悩んでいる人國分功一郎の本が気になるけど、『暇と退屈の倫理学』以外にどんな本があるのかよくわからない…。哲学書って難しそうだし、自分のレベルに合った本を選びたいな。
國分功一郎さんの本はスピノザ論から政治哲学、対談本まで多岐にわたるため、自分の関心や読書経験に合った一冊を選ぶのが意外と難しいジャンルです。
この記事では、國分功一郎の本を代表作から発展書・対話篇まで12冊紹介します。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 代表作・入門書から読み始めたい方への5冊
- 思想の深みに触れたい中上級者向けの発展書4冊
- 対話・実践から國分哲学を知る3冊
- 國分功一郎を理解するための3つのキーワード解説
この記事では、各作の主題と構成を比べ、関心に合う一冊を選べます。
今回は入門書から発展書まで段階を分けて配置し、関心の近い主題から選べるようにしました。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
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本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
國分功一郎を学んだ後で哲学全体に視野を広げたい方は、超入門から名著まで5レベルで読む順番を示した哲学のおすすめ本30選もあわせてどうぞ。
國分功一郎とは?現代哲学をわかりやすく語る思想家


國分功一郎は、スピノザ、中動態、暇と退屈といった主題を日常の問いへ開く哲学者です。
専門はスピノザやドゥルーズを中心としたフランス現代思想ですが、その研究は書斎にとどまりません。
『暇と退屈の倫理学』は、日常の退屈から哲学的な問いへ進む本として最初の候補にできます。
専門的な議論と一般向けの対話を往復するため、難易度に合わせて読む順番を選べます。
『来るべき民主主義』では、小平市の道路計画と住民投票を手がかりに、住民参加と代表制の関係を考えています。
1位:『暇と退屈の倫理学(新潮文庫)』(國分功一郎)
暇と退屈の違いから、西洋哲学の議論を日常の時間感覚へ引き寄せる本です。
「気晴らし」と「贅沢」、「消費」と「浪費」の違いから、日々の暮らしを振り返ります。
気晴らしと贅沢、消費と浪費の違いから、日々の暮らしを振り返る点に焦点があります。
日々の暮らしにある「暇」と「退屈」を、「気晴らし」「贅沢」「消費」「浪費」の違いから読みたい人に向きます。
2位:『中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)』(國分功一郎)
能動と受動の間にあった中動態をたどり、行為と意志の関係を考える本です。
言語の歴史から中動態が失われた過程を追い、行為を主体の意志だけに還元しません。
依存と責任の事例を、する側とされる側の二択ではない関係として読み直します。
意志と責任を、能動・受動の二択ではなく中動態から考えたい人に向きます。
3位:『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書)』(國分功一郎)
スピノザが自由意志を否定しながら、「自由の度合いを高めること」を説く入門書です。
善悪ではなく、良い出会いと悪い出会いからスピノザの「自由」を説明します。
善悪ではなく、良い出会いと悪い出会いからスピノザの自由を説明します。
スピノザが説く「自由の度合い」と、善悪ではなく良い出会いと悪い出会いから考える自由を読みたい人に向きます。
スピノザについてさらに掘り下げたい方は、スピノザのおすすめ本13選も参考にしてみてください。
4位:『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』(國分功一郎)
あらゆる行動に目的を求め、役に立たないものを切り捨てる社会の圧力を哲学から問い直す本です。
目標を持たないことではなく、目的が行為を支配するときに失われるものを順に検討します。
目的に役立つかどうかだけで行動を評価する社会の圧力に、哲学から異議を示します。
目標と現在の行為の関係を、目的による手段化の視点から考えたい人に向きます。
5位:『手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』(國分功一郎)
人間の行為を目的と手段に従属させる社会のあり方を、カント哲学から考える本です。
カント哲学を手がかりに、行為を目的と手段に従属させる考え方を検討します。
楽しみを成果への手段に変えず、行為そのものが持つ価値を問います。
カント哲学を手がかりに、人間の行為を目的と手段に従属させる現代社会を読みたい人に向きます。
6位:『原子力時代における哲学』(國分功一郎)
原子力の危険性を指摘したハイデッガーの思想を、一般向けの連続講演から読み解く本です。
後半では、中動態と放下の関係から3.11への哲学的な応答を検討します。
前半は一般向けの連続講演をもとに、哲学の専門用語に慣れていない読者もついていける構成です。
原子力の危険性を指摘したハイデッガーの思想と、中動態・放下から3.11への哲学的な応答を読みたい人に向きます。
7位:『ドゥルーズの哲学原理 (講談社学術文庫)』(國分功一郎)
ドゥルーズ哲学を、個別の用語ではなく一つの原理的な体系として読む研究書です。
ドゥルーズの「差異」「反復」「リゾーム」といった概念から、その哲学の全体像をたどります。
スピノザ研究を踏まえ、ドゥルーズ哲学の原理を体系的に整理します。
スピノザ研究を踏まえたドゥルーズの「差異」「反復」「リゾーム」と哲学原理を読みたい人に向きます。
ドゥルーズの著作をもっと知りたい方は、ドゥルーズのおすすめ本13選もあわせてどうぞ。
8位:『近代政治哲学 自然・主権・行政 (ちくま新書)』(國分功一郎)
近代政治哲学を、自然、主権、行政という問題の継承と変容からたどる本です。
各思想家の学説を順にたどり、後続の議論が先行する問いをどう組み替えたかを描きます。
思想家を独立して並べず、主権と行政をめぐる論争のつながりに焦点を当てます。
近代政治哲学の論争を、主権・自然・行政の継承関係から読みたい人に向きます。
9位:『スピノザ 読む人の肖像 (岩波新書)』(國分功一郎)
スピノザのテキストを一行ずつ精読し、哲学書を「読む人」としての姿を浮かび上がらせる本です。
テキストを一行ずつ精読し、スピノザがどのように哲学書を読んだかを浮かび上がらせます。
通常の哲学解説書とは異なり、スピノザが哲学書をどう読む人だったのかに焦点を当てます。
スピノザがどのように哲学書を「読む人」だったのかを読みたい人に向きます。
スピノザの著作全体を見渡したい方は、スピノザのおすすめ本13選も参考にしてみてください。
10位:『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書)』(國分功一郎)
東京都小平市で計画された都道建設を手がかりに、民主主義を考える本です。
住民投票をめぐる地域の過程と政治哲学の議論を往復し、民主主義の条件を問います。
立法府と行政府の関係に注目し、代表を選ぶだけではない民主主義を論じます。
身近な公共事業から、住民参加と代表制の条件を考えたい人に向きます。
11位:『哲学の先生と人生の話をしよう』(國分功一郎)
切実な相談の内容と、哲学者がどう向き合うかを伝える本です。
相談の内容を示し、哲学者がそれにどう向き合うかを追います。
切実な相談に哲学者がどう向き合うかが伝わる構成です。
切実な相談に哲学者がどう向き合うかを読みたい人に向きます。
12位:『言語が消滅する前に (幻冬舎新書)』(國分功一郎)
國分功一郎と千葉雅也の対話を通し、言葉が短く消費される環境を考える本です。
対話形式で二人のやりとりを追いながら、哲学の議論を展開します。
カントやデカルトへの批判を含み、既存の哲学史の枠を問い直す対話が特徴です。
対話形式で展開する哲学の議論と、カントやデカルトへの批判を読みたい人に向きます。
千葉雅也さんの著作に興味がある方は、千葉雅也のおすすめ本もあわせてどうぞ。
國分功一郎を理解するための3つのキーワード


