悩んでいる人落ち込んだ日に本を開きたいのですが、今の気分に合う一冊を選べません。
落ち込んだ時は、力強い励ましより、自分と似た迷いを抱える人物や穏やかな日常に触れたいことがあります。
人間関係に気後れする日、仕事で自信をなくした日、周囲の価値観に傷ついた日では、読みたい言葉も変わります。
人づきあいへの不安には『ハリネズミの願い』、仕事から距離を取りたい時には『この世にたやすい仕事はない』が候補です。
静かな文章に身を置きたいなら『とにかく散歩いたしましょう』、日常の可笑しさに目を向けたいなら『小さいコトが気になります』から始められます。
落ち込みのきっかけと、今受け止められる題材から選べる小説とエッセイ10冊を紹介します。
気分の落ち込みが長く続く、眠れない、食事が取れない、日常生活が難しいと感じる時は、本だけで抱え込まず、身近な人や医療機関、公的な相談窓口へつながってください。
物語に気持ちを預けたい時、暮らしの視点を借りたい時、重い題材を避けたい時という三つの軸で候補を比べられます。
今の自分に最も近い悩みを一つ選び、あらすじで扱われる出来事を確かめてから読み始めてください。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
>> 30日間無料でKindle Unlimitedを試す
kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『ハリネズミの願い』(新潮社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 176ページ | A:人づきあいへの不安を寓話から見つめる |
自分のハリが嫌いでつきあいの苦手なハリネズミが、森の動物たちを家へ招こうと想像を重ねます。
誰かに会いたい気持ちと、失敗する場面を先回りして恐れる気持ちが、ユーモラスな寓話の中で並びます。
想像の訪問がうまくいかないたび、ハリネズミが招待状をどうするかに注目すると、不安と願いの両方が見えてきます。
人づきあいに気後れする日、自分を責める言葉から少し離れて物語を読みたい方におすすめです。
2位:『それでも空は青い』(KADOKAWA)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2021年 | 320ページ | A:七つの物語から関係のすれ違いを読む |
夫婦、恋人、双子、祖父と孫など、思うように言葉が届かない人々を描く七つの短編を収めています。
関係の煩わしさと、それでも誰かと一緒にいたい気持ちが同じ物語の中にあるところが魅力です。
登場人物の言い分を一つに決めず、相手には何が見えていたのかを考えると、すれ違いの形を多方面から読めます。
人間関係で落ち込んだ時、一つの結論より、異なる関係のあり方に触れたい方に向きます。
3位:『団地のふたり』(双葉社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 192ページ | A:幼なじみの会話と団地の日常を味わう |
生まれ育った団地へ戻った五十歳の幼なじみ、奈津子と野枝の日々を描く連作です。
食事を分け、ささいなことでぶつかり、ご近所の用事を手伝う二人の距離に、暮らしを支える友情が表れます。
世間が考える成功と比べるのではなく、二人がその日に何を食べ、誰と話し、何を引き受けるかを追ってください。
周囲から取り残されたように感じる日、気負わない会話と身近な生活を読みたい方におすすめです。
4位:『山の上の家事学校』(中央公論新社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 232ページ | A:家事を学び直す過程から暮らしを考える |
離婚して一人になった新聞記者の幸彦が、妹に勧められ、さまざまな事情を持つ男性が通う家事学校へ足を運びます。
料理や洗濯の手順だけでなく、暮らしを誰かに任せてきた自分の姿勢に気づいていく過程が描かれます。
うまく家事をこなす速さより、幸彦が生活のどこを他人事にしていたかに注目すると、学び直す意味が伝わります。
暮らしの段取りが崩れて落ち込んだ時、日々の役割を小さく見直す物語を読みたい方に合います。
5位:『この世にたやすい仕事はない』(新潮社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 432ページ | B:五つの仕事から働くこととの距離を測る |
前の職場を辞めた主人公が、相談員から紹介された少し変わった五つの仕事を渡り歩きます。
監視、アナウンス原稿、おかきの袋など仕事の細部を追ううちに、退屈さと面白さが思いがけず同居します。
理想の仕事を当てる話としてではなく、主人公が各職場で何に近づき、何から距離を取るかを読んでください。
仕事で自信をなくした日、働くことを成功や失敗だけで決めずに眺め直したい方におすすめです。
6位:『今日のハチミツ、あしたの私』(角川春樹事務所)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2019年 | 251ページ | A:養蜂園での出会いから自分の選択を追う |
三十歳の碧が恋人の故郷で養蜂園を手伝い、黒江や朝花たちとの出会いを通じて自分の生活を見つめます。
人の期待に合わせてきた碧が、誰とどこで暮らし、何を選ぶかを自分の言葉で考え始めるところが軸です。
恋人との関係だけで結論を急がず、蜂蜜作りや地域の仕事の中で、碧の判断がどう変わるかを追ってください。
自分の選択に迷って落ち込んだ時、小さな行動を重ねる人物の物語を読みたい方に向きます。
7位:『わたしの美しい庭』(ポプラ社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2021年 | 311ページ | B:縁切り神社を訪れる人々の選択を読む |
マンションの屋上庭園にある縁切り神社を舞台に、百音と統理、その周囲で生きづらさを抱える人々を描きます。
家族や恋愛の普通を一つに決める言葉に対し、登場人物それぞれの関係と生活が静かに置かれます。
誰との縁を切るかだけでなく、他人の決めつけと距離を取り、どんな関係を残すかという選択に注目してください。
周囲の価値観に傷ついた日、自分に合う関係の形を考える物語を読みたい方におすすめです。
8位:『とにかく散歩いたしましょう』(文藝春秋)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 256ページ | A:本や散歩をめぐる静かな随筆を味わう |
本、散歩、創作、家族、愛犬との時間など、小川洋子が日々に見つけた出来事を綴る随筆集です。
大きな教訓へ急がず、記憶や出会いの細部を静かにすくい上げる文章に身を置けます。
答えを探すより、物や風景がどの言葉で残されているかに注目し、気になる一編から読んでください。
考えを整理する力が残っていない日、静かな文章と散歩の気配に触れたい方に合います。
9位:『小さいコトが気になります』(筑摩書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2022年 | 176ページ | A:日常の小さな疑問をエッセイと漫画で楽しむ |
食べ物、買い物かご、人の家の窓、テレビ欄など、なぜか気になる小さなことをエッセイ、イラスト、漫画で綴ります。
役に立つかどうかを脇へ置き、気になったから確かめる視線に、日常の可笑しさがあります。
自分にも似た確認がないかを探しながら、目次の中で気になる題材から自由に読んでください。
大きな悩みから少し距離を取り、身近なことへ視線を移したい日におすすめです。
10位:『たべる生活』(朝日新聞出版)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2023年 | 240ページ | A:食べることから日々の暮らしを見つめる |
料理は得意ではないと語る群ようこが、自分にとって心地よい食べ方と日々の選択を綴る食のエッセイです。
理想的な食生活を押しつけるのではなく、身近な食材や体との付き合い方を自分の言葉で確かめます。
正解をまねるためではなく、著者が何を選び、何を続けないと決めたかに注目して読んでください。
暮らしの手掛かりを失ったように感じる日、身近な食事から生活を眺めたい方に向きます。
落ち込んだ時に読む本を選ぶ3つのポイント


