平凡社新書は文化史、国際情勢、思想、サブカルチャーに強く、独自性の高い本から最初の一冊を決めにくいレーベルです。
この記事では平凡社新書20冊を、テーマの面白さ、現在性、入門としての読みやすさでランキングにしました。
ホラーや国際社会など関心を持ちやすい本から入り、歴史、思想、芸術へ進める順番です。
上位から読むと、ニュースの背景と文化の見方を行き来できる教養が身につきます。
ここからは、平凡社新書を初めて読む人が入りやすく、代表作から関心を広げやすい順に20冊を紹介します。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
>> 30日間無料でオーディブルを試す
本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
>> 30日間無料でKindle Unlimitedを試す
kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『日本ホラー小説史 怪談、オカルト、モキュメンタリー』(風間賢二/平凡社新書)
『日本ホラー小説史 怪談、オカルト、モキュメンタリー』は、文芸評論家・風間賢二が、日本のホラー小説100年史を網羅する一冊です。
風間賢二は『SFマガジン』編集者出身の評論家で、英米ホラー・日本ホラーの双方に通じた書き手です。
本作では、江戸川乱歩・小松左京・鈴木光司・澤村伊智・梨まで、各時代のホラー作品の系譜と社会背景が整理されていきます。
戦後日本のホラー文化の変遷を、怪談・オカルト・モキュメンタリーの3軸で見通せる、貴重な通史です。
2位:『7つのキーワードでみる 分断国家アメリカ』(西山隆行/平凡社新書)
『7つのキーワードでみる 分断国家アメリカ』は、アメリカ政治研究者・西山隆行が、現代米国の分断を7つの軸で解き明かす一冊です。
西山隆行は成蹊大学法学部教授で、アメリカ政治を長年研究してきた政治学者です。
本作では、人種・宗教・教育・移民・銃・経済格差・メディアといった7つのキーワードを通じて、米国社会の分断構造が立体的に描かれていきます。
大統領選報道だけでは見えない、米国の歴史と制度の積み重ねが整理されており、ニュース理解の補助線になります。
3位:『みんなのためのパレスチナ入門』(エリアス・サンバー/平凡社新書)
『みんなのためのパレスチナ入門』は、パレスチナ系フランス人歴史家・エリアス・サンバーが、パレスチナの歴史と現在を平易に語る入門書です。
エリアス・サンバーは国際機関の代表も務めたパレスチナ問題の第一人者で、本書は欧州での読者に向けて書かれた原著の邦訳です。
本作では、パレスチナの土地・民族・宗教・近代史・現状について、対話形式で初心者にも分かりやすく整理されていきます。
ガザ情勢のニュースに触れるたびに「歴史的背景がわからない」と感じる読者にとって、最初の一冊として機能する構成です。
4位:『感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか』(川瀬由高/平凡社新書)
『感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか』は、文化人類学者・川瀬由高が、人間の「感じ方」の歴史を読み解く一冊です。
川瀬由高は北海道大学の研究者で、文化人類学・身体感覚論を専門とする書き手です。
本作では、清潔・不潔・痛み・快適さといった日常の感覚が、近代化・資本主義・産業化のなかでどう作られてきたかが、身近な題材から解き明かされていきます。
哲学書というより、生活と歴史をつなぐ知の入門書として読める構成で、教養として広く役立ちます。
5位:『入門講義 アニミズム』(奥野克巳/平凡社新書)
『入門講義 アニミズム 動物も川も人間も平等という知恵』は、文化人類学者・奥野克巳が、アニミズムを現代思想として読み直す一冊です。
奥野克巳は立教大学教授で、ボルネオ島の狩猟採集民プナンの研究で知られる人類学者です。
