社会学に興味はあるけれど、何から読めばいいかわからない。
そんなふうに思ったことはありませんか。
社会学は、私たちがふだん「あたりまえ」だと思っている社会のしくみを問い直す学問です。
家族、学校、労働、格差、SNS。
この記事では、社会学をはじめて学ぶ方から、大学レベルの知識を体系的に得たい方まで、目的別に10冊を厳選しました。
読み終えたとき、社会の見え方がきっと変わっているはずです。
📖 あなたにぴったりの社会学入門書診断
Q1. まず知りたいのはどちらですか?
Q2. どのくらいの深さで学びたいですか?
Q2. 読みやすさと網羅性、どちらを優先しますか?
あなたにおすすめの一冊は…
社会学の入門書おすすめ5選

社会学を学ぶ最初の一歩は、「社会を見る眼」を手に入れるところから始まります。
日常を当たり前だと思わず、なぜこうなっているのかを問う視点が、社会学の出発点です。
- 長谷川公一ほか『社会学(新版)』:大学で最も使われている定番テキスト
- 見田宗介『社会学入門』:社会学の「魂」を語る岩波新書の名著
- 田中正人・香月孝史『社会学用語図鑑』:300以上の用語を図解で学ぶ
- 出口剛司『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』:東大教授による速習テキスト
- 古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』:12人の社会学者との対談で学ぶ
長谷川公一ほか『社会学(新版)』(有斐閣)
日本の社会学系学部で最も多く教科書として採用されている、定番中の定番です。
約600ページという分量は一見すると圧倒されますが、社会学で押さえておくべき領域と用語を網羅的にカバーしています。
家族、教育、労働、医療、環境、メディアなど、私たちの生活に直結するテーマごとに章が構成されていて、興味のある章から読み進めることもできます。
2019年の新版では、東日本大震災やグローバル化、社会の分断といった最新の論点も加わりました。
大学院入試にも使えるほどの情報量なので、一冊手元に置いておくと長く使えます。
とばり「社会学の教科書」を一冊だけ選ぶなら、迷わずこれ。辞典代わりにもなります。
見田宗介『社会学入門――人間と社会の未来』(岩波新書)
「社会学とは何か」を、学問の魂のレベルから語った一冊です。
著者の見田宗介氏は、日本を代表する社会学者のひとりで、人間のつくる社会が大きな転換期にあるいま、社会学がどのように「未来」を構想しうるかを問いかけています。
網羅的な教科書とはちがい、社会学の思想的な核心に触れることができます。
新書サイズで薄いのですが、読むたびに新しい発見がある密度の濃い本です。
教科書と並行して読むと、社会学を学ぶモチベーションが格段に上がります。



社会学の「なぜ学ぶのか」に答えてくれる一冊。静かに、でも確実に効きます。
田中正人・香月孝史『社会学用語図鑑』(プレジデント社)
累計13万部のベストセラー『哲学用語図鑑』の著者が手がけた、社会学版の図鑑です。
300以上の主要用語と75人以上の社会学者を、イラストつきで解説しています。
コントやマルクスから、ギデンズやバウマンまで。
社会学の歴史と理論が、見開きのイラストによって直感的に頭に入ってきます。
テキストだけの本が苦手な方でも、ビジュアルの力で社会学の世界が広がるはずです。



「社会学ってどんな学問?」を一冊でつかみたいなら、この図鑑が最適です。
出口剛司『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)
東京大学大学院の教授が、社会学の基本知識を短時間で学べるようにまとめた一冊です。
「大学4年間の○○学が10時間で学べる」シリーズの社会学版で、広く浅く、社会学の全体像をつかみたい方に適しています。
各テーマが見開きで完結する構成なので、通勤中の隙間時間にも読めます。
深く学ぶ前の「予習」としても、教科書を読んだあとの「復習」としても使える万能な一冊です。



「まず全体像を知りたい」という方に最適。ここから興味のある分野に深掘りしましょう。
古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書)
テレビでもおなじみの社会学者・古市憲寿氏が、日本を代表する12人の社会学者と「社会学とは何か」をテーマに対談した新書です。
上野千鶴子、宮台真司、大澤真幸、佐藤俊樹といった錚々たる顔ぶれとの対話は、読んでいるだけで社会学の多様な切り口が見えてきます。
堅苦しい教科書とはちがい、対話形式なので読みやすさは抜群です。
「社会学って何が面白いの?」という疑問に、現役の学者たちが生の言葉で答えてくれます。



