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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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横山秀夫のおすすめ本16選!64・半落ち・警察小説の代表作を厳選

悩んでいる人

横山秀夫の作品は重そうで、どれから読めばいいか迷う。

横山秀夫は、元新聞記者の経験を活かしたリアルな警察小説と、組織のなかで葛藤する人物像を描く社会派長編で広く知られる作家です。

『64(ロクヨン)』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『第三の時効』など、警察小説の代表作とされる作品を多数発表しており、最初の一冊で迷う読者の多い作家でもあります。

そこで本記事では、横山秀夫のおすすめ本を4ジャンルに分けて16冊紹介し、「目的別早見表」と「シリーズの読む順番」もまとめて整理します。

本記事の内容は、下記のとおりです。

  • 目的別に1冊が決まる早見表
  • 代表作・D県警/F県警シリーズ・社会派長編・短編集の16冊
  • D県警・F県警・臨場の各シリーズの読む順番
  • Audible・Kindle Unlimitedでの読み方

この記事を読めば、横山秀夫の中から最初に読む一冊を、その場で決められるはずです。

目的別・横山秀夫の最初の一冊早見表

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こんな気分ならおすすめの一冊
迷ったら最初に読む64(ロクヨン)
短編でサクッと読みたい第三の時効
心を揺さぶる社会派ミステリ半落ち
新聞記者の熱量を味わいたいクライマーズ・ハイ
D県警シリーズの入口陰の季節
検視官ミステリを読みたい臨場
警察小説以外の横山作品を読みたいノースライト

気分にぴったりの一冊が決まったら、そのまま該当の本へジャンプできます。詳細を確認したい方は、このあとのジャンル別解説も参考にしてください。

目次

横山秀夫とは?警察小説の魅力と作風

横山秀夫とは?警察小説の魅力と作風
横山秀夫とは?警察小説の魅力と作風

横山秀夫は元新聞記者の経歴を持ち、警察組織と新聞社というふたつの「組織」を内側から描き続けてきた作家です。

派手な事件の謎解きより、組織のなかで葛藤する人物像を緻密に描く作風で、警察小説に新しい角度をもたらしたと評価される作家です。

主な受賞・候補歴としては、『陰の季節』で第5回サントリーミステリー大賞・読者賞、『動機』で第53回日本推理作家協会賞短編部門、『半落ち』で第128回直木賞候補などがあり、長編から短編まで幅広く評価を受けています。

本記事でおすすめする16冊は、こんな方に向いています。

  • 横山秀夫を初めて読む方
  • 『64』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』などの代表作から押さえたい方
  • D県警・F県警・臨場の各シリーズを順番に追いたい方
  • 警察小説以外の横山作品(戦時・建築ミステリなど)も読みたい方

まず押さえたい横山秀夫の代表作

まず押さえたい横山秀夫の代表作
まず押さえたい横山秀夫の代表作

横山作品を読むなら、まずこの4冊から押さえると全体像が掴みやすくなります。

D県警長編・社会派ミステリ・新聞社ドラマ・F県警短編集と、ジャンルの方向性が違う代表作を4冊選びました。

  • 『64(ロクヨン)』(文春文庫)
  • 『半落ち』(講談社文庫)
  • 『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)
  • 『第三の時効』(集英社文庫)

横山秀夫『64(ロクヨン)』(文春文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2012年/文庫2015年(上下巻)約900ページ(上下巻合計)
中〜上級者向け

『64(ロクヨン)』は、横山秀夫のD県警を舞台にした長編で、警察小説の代表作のひとつとされる作品です。

昭和64年に発生した未解決誘拐事件「ロクヨン」と、時効を目前にした警察組織の対立を、広報官・三上義信の視点で描いた重厚な長編です。

刑事部と警務部の権力闘争、地方紙との攻防、家族の問題まで多層的に絡み合う構成で、警察小説の代表作として、いまも読み継がれている作品です。

文春文庫版は上下巻に分かれているため、購入時は下巻もあわせて確認しておくと安心です。本記事のリンクは上巻なので、続けて下巻を手元に揃えてから読み始めるのがおすすめです。

「横山秀夫を最初に読むなら」というときに、まず候補に挙げたい代表作です。

とばり

横山秀夫の世界に入る一冊として選びやすい、入口の代表作です。

★★★★☆ 4.0 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『半落ち』(講談社文庫)

著:横山秀夫
¥649 (2026/05/26 10:10時点 | Amazon調べ)
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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2002年/文庫2005年約430ページ
中級者向け

