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とばり
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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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丸山眞男のおすすめ本12選【代表作から入門書まで】

悩んでいる人

丸山眞男の本を読んでみたいけど、何から読めばいいかわからない。名前は教科書で見たことがあるのに、実際の著作はどれも難しそう…。

丸山眞男は戦後日本を代表する政治学者ですが、著作は論文集が中心で、タイトルだけでは内容が想像しにくいものも多いです。

この記事では、丸山眞男のおすすめ本12冊を代表作から入門書まで、難易度別に厳選しました。

本記事の内容は、下記のとおりです。

  • 丸山眞男の代表作から思想を深掘りする本まで紹介
  • 初心者でも読める入門書・解説書も厳選
  • 全12冊の難易度・ページ数をひと目で比較できる
  • 丸山思想のキーワードをわかりやすく解説

この記事を読めば、あなたが読みたい本が絶対に見つかるはずです。

とばり|深夜2時の読書論 管理人
とばり
✍️ この記事を書いた人

哲学・思想・文学を中心に2,000冊以上を読了。初心者向けにおすすめ本をご紹介しています。運営者情報では、自宅の本棚や、これまで売却してきた書籍数も公開しています。本オタクです。

今回は「入門書で全体像をつかんでから原典に挑む」という流れで、挫折しにくい順番に配置しています。

丸山眞男は日本思想を語るうえで避けて通れない存在です。

とばり

迷ったら下の診断を使ってみてください。いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりの一冊が見つかります。

📚 丸山眞男おすすめ本診断

Q1. 丸山眞男の著作を読んだことはありますか?

Q2. もっと深く読みたいテーマは?

Q2. どんな読み方をしたいですか?

Q3. 読みやすさと網羅性、どちらを重視しますか?

あなたにおすすめの一冊は…

目次

丸山眞男とは?戦後民主主義を支えた知性

丸山眞男とは?戦後民主主義を支えた知性
丸山眞男とは?戦後民主主義を支えた知性

丸山眞男(1914-1996)は、東京帝国大学教授として日本政治思想史を専門とし、戦後日本の民主主義を理論面から支えた政治学者です。

敗戦直後に発表した論文「超国家主義の論理と心理」で一躍注目を浴び、ファシズムの精神構造を解剖する視点は当時の日本人に大きな衝撃を与えました。

江戸時代の儒学から近代日本のナショナリズムまでを貫く思想の流れを解き明かし、「日本人はなぜこう考えるのか」という問いに正面から取り組んだ知識人でもあります。

「である」ことと「する」こと、タコツボ型とササラ型といった明快な概念装置は、いまも大学の講義や評論で引用されつづけています。

政治哲学社会学に関心がある方にとっても、丸山の著作は必読の古典です。

丸山眞男の代表作おすすめ5選

丸山眞男の代表作おすすめ5選
丸山眞男の代表作おすすめ5選

まずは丸山眞男の思想の核心にふれられる代表作を5冊紹介します。

岩波新書の手に取りやすい一冊から、学術的な大著まで、難易度順に並べています。

  • 『日本の思想』(岩波新書)
  • 『超国家主義の論理と心理 他八篇』(岩波文庫)
  • 『現代政治の思想と行動』(未来社)
  • 『日本政治思想史研究』(東京大学出版会)
  • 『忠誠と反逆』(ちくま学芸文庫)

『日本の思想』(岩波新書)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
1961年197ページ
初・中級者向け

丸山眞男をはじめて読むなら、この一冊がもっとも手に取りやすいです。

日本の思想がなぜ体系的に蓄積されないのか、なぜ新しい思想が入ってくるたびに前のものが忘れ去られるのか。「ササラ型」と「タコツボ型」という独自の比喩を使い、日本人の思考パターンそのものを構造的に解剖した岩波新書の名著です。

とくに有名なのが「『である』ことと『する』こと」の章で、身分や所属ではなく行為によって人間を評価するという近代的な発想の意味を、日常の言葉づかいから鮮やかにあぶり出しています。

197ページと薄く、新書サイズなので通勤中にも読めます。「日本人の思考のクセ」に興味がある方にとっては、何度でも読み返したくなる原点のような本です。

とばり

丸山眞男の入門として、まずここから読みはじめるのがおすすめです。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「50数年?ぶりにまた、読みました。年を経た分、読み応えがありました。」(うらさんさん)
気になる口コミ:「勧められて購入したが、これは難解、難解。一歩下がって易しい書籍を探す所存。」(なっとく。さん)

『超国家主義の論理と心理 他八篇』(岩波文庫)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2015年400ページ
中級者向け

