MENU
とばり
管理人
「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
カテゴリー
アーカイブ

中村文則のおすすめ本15選【読む順番・入門書も紹介】

悩んでいる人

中村文則って名前はよく見るけど、暗くて鬱っぽそうなイメージがあって手が出ない…。作品数も多いし、どれから読めばいいのか全然わからないんですよね。

中村文則の作品は「悪」や「闇」をテーマにした小説が多く、タイトルだけでは内容も難易度もつかみにくいのが正直なところです。

この記事では、中村文則のおすすめ本を「入門」「沼」「到達点」の3段階に分けて15冊厳選しました。

本記事の内容は、下記のとおりです。

  • 初めてでも安心の入門作品から到達点まで段階別に紹介
  • 全15冊の難易度・ページ数つきで選びやすい
  • 中村文則の作風と「悪」のテーマ変遷を解説
  • 初心者向けの読む順番ガイドつき

この記事を読めば、あなたが読みたい中村文則の一冊が絶対に見つかるはずです。

とばり|深夜2時の読書論 管理人
とばり
✍️ この記事を書いた人

哲学・思想・文学を中心に2,000冊以上を読了。初心者向けにおすすめ本をご紹介しています。運営者情報では、自宅の本棚や、これまで売却してきた書籍数も公開しています。本オタクです。

評判だけで選ばず、実際に読んで途中で手がとまった作品は除外しました。

純文学全体のおすすめを知りたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。

とばり

15冊もあると迷いますよね。まずは下の診断で、あなたにぴったりの一冊を見つけてみてください。

いくつかの質問に答えるだけで、最初に読むべき中村文則作品がわかります。

📚 中村文則おすすめ本診断

Q1. どんな読書体験がしたいですか?

Q2. どちらのジャンルが気になりますか?

Q2. 気になるテーマはどちらですか?

あなたにおすすめの一冊は…

目次

中村文則の入門におすすめの本5選

中村文則の入門におすすめの本5選
中村文則の入門におすすめの本5選

初めて中村文則を読むなら、ここから。デビュー作から世界的ベストセラーまで、すべて200ページ以内で読み切れる5冊を選びました。

初心者向けの読む順番は『銃』→『遮光』→『掏摸(スリ)』→『何もかも憂鬱な夜に』の流れが王道です。

  • 『掏摸(スリ)』(河出書房新社)
  • 『何もかも憂鬱な夜に』(集英社)
  • 『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎)
  • 『銃』(河出書房新社)
  • 『遮光』(新潮社)

『掏摸(スリ)』(河出書房新社)

著:中村文則
¥550 (2026/04/02 21:19時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2013年150ページ
初心者向け

世界30か国以上で翻訳された中村文則の代表作であり、もっとも手に取りやすい一冊です。

天才的な技術を持つスリの「僕」は、ある日、裏社会を牛耳る男に目をつけられます。

やがて逃げ場のない極限状態に追いこまれていく展開は、ページをめくる手がとまりません。

150ページと短いのに、読後の余韻はずっしりと残ります。

大江健三郎賞受賞、ウォール・ストリート・ジャーナル紙「2012年ベスト10小説」に選出された実績が、この作品の国際的な評価を物語っています。

とばり

中村文則を一冊だけ読むなら、迷わずこれです。入門にも、再読にもおすすめできる作品です。

★★★★☆ 3.9 Amazonレビュー
良い口コミ:「スリのディテールがすごく作り込まれていてリアリズム寄りなのに対して、謎の犯罪組織とその幹部と思しき悪役の設定は全く象徴的で完全にディテールが不明という感じが面白い」(嵯峨一紀さん)
気になる口コミ:「正直、すらすら一日で読めましたが、全体的に面白くない。深い話のようで浅い話だと思う」(田中 周平さん)

『何もかも憂鬱な夜に』(集英社)

著:中村 文則
¥616 (2026/04/02 21:19時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2012年200ページ
初心者向け