『半落ち』は、横山秀夫の長編で、第128回直木賞候補にもなった社会派ミステリの代表作です。

妻を殺害したと自首した元警部・梶聡一郎が、自供から逃げないにもかかわらず「2日間の空白」だけを語ろうとしない、その動機をめぐる長編です。

刑事・検事・新聞記者・弁護士・刑務官など、関係者それぞれの視点が章ごとに切り替わる構成で、人間ドラマと社会派ミステリの両側を読ませます。

ベテランから初心者まで届く読み心地で、横山作品の社会派路線の到達点として広く読まれてきた一冊です。

「人の心を揺さぶる社会派ミステリ」を読みたい方に、強く推せる代表作です。

とばり

横山作品の社会派路線を、まず1冊で味わうのに最適な長編です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2003年/文庫2006年約580ページ
中級者向け

『クライマーズ・ハイ』は、横山秀夫が新聞記者時代の経験をもとに書いた、日航機墜落事故報道を題材にした長編です。

1985年8月12日、群馬県の山中に墜落した日航123便の事故を、地方紙の遊軍記者・悠木和雅の目線で追う、熱量の高い長編が描かれます。

新聞社の組織と編集現場の緊張、世代間の確執、報道の使命と現場の葛藤が、登山という別の視点と並行して描かれる構成です。

原田眞人監督で映画化、NHKでドラマ化もされた人気作で、原作の方が新聞社の内部描写の厚みを味わえます。

「新聞記者の熱量を浴びるように読みたい」方に、強く推せる代表作です。

とばり

報道の現場のリアルを、最も体感できる横山作品です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ「新聞社の仕事、そこで働く人のリアルを見た。小さな新聞社に降りかかる世界でも類を見ない大事件に挑む主人公がかっこよかった。」(日吉達也さん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫『第三の時効』(集英社文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2003年/文庫2006年約400ページ
中級者向け

『第三の時効』は、F県警強行犯シリーズの代表的な連作短編集です。

「沈黙のアリバイ」「第三の時効」「囚人のジレンマ」「密室の抜け穴」「ペルソナの微笑」「モノクロームの反転」の6篇で構成され、強行犯一課の三班長それぞれの個性と矜持が描かれます。

1編あたりがコンパクトでありながら、警察組織内部の駆け引きと本格ミステリの仕掛けが両立しており、横山短編の真骨頂が味わえます。

F県警強行犯シリーズはこのあと『臨場』とは別系統で続いていく、横山作品の代表的な短編連作です。

「短編でサクッと横山作品を味わいたい」方に、最初の一冊として推せます。

とばり

通勤の合間でも1編ずつ読み進めやすい、警察短編の代表作です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ「沈黙のアリバイ、第三の時効、囚人のジレンマ、密室の抜け穴、ペルソナの微笑、モノクロームの反転、6編とも、よく練られた事件、展開で面白かった。」(マーケティング初心者さん)
気になる口コミ「思ったよりも面白さは普通だった。 楠見班長の出番がもっとあることを期待したい。」(RAさん)

D県警・F県警まわりの警察短編集

D県警・F県警まわりの警察短編集
D県警・F県警まわりの警察短編集

横山作品のもう一つの軸は、D県警・F県警・三ツ鐘署を舞台にした連作短編集です。

D県警人事課の『陰の季節』『動機』、D県警広報官の『顔 FACE』、三ツ鐘署の『深追い』を選びました。F県警強行犯シリーズなら、H2-1で紹介した『第三の時効』が代表作にあたります。

  • 『陰の季節』(文春文庫)
  • 『動機』(文春文庫)
  • 『顔 FACE』(徳間文庫)
  • 『深追い』(新潮文庫)

横山秀夫『陰の季節』(文春文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本1998年/文庫2001年約290ページ
中級者向け

『陰の季節』は、D県警人事課・二渡真治を主人公にした連作短編集で、横山秀夫のサスペンス短編の起点となる代表作です。

第5回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞した表題作を含む4篇で、警察組織内部の人事・派閥・隠蔽の力学が描かれます。

