象学と比べながら、起源を問い直す思考を理解したい人に向きます。
5位:『レヴィナス読本』(レヴィナス協会 編)
日本レヴィナス協会が編纂した、レヴィナス研究の現在地を一望できる論集です。
国内の第一線の研究者たちがそれぞれの専門から寄稿しており、倫理学・政治哲学・ユダヤ思想・フェミニズムなど多角的な視点でレヴィナスを読み解いています。
1冊で複数の論者の解釈にふれられるため、入門書を1冊読み終えた段階で自分の関心を広げたいときに役立ちます。
倫理学、政治哲学、ユダヤ思想など、現在のレヴィナス研究を複数の論者から見渡したい人に合います。
6位:『レヴィナスを読む 〈異常な日常〉の思想』(合田正人)
日本におけるレヴィナス研究の第一人者である合田正人が、レヴィナスの全体像を描いた本格的な解説書です。
もともとNHKブックスから1999年に刊行された版を文庫化したもので、レヴィナスの生涯と思想を通時的に追いかける構成になっています。
リトアニアでの幼少期、フランスへの留学、捕虜収容所での体験。
レヴィナスの生涯と歴史的背景を追い、哲学が生まれた必然性まで考えたい人に向きます。
7位:『レヴィナス・コレクション』(エマニュエル・レヴィナス)
レヴィナスの40年にわたる哲学的成果から、21編の論考を1冊に集成したアンソロジーです。
編訳者の合田正人が選び抜いた論文は、初期のフッサール論から後期の倫理学まで幅広く、レヴィナスの思想がどのように変遷していったのかを通読で追えるのが最大の強みです。
とくに「存在論は根源的か」は、ハイデガーの存在論を正面から批判した重要論文として知られています。
初期から後期までの論考を横断し、思想の変化を原典でたどる読み方をしたい人に合います。
8位:『レヴィナス 「顔」と形而上学のはざまで』(佐藤義之)
レヴィナス哲学の中心概念である「顔」を軸に、形而上学との緊張関係を精緻に論じた研究書です。
佐藤義之は京都大学でレヴィナスを専門に研究してきた哲学者で、主著『全体性と無限』を精読しながら「顔」の概念がどう機能しているかを丹念に追いかけます。
レヴィナスにとって「顔」とは単なる比喩ではなく、倫理が生まれる場そのものです。
『全体性と無限』の「顔」を中心に、倫理と形而上学の緊張を精密に読みたい人に向きます。
9位:『他者のユマニスム』(エマニュエル・レヴィナス)
『全体性と無限』から『存在の彼方へ』にいたるまでの過渡期に書かれた論文を集めた、レヴィナス自身による小著です。
「意味することと意味」「ユマニスムと無-起源」「同一性なしに」など、後期思想への布石となる論考が収められています。
187ページとコンパクトですが、レヴィナスが「ヒューマニズム」という言葉をどのように引き受け直したのかが凝縮された1冊です。
前期から後期への転換点を、ユマニスムと他者の関係から読みたい人に向きます。
10位:『全体性と無限』(エマニュエル・レヴィナス)
レヴィナス哲学の第一主著であり、20世紀を代表する哲学書のひとつです。
西洋思想を支配してきた「全体性」の暴力を批判し、それに抗する「無限」の概念を提示する。
他者の「顔」との出会いこそが倫理の出発点であるという主張は、ここで初めて体系的に展開されました。
入門書で輪郭をつかんだあと、顔と無限の議論を第一主著で読みたい人に向きます。
11位:『存在の彼方ヘ』(エマニュエル・レヴィナス)
レヴィナス哲学の第二主著にして、到達点とも呼ばれる著作です。
正式タイトルは『存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方へ』。
『全体性と無限』がまだ存在論の枠組みの内部で語っていたのに対し、本書では存在そのものの手前にある倫理的な次元へと踏みこみます。
『全体性と無限』を読み終え、身代わりと人質の倫理まで進みたい人に向きます。
12位:『実存から実存者へ』(エマニュエル・レヴィナス)
ナチス・ドイツの捕虜収容所で執筆された、レヴィナス初期の代表作です。
ハイデガーの「存在」概念を出発点としながら、そこから離脱する道を模索する本書は、後の「他者」論へとつながる思考の出発点を記録しています。
「イリヤ」と呼ばれる非人称的な存在の闇。
後期の他者論の前に、イリヤと存在からの離脱を初期著作で確かめたい人に向きます。
13位:『時間と他者』(エマニュエル・レヴィナス)
1946〜47年にパリの哲学学院で行われた連続講演をまとめた、レヴィナス初期のもうひとつの代表作です。
テーマは「時間は孤独な主体のなかでは成り立たない」ということ。
時間の経験は他者との関係からしか生まれないというレヴィナス独自の時間論が、講演の口調を残した読みやすい文体で展開されます。
孤独な主体だけでは成り立たない、他者と時間の関係を講演の文体で読みたい人に向きます。
レヴィナスのおすすめ本についてのよくある質問


