悩んでいる人哲学に興味はあるけれど、どの本から読めばいいか分からない。
哲学は難解と言われがちですが、入口を間違えなければ誰でも読み切れるジャンルです。
大事なのは、いきなり難しい古典に飛び込まず、自分のレベルに合った1冊から始めること。超入門→初級→中級→上級→テーマ別の順に進めば、知らないうちに哲学の地図が頭の中にできあがります。
この記事では、哲学のおすすめ本30冊を、難易度順5レベルで厳選しました。各冊に難易度と読みやすさを明記しているので、自分に合った1冊が必ず見つかります。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 5レベル30冊を厳選
- 入門→上級まで挫折しないロードマップ
- 全冊難易度付き
- テーマ別の深掘り記事付き
丸善ジュンク堂・東大生協・哲学者推薦の30冊から、初心者でも挫折しない読書順を厳選しました。
テーマ別の専門記事もあります。哲学史を体系的になら哲学史15選、古代を深くならギリシャ哲学21選、ストイシズムならストア派13選もどうぞ。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
>> 30日間無料でKindle Unlimitedを試す
kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『史上最強の哲学入門』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2010年 | 384ページ | 超入門 |
飲茶による、31人の哲学者をバトル形式で紹介する哲学入門書ベストセラーの決定版です。
古代ギリシャから現代思想まで、真理・国家・神・存在の4大テーマでトーナメント形式に並べた構成が画期的です。
ソクラテスやニーチェの主張を「強さ」で比較するため、初学者でも哲学者の立ち位置がスッと頭に入ります。
巻末まで一気に読み進められる読書体験は、哲学書で初めて挫折しなかったという声が多い理由です。
哲学の1冊目で挫折経験のある方、エンタメ感覚で哲学者の系譜をつかみたい方におすすめです。
2位:『哲学用語図鑑』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 304ページ | 超入門 |
田中正人による、哲学用語をイラストと図解で視覚的に理解できる哲学辞典のベストセラーです。
イデア・弁証法・現象学といった専門用語を、1ページ1テーマのレイアウトで独立して読めます。
哲学書を読んでいて分からない用語が出てきた時、辞書のように引いて使える設計が秀逸です。
続編に倫理学・社会哲学版もあり、シリーズで読むと現代思想全体の地図が手に入ります。
視覚的に理解したい方、他の哲学書と並行して用語辞典を持っておきたい方におすすめです。
3位:『14歳からの哲学』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2003年 | 272ページ | 超入門 |
池田晶子による、考えること自体を学ぶ哲学エッセイの名著で世代を超えて読まれる一冊です。
友情・家族・自分・社会・宇宙といった身近なテーマを、平易な日本語で根本から問い直します。
中高生にも届く言葉で書かれているため、大人が読んでも難解さに疲れず読み通せる軽やかさがあります。
哲学者の名前や用語を覚えるのではなく、考える姿勢そのものを身体に入れる読書体験になります。
用語より姿勢を学びたい方、文体の美しさで哲学に入りたい方におすすめです。
4位:『ソフィーの世界』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1995年 | 720ページ | 初心者向け |
ヨースタイン・ゴルデルによる、少女ソフィーの物語で西洋哲学史を学べる世界的ベストセラーです。
15歳の少女ソフィーが謎の手紙で哲学を学んでいく構成で、ソクラテスからサルトルまで一気に俯瞰できます。
小説のストーリーを追ううちに哲学史が頭に入る独自の設計で、教科書アレルギーの方にこそ刺さります。
全60カ国以上で翻訳されたロングセラーで、家族や学校で世代を超えて読まれてきた哲学小説の代表作です。
小説形式で哲学に入りたい方、西洋哲学の流れをまず物語で掴みたい方におすすめです。
5位:『漫画 君たちはどう生きるか』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2017年 | 320ページ | 超入門 |
吉野源三郎の原作を漫画化した、200万部超のベストセラーで人間の生き方を問う日本の哲学入門の定番です。
中学生コペル君と叔父さんの対話を通じて、貧困・友情・科学・歴史という普遍テーマを子ども目線で考えます。
