悩んでいる人内田樹の本を読んでみたいけど、著書が200冊以上もあってどれから手をつければいいかわからない…。
内田樹は、構造主義から武道論までテーマの振り幅が大きく、最初の一冊を選びにくい作家です。
この記事では、内田樹のおすすめ本を15冊、テーマ別に4つのカテゴリに分けて厳選しました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 現代思想がやさしく学べる入門書:寝ながら学べる構造主義・街場の文体論など3冊
- 日本社会を読み解く社会・教育論:日本辺境論・下流志向など3冊
- 生き方と身体から学ぶ本:疲れすぎて眠れぬ夜のために・修業論など3冊
- 読書と文化を味わう本:街場の読書論・映画の構造分析など3冊
この記事を読めば、あなたにぴったりの内田樹の一冊が絶対に見つかるはずです。
今回はベストセラーだけでなく、読後に世界の見え方が変わった本だけを選んでいます。
内田樹の思想をもっと広い文脈で捉えたい方は、こちらの記事もおすすめです。


どの本から読むか迷ったら、まずは下の診断を試してみてください。
いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりの内田樹本が見つかります。
内田樹入門!現代思想がやさしく学べるおすすめ本3選


最初に紹介するのは、内田樹の真骨頂ともいえる現代思想の入門書です。
難解な哲学をここまで平易に語れる書き手は、日本にほとんどいません。
- 『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)
- 『ためらいの倫理学』(角川文庫)
- 『街場の文体論』(文春文庫)
『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2002年 | 205ページ | 初心者向け | — |
構造主義という名前だけで身構えてしまう人にこそ読んでほしい一冊です。
ソシュールに始まり、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンと、構造主義を代表する思想家たちの核心を驚くほどわかりやすく解説しています。
「人間の思考は社会や環境に大きく影響される」という構造主義の本質が、読み終わるころには自然に腹落ちします。
内田樹の著書200冊以上のなかでも、入門書として最も多くの人に薦められている一冊です。
「難解な思想をここまで平易にできるとは」という驚きが、そのまま読書体験になります。
内田樹の本を初めて読む方に、迷わず最初の一冊としておすすめです。
『ためらいの倫理学』(角川文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2003年 | 302ページ | 中級者向け | ・Kindle Unlimited |
「正しさ」を振りかざすことへの違和感を、内田樹ならではの切れ味で言語化した一冊です。
戦争、性、物語といったテーマを横断しながら、「断定を避け、ためらいながら考える」という内田樹の思考スタイルが凝縮されています。
エッセイ集のような読みやすさがありながら、一つひとつの論考に独特の深さがあります。
内田樹がどんな思考回路で物事を捉えているのか、その「型」を知るには最適の本です。
「寝ながら学べる構造主義」を読んだ次に手に取ると、内田樹の世界がさらに広がります。
内田樹の「ものの考え方」そのものに興味がある方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
『街場の文体論』(文春文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2012年 | 272ページ | 初心者向け | ・Kindle Unlimited |
「よい文章とは何か」を、内田樹が大学の講義をもとに語った一冊です。
本書の核心は、「書くこと」は自分の思考を整理する行為であり、読者への贈り物であるという視点にあります。
文章術のハウツー本ではなく、「言葉の力」そのものについて深く考えさせてくれます。
講義録ベースなので語り口がやさしく、内田樹の本が初めての方でもすらすら読めます。
文章を書く人にも読む人にも、新しい視点を与えてくれる一冊です。
「言葉」や「書くこと」に興味がある方に、入門書としておすすめです。
構造主義や現代思想をさらに深く学びたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