派手な事件解決ではなく、「組織のなかで人がどう動くか」という主題に正面から取り組む筆致で、後年の『64』につながる原点的な一冊です。

D県警を舞台にした連作短編の出発点でもあり、横山作品のサラリーマン社会派ミステリ路線を象徴する一冊です。

「横山秀夫の短編路線を最初から追いたい」方に、強く推せる起点作です。

とばり

後年の代表作の原点が見える、横山サスペンスの起点です。

★★★☆☆ 3.8 Amazonレビュー
良い口コミ「短編て限られているのでスキマ時間に読める。しかもドキドキ」(dot blueさん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫『動機』(文春文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2000年/文庫2002年約350ページ
中級者向け

『動機』は、第53回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作を含む、横山秀夫の連作短編集です。

警察手帳30冊の紛失事件を扱った表題作「動機」、新聞社の連載コラム執筆を巡る「逆転の夏」など、警察・新聞社・裁判所など組織を舞台にした4篇が収められます。

短編一篇のなかで、組織人としての矜持と私情のあいだで揺れる人物像をきっちり描き切る筆致が、横山短編の到達点として高く評価されています。

『陰の季節』『顔 FACE』と並ぶ、横山短編の代表作のひとつとして読み継がれている一冊です。

「短編で人間の動機を深く読みたい」方に、強く推せる受賞作です。

とばり

受賞作短編をじっくり味わいたい方に、特に響く一冊です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『顔 FACE』(徳間文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2002年/文庫2005年約290ページ
中級者向け

『顔 FACE』は、D県警広報官・平野瑞穂を主人公にした連作短編集です。

警察官の似顔絵を描く女性巡査・平野瑞穂が、事件の渦中でキャリアと女性として直面するさまざまな壁を乗り越えていく姿が描かれます。

警察内部のテクニカルな職務(似顔絵捜査)を題材にしながら、組織のなかでの女性の働き方というテーマも織り込まれた構成です。

1編ずつが軽快に読めるため、横山作品の短編路線を体感したい方に向く一冊です。

「組織のなかで仕事をする読み心地」を味わいたい方に、強く推せる短編集です。

とばり

短編でテンポよく横山作品の世界に触れたい方に向く一冊です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『深追い』(新潮文庫)

著:横山秀夫
¥737 (2026/05/26 10:13時点 | Amazon調べ)
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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2002年/新潮文庫2007年約330ページ
初〜中級者向け

『深追い』は、架空の小都市・三ツ鐘署を舞台にした、横山秀夫の警察連作短編集です。

刑事課ではなく、交通課・生活安全課・地域課など、現場の制服警察官たちが主人公になる7篇で構成されています。

華やかな捜査の陰で日々の仕事に向き合う警察官たちの「平場の物語」が、それぞれの章で丁寧に描かれていきます。

新潮文庫版で入手しやすく、横山短編の世界をもっと広げたい読者に向く一冊です。

「警察小説でも、刑事ではなく現場の警察官の物語を読みたい」方に推せる短編集です。

とばり

刑事ものに少し疲れたとき、横山作品の幅を広げてくれる一冊です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

組織と人生を描く社会派長編のおすすめ横山秀夫作品

組織と人生を描く社会派長編のおすすめ横山秀夫作品
組織と人生を描く社会派長編のおすすめ横山秀夫作品

じっくり読みたい方に向けた、横山作品の社会派・人間ドラマ長編です。

組織の地金を描く『震度0』、時効ミステリ『ルパンの消息』、戦時人間ドラマ『出口のない海』、建築ミステリ『ノースライト』を集めました。

  • 『震度0』(朝日文庫)
  • 『ルパンの消息』(光文社文庫)
  • 『出口のない海』(講談社文庫)
  • 『ノースライト』(新潮文庫)

横山秀夫『震度0』(朝日文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2005年/文庫2008年約470ページ
中〜上級者向け

『震度0』は、阪神・淡路大震災が起きた1995年1月17日の朝、N県警本部から失踪した警務課長の謎を描く長編です。

震災のニュースが流れるなか、消えた警務課長を探すべき警察組織の内部で、保身と出世の駆け引きが繰り広げられていきます。

事件のスケールよりも、危機のなかでも組織人たちが平時の論理を捨てられない皮肉が前面に出る、横山らしい社会派ミステリです。

派手な解決ではなく「組織の地金」を浮かび上がらせる読み心地で、警察小説好きの読者に刺さる一冊です。

「組織の弱さを描いた長編」を読みたい方に、強く推せる作品です。

とばり

事件解決の爽快感より、組織の皮肉さで読ませる長編です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『ルパンの消息』(光文社文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2005年/文庫2008年約470ページ
中級者向け