漫画版だけ読んでもエッセンスが届く構成で、読書習慣のない人や中高生にも入り口として最適です。
原作1937年から80年以上読み継がれてきた背景には、答えではなく問いを残す日本式の倫理思考があります。
漫画から入りたい方、中学生・高校生に1冊目として勧めたい方におすすめです。
もっと深く読みたい方はギリシャ哲学のおすすめ本21選もあわせてどうぞ。
6位:『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 320ページ | 初心者向け |
山中拓也による、物語形式で哲学史を一気通貫に学べる新時代の哲学教科書です。
古代から現代までの主要哲学者の主張を、ストーリーで因果関係をつないで頭に残す独自の設計です。
暗記ではなく流れで覚えるアプローチは、世界史の苦手な学生でも哲学を楽しめる作りになっています。
大学のレポート・教養科目の試験対策にも応用が効き、コスパの高い1冊として支持されています。
暗記が苦手な方、まず哲学史の流れを物語で押さえたい大学生におすすめです。
7位:『大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 240ページ | 初心者向け |
貫成人による、大学レベルの哲学を10時間で俯瞰できるコスパ最強の哲学概論書です。
古代ギリシャ・中世神学・近代合理論・ドイツ観念論・現代思想を、1テーマ数ページの軽さで通読できます。
大学4年間で扱う哲学の範囲をギュッと圧縮した設計で、教養課程の予習や復習にも便利です。
用語も最小限に抑えてあり、最初の1冊から少しレベルを上げたい段階に最適です。
短時間で哲学全体を俯瞰したい方、大学の哲学講義を補強したい方におすすめです。
8位:『哲学と宗教全史』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2019年 | 560ページ | 中級者向け |
ライフネット創業者・出口治明による、哲学と宗教を一冊で学べる教養の決定版ベストセラーです。
釈迦・孔子・ソクラテスといった古代の賢者から現代のレヴィ=ストロースまで、世界の思想を時系列で追います。
哲学だけでなく宗教史も並走させることで、思想がどんな社会条件から生まれたかが立体的に見えます。
出口治明独自のビジネスマン目線の語り口で、550ページを最後まで楽しく読み通せる構成です。
哲学と宗教を横断的に学びたい方、教養としての世界史を哲学から学び直したい方におすすめです。
9位:『武器になる哲学』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 408ページ | 初心者向け |
山口周による、50のキーコンセプトでビジネスにも使える哲学知を授ける現代の必読書です。
哲学・心理学・社会学から50の概念を厳選し、現代の働き方や組織運営に直結する形で解説します。
アカデミックな哲学書ではなく、ビジネスパーソンが議論で使える武器としての哲学を提示する独自路線です。
電通・コンサル出身の山口周だからこそ書ける、現場感のある哲学の使いこなし方が学べます。
ビジネスで使える哲学を学びたい方、社会人の教養として哲学を再装備したい方におすすめです。
10位:『寝ながら学べる構造主義』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2002年 | 206ページ | 中級者向け |
内田樹による、構造主義の本質を平易な言葉で語る現代思想入門の名著です。
レヴィ=ストロース・バルト・フーコー・ラカンの4人の思想を、生活感覚でつかめる比喩で解説します。
難解とされる構造主義を、寝ながら読める文体に落とし込んだ内田樹の手腕が光る一冊です。
現代思想の入口として最初に読みたい本で、続けてフーコーやレヴィ=ストロースに進む足場になります。
構造主義から現代思想に入りたい方、内田樹の文体が好きな方におすすめです。
11位:『反哲学入門』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2007年 | 272ページ | 中級者向け |
ハイデガー研究の第一人者・木田元による、西洋哲学を批判的に俯瞰する独自の哲学史入門です。
西洋哲学そのものを反哲学として捉え直す視点で、プラトン以来の形而上学の構造を解体していきます。
通常の哲学史とは違うアングルから語られるため、何冊か哲学入門を読んだあとに刺激的に響く一冊です。
木田元のハイデガー研究の蓄積が背景にあり、現代哲学への橋渡しとしても機能します。
通常の哲学史に飽きた方、ハイデガーや現代哲学に進む準備をしたい方におすすめです。
12位:『はじめて考えるときのように』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2004年 | 264ページ | 初心者向け |