物語か随筆か、今の悩みに近いか、受け止めにくい題材が含まれないかを確かめると、一冊を選びやすくなります。
| 選ぶ軸 | 最初の候補 | 向いている時 |
|---|---|---|
| 人づきあい | ハリネズミの願い/それでも空は青い | 会うことへの不安やすれ違いを物語で見つめたい時 |
| 仕事と暮らし | この世にたやすい仕事はない/山の上の家事学校 | 働き方や生活の段取りを一度立ち止まって考えたい時 |
| 自分の選択 | 今日のハチミツ、あしたの私/わたしの美しい庭 | 他人の期待と自分の望みを切り分けたい時 |
| 穏やかな日常 | 団地のふたり/たべる生活 | 身近な会話や暮らしの手触りを読みたい時 |
| 静かな随筆 | とにかく散歩いたしましょう/小さいコトが気になります | 大きな結論を求めず、日常の観察に触れたい時 |
登場人物の物語に気持ちを預けたいなら小説を選び、誰かの日常の見方を借りたいならエッセイを選んでください。
自分と同じ悩みだけを探すのではなく、人づきあい、仕事、暮らし、選択のうち、今考えられそうなテーマから絞れます。
家族との別れ、仕事上の消耗、周囲からの決めつけなどが負担になりそうな日は、出版社の紹介文や目次を先に確認しましょう。
強い励ましがつらい時は、『団地のふたり』や『小さいコトが気になります』のように日常のやり取りを見つめる本が候補になります。
考える余力がある時は、『わたしの美しい庭』や『今日のハチミツ、あしたの私』で、自分の選択と他者との関係を追えます。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