お笑い芸人の又吉直樹さんが「人生で一番影響を受けた小説」と公言した一冊です。

施設で育った刑務官の主人公が、死刑囚の少年と出会います。

暗い過去を背負いながらも「それでも生きていく理由」を探す静かな物語は、中村文則作品のなかでもっとも静謐で、もっとも胸を打ちます。

派手な事件や激しい展開はありません。

そのかわり、読み終えたあとに自分自身の「生」と向き合わずにはいられなくなる、そんな小説です。

とばり

深夜にひとりで読むと、静かに心が揺れる本です。疲れているときほど沁みます。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
良い口コミ:「暗い話ですが、嫌な暗さではなかったです。何か深いところで心が動かされる体験でした」(だんごむしさん)
気になる口コミ:「読んでるうちに憂鬱な気持ちになりました」(りんさん)

『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎)

著:中村文則
¥433 (2026/04/02 21:19時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2016年160ページ
初心者向け

2014年の本屋大賞ノミネート作品であり、2018年には岩田剛典さん主演で映画化もされました。

女性二人を焼き殺した罪で死刑判決を受けた元カメラマン。

その男を取材するライターの視点で物語は進みますが、読み進めるうちに「語り手は信用できるのか」という不安がじわじわと膨らんでいきます。

160ページの短さながら、ラスト30ページで世界が一変する衝撃は圧巻です。

中村文則作品のなかでもっともミステリー色が強く、純文学に馴染みのない方でもスルスル読めます。

とばり

ミステリー好きの方が中村文則にはじめてふれるなら、この一冊からがおすすめです。

ミステリー小説全般のおすすめを知りたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。

★★★★☆ 3.8 Amazonレビュー
良い口コミ:「自分の文体で、読み始めてすぐ惹きこまれる物語を、一気読みできる分量で書く。これが目標だったという著者の言葉どおりの作品」(マイヤさん)
気になる口コミ:「序盤から中盤にかけての退屈さを覆すほどの驚きはなく、登場人物たちがどうも魅力的に思えないため、惰性で読み終わったという読後感だった」(ミシシッピ湾さん)

『銃』(河出書房新社)

著:ジャレド ダイアモンド
¥1,186 (2026/03/31 11:24時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2003年132ページ
初心者向け

2002年の新潮新人賞を受賞した、中村文則の原点ともいえるデビュー作です。

大学生の主人公が、ある夜、路上で拳銃を拾います。

その瞬間から彼の内面は静かに変容しはじめ、銃を持つことへの陶酔と恐怖が交互に押し寄せます。

カミュの『異邦人』を彷彿とさせる乾いた文体で、「何も起きないのに怖い」という独特の緊張感が全編を貫いています。

132ページと中村文則作品のなかで最も短く、文体の特徴を掴むのに最適な一冊です。

とばり

中村文則の文体が自分に合うかどうか、最短で確かめたいときに読んでほしい作品です。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
良い口コミ:「初め読んだ時は、残虐さ、冷徹さにうわー、となったが、それがクセになり何度も読んでしまう。短いのですぐ読めます」(こさん)
気になる口コミ:「純文学の作品なので好みは分かれると思います。ストーリーで読ませるタイプの小説ではなく、主人公の内面描写が延々と続きます」(Amazon カスタマーさん)

『遮光』(新潮社)

著:文則, 中村
¥539 (2026/04/02 21:19時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2010年155ページ
初心者向け