野矢茂樹による、考えるとはどういうことかを問う哲学エッセイで思考の訓練に最適な名著です。
日常の小さな違和感を出発点に、考えるという行為そのものを丁寧に分解していく独自の構成です。
答えを与えるのではなく、読者自身が考える時間を確保するように書かれた設計が秀逸です。
分析哲学や論理学の素養がある野矢茂樹だからこそ書ける、思考の解像度を上げる一冊です。
思考力を鍛えたい方、難しい哲学用語抜きで考える練習をしたい方におすすめです。
哲学史を体系的に学びたい方は哲学史のおすすめ本15選もどうぞ。
13位:『ソクラテスの弁明』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2012年 | 232ページ | 中級者向け |
プラトンによる、ソクラテス最後の弁論を伝える西洋哲学の出発点となる古典です。
無知の知を語り、神託を確かめるために問答を続けたソクラテスの法廷弁論が生々しく記録されています。
短い分量に哲学のエッセンスが凝縮されており、岩波・光文社の現代語訳で読めば1日で通読できます。
西洋哲学2400年の出発点を体感できる読書は、入門書を何冊読むより本質を掴ませてくれます。
古典を1冊だけ読むなら最初に手に取りたい方、ソクラテスの肉声に触れたい方におすすめです。
14位:『ニコマコス倫理学 上』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 472ページ | 中級者向け |
アリストテレスによる、幸福と徳を論理的に分析した倫理学の祖の代表作です。
幸福(エウダイモニア)とは何かを問い、徳の習慣化と中庸の実践によって到達する道筋を提示します。
光文社古典新訳文庫の現代語訳で読めば、2300年前のテキストでも論理が現代人の頭に届きます。
道徳・倫理・幸福論の議論をする上で、避けて通れない西洋倫理学の最重要古典です。
倫理学を本格的に学びたい方、幸福とは何かを古典から考えたい方におすすめです。
15位:『自省録』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2007年 | 320ページ | 中級者向け |
ローマ皇帝マルクス・アウレリウスによる、ストイシズムの古典で現代でも生き方の指針となる名著です。
皇帝が自分のために書いた覚書のため、誇張のない静かな文体で日々の心構えが綴られています。
運命を受け入れる態度・他者の悪に動揺しない訓練といったストア派の核心が、生活の言葉で語られます。
2000年前のテキストとは思えないほど現代の悩みに刺さるため、岩波文庫の永遠のロングセラーです。
心の習慣を整えたい方、ストア派の実践哲学に触れたい方におすすめです。
16位:『方法序説』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1997年 | 176ページ | 中級者向け |
デカルトによる、我思う故に我ありの近代哲学の出発点を示す薄い古典です。
全てを疑う方法的懐疑から始め、疑いきれない自我の存在へとたどり着く論理展開が見事です。
岩波文庫で200ページに満たない分量なので、近代哲学の原典に手を出す最初の1冊として最適です。
科学的方法論の起源としても重要で、現代の研究や論理思考の土台にも繋がる一冊です。
近代哲学を原典から学びたい方、薄い古典で挫折せず読み切りたい方におすすめです。
17位:『パンセ』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 480ページ | 中級者向け |
パスカルによる、人間は考える葦であるの源泉となった遺稿断章集の名著です。
未完の断片集という形式で、人間の偉大さと悲惨さ・宗教・幾何学的精神と繊細の精神を縦横に論じます。
中公文庫の前田陽一・由木康訳は注釈も豊富で、断章の前後関係を補いながら読み進められます。
西洋思想史で繰り返し引用される警句の宝庫で、座右に置いて長く付き合う種類の一冊です。
思想の警句を味わいたい方、人間の本質を断片的に深く考えたい方におすすめです。
18位:『道徳形而上学原論』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1976年 | 176ページ | 上級者向け |
カントによる、定言命法を提示した道徳哲学の入口となる薄めの古典です。
汝の意志の格率が常に普遍的法則の原理として妥当しうるように行為せよ、というカント倫理学の核心を提示します。
純粋理性批判よりはるかに薄く、カントに初めて触れる方にも入りやすい設計です。
現代の倫理学・政治哲学の議論の土台になっており、サンデルやロールズに進む前に押さえたい一冊です。
カント倫理学に挑戦したい方、現代倫理学の議論の土台を作りたい方におすすめです。
