「なぜ、わかっていても損な選択をしてしまうのか。」
ダイエット中なのにスイーツを買い、セール品だからと不要なものを手に取り、期間限定の言葉に弱い。
行動経済学は、そんな人間の「予測可能な不合理さ」を科学的に解明する学問です。
この記事では、初心者でも楽しく読める入門書から、ノーベル経済学賞を受賞した世界的名著まで、レベル別に10冊を厳選しました。
読み終えたとき、自分の行動の「なぜ」がすべて見えてくるはずです。
行動経済学の入門書おすすめ5選

まずは、行動経済学の面白さを体感できる入門書を5冊紹介します。
「人間って、こんなに不合理だったのか」と驚く体験ができる本ばかりです。
- ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』:行動経済学ブームの火付け役
- 相良奈美香『行動経済学が最強の学問である』:ビジネスパーソン必読の体系的入門書
- 大竹文雄『行動経済学の使い方』:ナッジの実践方法がわかる岩波新書
- 池上彰 監修『池上彰の行動経済学入門』:身近な事例で直感的に理解
- 佐藤雅彦ほか『ヘンテコノミクス』:マンガで学ぶ行動経済学
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理──行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(早川書房)
行動経済学ブームの火付け役となった、世界的ベストセラーです。
「無料」の魔力、相対性の罠、先延ばし癖──人間がいかに「予測可能な不合理さ」で行動しているかを、数々の実験で鮮やかに証明します。
学術書ではなく「読み物」として楽しめるので、行動経済学に初めて触れる方に最適です。
読後、自分の日常の選択が全く違って見えるようになります。
とばり「なんで自分はこれを買ってしまうのか」がわかる。行動経済学の最高の入口です。
相良奈美香『行動経済学が最強の学問である』(SBクリエイティブ)
Amazonの「経済学入門」カテゴリーでベストセラー1位を獲得した、ビジネスパーソン必読の体系的入門書です。
ナッジ理論、システム1/システム2、プロスペクト理論に加え、身体的認知やアフェクトといった最新テーマまでカバーしています。
行動経済学の博士号を持つ著者が、認知の癖と感情が意思決定に与える影響を丁寧に解説しています。
仕事に活かせる行動経済学を学びたい方に最適です。



「行動経済学×ビジネス」の決定版。理論と応用のバランスが絶妙です。
大竹文雄『行動経済学の使い方』(岩波新書)
大阪大学教授の大竹文雄氏が、ナッジの作り方を実践的に解説する岩波新書です。
プロスペクト理論、現在バイアス、互恵性、ヒューリスティクスといった基礎理論を解説した上で、仕事・医療・公共政策での応用例を紹介しています。
新書一冊で行動経済学の基礎から実践までを学べる、コスパ抜群の入門書です。
902円で手に入る知識の量は驚異的です。



新書ながら内容は本格派。「ナッジを自分で作れるようになる」一冊です。
池上彰 監修『池上彰の行動経済学入門』(学研プラス)
ジャーナリスト池上彰氏が監修した、身近な事例で行動経済学を直感的に理解できる入門書です。
サンクコスト効果、バンドワゴン効果、ナッジ理論といった基本概念を、日常やビジネスの具体例とともにわかりやすく解説しています。
160ページでコンパクトにまとまっているので、さっと読みたい方におすすめです。
マーケティングにも役立つ知識が満載です。



池上彰の「わかりやすさ」で行動経済学を学べる。最初の一冊にぴったりです。
佐藤雅彦・菅俊一 原案、高橋秀明 作画『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(マガジンハウス)
雑誌「BRUTUS」の人気連載を単行本化した、マンガで行動経済学を楽しく学べる異色の入門書です。
アンダーマイニング効果、極端回避性、現状維持バイアスなど、行動経済学の重要理論をマンガの物語で体感できます。
「経済学の本は活字が多くて読む気がしない」という方でも、これなら楽しく読破できます。
Amazonランキング上位の人気作です。



マンガなのに深い。行動経済学の「ヘンテコ」な面白さが詰まった一冊です。
行動経済学の名著おすすめ5選


入門書で行動経済学の面白さを知ったら、この分野を築いた名著に挑戦しましょう。
ノーベル経済学賞を受賞した巨匠たちの代表作を中心に、5冊を紹介します。
- セイラー&サンスティーン『NUDGE 実践行動経済学 完全版』:ナッジ理論の原典
- ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』:人間の思考の二重構造を解明
- リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』:行動経済学の戦いの軌跡
- ファン・デン・ブルック他『勘違いが人を動かす』:認知バイアスの実践ガイド
- 真壁昭夫『行動経済学入門』:理論と応用を体系的に学ぶ
セイラー&サンスティーン『NUDGE 実践行動経済学 完全版』(日経BP)
2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授と、法学者キャス・サンスティーンが提唱した「ナッジ」理論の原典です。
強制も禁止もせず、人々の「より良い選択」をそっと後押しする──そんな仕組みの設計法を、年金、保険、臓器提供などの具体例で徹底的に解説しています。
2022年に全面改訂された完全版では、「スラッジ(悪いナッジ)」の概念も追加されました。
行動経済学を実社会に応用する上で、最も重要な一冊です。