本作では、動物・植物・川・山などを人間と対等な存在として扱う「アニミズム」の思想が、フィールド経験と現代哲学を交えて整理されていきます。
宗教としてのアニミズムではなく、ポスト人新世の倫理として読める構成で、人類学・哲学・環境論の読者を横断的に楽しませます。
6位:『羽柴秀長の生涯 秀吉を支えた「補佐役」の実像』(堀新/平凡社新書)
『羽柴秀長の生涯 秀吉を支えた「補佐役」の実像』は、歴史学者・堀新が、豊臣秀吉の弟・秀長の生涯を描いた評伝です。
堀新は共立女子大学教授で、織豊政権・近世初期史を専門とする歴史家です。
本作では、表に出ることの少なかった秀長が、九州征伐・四国攻め・京都統治などで秀吉政権を支えた実像が、史料に基づいて描かれていきます。
ヒーロー視点ではなく「補佐役」の視点で天下統一期を読み直す構成で、歴史好きにとって新鮮な切り口です。
7位:『林陵平のサッカー観戦術 試合がもっと面白くなる極意』(林陵平/平凡社新書)
『林陵平のサッカー観戦術 試合がもっと面白くなる極意』は、元Jリーガーで解説者・林陵平が、サッカー観戦の戦術眼を磨くガイドです。
林陵平は元東京ヴェルディなどでプレーした元プロサッカー選手で、現在は監督・解説者として活躍する書き手です。
本作では、ポジショニング・プレッシング・ビルドアップなど、現代サッカーを楽しむための戦術用語と見方が、初心者にも分かるよう解説されます。
Jリーグ・海外サッカーをテレビ観戦するときに、見るべきポイントが具体的に整理されており、観戦体験が一段深まります。
8位:『「休むと迷惑」という呪縛』(保坂亨/平凡社新書)
『「休むと迷惑」という呪縛 学校は休み方を教えない』は、教育心理学者・保坂亨が、現代日本の「休めない学校文化」を読み解く一冊です。
保坂亨は千葉大学名誉教授で、学校臨床心理・不登校研究を専門とする研究者です。
本作では、皆勤賞・忌引制度・部活の連日参加など、子どもたちが「休む」ことを困難にする学校文化が、歴史と心理の両面から検証されていきます。
教育論というより、家族・社会全体の「休み方」を考える社会論として読める内容で、大人にとっても響く一冊です。
9位:『1989年 現代史最大の転換点を検証する』(竹内修司/平凡社新書)
『1989年 現代史最大の転換点を検証する』は、ジャーナリスト・竹内修司が、激動の1989年を多面的に振り返る現代史ノンフィクションです。
竹内修司は元朝日新聞記者で、戦後史・国際政治を長年取材してきた書き手です。
本作では、昭和天皇の崩御・ベルリンの壁崩壊・天安門事件・冷戦終結など、1989年に集中して起きた歴史的事件が同時並行で語られます。
一国史ではなく「同時代の世界史」として1989年を読み解く構成で、現代史のターニングポイントを一望できます。
10位:『古代中国の裏社会』(柿沼陽平/平凡社新書)
『古代中国の裏社会 伝説の任俠と路地裏の物語』は、東洋史家・柿沼陽平が、古代中国の裏社会と任俠文化を描いた歴史ノンフィクションです。
柿沼陽平は早稲田大学教授で、秦漢時代を専門とする古代中国史の研究者です。
本作では、市井の博徒・盗賊・任俠など、正史には残らない人々の暮らしと、それを取り巻く法と社会が立体的に描かれていきます。
皇帝や宰相中心の歴史ではなく、路地裏の視点で古代中国を読み直す構成で、エンタメ性の高い歴史読みものとして楽しめます。
11位:『ロビー活動とは何か』(山本雄史/平凡社新書)
『ロビー活動とは何か 政治を動かす実践マニュアル』は、現役ロビイスト・山本雄史が、政策提言の現場をリアルに描く実践書です。
山本雄史は早稲田大学社会科学部出身のロビイストで、菅義偉元首相の推薦もある現役の実務家です。
本作では、国会議員へのアプローチ・大臣会食・自治体提言・業界団体の動かし方といった「政治を動かす実務」が、当事者の視点で語られていきます。
政治学の教科書とは違い、永田町と霞が関の現場でどう仕事が進むかを実例ベースで読める希少な一冊です。
12位:『16人16曲でわかるオペラの歴史』(森田学/平凡社新書)
『16人16曲でわかるオペラの歴史』は、音楽研究者・森田学が、オペラの歴史を作曲家16人の代表作16曲で辿る入門書です。
