悩んでいる人丸山眞男の本を読んでみたいけど、何から読めばいいかわからない。名前は教科書で見たことがあるのに、実際の著作はどれも難しそう…。
この記事では、丸山眞男の代表作と入門書12冊をランキングにし、初めて読む順番も示します。
哲学・思想・文学を中心に2,000冊以上読んできた僕が、各書で分かることと難易度の違いを整理しました。
本人の著作、選集、評伝の違いを見分け、今の関心に合う最初の一冊と次に読む本を選べます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
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日本思想の全体像から選びたい人は、日本思想の本おすすめ12選も参考にしてください。
1位:『日本の思想』(丸山眞男)
日本の思想がどのように受け入れられ、蓄積されてきたかを構造から考える本です。
日本政治思想史を研究した丸山眞男が、日本とヨーロッパの知のあり方を「ササラ型」と「タコツボ型」で比較します。
収録論考「『である』ことと『する』こと」では、身分や所属ではなく行為によって評価する近代社会の原理を検討します。
丸山眞男本人の著作を初めて読み、日本人の思考の特徴をつかみたい人に向く一冊です。
2位:『超国家主義の論理と心理 他八篇』(丸山眞男)
戦前日本が戦争へ進んだ仕組みを、政治体制と人々の精神構造から読み解く論文集です。
敗戦直後に発表された表題作のほか、「軍国支配者の精神形態」「日本ファシズムの思想と運動」など九篇を収めています。
権威が上から下へ連鎖する一方で責任の所在が曖昧になる構造を示し、戦前の国家と組織を分析します。
日本のファシズムと戦後民主主義の出発点を原論文から確かめたい人に欠かせない一冊です。
3位:『現代政治の思想と行動』(丸山眞男)
ファシズム、ナショナリズム、民主主義を横断し、丸山政治学の広がりをたどれる論文集です。
戦前・戦中・戦後に書かれた論考を集め、日本政治の思想と行動を複数の角度から検討しています。
「日本ファシズムの思想と運動」では、政治思想だけでなく社会構造にも目を向けて超国家主義を分析します。
『日本の思想』を読んだあと、丸山眞男の政治論をまとまった形で深めたい人に適しています。
4位:『日本政治思想史研究』(丸山眞男)
江戸時代の儒学が変化する過程から、近代的な政治意識の成立を探る研究書です。
丸山眞男が朱子学から荻生徂徠へ至る思想の転換を追い、日本政治思想史の構図を提示します。
自然な秩序とみなされていた社会が、人間の作為によって組み替えられる対象へ変わる過程を論じます。
日本政治思想史を専門的に学び、丸山眞男の学問的な出発点へ進みたい人向けの一冊です。
5位:『忠誠と反逆 転形期日本の精神史的位相』(丸山眞男)
幕末から明治にかけて、忠誠と反逆という行動原理がどう変化したかをたどる思想史論集です。
筑摩書房の紹介では、開国期の自我と所属集団・制度への忠誠との相剋を描いた表題作などを収めています。
組織への忠誠と個人の自律が衝突する局面を、幕藩体制の解体から明治国家の成立までの精神史に位置づけます。
日本人の倫理意識と近代化の関係を、歴史的な事例から掘り下げたい人にすすめたい一冊です。
6位:『「文明論之概略」を読む 上』(丸山眞男)
福澤諭吉『文明論之概略』を講義形式で読み解くシリーズの上巻です。
丸山眞男が本文の言葉遣いと明治初期の時代状況を照らし合わせ、福澤の議論を丹念に解説します。
上巻の講義では、文明や進歩をどの基準で考えるのかという原著の問いへ入っていきます。
福澤諭吉の原典を丸山眞男の解説とともに読み始めたい人は、まずこの上巻から進めましょう。
7位:『政治の世界 他十篇』(丸山眞男)
政治とは何かという基本問題を、民主主義や政治判断の論考から考えられる一冊です。
表題作を含む十一篇を収め、丸山眞男の政治学を文庫で読める構成になっています。
「人間と政治」「政治的判断」などを通して、政治が日常の判断や責任とどう結びつくかを検討します。
分厚い論文集へ進む前に、丸山眞男の政治論を複数の短い論考から学びたい人に向きます。
8位:『戦中と戦後の間 1936-1957』(丸山眞男)
戦時下から戦後初期にかけて、丸山眞男が考え続けた問題の変化を追える論文・記録集です。
1936年から1957年までの文章を通して、戦争と敗戦を挟んだ知識人の思索をたどれます。
同じ時代を生きた記録と政治思想の論考を続けて読むことで、戦中と戦後の断絶と連続が見えてきます。
丸山眞男の思想が歴史的経験の中で形づくられた過程を詳しく知りたい人向けの一冊です。
9位:『自己内対話 3冊のノートから』(丸山眞男)
公刊を前提としない三冊のノートから、丸山眞男の内面と思考の動きを読める本です。
没後に編集された記録には、政治だけでなく音楽や文学に関する断片も収められています。
バッハやフルトヴェングラーへの言及からは、学術論文とは異なる感性と自己省察の一面が伝わります。
代表作を読んだあと、丸山眞男が考えを組み立てる私的な過程にも触れたい人に適しています。
10位:『丸山眞男セレクション』(丸山眞男/杉田敦 編)
丸山眞男の主要論考を一冊で横断し、思想の全体像へ入れる選集です。
政治学者の杉田敦が編者を務め、代表的な文章を平凡社ライブラリーの一冊にまとめています。
「超国家主義の論理と心理」や「『である』ことと『する』こと」など、異なる時期と主題の論考を続けて読めます。
どの単著から始めるか迷い、まず主要な議論を一冊で確かめたい人に向く入門書です。
11位:『今よみがえる丸山眞男 「開かれた社会」への政治思想入門』(冨田宏治・北畑淳也)
丸山眞男の政治思想を、現代社会の問題と結びつけて学べる入門書です。
冨田宏治と北畑淳也が、開かれた社会という観点から丸山思想の意義を整理しています。
政治への無関心や投票をめぐる問題を手がかりに、戦後の思想を現在の市民社会へ引き寄せて考えます。
原著へ進む前に、丸山眞男が今の政治とどう関係するのかをつかみたい人に適しています。
12位:『丸山眞男 リベラリストの肖像』(苅部直)
丸山眞男の生涯と思想形成を、新書でたどれる評伝です。
日本政治思想史を研究する苅部直が、家族、学問、戦争体験と著作の関係を描きます。
どの時期に何を考えたのかを人物史とともに追うことで、個々の論文が書かれた背景を整理できます。
専門的な原著の前に、丸山眞男という人物と時代の全体像をつかみたい人におすすめです。
丸山眞男を理解するための3つのキーワード