「選択の設計」が世界を変える。ナッジを理解するなら、まずこの原典です。
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー──あなたの意思はどのように決まるか?』(早川書房)
心理学者として初めてノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの代表作です。
人間の思考を「速い思考(システム1)」と「遅い思考(システム2)」に分類し、直感がいかに判断を歪めるかを解明しました。
プロスペクト理論、アンカリング効果、フレーミング効果など、行動経済学の基礎理論がすべてここにあります。
行動経済学の全貌を知りたいなら、避けて通れない不朽の名著です。



「なぜ自分はこの選択をしたのか」が怖いほどわかる。人生観が変わる一冊です。
リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』(早川書房)
ノーベル経済学賞受賞者セイラーが、行動経済学がいかにして「正統派経済学」に挑み、認められたかを描いた自伝的名著です。
「人間は合理的に行動する」という前提を疑い、心理学者たちと協力して新しい学問を打ち立てた半生がユーモラスに語られます。
エコノミスト誌、フィナンシャル・タイムズ紙が年間ベストブックに選出しました。
行動経済学の「歴史」を知りたい方にとって最高の一冊です。



「異端の学問」が世界を変えた物語。読み物としても面白いです。
ファン・デン・ブルック&デン・ハイヤー『勘違いが人を動かす──教養としての行動経済学入門』(ダイヤモンド社)
オランダでベストセラーとなった認知バイアスの実践ガイドがついに邦訳されました。
人間の行動を動かすのは「論理」でも「情熱」でもなく「勘違い」(認知バイアス)である──この視点から、意識できない些細な仕掛けがどう行動を誘導するのかを科学的に解説しています。
購買行動を促すトリックや効果的なコミュニケーション戦略など、すぐに使える実践的アドバイスが満載です。
マーケティングや営業に関わる方にとくにおすすめです。



「人が動く仕組み」をバイアスで解説。ビジネスに直結する実用書です。
真壁昭夫『行動経済学入門』(ダイヤモンド社)
行動経済学の基礎理論から応用、さらに神経経済学までを体系的に学べる本格的な入門書です。
プロスペクト理論やフレーミング効果といった基本から、行動ファイナンス、そして脳科学と経済学が融合する神経経済学まで網羅しています。
310ページの充実した内容で、行動経済学を体系的に理解したい方の「教科書」として使えます。
入門書で物足りなくなった方の次の一冊に最適です。



「入門」と書いてあるけど内容は本格派。神経経済学まで踏み込んでいるのが特徴です。




本をお得に効率よくインプットするコツ2選


行動経済学の本をもっと読みたいと思ったとき、すべてを購入するのは負担が大きいですよね。
そこで、僕がふだん活用している2つのサービスを紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤中や家事のあいだに、行動経済学の名著を「聴く」ことができます。
30日間の無料体験もあるので、気になる方はまず試してみてください。
\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
行動経済学関連の書籍も対象に含まれていることがあります。
気になる本を気軽に試し読みできるので、自分に合う一冊を見つけるのに最適です。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
行動経済学の本を読む順番ガイド


最後に、今回紹介した10冊をどの順番で読むとよいか、ステップ別にまとめます。
| ステップ | 目的 | おすすめ本 |
|---|---|---|
| Step 1 | 行動経済学の面白さを知る | アリエリー『予想どおりに不合理』 |
| Step 2 | 理論を体系的に学ぶ | 相良奈美香 or 大竹文雄の入門書 |
| Step 3 | 思考の仕組みを理解する | カーネマン『ファスト&スロー』 |
| Step 4 | ナッジの設計法を学ぶ | セイラー&サンスティーン『NUDGE 完全版』 |
| Step 5 | 行動経済学の歴史を知る | セイラー『行動経済学の逆襲』 |
まずはアリエリーで行動経済学の面白さに開眼し、相良や大竹の入門書で理論を体系的に整理するのが王道のルートです。
そこからカーネマンとセイラーの名著に進めば、行動経済学の世界を隅々まで見渡せるようになります。


まとめ


行動経済学は、「人間がいかに不合理か」を明らかにする学問です。
でもそれは悲観的な話ではありません。
自分の思考のクセを知ることで、より良い選択ができるようになる──行動経済学は、そのための知恵を与えてくれます。
今回紹介した10冊のどれか一冊を手にとって、「予測可能な不合理さ」の世界を体験してみてください。