日本社会を読み解く社会・教育論のおすすめ本3選


内田樹のもうひとつの顔は、鋭い社会批評家です。
日本の教育、労働、文化の構造を独自の視点で切り開く3冊を紹介します。
- 『日本辺境論』(新潮新書)
- 『下流志向』(講談社文庫)
- 『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)
『日本辺境論』(新潮新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2009年 | 256ページ | 中級者向け | ・Kindle Unlimited ・Audible 聴き放題 |
「日本人はなぜ主体的に考えることが苦手なのか」。
その問いに、「辺境」というキーワードで鮮やかに答えたのが本書です。
日本は地理的にも文化的にも中心から離れた「辺境」に位置し、その立ち位置が日本人の思考様式を形づくってきたと著者は論じます。
新書大賞を受賞したベストセラーで、内田樹の社会論の代表作です。
「日本人論」に興味がある人なら、必ず読んでおきたい一冊です。
日本社会の「なぜ?」を考えるきっかけがほしい方におすすめの一冊です。
『下流志向』(講談社文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2007年 | 264ページ | 初心者向け | — |
「学ばない子どもたち、働かない若者たち」という副題が、本書のテーマを端的に表しています。
内田樹は子どもたちが「学び」を市場原理で評価し始めた瞬間に、教育は機能不全に陥ると指摘します。
「勉強して何の役に立つの?」という問いに対して、なぜその問い自体が問題なのかを論理的に解きほぐしています。
教育に関わる人だけでなく、学ぶことの意味を考えたい人すべてに響く内容です。
教育と労働をめぐる日本社会の構造的な歪みが、この一冊で見えてきます。
教育や労働の「常識」に違和感を抱いている方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2005年 | 188ページ | 入門 | — |
タイトルだけ見ると権威主義的に感じますが、中身はまったく逆です。
本書で内田樹が語るのは、「学ぶ」とは教師が正解を与えることではなく、学ぶ側が勝手に「師」を見いだすことだという教育の本質です。
ちくまプリマー新書という中高生向けレーベルから出ているだけあって、文章はとてもやさしく書かれています。
薄い本ですが、教育とコミュニケーションの本質が凝縮されています。
「学ぶこと」の意味を根本から考え直させてくれる、内田樹教育論の傑作です。
内田樹の本のなかでもっとも読みやすい一冊なので、読書初心者の方にもおすすめです。
生き方と身体から学ぶおすすめ本3選


内田樹は合気道の道場を主宰する武道家でもあります。
頭だけでなく「身体」を通じて世界を理解するという、独自の視点を持つ3冊です。
- 『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(角川文庫)
- 『困難な成熟』(夜間飛行)
- 『修業論』(光文社新書)
『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(角川文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2003年 | 254ページ | 初心者向け | — |
タイトルがすべてを物語っています。
仕事や人間関係に疲れきった夜に、静かに寄り添ってくれるような言葉が詰まった一冊です。
内田樹が「がんばりすぎなくていい」「正しくなくていい」と語りかける声は、理屈ではなく身体に響きます。
哲学書でも自己啓発書でもない、独特のポジションにある本です。
夜、眠れないときに手に取ると、不思議と気持ちが楽になります。
人生に疲れを感じているときに、そっと手に取ってほしい一冊です。
『困難な成熟』(夜間飛行)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 296ページ | 初心者向け | ・Kindle Unlimited |
「大人になるとはどういうことか」を正面から問いかけた一冊です。
内田樹はQ&A形式で読者の悩みに答えながら、「成熟とは答えを持つことではなく、問いを抱え続けること」だと説きます。
仕事、結婚、親子関係、老いといった身近なテーマを扱っており、読みやすさは抜群です。
「大人になりきれない」と感じている人にとって、救いになる言葉がたくさんあります。
内田樹の人生相談としても読める、やさしい哲学書です。
「大人になること」に悩んでいる方にこそ、読んでほしい一冊です。
『修業論』(光文社新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 260ページ | 中級者向け | ・Kindle Unlimited |
合気道六段の内田樹が、武道を通じて得た身体知を言語化した一冊です。
「身体が先に理解し、頭があとから追いつく」という修業の本質が、具体的なエピソードとともに語られています。
スポーツ科学や脳科学とは異なる角度から、人間の学びと成長を論じているのがユニークです。
武道に興味がなくても、「身体で考える」という発想に新鮮な驚きを感じるはずです。
頭でっかちな学び方に行き詰まったとき、突破口を与えてくれる一冊です。
武道や身体論に興味がある方はもちろん、学びの新しい切り口を探している方にもおすすめです。
読書と文化を味わうおすすめ本3選