第26回野間文芸新人賞を受賞した、中村文則の初期を代表する傑作です。

恋人を亡くした主人公は、彼女の指を瓶に入れて持ち歩いています。

周囲には「恋人は生きている」と嘘をつき続け、虚構と現実の境界が少しずつ溶けていきます。

語り手の言葉がどこまで真実なのか、読者は最後まで判断できません。

155ページという短さのなかに、人間が「嘘をつく理由」と「壊れていく過程」が凝縮されています。

とばり

『銃』を読んで中村文則の文体が好きだと感じた方に、次の一冊としておすすめです。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「先に『銃』読んでたから、こちらも、読み進めるのが面白い反面、不安でした。心地よい不安というやつですが。でも、悲しい涙も出たよ」(こさん)
気になる口コミ:「負の話。虚言症と云われる人の心理とはこのようなものかもしれないとおもった」(mtさん)

沼にハマる中村文則のおすすめ本5選

沼にハマる中村文則のおすすめ本5選
沼にハマる中村文則のおすすめ本5選

入門作品で中村文則の文体に馴染んだら、次はこの5冊。暴力、虐待、狂気と正面から向き合う作品群が、読者を中村文則の「沼」に引きずりこみます。

  • 『土の中の子供』(新潮社)
  • 『悪と仮面のルール』(講談社)
  • 『私の消滅』(文藝春秋)
  • 『悪意の手記』(新潮社)
  • 『最後の命』(講談社)

『土の中の子供』(新潮社)

著:文則, 中村
¥572 (2026/04/02 21:19時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2007年160ページ
初心者〜中級者向け

第133回芥川賞を受賞した、中村文則の出世作です。

幼少期に虐待を受けて育った主人公が、タクシー運転手として日常を送りながらも、過去の暴力の記憶にとらわれ続けます。

物語のなかで繰り返し描かれるのは、「どん底まで沈んだ人間にとっての恐怖とは何か」という問いです。

160ページの短さのなかに、人間がどれだけ壊されても「生きようとする力」が残ることを証明するような一冊です。

とばり

『銃』や『遮光』を読んで中村文則にハマりかけている方が、次に手に取るべき一冊です。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「沈んで沈んでいった先で、なんとかちょっと浮き上がったような感じ」(wakuさん)
気になる口コミ:「面白いかと言われると暗いし複雑で私には難しかったかな」(Amazon カスタマーさん)

『悪と仮面のルール』(講談社)

著:中村 文則
¥726 (2026/04/02 21:20時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2013年400ページ
初心者〜中級者向け

「悪」を継ぐ運命を背負った少年の半生を描く、中村文則のダークファンタジー的傑作です。

政財界に絶大な力を持つ家庭に育った主人公は、父親から「邪」としての運命を告げられます。

顔を変え、名前を変え、過去を捨てて生きる男がたどりつく「愛と悪の境界」は、読者の倫理観を揺さぶります。

400ページと中村文則作品のなかでは長編ですが、犯罪小説としてのスピード感があるので一気に読めます

とばり

「人は悪になれるのか」という問いに興味がある方にとって、最高の思考実験になる作品です。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「妻が映画化されるとのことで読みたいと言い出した。私も映画に付き合ったが、原作のほうが断然よかった」(松本 義孝さん)
気になる口コミ:「政財界に絶大な力を持つ家庭に育った中学生は、父親から悪をなす存在として運命を告げられるが、設定が壮大なわりに展開がもたつく」(hit4papaさん)

『私の消滅』(文藝春秋)

著:中村 文則
¥616 (2026/04/02 21:20時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2019年170ページ
中級者向け

「自分とは何か」という問いを、脳科学と文学の境界で突きつけてくる異色作です。

精神科医の手記という形式で始まる物語は、読み進めるほどに語り手の正体がわからなくなっていきます。

記憶の操作、人格の消去、そして自己同一性の崩壊。

170ページの短さに反して、最後のページを閉じたあと「今読んだ物語の主人公は、結局誰だったのか」と考え込んでしまいます

とばり

読書中に何度も前のページに戻りたくなる、再読向きの作品です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ:「一見すると治療や記憶をめぐる物語として進むが、読み進めるほどに、語られている事実そのものの確かさが揺らぎ始める」(パルーシアさん)
気になる口コミ:「不幸な生い立ちの男の陰々滅々な手記である。読み進めるうちに主人公が誰なのか見失ってしまう」(hit4papaさん)