森田学は東京藝術大学などで教鞭をとってきた音楽研究者で、オペラの歴史と社会背景に詳しい書き手です。
本作では、モンテヴェルディからモーツァルト・ヴェルディ・プッチーニまで、各作曲家の代表作を題材に、西洋音楽史と当時の社会背景が一気に読み解かれていきます。
オペラを聴いたことがない方でも、楽曲の聴きどころと歴史の文脈をセットで理解できる構成で、入門にも教養書にも使えます。
13位:『カラー版 名画でわかるヨーロッパの24時間』(ヤスダコーシキ/平凡社新書)
『カラー版 名画でわかるヨーロッパの24時間』は、SNSで人気の解説者・ヤスダコーシキが、名画から欧州の暮らしを読み解くカラー教養書です。
ヤスダコーシキはSNSアカウント「昔の芸術をつぶやくよ」で知られる書き手で、田中久美子の監修のもと本作を執筆しています。
本作では、朝・昼・夜の3章構成で、貴族のトイレ・宴会・娯楽など、ヨーロッパの「24時間」を50の名画で紹介していきます。
美術史というより、絵画から当時の人々の生活を読み解く教養エッセイで、美術初心者でも入りやすい設計です。
14位:『偉人たちの酔っぱらい流儀』(栗下直也/平凡社新書)
『偉人たちの酔っぱらい流儀』は、コラムニスト・栗下直也が、歴史上の偉人たちの飲酒エピソードを集めたユーモア教養書です。
栗下直也はビジネスメディアでコラムを連載する書き手で、偉人エピソードを軽妙な筆致で語る作風で知られます。
本作では、福沢諭吉・中原中也・坂口安吾の文人の失敗談から、高橋是清・田中角栄・安倍晋三の宴会戦術まで、酒をめぐる偉人の素顔が紹介されていきます。
歴史の表舞台では語られない逸話を集めた読み物で、肩肘張らずに楽しめるエンタメ歴史本です。
15位:『油脂で語る近現代』(赤嶺淳/平凡社新書)
『油脂で語る近現代 クジラとオランウータンをつなぐ糸』は、人類学者・赤嶺淳が、油脂をキーワードに近現代史を読み直す一冊です。
赤嶺淳は一橋大学教授で、捕鯨・水産・パーム油などの食をめぐる文化人類学を専門とする研究者です。
本作では、クジラ油から始まり、パーム油・大豆油・植物油へと続く近現代の油脂史が、植民地・グローバル化・サステナビリティの文脈で語られていきます。
食卓に並ぶ油の背景には、捕鯨・プランテーション・環境問題が連なっており、世界史と現代の生活を結ぶ視点が学べます。
16位:『ガザ紛争の正体』(宮田律/平凡社新書)
『ガザ紛争の正体 暴走するイスラエル極右思想と修正シオニズム』は、現代イスラム研究者・宮田律が、ガザ紛争の背景思想を解説する一冊です。
宮田律は現代イスラム研究センター理事長で、中東情勢を長年取材・研究してきた専門家です。
本作では、ハマスの蜂起・イスラエルの軍事行動・米欧の対応など、ガザ情勢の表面のニュースの奥にある「修正シオニズム」の思想史が整理されていきます。
ニュース解説ではなく、思想と政治の歴史的経緯から紛争を見るアプローチで、報道に違和感を覚えた読者にとって補助線になります。
17位:『ドゥルーズ入門』(澤野雅樹/平凡社新書)
『ドゥルーズ入門 来るべき知への招待』は、社会学者・澤野雅樹が、フランス現代思想の旗手・ジル・ドゥルーズの思想を案内する入門書です。
澤野雅樹は明治学院大学教授で、ドゥルーズ研究を含む現代思想を専門とする学者です。
本作では、ドゥルーズの「差異と反復」「リゾーム」「器官なき身体」などの主要概念が、独自の語り口で説明されていきます。
教科書的な解説書ではなく、ドゥルーズ思想の「読み方」と「使い方」を伝える性格が強く、現代思想に親しんできた読者ほど刺激を受けます。
18位:『入門講座 三島由紀夫』(佐藤秀明/平凡社新書)
『入門講座 三島由紀夫 31作品の勘どころ』は、三島由紀夫研究の第一人者・佐藤秀明が、三島の代表作31作の読みどころを解説するガイドです。
佐藤秀明は立教大学博士課程修了の三島研究者で、三島由紀夫文学館の館長を務める書き手です。
本作では、『金閣寺』『仮面の告白』『豊饒の海』など31作品ごとに、あらすじ・テーマ・読みどころが整理されていきます。