19位:『ツァラトゥストラはこう語った 上』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1973年 | 288ページ | 上級者向け |
ニーチェによる、神は死んだの源泉となった代表作で超人と永劫回帰を物語形式で説く哲学詩です。
預言者ツァラトゥストラが山を降りて人々に超人思想を説く構成で、哲学書というより文学的な強度を持ちます。
道徳・宗教・自己超克といったニーチェ思想の核心が、詩的な文体で読者の身体に刻まれていきます。
上下巻ですが、岩波文庫・講談社学術文庫など複数の訳で読み比べる楽しみもあります。
ニーチェの代表作に挑戦したい方、文学性の強い哲学書を求める方におすすめです。
ストイシズム派はストア派のおすすめ本13選もどうぞ。
20位:『実存主義とは何か』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1996年 | 160ページ | 中級者向け |
サルトルによる、実存は本質に先立つを宣言した20世紀実存主義の宣言文となる講演録です。
無神論的実存主義の立場から、人間は自由であり、その自由ゆえに責任を負うという思想を端的に語ります。
160ページの薄さで20世紀実存主義の核心を掴める設計のため、現代思想の入口にも最適です。
続けて『存在と無』に進むのは難しくても、まずこの講演録で実存主義の輪郭は十分掴めます。
20世紀実存主義に触れたい方、サルトルの代表的概念を短時間で押さえたい方におすすめです。
21位:『人間の条件』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1994年 | 576ページ | 上級者向け |
ハンナ・アーレントによる、労働・仕事・活動の三分節で人間存在を捉え直す20世紀政治哲学の金字塔です。
労働は生命の維持、仕事は世界を作ること、活動は他者と共に語り合うこと、という三分割で現代社会を診断します。
全体主義の経験を背景に、公共空間と政治の本質を再定義する論考は、現代の働き方議論にも直結します。
分量はあるものの、現代政治哲学の必読書で、20世紀後半の思想の全てがここに繋がっていきます。
政治哲学の本格的な古典に挑戦したい方、働き方や公共性を哲学から考えたい方におすすめです。
22位:『監獄の誕生』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 384ページ | 上級者向け |
ミシェル・フーコーによる、パノプティコン理論で権力構造を可視化した代表作で現代社会論の必読書です。
近代の刑罰は身体への暴力から監視と規律へ移行した、という主張を歴史資料で実証していきます。
監獄の構造をモデルに、学校・軍隊・工場・病院といった近代施設の規律権力を解読する論理が圧巻です。
SNS監視社会の現代にこそ響くテーマを多く含み、現代社会論の出発点となり続ける名著です。
現代社会の権力構造を哲学で読み解きたい方、フーコーの代表作に挑戦したい方におすすめです。
23位:『野生の思考』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1976年 | 376ページ | 上級者向け |
クロード・レヴィ=ストロースによる、未開と文明の二項対立を解体した構造主義の代表作です。
未開社会の思考は文明より劣るのではなく、別の合理性を持つ思考体系であると論証する人類学の名著です。
親族構造・神話・分類体系の分析を通じて、人間の思考そのものの普遍構造を抽出する論理が見事です。
現代思想・文化人類学・記号論に決定的影響を与えた一冊で、現代を考える上で外せない古典です。
構造主義の本質に触れたい方、人類学から哲学へ拡張したい方におすすめです。
24位:『これからの「正義」の話をしよう』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2011年 | 432ページ | 中級者向け |
マイケル・サンデルによる、ハーバード白熱教室で知られる政治哲学入門の金字塔です。
功利主義・リバタリアニズム・コミュニタリアニズムを、トロッコ問題のような具体的ジレンマで検討します。
学生との対話形式で進むため、抽象的な議論が苦手でも自分の立場を考えながら読み進められます。
格差・正義・共同体の問いを自分の頭で考える力が鍛えられ、現代倫理学の最良の入門書です。
政治哲学・倫理学に入門したい方、現代の格差や正義を哲学で考えたい方におすすめです。
政治哲学を深掘りしたい方は政治哲学のおすすめ本13選もどうぞ。
25位:『自分とか、ないから。』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2024年 | 272ページ | 初心者向け |
しんめいPによる、東洋哲学を笑いと共感で語る2024年のベストセラーで現代の自己論の決定版です。