内田樹は読書家であり、映画評論家でもあります。
本や映画の「読み方」そのものを変えてくれる3冊を紹介します。
- 『街場の読書論』(太田出版)
- 『街場のメディア論』(光文社新書)
- 『映画の構造分析』(文春文庫)
『街場の読書論』(太田出版)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2012年 | 406ページ | 初心者向け | — |
「なぜ本を読むのか」「読書とは何か」を、内田樹の視点で語った読書論です。
本書は「読書とは著者と読者のコミュニケーションである」という前提に立ち、読むことの意味を掘り下げています。
ブログ記事をもとにした文章なので、一つひとつが短く、どこから読んでも楽しめます。
本好きなら共感できるエピソードが満載で、読書欲がさらに湧いてくる一冊です。
「なぜ自分は本を読むのか」を言語化したいときに手に取るべき本です。
読書好きの方にとって、読むことの喜びを再確認できる一冊です。
『街場のメディア論』(光文社新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 254ページ | 初心者向け | ・Kindle Unlimited |
テレビ、新聞、出版といったメディアの構造的な問題を、大学の講義をもとに語った一冊です。
内田樹は「メディアは中立ではありえない」という前提に立ちながら、情報との向き合い方を論じています。
SNS時代のいまこそ、メディアリテラシーを鍛えるために読んでおきたい内容です。
講義録ベースなので、内田樹の語り口がそのまま伝わってきて読みやすいのも魅力です。
情報の洪水に流されないための「知的な防波堤」になってくれる一冊です。
ニュースやSNSとの付き合い方に悩んでいる方に、考えるヒントを与えてくれる名著です。
『映画の構造分析』(文春文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2003年 | 301ページ | 中級者向け | — |
ハリウッド映画から日本映画まで、内田樹が構造主義の視点で映画を読み解いた一冊です。
本書の面白さは、映画を「面白い/つまらない」ではなく「なぜそう感じるのか」を分析する点にあります。
映画を観る目が変わるだけでなく、物語の構造を読み解く力が自然と身につきます。
映画好きにとっては、観た作品をもう一度見直したくなること間違いなしの内容です。
映画という身近な素材を通じて、構造主義的な「読み方」が体験できる一冊です。
映画を知的に楽しみたい方に、新しい視点を与えてくれる一冊です。
映画批評をさらに深めたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


【番外編】対談・共著で知る「もう一人の内田樹」3選
ここまで紹介した12冊は内田樹の単著ですが、対談や共著には単著にはない魅力があります。
相手によって引き出される意外な一面や、即興的な知的バトルが楽しめる2冊をどうぞ。
内田樹・釈徹宗『日本霊性論』(NHK出版新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 232ページ | 中級者向け | — |
仏教学者の釈徹宗との対談で、日本人の「霊性」——目に見えないものへの感覚——を掘り下げた一冊です。
内田樹の武道論と釈徹宗の仏教論が交差するところに、日本人が無意識に共有している「身体的な宗教性」が浮かび上がってきます。
単著では見られない「対話の中で思考が動く」内田樹のライブ感が味わえます。
宗教や身体論に興味がある方に、新しい視点を与えてくれる対談本です。
『街場の天皇論』(東洋経済新報社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2017年 | 296ページ | 中級者向け | — |
天皇制という日本最大のタブーに、内田樹が正面から向き合った一冊です。
右でも左でもない独自のポジションから、天皇制が日本社会に果たしている「身体的・霊的な機能」を論じています。
賛否が分かれるテーマだからこそ、他では読めない視点が詰まっています。
「街場」シリーズの中でも特に挑戦的で、読み応えのある一冊です。
日本の社会や文化の深層に興味がある方に、ぜひ手に取ってほしい名著です。
内田樹・安田登『変調「日本の古典」講義』(東京書籍)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 | 対応サービス |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 360ページ | 中級者向け | — |
能楽師の安田登との対談で、古事記や源氏物語などの「日本の古典」を身体的に読み解いた一冊です。
内田樹の構造主義的な読解と安田登の身体論が交差するところに、古典の「なぜ面白いのか」がわかる瞬間が訪れます。
古典を「読む」のではなく「身体で感じる」という新しいアプローチが斬新です。
古典文学に興味がある方にも、内田樹の対談本の魅力を知りたい方にもおすすめです。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


内田樹の本は冊数が多いぶん、1冊ずつ買うとコストがかさみます。
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まとめ


今回は、内田樹のおすすめ本を15冊紹介しました。
大切なのは、15冊すべてを読むことではなく、いまの自分のテーマに合う一冊を選ぶことです。
迷ったら『寝ながら学べる構造主義』から始めるのが正解です。
内田樹の言葉は、読むたびに世界の見え方を少しずつ変えてくれます。




