『悪意の手記』(新潮社)

著:中村 文則
¥572 (2026/04/02 21:20時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2013年192ページ
初心者〜中級者向け

『銃』『遮光』に続く初期三部作の完結編であり、中村文則の原点を総括する作品です。

ある殺人事件をきっかけに、主人公は自分のなかの「悪意」と向き合うことになります。

ドストエフスキーの『地下室の手記』を意識したとされる構成で、一人の人間が「悪」を解剖していく過程が克明に描かれます。

192ページの手記形式なので、主人公の思考をそのまま追体験するような没入感があります。

とばり

『銃』『遮光』を読み終えた方が、中村文則の初期世界を締めくくるために読んでほしい一冊です。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「デビュー作『銃』から『遮光』を経て出された第三冊目の小説。心理を明晰な文章で書き続ける作者の力は見事」(マイヤさん)
気になる口コミ:「心理を明晰な文章で書き続ける作者の力は見事だが、物語としての推進力には欠ける」(安楽子さん)

『最後の命』(講談社)

著:中村 文則
¥660 (2026/04/02 21:20時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2010年276ページ
初心者〜中級者向け

幼少期の暴力体験を起点に、友情・性・暴力が絡みあう長編です。

少年時代に強烈な暴力事件を目撃した二人の男が、大人になってから再び交差します。

片方は暴力の記憶に苦しみ続け、もう片方は暴力を快楽へと変質させていきます。

同じトラウマから正反対の方向に壊れていく二人の対比が、この作品の核心です。

性的な描写も含むため好みは分かれますが、中村文則の「暴力と人間」というテーマを最も生々しく描いた作品といえます。

とばり

中村文則の作品で「人間の壊れ方」を深く知りたいときに、覚悟を持って読んでほしい一冊です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ:「『土の中の子供』を書いた後にずいぶんと時間をかけて書き上げた五冊目の小説。傷の描き方が深い」(マイヤさん)
気になる口コミ:「性的な描写が多いので、好き嫌い分かれる作品だと思います。少年の傷が重く読後感は暗いです」(COROCOROさん)

中村文則の到達点を味わうおすすめ本5選

中村文則の到達点を味わうおすすめ本5選
中村文則の到達点を味わうおすすめ本5選

中村文則の世界観を十分に理解した上で読むと、真価がわかる5冊。宗教、ディストピア、社会の構造そのものに切りこむ大作が揃っています。

  • 『教団X』(集英社)
  • 『R帝国』(中央公論新社)
  • 『王国』(河出書房新社)
  • 『あなたが消えた夜に』(毎日新聞出版)
  • 『列』(講談社)

『教団X』(集英社)

著:中村文則
¥1,584 (2026/04/02 21:20時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2014年600ページ
上級者向け

物理学、宗教論、テロリズムを600ページに詰めこんだ、中村文則の最大の野心作です。

二つのカルト教団を軸に、「なぜ人は宗教を求めるのか」「なぜテロは生まれるのか」を正面から問いかけます。

宇宙物理学の講義、性的な描写、暴力的なシーンが交互に現れる構成は読者を選びます。

しかし読み終えたとき、「悪」と「善」の境界がいかに曖昧であるかを体感として理解できる、中村文則でなければ書けなかった小説です。

とばり

読み切るには体力がいりますが、中村文則のすべてが詰まっている作品です。ファンなら避けて通れません。

★★★★☆ 3.7 Amazonレビュー
良い口コミ:「なかなか表に出てこない奥の部分について書かれている。思想と暴力の関係を深く考えさせられる」(ゼストゥルさん)
気になる口コミ:「カルト宗教の思想を深掘りしたいのか、サスペンスなのか、途中で方向性が見えなくなった」(Kさん)

『R帝国』(中央公論新社)