國分功一郎の著作に登場する3つのキーワードを、各書籍で扱う内容に沿って確認します。
中動態
古代ギリシャ語において、能動態と受動態の間に存在した文法カテゴリーです。
「する」でも「される」でもない行為のあり方を指し、國分さんはこの概念を手がかりに近代の「意志」と「責任」の枠組みそのものを問い直しました。
依存症やケアの場面で意志と責任をどう問うかを、中動態の視点から検討できます。
スピノザ
スピノザは、『はじめてのスピノザ』と『スピノザ 読む人の肖像』で扱われる哲学者です。
『はじめてのスピノザ』では、善悪を「よい・わるい」ではなく「合う・合わない」で考える視点が示されます。
入門の『はじめてのスピノザ』から本格論の『スピノザ 読む人の肖像』まで、國分さんのスピノザ研究は段階を踏んで読み進められるようになっています。
暇と退屈
消費社会のなかで人はなぜ退屈するのか。
『暇と退屈の倫理学』では、消費と浪費、気晴らしと享受の違いから、退屈を考えます。
「気晴らし」ではなく「浪費」的に楽しむこと、目的に支配されない自由な行為。
『目的への抵抗』と『手段からの解放』では、目的と手段に従属する行為をそれぞれ検討します。
國分功一郎のおすすめ本についてのよくある質問