1946年、敗戦からわずか数か月後に発表された論文「超国家主義の論理と心理」は、日本がなぜ無謀な戦争へと突き進んだのかを精神構造の面から解き明かした画期的な論考です。

天皇制のもとで「無責任の体系」が形成されていく過程を描いたこの論文は、丸山眞男の名を一躍知らしめました。

本書には表題作のほか「軍国支配者の精神形態」「日本ファシズムの思想と運動」など計9篇が収録されています。

戦前の軍部や官僚の思考を分析する筆致は冷静でありながら、読み進めるうちに背筋がぞっとするような迫力があります。戦後民主主義の原点を知りたい方にとって、避けて通れない一冊です。

とばり

「なぜ日本は戦争をとめられなかったのか」という問いに、いまも鋭く切り込んでくる論文集です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「1953年に行われた著者の講演内容をテキスト化した文献が本題です。歴史課程という制限のある中で私たちの姿の多くを言い当てているように感じられます。」(くまさん)
気になる口コミ:「終戦直後に書かれた名著であるそうだが、ハイライトがしてあって、読みずらい。」(ヌース2さん)

『現代政治の思想と行動』(未来社)

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発行年ページ数本の難易度
2006年600ページ
中・上級者向け

丸山眞男の政治学をもっとも体系的に味わえるのがこの論文集です。

ファシズム分析、ナショナリズム論、民主主義の条件にいたるまで、戦前・戦中・戦後の日本政治を横断的に読み解く論考が収録されています。600ページを超えるボリュームですが、1時間も読めば文体に慣れるという声も多いです。

とりわけ「日本ファシズムの思想と運動」は、超国家主義論をさらに社会構造の面から掘り下げた論文として、いまなお政治学の講義で取り上げられます。

「丸山政治学」の全体像をつかみたい方には、この一冊がもっとも適しています。

とばり

分厚さに怯む必要はありません。気になる論文から拾い読みしても十分に楽しめます。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「第二次大戦直前・戦中および戦後における日本社会についての著者の論文集。平成生まれにとっては文体がやや難解に感じましたが、1時間も読めば慣れました。」(Amazon Kundeさん)
気になる口コミ:「丸山眞男は、すでに過去の人だ、彼の日本政治思想研究にしても、ファシズム論にしても、有力な反論が出ていて、とうの昔に論破されている。」(比羅夫さん)

『日本政治思想史研究』(東京大学出版会)

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発行年ページ数本の難易度
1983年424ページ
上級者向け

丸山眞男の学者としての出発点となった初期の学術的主著です。

江戸時代の儒学思想のなかに、近代的な思考の芽生えを見出すという壮大な試みは、日本思想史研究を根底から揺さぶりました。

荻生徂徠の思想に「自然」から「作為」への転換を読み取り、朱子学の解体過程を丹念にたどる議論は、学術論文でありながらスリリングな知的冒険でもあります。

難易度はかなり高いですが、丸山が日本の政治思想をどのような枠組みで捉えていたかを根本から理解するには欠かせません。江戸時代の思想に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

とばり

上級者向けですが、読み終えたあとに「日本の近代化」の見え方がまるで変わる一冊です。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「丸山眞男氏の初期の論著、その評価を今ここで喋喋するほどの知識見識はもたないが、読みつつ、うぅ〜んと唸ったこと再三再四。」(operazanmaiさん)
気になる口コミ:「丸山は、加藤周一との共著で『翻訳の思想』という本を出している。」(狭間さん)

『忠誠と反逆』(ちくま学芸文庫)

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発行年ページ数本の難易度
1998年464ページ
中・上級者向け

日本人にとっての「忠誠」とは何か。この問いに、思想史と精神史の両面から迫ったのが本書です。

武士道のなかにある「主君への絶対的忠誠」と「道理にもとづく反逆」の緊張関係を読み解き、日本人の倫理意識の構造を明らかにした名著です。

赤穂浪士の討ち入りがなぜ美談として語りつがれるのか、忠臣蔵の物語に日本人がなぜ惹かれるのか。こうした身近な問いから出発し、日本的な忠誠と近代的な個人の自律がどこで衝突するかを見定めていきます。

日本人の行動原理を深いところから考えたい方にとって、読み応えのある一冊です。

とばり

「忠義」という言葉に潜む複雑さを、歴史のなかから丹念にすくい上げた論考です。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「1960年に行われたシンポジウムに基づいた文献が本題です。本書の構成における本題は補論にあたると著者は説明しています。」(くまさん)
※気になる口コミはまだ投稿が少ないため省略しています。