レヴィナスに関してよく寄せられる疑問を4つまとめました。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


哲学書は1冊あたりの単価が高くなりがちです。
ここでは、レヴィナスの本をお得にインプットする方法を2つ紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが運営するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上の書籍がいつでも聴き放題になります。
レヴィナスの原典そのものの朗読は少ないですが、哲学入門系の書籍や関連する思想家の著作が充実しています。
通勤時間や家事のあいだに哲学のインプットを重ねておけば、レヴィナスの著作に向き合うときの下地が自然と整います。
30日間の無料体験があるので、最初に気軽に試してみてください。
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Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
講談社学術文庫やちくま学芸文庫のKindle版が対象に入ることがあり、レヴィナス関連の書籍もタイミング次第で読み放題で読めます。
対象タイトルは入れ替わるので、気になる本が対象に入っているうちに読んでおくのがコツです。
こちらも30日間の無料体験が用意されています。
批評家の宇野常寛氏が紹介するKindle本を読み上げながら目で追う読書術は、文章を耳と目の両方からたどる方法です。
読み上げに対応する本と端末に限り、1.5倍速または2倍速へ調整すると、自分が内容を理解しやすい速さで進められます。
利用前に商品ページのアクセシビリティ表示を確認し、SNS通知から距離を置いて本へ集中できる環境を整えてください。
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現象学の流れからレヴィナスを読みたい方は、フッサールのおすすめ本13選やハイデガーのおすすめ本13選もあわせてどうぞ。
レヴィナスを学んだ後で哲学全体に視野を広げたい方は、超入門から名著まで5レベルで読む順番を示した哲学のおすすめ本30選もあわせてどうぞ。
現代思想や倫理学に関心がある方は、この3つのキーワードを軸にレヴィナスを読むと、テキストの見え方が変わるはずです。


まとめ


レヴィナスのおすすめ本13冊を、入門書から原典まで一覧にしました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 『レヴィナス入門』 | 熊野純彦 | 入門書 | ★★★★★ |
| 2位 | 『倫理と無限 フィリップ・ネモとの対話』 | エマニュエル・レヴィナス | 入門書 | ★★★★★ |
| 3位 | 『傷の哲学、レヴィナス』 | 村上靖彦 | 入門書 | ★★★★★ |
| 4位 | 『レヴィナス 無起源からの思考』 | 斎藤慶典 | 入門書 | ★★★★★ |
| 5位 | 『レヴィナス読本』 | レヴィナス協会 編 | 入門書 | ★★★★☆ |
| 6位 | 『レヴィナスを読む 〈異常な日常〉の思想』 | 合田正人 | 解説書・論集 | ★★★★☆ |
| 7位 | 『レヴィナス・コレクション』 | エマニュエル・レヴィナス | 解説書・論集 | ★★★★☆ |
| 8位 | 『レヴィナス 「顔」と形而上学のはざまで』 | 佐藤義之 | 解説書・論集 | ★★★★☆ |
| 9位 | 『他者のユマニスム』 | エマニュエル・レヴィナス | 解説書・論集 | ★★★★☆ |
| 10位 | 『全体性と無限』 | エマニュエル・レヴィナス | 主要著作 | ★★★★☆ |
| 11位 | 『存在の彼方ヘ』 | エマニュエル・レヴィナス | 主要著作 | ★★★★☆ |
| 12位 | 『実存から実存者へ』 | エマニュエル・レヴィナス | 主要著作 | ★★★★☆ |
| 13位 | 『時間と他者』 | エマニュエル・レヴィナス | 主要著作 | ★★★★☆ |
迷ったときは対話形式か入門書から始め、『全体性と無限』へ進む準備を整えてください。





