丸山眞男の著作を読む前に押さえておくと理解が深まるキーワードを3つ紹介します。
「である」ことと「する」こと
『日本の思想』に収録された有名な論考のタイトルであり、丸山思想を象徴する概念です。
「である」は身分や所属で価値が決まる発想を、「する」は行為によって評価する発想を指します。
丸山は、近代化を「である」社会から「する」社会への転換として論じました。
日本では制度が変わっても、意識には「である」の発想が残ると指摘しています。
超国家主義
丸山が敗戦直後に分析した、戦前日本の政治体制と精神構造を捉える概念です。
天皇を頂点とする権威の体系で命令が連鎖し、各人が自ら責任を負わない構造を論じました。
この分析は、組織における権威と責任の関係を考える手がかりにもなります。
古層(ササラ型とタコツボ型)
日本文化の深層に残る思考パターンを捉えるために丸山が用いた概念です。
「タコツボ型」は専門分野が横につながりにくい知のあり方を、「ササラ型」は根元を共有して枝分かれする知のあり方を示します。
学問の縦割りや組織の縄張りを考えるときにも使える対比です。
丸山眞男のおすすめ本についてのよくある質問


丸山眞男の本を選ぶときに迷いやすい点を4つ整理します。
丸山眞男の本をお得に効率よくインプットするコツ2選


丸山眞男の本は、耳と電子書籍を使い分けると、まとまった読書時間がない日も読み進めやすくなります。
移動時間を読書に変えるAudibleプレミアム


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まとめ:丸山眞男のおすすめ本ランキング12選


丸山眞男の代表作、選集、入門書12冊をランキングにまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日本の思想 | 丸山眞男 | 日本思想 | |
| 2位 | 超国家主義の論理と心理 他八篇 | 丸山眞男 | 政治思想 | |
| 3位 | 現代政治の思想と行動 | 丸山眞男 | 政治学 | |
| 4位 | 日本政治思想史研究 | 丸山眞男 | 日本政治思想史 | |
| 5位 | 忠誠と反逆 転形期日本の精神史的位相 | 丸山眞男 | 日本精神史 | |
| 6位 | 「文明論之概略」を読む 上 | 丸山眞男 | 福澤諭吉研究 | |
| 7位 | 政治の世界 他十篇 | 丸山眞男 | 政治学 | |
| 8位 | 戦中と戦後の間 1936-1957 | 丸山眞男 | 思想史・記録 | |
| 9位 | 自己内対話 3冊のノートから | 丸山眞男 | ノート・随想 | |
| 10位 | 丸山眞男セレクション | 丸山眞男/杉田敦 編 | 選集 | |
| 11位 | 今よみがえる丸山眞男 「開かれた社会」への政治思想入門 | 冨田宏治・北畑淳也 | 政治思想入門 | |
| 12位 | 丸山眞男 リベラリストの肖像 | 苅部直 | 評伝 |
おすすめ度は、初めて読む人の入りやすさと、丸山思想を深く考えられる度合いをもとにした本記事独自の目安です。
次の思想家へ広げるなら、マックス・ウェーバーのおすすめ本14選も参考にしてください。




