龍樹・老子・親鸞・道元らの思想を、SNS時代のしんどさと結びつけて軽快な文体で語ります。
自分という固定的な実体は本来ない、という東洋哲学の核心を笑える筆致で届ける構成が新鮮です。
自己肯定感に疲れた現代の若者に、東洋思想からの応答を提示する話題作です。
自分探しに疲れた方、東洋哲学にユーモアと共感から入りたい方におすすめです。
26位:『スマホ時代の哲学』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2022年 | 320ページ | 初心者向け |
谷川嘉浩による、常時接続時代の孤独と退屈を哲学する現代の生きづらさに効く新しい哲学エッセイです。
スマホで暇を埋め続ける現代人の習慣を、暇と退屈の哲学・パスカル・キルケゴールから読み解いていきます。
SNS疲れや情報過多で消耗している読者に、哲学の言葉で立ち止まる時間を与える構成です。
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』と並べて読むと、現代日本の生きづらさが立体的に見えてきます。
SNSや常時接続に疲れた方、現代の生きづらさを哲学で読み解きたい方におすすめです。
27位:『暇と退屈の倫理学』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2021年 | 480ページ | 中級者向け |
東大教授・國分功一郎による、現代日本哲学の代表作で暇と退屈の本質を問う名著です。
暇とは何か・退屈とは何かを、哲学・人類学・脳科学から多面的に考察し、SNS時代の生き方に深く切り込みます。
アリストテレスからハイデガー・ボードリヤールまで、哲学史を縦横に横断する濃密な議論が展開されます。
分量はあるものの読みやすい文体で、読了後に世界の見方が変わると評される現代の名著です。
現代の生き方を哲学的に問い直したい方、SNS疲れから抜け出したい方におすすめです。
28位:『善の研究』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2012年 | 272ページ | 上級者向け |
西田幾多郎による、純粋経験から出発する日本独自の哲学体系を打ち立てた京都学派の代表作です。
主観と客観に分かれる前の純粋経験こそ実在の根本である、という独自の出発点で哲学体系を構築します。
西洋哲学の用語を使いながらも、東洋思想の地平で再構成する論理は、日本哲学の独自性そのものです。
岩波文庫の定番として読み継がれ、近代日本の知の到達点を体感できる古典です。
日本哲学の核心に触れたい方、東洋と西洋を架橋する思想に挑戦したい方におすすめです。
29位:『反応しない練習』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 232ページ | 初心者向け |
草薙龍瞬による、原始仏教の教えを現代に活かす実践哲学のベストセラーで悩みから自由になる方法を説きます。
反応してしまう心の癖を観察する、というブッダの教えを、現代日本人の悩みに応用する構成です。
宗教書ではなく実践哲学として読める設計で、瞑想やマインドフルネスに興味がある方の入口にもなります。
100万部超のロングセラーで、心が疲れた時に何度も戻りたくなる実用哲学の良書です。
心の悩みに疲れた方、原始仏教の知恵を現代の生活に応用したい方におすすめです。
30位:『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 272ページ | 初心者向け |
小林昌平による、28の悩みに32人の哲学者が答える形式の人気書で若者向けの実用哲学エッセイです。
恋愛・人間関係・お金・働き方・生死といった日常の悩みに、哲学者がどう応答したかを並べていきます。
哲学者の主張を生活の悩みに直結させる構成で、哲学を覚えるのではなく使う方向に切り替えます。
重い古典を読む前に、哲学が日常で使える道具だと体感できる優しい入口になります。
哲学を生活で使いたい方、悩み別に哲学者の応答を知りたい方におすすめです。
東洋思想をもっと知りたい方は東洋哲学のおすすめ本13選もどうぞ。
ジャンル別にもっと深く読みたい人へ


本記事の30冊で気になる方向が見つかったら、各テーマの専門記事で深掘りできます。
テーマ別に8つの専門ガイドを用意しています。
- ギリシャ哲学のおすすめ本21選:ソクラテス・プラトン・アリストテレスを深掘り
- 哲学史のおすすめ本15選:古代から現代までの体系的ロードマップ
- 実存主義のおすすめ本14選:サルトル・カミュ・ハイデガーを深掘り
- ストア派のおすすめ本13選:自省録・セネカ・現代ストイシズム
- 分析哲学のおすすめ本13選:ウィトゲンシュタインから現代分析哲学まで