丸山眞男の思想を深掘りするおすすめ本4選

丸山眞男の思想を深掘りするおすすめ本4選
丸山眞男の思想を深掘りするおすすめ本4選

代表作を読んだあとに、丸山眞男の思想をさらに深く味わうための4冊を紹介します。

福沢諭吉論から私的ノートまで、丸山の多面的な知性にふれられるラインナップです。

  • 『文明論之概略を読む(上・中・下)』(岩波新書)
  • 『政治の世界 他十篇』(岩波文庫)
  • 『戦中と戦後の間 1936-1957』(みすず書房)
  • 『自己内対話 3冊のノートから』(みすず書房)

『文明論之概略を読む(上・中・下)』(岩波新書)

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発行年ページ数本の難易度
1986年255ページ(上巻)
中級者向け

福沢諭吉の主著『文明論之概略』を、丸山眞男が一行一行ていねいに読み解いた講義録です。

単なる解説ではなく、福沢の文脈を明治日本の歴史状況に重ね合わせながら、「文明」とは何かを問い直す知的冒険になっています。

上・中・下の3巻構成ですが、丸山の語り口は講義そのものの臨場感があり、読み物としても楽しめます。

福沢諭吉と丸山眞男、ふたりの知性が交差する読書体験は、他の本ではなかなか味わえません。

とばり

福沢諭吉に興味がある方は、まずこの本から入るのがもっとも確実です。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
良い口コミ:「文明論之概略の評論、解説本の中では秀逸。」(Amazon カスタマーさん)
気になる口コミ:「福沢諭吉の『文明論之概略』を読んだ。書いてあることは理解したつもりだが、何の意味があるのかがさっぱりわからなかった。」(ガブラッチョさん)

『政治の世界 他十篇』(岩波文庫)

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発行年ページ数本の難易度
2014年480ページ
初・中級者向け

政治とは何か、民主主義はなぜ必要なのか。そうした根本的な問いに向き合った論考11篇を収録した岩波文庫です。

表題作「政治の世界」は戦後まもなく書かれたものですが、束縛から解放された丸山の熱意がストレートに伝わってくる文章で、読みやすさでは随一です。

「人間と政治」「政治的判断」など、政治学の教養として読んでおきたいテーマが幅広くカバーされています。

『日本の思想』と並んで、丸山眞男の入門書としてもおすすめできる一冊です。

とばり

政治学を専門としない方でも、肩の力を抜いて読み進められる論考集です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ:「太平洋戦争が終わってまもなくの頃に執筆された本題には束縛から開放された著者の熱意が溢れています。」(くまさん)
気になる口コミ:「日本で有名な学者だそうだが、まあふつうやね。他の学者がバカすぎるだけ。きらくによめる。」(ぼけなすくんさん)

『戦中と戦後の間 1936-1957』(みすず書房)

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発行年ページ数本の難易度
1976年648ページ
中・上級者向け

二・二六事件の前年から安保闘争の直前まで、約20年間の丸山の思索と体験を集めた一冊です。

学生時代の軍事教練、召集と復員、東京裁判の傍聴。丸山自身が戦中と戦後をどう生きたかが、論文や座談会の記録を通じて立体的に浮かび上がります。

648ページと分量は多いですが、論文だけでなく対談や随筆も含まれているため、読み口に変化があります。

丸山眞男という人間が、あの時代にどう考え、何と格闘していたかを知りたい方には、この本をおすすめします。

とばり

思想家としての丸山だけでなく、一人の人間としての丸山にふれられる貴重な著作です。

★★★★★ 4.7 Amazonレビュー
良い口コミ:「今まで、この著作にレビューが寄せられていなかったのは疑問だった。それだけこの著作の問い掛ける発言が重いことがあるのかもしれない。」(茶々丸さん)
※気になる口コミはまだ投稿が少ないため省略しています。

『自己内対話 3冊のノートから』(みすず書房)

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発行年ページ数本の難易度
1998年287ページ
中級者向け

丸山眞男が生前に残した3冊のプライベートなノートを、没後に編集・刊行したものです。

政治思想だけでなく、クラシック音楽への深い造詣、文学や芸術への考察が断片的に記され、公の著作からは見えない丸山の内面が浮かび上がります。

フルトヴェングラーやバッハのマタイ受難曲について語る姿は、政治学者としての丸山とはまったく別の顔です。

思索する個人としての丸山眞男に興味がある方にとって、もっとも親密な距離で彼の思考にふれられる本です。

とばり

丸山の著作を何冊か読んだあとに手に取ると、その思考の奥行きに驚かされます。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
良い口コミ:「丸山眞男の音楽への取り組みが専門の政治思想に比するものであるとは驚きだった。」(植松宏司さん)
気になる口コミ:「クラシック音楽が好きなので、読み始めた本。フルトヴェングラーなど音楽の話題も確かに興味深い。」(yukimaruさん)

