世界史を学び直したいけれど、何から読めばいいかわからない。
そんな方は少なくないはずです。
世界史の本は膨大にありますが、大切なのは「自分のレベルと目的に合った一冊」と出会うことです。
この記事では、教科書の復習から始めたい方、教養としてストーリーで学びたい方、そして人類史を根本から考えたい方まで、目的別に10冊を厳選しました。
読み終える頃には、ニュースや国際情勢の見え方がまったく変わっているはずです。
世界史の入門書・学び直しおすすめ5選

まずは、世界史の大きな流れを掴むための入門書・学び直し本を5冊紹介します。
「年号の暗記」ではなく「歴史のストーリー」として世界史を学べる本を選びました。
- 『新 もういちど読む山川世界史』:教科書の山川が贈る大人向け学び直し本
- 本村凌二『教養としての「世界史」の読み方』:古代ローマ史の権威による教養書
- 出口治明『一気読み世界史』:5000年の歴史をひとつなぎで学ぶ
- 宮崎正勝『早わかり世界史』:見開き2ページで130以上のテーマを図解
- 岡本隆司『世界史とつなげて学ぶ 中国全史』:世界史の中の中国を読む
『新 もういちど読む山川世界史』(山川出版社)
高校の教科書で世界史を学んだ方にとって、もっとも馴染み深い出版社・山川出版社による大人のための学び直し世界史です。
高校教科書をベースにしながら、一般読者が読みやすいように全面的に書き改められています。
カラーページとコラム98点が追加され、現代世界を理解するための背景知識が自然に身につきます。
「教科書は読んだけれど、全体像があやふや」という方の復習に最適です。
とばり学生時代の世界史を「もういちど」読みたい方の第一選択肢。信頼の山川ブランドです。
本村凌二『教養としての「世界史」の読み方』(PHP文庫)
東京大学名誉教授で古代ローマ史の第一人者・本村凌二氏が、混迷する現代を読み解くための七つの視点を提供する教養書です。
文明の発達、都市国家と民主政、宗教の力、共和政と帝政。
歴史の「なぜ」を考えることで、現代社会の問題を深く理解する力が身につきます。
単なる通史ではなく、歴史から「教養」を引き出す読み方を教えてくれる一冊です。



「世界史を教養として活かしたい」ビジネスパーソンにぴったりの一冊です。
出口治明『一気読み世界史』(日経BP)
ライフネット生命保険創業者で読書家として知られる出口治明氏が、人類5000年の歴史を約7時間で「一気に」読ませる通史です。
日本史、西洋史、東洋史、政治史、文化史、経済史を「ひとつなぎ」で描くことで、断片的だった知識がひとつのストーリーとして繋がります。
固有名詞や年号の暗記ではなく、歴史の大きな流れを理解することに徹した構成です。
「世界史の全体像を一冊でつかみたい」という方に最適です。



忙しい社会人でも週末に読み切れるテンポ感。出口氏の語り口が心地よい通史です。
宮崎正勝『早わかり世界史』(日本実業出版社)
NHK高校講座「世界史」の講師を10年以上務めた宮崎正勝氏が、130以上のテーマを見開き2ページで図解する「辞書的」世界史本です。
通読するのもよし、気になるテーマだけ拾い読みするのもよし。
豊富な地図と図解で、地理的背景と歴史の流れが同時に理解できます。
手元に一冊置いておけば、いつでも世界史にアクセスできる便利な一冊です。



「あの出来事はいつどこで?」に即答できる、世界史辞典代わりの一冊です。
岡本隆司『世界史とつなげて学ぶ 中国全史』(東洋経済新報社)
世界史のなかで中国史がどう位置づけられるかを、構造的な視点から俯瞰する入門書です。
黄河文明の誕生から現代中国まで、気候変動や遊牧民との関係、モンゴル帝国の影響など、グローバルな文脈で中国史が描かれます。
講演をまとめたもので語り口が平易ですが、内容は骨太です。
世界史を学ぶうえで避けて通れない中国を、最も効率よく理解できる一冊です。



中国史を世界史の中に位置づけて理解したい方に。現代中国を知る鍵がここにあります。
世界史の名著おすすめ5選


入門書で全体像をつかんだら、次は世界史を根本から問い直す名著に挑戦しましょう。
「なぜ世界はこうなったのか」を壮大なスケールで描いた5冊を紹介します。
- マクニール『世界史』:世界史の古典的名著、40年以上読み継がれるロングセラー
- ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』:文明格差の謎に挑むピュリッツァー賞受賞作
- ハラリ『サピエンス全史』:人類250万年の歴史を描く世界的ベストセラー
- 玉木俊明『ヨーロッパ覇権史』:なぜヨーロッパが世界を支配したのかを問う
- 宮崎市定『中国史』:東洋史の巨人による中国通史の決定版
ウィリアム・マクニール『世界史(上下)』(中公文庫)
20世紀を代表する歴史家マクニールが、文明間の「接触」と「相互作用」を軸に描いた世界史の古典です。
固有名詞を最低限に絞り、歴史を動かした動機や思想に焦点を当てることで、世界史がダイナミックなストーリーとして読めます。
上巻はユーラシアの文明誕生から1500年まで、下巻は西欧文明の興隆から現代のコスモポリタニズムまでを扱います。
40年以上にわたって世界中で読み継がれている、世界史通史の最高峰です。