- 東洋哲学のおすすめ本13選:仏教・老荘・西田幾多郎を網羅
- 政治哲学のおすすめ本13選:ロールズ・サンデル・アーレントを深掘り
- 倫理学のおすすめ本13選:徳倫理・義務論・功利主義の入門
本記事は「全方向から30冊」を選んだベスト・オブ・ベストの位置づけ、各記事は「特定テーマを深掘り」する専門ガイドです。
哲学本の読み方と読書ロードマップ


30冊を順序立てて読み切るなら、レベル別の段階を踏むのが最も効率的です。
| 段階 | 主目的 | おすすめ書籍 |
|---|---|---|
| 超入門 | 挫折せず読み切る | 史上最強の哲学入門/哲学用語図鑑/14歳からの哲学 |
| 初級 | 哲学史の地図を作る | 哲学の教科書/武器になる哲学/寝ながら学べる構造主義 |
| 中級 | 原典の言葉に触れる | ソクラテスの弁明/方法序説/自省録 |
| 上級 | 現代思想で世界を捉え直す | 人間の条件/監獄の誕生/野生の思考 |
| テーマ別 | 東洋・SNS時代・倫理を深掘り | 暇と退屈の倫理学/自分とか、ないから。/反応しない練習 |
超入門を1〜2冊読んだら、初級と中級は同時並行でも構いません。読みやすい入門と原典の薄い古典を交互に読むと、哲学の解像度が一気に上がります。
上級の現代思想は焦らず、初級と中級でしっかり地盤を作ってから挑むと挫折しにくくなります。
哲学本についてのよくある質問
哲学本選びに関するよくある質問にお答えします。
哲学本をお得に効率よくインプットするコツ2選


哲学書は分厚い古典が多いので、聴く読書と読み放題を組み合わせるとコストと時間が一気に下がります。
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『暇と退屈の倫理学』『武器になる哲学』『自分とか、ないから。』といった話題の哲学書も、通勤・通学中に耳から吸収できます。
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本記事の哲学入門書の多くが対象に入っており、入門→初級と読み比べたい方に最適です。
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まとめ
哲学のおすすめ本30冊を、5レベルで紹介しました。
| 書名 | レベル | 難易度 |
|---|---|---|
| 史上最強の哲学入門 | 超入門 | |
| 哲学用語図鑑 | 超入門 | |
| 14歳からの哲学 | 超入門 | |
| ソフィーの世界 | 超入門 | |
| 漫画 君たちはどう生きるか | 超入門 | |
| 一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書 | 初級 | |
| 大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる | 初級 | |
| 哲学と宗教全史 | 初級 | |
| 武器になる哲学 | 初級 | |
| 寝ながら学べる構造主義 | 初級 | |
| 反哲学入門 | 初級 | |
| はじめて考えるときのように | 初級 | |
| ソクラテスの弁明 | 中級 | |
| ニコマコス倫理学 上 | 中級 | |
| 自省録 | 中級 | |
| 方法序説 | 中級 | |
| パンセ | 中級 | |
| 道徳形而上学原論 | 中級 | |
| ツァラトゥストラはこう語った 上 | 中級 | |
| 実存主義とは何か | 上級 | |
| 人間の条件 | 上級 | |
| 監獄の誕生 | 上級 | |
| 野生の思考 | 上級 | |
| これからの「正義」の話をしよう | 上級 | |
| 自分とか、ないから。 | テーマ別 | |
| スマホ時代の哲学 | テーマ別 | |
| 暇と退屈の倫理学 | テーマ別 | |
| 善の研究 | テーマ別 | |
| 反応しない練習 | テーマ別 | |
| その悩み、哲学者がすでに答えを出しています | テーマ別 |
迷ったら、以下の5段階ロードマップから始めてください。
- 超入門『史上最強の哲学入門』→『14歳からの哲学』→『漫画 君たちはどう生きるか』で挫折を回避
- 初級『哲学の教科書』→『武器になる哲学』→『寝ながら学べる構造主義』で哲学史の地図を作る
- 中級『ソクラテスの弁明』→『方法序説』→『自省録』で原典の言葉に触れる
- 上級『人間の条件』→『監獄の誕生』→『野生の思考』で現代思想に挑戦
- テーマ別『暇と退屈の倫理学』→『自分とか、ないから。』→『反応しない練習』で東洋と現代を深掘り
哲学は、答えを得るためではなく、問いを立てる力を鍛えるための読書です。
気になった1冊から手に取って、自分だけの哲学遍歴を作ってください。






