著:中村 文則
¥792 (2026/04/02 21:21時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2017年320ページ
中級者向け

中村文則が初めて挑んだディストピア小説であり、現代社会への警告の書です。

架空の独裁国家「R帝国」を舞台に、情報操作、監視社会、そして戦争の始まりが描かれます。

フィクションのはずなのに、ニュースで見る現実の出来事と重なる瞬間が何度もあります。

オーウェルの『1984年』に通じるテーマを、日本の作家が日本語で書いた意義は大きいです。

とばり

社会の仕組みに疑問を持ちはじめたときに読むと、見えている世界が変わる一冊です。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「読み手を選ぶテーマだが、政治的な内容に史実も引用されてるせいか、考えさせられる部分が多い」(hogehoge42さん)
気になる口コミ:「全体的に世界観の作り込みが甘いのと表現力がストレートかつ種類がないので、この世界に入っていけませんでした」(味付け海苔さん)

『王国』(河出書房新社)

著:カミュ
¥781 (2026/03/31 06:25時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2015年256ページ
中級者向け

『掏摸(スリ)』の姉妹編であり、少女ユリカの視点から裏社会を描いた犯罪小説です。

『掏摸』で暗躍していた犯罪組織の世界が、今度はユリカという少女の目を通して語られます。

『掏摸』とは異なる角度から「悪の構造」を見ることで、中村文則が描く裏社会の全体像が初めて浮かびあがります。

『掏摸』を読んでいなくても楽しめますが、先に読んでおくと伏線の回収が格段に面白くなります。

とばり

『掏摸(スリ)』が好きだった方なら、迷わず読んでほしい続編です。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
良い口コミ:「掏摸の兄妹編。ユリカという女の子の視点から描かれる犯罪の世界が鮮烈で、掏摸とはまた違う角度から中村文則の世界を堪能できます」(マイヤさん)
気になる口コミ:「掏摸を読んだ後に読みましたが、前作ほどのインパクトはなかった。世界観は繋がっているので掏摸が好きな人にはおすすめ」(Amazon カスタマーさん)

『あなたが消えた夜に』(毎日新聞出版)

著:中村 文則
¥825 (2026/04/02 21:21時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2018年504ページ
初心者〜中級者向け

中村文則が毎日新聞で連載した、唯一の本格ミステリー長編です。

連続殺人事件を追う刑事コンビの視点で物語は進みますが、犯人像は二転三転します。

504ページの長編でありながら、新聞連載ゆえの短い章構成が読みやすさを保っています。

純文学の深みとエンターテインメントの推進力を両立させた、中村文則の新境地です。

とばり

中村文則の純文学作品に馴染んでから読むと、ミステリーのなかに潜む哲学が見えてきます。

★★★★☆ 3.9 Amazonレビュー
良い口コミ:「新聞に連載されていたときにリアルタイムで読んでいました。毎日続きが気になって仕方なかった」(軍曹さん)
気になる口コミ:「中村文則の文学作品を先に読んでいたので、ミステリー寄りの本作には少し物足りなさを感じた」(ミカさん)

『列』(講談社)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2023年160ページ
中・上級者向け

2023年に発表された中村文則の最新長編であり、カフカ的な不条理文学の到達点です。

ある男が気づくと「列」に並んでいます。

なぜ並んでいるのか、列の先に何があるのか、誰にもわかりません。

160ページの短さのなかで、嫉妬、暴力性、社会の同調圧力が次々と炙りだされていきます

中村文則をある程度読んでから手に取ると、この作家が20年かけてたどりついた境地がわかります。

とばり

中村文則の全作品を読んだ方が、最後に手に取るべき一冊です。

★★★★☆ 3.9 Amazonレビュー
良い口コミ:「中村文則を心の底から堪能できる、鬼気迫る一冊。嫉妬や歪んだ性欲、人間存在が孕む根源的な暴力性が、生身の男を通してじっくりと炙りだされていく」(poseidon*さん)
気になる口コミ:「最初カフカみたいだなと思って読んでいたら、途中から妙に説明的になってダサくなった。全然響かず、短いけど最後まで読むのが苦痛だった」(マイノリティリポートさん)