國分功一郎さんの本についてよく寄せられる質問をまとめました。
國分功一郎の本で初心者が最初に読むべき一冊は?
『暇と退屈の倫理学』がおすすめです。
哲学の予備知識が少ない人は、日常の退屈から始まる『暇と退屈の倫理学』を入口にできます。
短い本から始めたい人は、『はじめてのスピノザ』と『目的への抵抗』のテーマを比べてください。
國分功一郎の本を読む順番はありますか?
関心の主題に応じて、暇と退屈、行為と目的、スピノザの自由とテキスト精読のルートを分けられます。
まず『暇と退屈の倫理学』で國分哲学の全体像をつかみ、次に『目的への抵抗』→『手段からの解放』と新書シリーズを読み進めます。
スピノザは、自由の度合いを扱う『はじめてのスピノザ』と、テキスト精読で「読む人」を追う『スピノザ 読む人の肖像』から選べます。
國分功一郎と千葉雅也の関係は?
國分功一郎と千葉雅也は、対話書『言語が消滅する前に』の共著者です。
同書では、対話形式で哲学の議論を展開し、カントやデカルトを批判する場面もあります。
千葉雅也さんの著作に興味がある方は、千葉雅也のおすすめ本もあわせてご覧ください。
スピノザの本が複数ありますがどう違うの?
『はじめてのスピノザ』と『スピノザ 読む人の肖像』は、自由の度合いとテキスト精読という構成の違いがあります。
『はじめてのスピノザ』は、自由意志と「自由の度合い」を扱う入門書です。
『スピノザ 読む人の肖像』は、テキストを一行ずつ精読し、スピノザがどのように哲学書を「読む人」だったのかを追う本です。
自由の度合いとテキスト精読のどちらを読みたいかが、次に選ぶ本の基準になります。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


ここからは、今回紹介した本をお得に読む方法を2つ紹介します。
Audibleで音声読書を始める


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
Audibleの対象作品と利用条件は変わるため、登録前に公式表示を確かめてください。
音声版の有無と対象作品は変わるため、書名をAudible公式画面で確認します。
無料体験の有無と適用条件は、登録時の公式表示で確認してください。
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Kindle Unlimitedの対象本を確認する


Kindle Unlimitedの対象作品と利用条件は変わるため、利用時にKindle Unlimited公式画面を確認してください。
Kindle Unlimitedの対象本は変わるため、読みたい書名を利用時の公式画面で確認します。
対象タイトルと利用条件は、登録前の公式表示を基準に判断します。
批評家の宇野常寛氏が紹介するKindle本を読み上げながら目で追う読書術は、文章を耳と目の両方からたどる方法です。
読み上げに対応する本と端末に限り、1.5倍速または2倍速へ調整すると、自分が内容を理解しやすい速さで進められます。
利用前に商品ページのアクセシビリティ表示を確認し、SNS通知から距離を置いて本へ集中できる環境を整えてください。
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まとめ


國分功一郎さんのおすすめ本12冊を、難易度別に紹介しました。
| 書名 | 選び分けガイド |
|---|---|
| 暇と退屈の倫理学(新潮文庫) | 日々の暮らしにある「暇」と「退屈」を、「気晴らし」「贅沢」「消費」「浪費」の違いから読みたい人に向きます。 |
| 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫) | 意志と責任を、能動・受動の二択ではなく中動態から考えたい人に向きます。 |
| はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書) | スピノザが説く「自由の度合い」と、善悪ではなく良い出会いと悪い出会いから考える自由を読みたい人に向きます。 |
| 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書) | 目標と現在の行為の関係を、目的による手段化の視点から考えたい人に向きます。 |
| 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書) | カント哲学を手がかりに、人間の行為を目的と手段に従属させる現代社会を読みたい人に向きます。 |
| 原子力時代における哲学 | 原子力の危険性を指摘したハイデッガーの思想と、中動態・放下から3.11への哲学的な応答を読みたい人に向きます。 |
| ドゥルーズの哲学原理 (講談社学術文庫) | スピノザ研究を踏まえたドゥルーズの「差異」「反復」「リゾーム」と哲学原理を読みたい人に向きます。 |
| 近代政治哲学 自然・主権・行政 (ちくま新書) | 近代政治哲学の論争を、主権・自然・行政の継承関係から読みたい人に向きます。 |
| スピノザ 読む人の肖像 (岩波新書) | スピノザがどのように哲学書を「読む人」だったのかを読みたい人に向きます。 |
| 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書) | 身近な公共事業から、住民参加と代表制の条件を考えたい人に向きます。 |
| 哲学の先生と人生の話をしよう | 切実な相談に哲学者がどう向き合うかを読みたい人に向きます。 |
| 言語が消滅する前に (幻冬舎新書) | 対話形式で展開する哲学の議論と、カントやデカルトへの批判を読みたい人に向きます。 |
暇と退屈の主題から入るなら、『暇と退屈の倫理学』が対応します。
同書は、退屈の種類と消費・浪費・享受の違いを、日常の問いから展開します。
次の候補は、スピノザの概念と、目的・手段を扱う新書シリーズのどちらに関心が近いかで分かれます。
暇と退屈、中動態、スピノザ、政治哲学のうち、関心に近い主題から読み始められます。






