丸山眞男入門におすすめの解説書3選

丸山眞男入門におすすめの解説書3選
丸山眞男入門におすすめの解説書3選

丸山眞男の原典はハードルが高いと感じる方のために、まず全体像をつかめる入門書・解説書を3冊紹介します。

アンソロジーから評伝まで、それぞれ異なる角度から丸山思想にアプローチできます。

  • 『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)
  • 『今よみがえる丸山眞男』(ミネルヴァ書房)
  • 『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書)

『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)

著:丸山 眞男, 編集:杉田 敦
¥1,584 (2026/03/03 09:05時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2010年590ページ
初心者向け

政治学者の杉田敦が、丸山の膨大な著作から重要な論文を選りすぐり、解説を加えた一冊です。

「超国家主義の論理と心理」「『である』ことと『する』こと」など代表的な論文がこの1冊に凝縮されており、丸山思想の全体像を効率よくつかめます。

590ページと厚みはありますが、1篇ずつ独立して読めるため、興味のあるテーマから拾い読みしても問題ありません。

ブクログの人気ランキングでも1位を獲得しており、丸山眞男を最初の一冊で幅広くカバーしたい方にはこの本が最適です。

とばり

原典のエッセンスを1冊で味わえるので、入門のハードルがぐっと下がります。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「太平洋戦争の前中後において著者がどのように生きたのか、それを日本の歴史と併せて解説するテレビ放送を見たことがあります。」(くまさん)
※気になる口コミはまだ投稿が少ないため省略しています。

『今よみがえる丸山眞男』(ミネルヴァ書房)

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発行年ページ数本の難易度
2021年214ページ
入門〜初心者

2021年に刊行された、丸山眞男の思想をもっとも新しい視点から解説した入門書です。

無投票者の増加や政治への無関心といった現代の問題を、丸山の思想を手がかりに読み解いていく構成になっています。

214ページとコンパクトで、学術的な専門用語も丁寧にかみくだかれているため、丸山眞男をまったく知らない方でも読み通せます。

「丸山の思想が今の日本とどうつながるのか」を知りたい方にとって、最適のスタート地点です。

とばり

丸山の思想を「現代の問題」に引きつけて解説してくれるので、読む動機がぶれません。

★★★★★ 4.7 Amazonレビュー
良い口コミ:「本書は冨田先生の語る丸山眞男の思想書です。現代の無投票者の増加現象や維新の事について語られてます。」(Kindleのお客様さん)
※気になる口コミはまだ投稿が少ないため省略しています。

『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2006年228ページ
初心者向け

東京大学教授の苅部直が、丸山眞男の生涯と思想を一冊でたどった評伝的入門書です。

どのような家庭に生まれ、どんな学問的訓練を受け、戦争体験がどう思想に影響したのか。丸山という人間の形成過程を知ることで、著作の読み方がまるで変わります。

岩波新書なので手に取りやすく、228ページで無理なく読了できます。

丸山眞男の思想だけでなく、その人柄や時代背景にも興味がある方におすすめです。

とばり

「丸山眞男ってどんな人だったんだろう」という素朴な関心に、いちばん丁寧に答えてくれる本です。

★★★★☆ 4.1 Amazonレビュー
良い口コミ:「本当に秀逸な評伝である。丸山がどのような学問形成を積んだのか、克明に分かる説明である。」(mountainsideさん)
気になる口コミ:「なんていうか、ページをめくるたびにタバコのけむりがもくもくと漂ってきそうな、そんな時代に思索に溺れていったインテリのお話です。」(Krokodil Genaさん)

丸山眞男を理解するための3つのキーワード

丸山眞男を理解するための3つのキーワード
丸山眞男を理解するための3つのキーワード

丸山眞男の著作を読む前に押さえておくと理解が深まるキーワードを3つ紹介します。

「である」ことと「する」こと

『日本の思想』に収録された有名な論考のタイトルであり、丸山思想を象徴する概念です。

「である」は身分や所属によって人間の価値が決まる発想、「する」は行為や努力によって評価する発想を指します。

近代化とは「である」社会から「する」社会への転換であると丸山は論じました。しかし日本では、制度は「する」に変わっても、意識のレベルでは「である」が根強く残っていると指摘しています。