本をお得に効率よくインプットするコツ2選

本をお得に効率よくインプットするコツ2選
本をお得に効率よくインプットするコツ2選

中村文則の15冊をすべて購入すると、文庫中心でも1万円近くかかります。

以下の2つのサービスを使えば、お得に、しかも隙間時間で効率よく読書を進められます

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

Amazonが提供するオーディオブックサービスAudibleでは、中村文則の主要作品がプロのナレーターによる朗読で聴けます。

月額1,500円で12万冊以上が聴き放題なので、通勤中や家事の合間にも中村文則の世界に浸れます。

中村文則作品は内面描写が多いため、朗読で聴くと文体のリズムがより際立ちます

30日間の無料体験があるので、まずは『掏摸(スリ)』を聴いてみてください。

\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /

※クリックすると公式サイトに飛びます

500万冊が読み放題のKindle Unlimited

500万冊が読み放題のKindle Unlimited
500万冊が読み放題のKindle Unlimited

Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。

中村文則の作品は対象タイトルが入れ替わることがありますが、文庫本1冊分の月額で何冊でも読めるのでコスパは抜群です

スマホやタブレットでいつでも読めるため、気になった作品をすぐに試し読みできます。

こちらも30日間の無料体験が用意されています。

\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /

※クリックすると公式サイトに飛びます

中村文則のおすすめ本に関するよくある質問

中村文則のおすすめ本に関するよくある質問
中村文則のおすすめ本に関するよくある質問

中村文則の作品について、読者からよく寄せられる質問に回答します。

中村文則は何から読むべきですか?

初めて読むなら『掏摸(スリ)』がおすすめです。

150ページと短く、犯罪小説としてのスピード感があるため、純文学に馴染みがなくても一気に読めます。

文体のクセを確かめたいなら、132ページのデビュー作『銃』から始めるのも王道です。

中村文則の最高傑作はどれですか?

読者の評価と文学的評価の両面で、『掏摸(スリ)』と『教団X』が双璧です。

『掏摸』は大江健三郎賞を受賞し世界30か国以上で翻訳された代表作。『教団X』は宗教・物理学・テロを600ページに詰めこんだ最大の野心作です。

コンパクトな傑作なら芥川賞受賞の『土の中の子供』も候補に入ります。

中村文則の作品は暗くて読みにくいですか?

テーマは確かに暗いですが、文章は明晰で読みやすいです。

入門5冊はすべて200ページ以内で、1日あれば読み切れる分量です。

『去年の冬、きみと別れ』のようにミステリー要素の強い作品から入ると、暗さよりもストーリーの面白さが先に立つので抵抗なく読めます。

まとめ

まとめ
まとめ

中村文則のおすすめ本を、入門・沼・到達点の3段階で15冊紹介しました。

最後に、段階別のおすすめを振り返ります。

スクロールできます
段階書名Amazon評価
入門『掏摸(スリ)』
入門『何もかも憂鬱な夜に』
入門『去年の冬、きみと別れ』
入門『銃』
入門『遮光』
『土の中の子供』
『悪と仮面のルール』
『私の消滅』
『悪意の手記』
『最後の命』
到達点『教団X』
到達点『R帝国』
到達点『王国』
到達点『あなたが消えた夜に』
到達点『列』

迷ったら、まず『掏摸(スリ)』を手に取ってみてください。

150ページを読み終えたとき、中村文則の「沼」に足を踏み入れるかどうかは、きっとあなた自身が決めているはずです。

とばり

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 2,000冊以上の本を読んできました|人文書の「何から読めばいい?」を解決します|好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF|幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。

目次