三島の伝記や思想論ではなく、作品ごとの「読書ガイド」として使える設計で、これから三島作品を読む人にも、すでに読んだ人にも役立ちます。
19位:『学校 行きたくない』(榎本博明/平凡社新書)
『学校 行きたくない 不登校とどう向き合うか』は、心理学者・榎本博明が、不登校の子どもと親の関わり方をテーマにした一冊です。
榎本博明は心理学博士で、自己心理学・教育心理学を専門とする書き手として多数の著作を発表しています。
本作では、不登校の原因・親の関わり方・学校との連携・進路選択など、現場で直面する論点が事例ベースで整理されていきます。
断定的な解決策を提示するのではなく、家族と子どもが考えるための材料を提供する構成で、迷っている読者の伴走者になります。
20位:『だまされない力』(佐高信・前川喜平/平凡社新書)
『だまされない力 「本当の学び」で国家と権威を疑え』は、評論家・佐高信と元文部科学事務次官・前川喜平による、批判的読書と教養を語る対談集です。
佐高信は経済評論家として長年活動し、前川喜平は元文部科学事務次官として教育行政を担ってきた人物です。
本作では、メディアリテラシー・教育・歴史認識・政治といった分野で、「本当の学び」と「権威を疑う姿勢」が縦横に語り合われていきます。
教育論というより、社会人読者に向けた「ニュースとの付き合い方」「学び続ける姿勢」を考える対話集として読めます。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


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まとめ


| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 『日本ホラー小説史 怪談、オカルト、モキュメンタリー』 | 風間賢二 | 文化・思想 | |
| 2位 | 『7つのキーワードでみる 分断国家アメリカ』 | 西山隆行 | 歴史・国際社会 | |
| 3位 | 『みんなのためのパレスチナ入門』 | エリアス・サンバー | 歴史・国際社会 | |
| 4位 | 『感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか』 | 川瀬由高 | 文化・思想 | |
| 5位 | 『入門講義 アニミズム』 | 奥野克巳 | 文化・思想 | |
| 6位 | 『羽柴秀長の生涯 秀吉を支えた「補佐役」の実像』 | 堀新 | 歴史・国際社会 | |
| 7位 | 『林陵平のサッカー観戦術 試合がもっと面白くなる極意』 | 林陵平 | 歴史・国際社会 | |
| 8位 | 『「休むと迷惑」という呪縛』 | 保坂亨 | 歴史・国際社会 | |
| 9位 | 『1989年 現代史最大の転換点を検証する』 | 竹内修司 | 歴史・国際社会 | |
| 10位 | 『古代中国の裏社会』 | 柿沼陽平 | 歴史・国際社会 | |
| 11位 | 『ロビー活動とは何か』 | 山本雄史 | 歴史・国際社会 | |
| 12位 | 『16人16曲でわかるオペラの歴史』 | 森田学 | 文化・思想 | |
| 13位 | 『カラー版 名画でわかるヨーロッパの24時間』 | ヤスダコーシキ | 文化・思想 | |
| 14位 | 『偉人たちの酔っぱらい流儀』 | 栗下直也 | 文化・思想 | |
| 15位 | 『油脂で語る近現代』 | 赤嶺淳 | 歴史・国際社会 | |
| 16位 | 『ガザ紛争の正体』 | 宮田律 | 歴史・国際社会 | |
| 17位 | 『ドゥルーズ入門』 | 澤野雅樹 | 文化・思想 | |
| 18位 | 『入門講座 三島由紀夫』 | 佐藤秀明 | 文化・思想 | |
| 19位 | 『学校 行きたくない』 | 榎本博明 | 歴史・国際社会 | |
| 20位 | 『だまされない力』 | 佐高信・前川喜平 | 歴史・国際社会 |
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