社会学の「入口」をとにかくラクに開けたいなら、この対談本がいちばんです。
社会学を深く学ぶおすすめ本5選


入門書を読んだら、次は社会学の理論と歴史に踏み込んでみましょう。
古典から現代まで、社会学の知的冒険を導いてくれる5冊を紹介します。
- ギデンズ『社会学(第5版)』:世界で最も読まれている社会学テキスト
- 大澤真幸『社会学史』:600ページで社会学の通史を独自に再解釈
- 宮島喬『社会学原論』:理論と現実を架橋する大学講義の書籍化
- 奥井智之『社会学の歴史』:コントからバウマンまで社会学者の知の闘い
- 橋爪大三郎『はじめての構造主義』:社会学の方法論を理解するための古典的入門書
ギデンズ『社会学(第5版)』(而立書房)
イギリスの社会学者アンソニー・ギデンズによる世界的なベストセラーテキストです。
英語圏では版を重ね、日本語版もまた、現代の日本で最も流通している社会学テキストのひとつとされています。
グローバリゼーション、ジェンダー、メディア、犯罪、健康と病など、現代社会のあらゆるテーマを社会学的な視点で切り取っています。
長谷川本が日本の文脈に強いのに対し、ギデンズ本はグローバルな視野が強みです。
大学院入試を考えている方には、英語版と日本語版の両方で学ぶことが推奨されることもあります。



世界標準の社会学を学びたいなら、このギデンズの教科書が最良の選択です。
大澤真幸『社会学史』(講談社現代新書)
社会学の歴史を、ひとりの社会学者が独自の視点から一冊で書き下ろした意欲作です。
600ページを超える大著ですが、コント、マルクス、ウェーバー、デュルケームから、フーコー、ルーマン、ブルデューまで、社会学の巨人たちの思想を一本の糸でつないでいます。
大澤氏の語りはときに大胆で、定説に挑戦する解釈も含まれます。
教科書的な記述に飽き足らず、社会学の知的冒険を体験したい方に最適です。



「社会学の歴史」が知りたいなら、この一冊で一気に見渡せます。読みごたえ十分。


宮島喬『社会学原論』(岩波書店)
大学の講義をもとに書かれた、理論と現実を架橋する本格的な入門書です。
学問的な理論をただ羅列するのではなく、現実の社会問題との接続点を示しながら解説しています。
大学1年生や社会学の初心者が読んでも理解できるよう配慮されていますが、内容の深さは本格的です。
実践的な社会学的アプローチの意味や意義を理解したい方に向いています。



「社会学は現場で使えるのか?」という問いに、理論と実践の両面から答えてくれます。
奥井智之『社会学の歴史』(東京大学出版会)
コントからバウマンまで、社会学者たちがどのように時代を生き、現実と向き合ってきたかを描いた社会学史の教科書です。
マルクス、フロイト、ジンメル、デュルケーム、ウェーバーといった古典から、パーソンズ、ハーバーマス、フーコー、ブルデューといった現代の思想家までを網羅しています。
日本の社会学者(福沢諭吉、柳田国男、清水幾太郎など)にも触れているのが特徴です。
大澤真幸の『社会学史』が著者の解釈を前面に出しているのに対し、本書はより教科書的でバランスのとれた記述です。



社会学史のスタンダードを求めるなら、この東大出版会の一冊が安心です。
橋爪大三郎『はじめての構造主義』(講談社現代新書)
社会学の理論を学んでいると、必ず出てくるのが「構造主義」という考え方です。
本書は、レヴィ=ストロースの構造主義を、数学的な思考を使いながら驚くほどわかりやすく解説した名著です。
社会がどのような「構造」で成り立っているのかを分析する方法論は、社会学だけでなく、人類学や言語学にも通じる基本的な視点です。
1988年の刊行以来、ロングセラーを続けている本書は、構造主義への入門書として今なお最良の一冊です。



「構造主義って何?」と思ったら、まずこの本。社会を見る新しいレンズが手に入ります。






本をお得に効率よくインプットするコツ2選


社会学の本をもっと読みたいと思ったとき、すべてを購入するのは負担がおおきいですよね。
そこで、僕がふだん活用している2つのサービスを紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤中や家事のあいだに、社会学の知見を「聴く」ことができます。
30日間の無料体験もあるので、気になる方はまず試してみてください。
\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
社会学関連の書籍も対象に含まれていることがあります。
気になる本を気軽に試し読みできるので、自分に合う一冊を見つけるのに最適です。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
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社会学入門の本を読む順番ガイド


最後に、今回紹介した10冊をどの順番で読むとよいか、ステップ別にまとめます。
| ステップ | 目的 | おすすめ本 |
|---|---|---|
| Step 1 | 社会学の全体像をつかむ | 田中・香月『社会学用語図鑑』 |
| Step 2 | 体系的に学ぶ | 長谷川ほか『社会学(新版)』 |
| Step 3 | 社会学の「魂」に触れる | 見田宗介『社会学入門』 |
| Step 4 | 社会学史を知る | 大澤真幸『社会学史』 |
| Step 5 | 方法論を理解する | 橋爪大三郎『はじめての構造主義』 |
まずは田中・香月『社会学用語図鑑』で社会学の見取り図を手に入れ、長谷川ほか『社会学(新版)』で体系的な知識を固めるのが王道のルートです。
そこから先は、関心の方向に応じて自由に読み進めてください。
社会学は、この社会で生きるすべての人にとっての教養です。


まとめ


社会学は、「なぜこの社会はこうなっているのか」を問う学問です。
今回紹介した10冊は、その問いに向き合うための最良のガイドになる本ばかりです。
気になった一冊を手にとって、社会を読み解く力を身につけてください。