世界史を「一冊で」語るなら、このマクニールが今なお最良の選択肢です。
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄(上下)』(草思社文庫)
なぜ人類は五つの大陸で異なる発展を遂げたのか。
この壮大な問いに、分子生物学から言語学まで最新の知見を総動員して挑んだピュリッツァー賞受賞作です。
ダイアモンドは、文明の格差が民族の能力の優劣ではなく、自然環境の要因によるものだと力強く論証します。
歴史の「なぜ」を科学的に問うとどうなるか、その模範を示した一冊です。



「世界史をサイエンスで読む」衝撃の一冊。読後に世界の見方が根本から変わります。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上下)』(河出文庫)
「虚構を信じる力」こそが人類を地球の支配者にした。
イスラエルの歴史学者ハラリが、認知革命・農業革命・科学革命という三つの転換点を通して、人類250万年の歴史を描いた世界的ベストセラーです。
「神話」「お金」「国家」は人類が生み出した「虚構」であり、それを共有する力が大規模な協力を可能にしたという主張は、鮮烈な知的衝撃を与えてくれます。
世界中で2500万部以上のベストセラー。文庫版で読みやすくなりました。



「人類とは何か」を根本から問い直す知的冒険。読まないのはもったいない一冊です。
玉木俊明『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書)
なぜヨーロッパが世界を支配するようになったのか。
この問いに、経済史の視点から答えるグローバルヒストリーの入門書です。
大航海時代、産業革命、帝国主義。
ヨーロッパの覇権がいかに成立し、そしてなぜ揺らいでいったのかを、交易ネットワークの変遷から描きます。
新書一冊で近代世界システムの全体像がつかめるコストパフォーマンスの高い一冊です。



「なぜ西洋が支配したのか」を知りたいなら、この新書から。経済史の視点が新鮮です。
宮崎市定『中国史(上下)』(岩波文庫)
東洋史学の巨人・宮崎市定による、中国通史の決定版です。
殷王朝から清朝滅亡まで、中国4000年の歴史を独自の史観で一気に描ききります。
宮崎史学の特徴は、中国史を「孤立した文明」ではなく、常に西アジアやヨーロッパとの交流の中で捉える広い視野にあります。
世界史を学ぶうえで、ヨーロッパ中心の史観を相対化するために欠かせない名著です。



中国史をこの一冊で。東洋史の最高峰を岩波文庫で手軽に読める贅沢です。




本をお得に効率よくインプットするコツ2選


世界史の本をもっと読みたいと思ったとき、すべてを購入するのは負担がおおきいですよね。
そこで、僕がふだん活用している2つのサービスを紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤中や家事のあいだに、世界史の名著を「聴く」ことができます。
『サピエンス全史』や『銃・病原菌・鉄』もAudibleで聴けます。
30日間の無料体験もあるので、気になる方はまず試してみてください。
\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
世界史関連の書籍も対象に含まれていることがあります。
気になる本を気軽に試し読みできるので、自分に合う一冊を見つけるのに最適です。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
世界史の本を読む順番ガイド


最後に、今回紹介した10冊をどの順番で読むとよいか、ステップ別にまとめます。
| ステップ | 目的 | おすすめ本 |
|---|---|---|
| Step 1 | 教科書レベルの復習 | 『新 もういちど読む山川世界史』 |
| Step 2 | ストーリーで全体像をつかむ | 出口治明『一気読み世界史』 |
| Step 3 | 教養として深める | 本村凌二『教養としての「世界史」の読み方』 |
| Step 4 | 世界史の古典に挑む | マクニール『世界史』 |
| Step 5 | 人類史を根本から考える | ハラリ『サピエンス全史』 |
まずは山川で基礎を固め、出口本でストーリーとして全体像をつかむのが王道のルートです。
そこから先は、マクニールやハラリの名著に挑戦して、「歴史とは何か」をより深く問いかけてみてください。


まとめ


世界史は、ただの過去の記録ではありません。
現在の世界がなぜこうなっているのかを理解し、未来を考えるための「思考の道具」です。
今回紹介した10冊は、その知的冒険への最良の入口になる本ばかりです。
気になった一冊を手にとって、5000年の人類のドラマに飛び込んでみてください。

