紙版や電子版の紹介文で扱われる出来事を確かめ、音声版は声の調子が今の気分に合うか試聴してから選びましょう。
耳で聴く読書を楽しめるAudibleプレミアム


Audibleは、文字を追うことに集中しにくい時でも、家事や散歩をしながら物語や随筆を聞きたい方に合います。
落ち着いた語りを求める時は、購入前の試聴でナレーターの声、会話の速度、作品の雰囲気を確かめてください。
仕事や家族の場面が今は負担になると感じたら、無理に続きを聞かず、別の作品へ替えるか紙版の紹介文へ戻れます。
同じ書名でも版や収録内容が異なる場合があるため、著者名、訳者名、出版社名を合わせて確認しましょう。
配信作品と聴き放題の対象は変わるため、利用前にAudible公式で正式書名、ナレーター、収録内容を確認してください。
\ 10万冊以上の本が聴き放題! /
※クリックすると公式サイトへ移動します
電子書籍を定額で読めるKindle Unlimited


Kindle Unlimitedで対象作品が見つかる場合は、サンプルを開き、文章の調子と扱われる出来事が今の気分に合うか確かめられます。
対象作品は入れ替わるため、検索結果だけで判断せず、読みたい版の商品ページに読み放題の表示があるか確認してください。
短編やエッセイは目次から気になる章を選べるため、最初から順番に読まなくても文章の雰囲気を試せます。
似た書名や別版を避けるには、書名に加えて著者、訳者、出版社、レーベルを照合するのが確実です。
画面を見ることが負担な日は文字サイズや明るさを調整し、読みづらい時は無理に続けず別の形式を選んでください。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトへ移動します
今の気分・状況から最初の一冊を選ぶ


落ち込みのきっかけが言葉にできる時は悩みに近い本を選び、言葉にしにくい時は穏やかな日常や随筆から始められます。
- 人づきあいに気後れする:『ハリネズミの願い』→『それでも空は青い』で、会う前の不安から関係のすれ違いへ進む
- 仕事や暮らしを立て直したい:『この世にたやすい仕事はない』→『山の上の家事学校』で、働き方と生活の段取りを見つめる
- 自分の選択を考えたい:『今日のハチミツ、あしたの私』→『わたしの美しい庭』で、他人の期待と自分の望みを分けて考える
- 大きな答えを求めず過ごしたい:『団地のふたり』→『小さいコトが気になります』→『とにかく散歩いたしましょう』→『たべる生活』で、会話、観察、散歩、食事へ視線を移す
読む順番に決まりはないため、今の悩みに最も近いグループか、反対に少し距離を置けるグループから選んでください。
人間関係を考えたい日は、招待状を出せないハリネズミの想像から入り、さまざまな関係を描く短編集へ進めます。
仕事の失敗が頭から離れない日は、成果を急ぐ物語ではなく、主人公が仕事や家事との距離を測り直す過程に注目してください。
身近な出来事に目を向けたい日は、団地の食卓、気になる小さなこと、散歩、食事という日常の題材から選べます。
家族との別れ、職場での消耗、差別や決めつけを扱う場面が負担になりそうな時は、紹介文を確認し、別の本へ替えてかまいません。
疲れそのものに合う小説を探したい方は、関連記事の疲れた時に読む小説案内でも、今の状態から候補を選べます。


落ち込んだ時に読む本に関するよくある質問


小説とエッセイの選び分け、集中しにくい時の読み方、題材の確認、本に期待できること、相談の目安について答えます。
落ち込んだ時に読む本おすすめ10選まとめ


人づきあいに気後れするときは、会う前の想像を描く『ハリネズミの願い』か、関係のすれ違いを描く『それでも空は青い』が候補です。
仕事で自信をなくした時は『この世にたやすい仕事はない』、暮らしの段取りを考え直したい時は『山の上の家事学校』から始められます。
周囲の期待と自分の選択の間で迷う時は、『今日のハチミツ、あしたの私』と『わたしの美しい庭』を選べます。
穏やかな友情と生活を読みたいなら『団地のふたり』、身近な食事へ視線を戻したいなら『たべる生活』が合います。
大きな結論を求めず日常を観察したい日は、『小さいコトが気になります』か『とにかく散歩いたしましょう』が向きます。
今受け止められる題材を一つ選び、文章や声の調子が合わない時は無理に続けず、別の本や支援先へつながる選択も残してください。

