超国家主義

丸山が敗戦直後に分析した、戦前日本の政治体制の精神構造を指す概念です。

天皇を頂点とする権威の体系のなかで、誰もが「上からの命令」に従い、自分の判断で責任を負わない構造が形成されたと丸山は論じました。

この「無責任の体系」という指摘は、現代の組織論や日本社会論でもたびたび引用されます。

古層(ささら型とタコツボ型)

丸山が晩年に追求した、日本文化の深層に横たわる思考パターンを捉えるための概念です。

「タコツボ型」はそれぞれの専門分野に閉じこもって横のつながりを持たない日本型の知のあり方、「ささら型」は根元から枝分かれしつつも全体としてつながっているヨーロッパ型の知のあり方を比喩的に表現しています。

学問の縦割りや組織の縄張り意識を考えるとき、このタコツボ型という比喩はいまでも鋭い批評力を持っています。

丸山眞男のおすすめ本についてのよくある質問

丸山眞男のおすすめ本についてのよくある質問
丸山眞男のおすすめ本についてのよくある質問

丸山眞男の著作について、よく寄せられる質問にお答えします。

丸山眞男を最初に読むなら何がおすすめ?

まったくの初心者であれば、『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書)で人物像と思想の全体像をつかんでから、『日本の思想』(岩波新書)に進むのがスムーズです。

1冊で主要論文を広くカバーしたいなら、『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)もおすすめです。

丸山眞男と丸山真男、表記はどっちが正しい?

正式には旧字体の「眞」を使った「丸山眞男」が正しい表記です。

ただし、出版物や検索エンジンでは新字体の「丸山真男」で表記されることも多く、どちらでも同じ人物を指します。書籍を検索するときは両方の表記で試してみてください。

丸山眞男はなぜ批判されるのか?

丸山眞男への批判は、主に「近代主義」への偏りに向けられています。

西洋的な近代を理想モデルとして日本を分析する手法に対し、日本固有の文脈を軽視しているという指摘は古くからあります。また、戦後民主主義の旗手としての立場が、保守派やポストモダン思想の立場から批判されることもあります。

ただし、批判が多いこと自体が丸山の影響力の大きさを示しています。批判を踏まえたうえで読むと、より深い理解につながります。

丸山眞男の著作で電子書籍で読めるものは?

Kindle版が確認できるのは、『日本の思想』(岩波新書)、『超国家主義の論理と心理 他八篇』(岩波文庫)、『文明論之概略を読む』(岩波新書)などです。

岩波書店の刊行物を中心に電子化が進んでいますが、未来社やみすず書房の著作はまだ紙のみの場合が多いです。購入前にAmazonで確認することをおすすめします。

本をお得に効率よくインプットするコツ2選

本をお得に効率よくインプットするコツ2選
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丸山眞男の著作をお得に読むための2つのサービスを紹介します。

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

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Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。

12万冊以上の書籍がプロのナレーターの朗読で聴き放題になります。通勤中や家事の合間にも読書ができるため、忙しい方の読書量を大幅に増やせます。

30日間の無料体験があるので、まず試してみて合わなければ解約すれば費用はかかりません。

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500万冊が読み放題のKindle Unlimited

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Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。

丸山眞男の著作も一部対象になっていることがあります。気になる本を片っ端から試し読みできるので、自分に合った一冊を見つけるのに最適です。

こちらも30日間の無料体験が用意されています。

\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /

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まとめ

まとめ
まとめ

丸山眞男のおすすめ本12冊を、代表作・深掘り・入門書の3カテゴリで紹介しました。

迷ったら、以下のサマリーテーブルを参考にしてください。

書名難易度ひとこと
今よみがえる丸山眞男現代の視点から読み解く最新入門書
丸山眞男セレクション主要論文を1冊でカバー
丸山眞男 リベラリストの肖像生涯と思想をたどる評伝
日本の思想タコツボ型の名著
政治の世界 他十篇政治学入門にも最適
超国家主義の論理と心理 他八篇戦後民主主義の出発点
文明論之概略を読む福沢諭吉を丸山が読み解く
自己内対話私的ノートから思考の核心へ
現代政治の思想と行動丸山政治学の集大成
忠誠と反逆日本人の倫理意識を解剖
戦中と戦後の間20年間の思索と体験の記録
日本政治思想史研究江戸思想史の金字塔

丸山眞男の著作は、どれを読んでも「日本人とは何か」「民主主義とは何か」という根源的な問いに引き戻されます。

まずは手に取りやすい一冊から読みはじめて、丸山が見つめていた日本の姿にふれてみてください。

日本思想の本おすすめ12選マックス・ウェーバーのおすすめ本14選もあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 2,000冊以上の本を読んできました|人文書の「何から読めばいい?」を解決します|好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF|幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。

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