『ルパンの消息』は、横山秀夫が新人賞応募作として書き上げた長編を、後年大幅に改稿して刊行した警察ミステリです。

15年前に解決済みとされた女性教師の自殺事件が、時効寸前の通報をきっかけに「殺人」として再捜査される、時効ミステリの長編です。

高校生時代の友人関係・恋愛・嫉妬・隠された真相が、現在の刑事たちの捜査と並行して明らかになっていく構成です。

横山作品としては比較的若い時期の感覚が残る一冊で、本格ミステリ寄りの読み心地を楽しみたい方に向きます。

「時効ミステリで横山作品を体験したい」方に、強く推せる長編です。

とばり

時効寸前の緊張感を、横山らしい筆致で味わえる長編です。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ「幾度となく、Amazonで警察小説を購入し、読んできたが…。 「名作」を超えた「傑作」です! この小説ほどの傑作にお目にかかったことはない。」(HIROさん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫『出口のない海』(講談社文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2004年/文庫2006年約290ページ
中級者向け

『出口のない海』は、太平洋戦争末期の特攻兵器「回天」を題材にした、横山秀夫の戦時人間ドラマです。

野球部のエースだった青年・並木浩二が、人間魚雷「回天」の搭乗員として基地で過ごす日々と、家族・恋人との断絶が描かれます。

派手な戦争小説ではなく、自らの死を目の前にした若者たちの「生きるとは何か」という問いが、静かに積み上がっていく構成です。

市川海老蔵主演で映画化されており、原作の方が登場人物の心情がより丁寧に描かれています。

「横山秀夫の戦時もの・人間ドラマを読みたい」方に、強く推せる長編です。

とばり

警察小説とは別の、横山作品の重い人間ドラマを味わえる一冊です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ「映画は酷評が目立ちましたが、この小説は、各シーンを鮮明に想起させられる内容で、都度感動し、一気に読み切る事ができました。事前に映画を観なくて良かったです。」(佐藤大輔さん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫『ノースライト』(新潮文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2019年/文庫2022年約430ページ
中級者向け

『ノースライト』は、横山秀夫が10年ぶりに発表した長編で、住宅設計士・青瀬稔を主人公にした建築ミステリです。

信濃追分に建てた「Y邸」が、引き渡し直後に住人が消えて空き家になっていたことから始まる、家と人の謎が描かれます。

建築家ブルーノ・タウトと戦前の日本の関係を背景に、設計士のキャリアと家族の物語が重層的に進む構成です。

警察小説とは異なる主題ですが、組織のなかで葛藤する人物像という横山作品の核心は本作にも貫かれています。

「横山秀夫の警察小説以外の長編」を読みたい方に、強く推せる代表作です。

とばり

横山作品の幅広さを実感できる、警察ものから離れた長編です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

短編集・異色作で読む横山秀夫作品

短編集・異色作で読む横山秀夫作品
短編集・異色作で読む横山秀夫作品

代表作とは違う角度から、横山作品の短編・異色作を味わいたい方に向く4冊です。

検視官・倉石義男の『臨場』、組織の脇役を描いた『看守眼』、泥棒が主人公の『影踏み』、家族のドラマを描いた『真相』を選びました。

  • 『臨場』(光文社文庫)
  • 『看守眼』(新潮文庫)
  • 『影踏み』(祥伝社文庫)
  • 『真相』(双葉文庫)

横山秀夫『臨場』(光文社文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2004年/文庫2007年約290ページ
中級者向け

『臨場』は、終身検視官と呼ばれる倉石義男を主人公にした連作短編集です。

事件現場に「臨場」した倉石が、検死所見をきっかけに事件の真相を見抜いていく、本格ミステリ短編集です。

「上に立つために部下を使う」ことを拒み、現場の検視に徹する倉石の生き方が、シリーズ全体の魅力を支えています。

テレビ朝日で内野聖陽主演でドラマ化された人気作で、ドラマから入っても原作の短編構成を楽しめます。

「短編で本格ミステリの切れ味を味わいたい」方に、強く推せる連作短編です。

とばり

1編ずつ読みごたえのある、横山短編のもう一つの代表作です。

★★★★☆ 4.2 Amazonレビュー
良い口コミ「基本長編が好きだけれど、本作品はどれも充実した内容で、心揺さぶられた。 手放してやれで涙がこぼれ落ちた。 横山秀夫作品に暫くお世話になります。」(さくらさん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫『看守眼』(新潮文庫)

著:秀夫, 横山
¥693 (2026/05/26 10:11時点 | Amazon調べ)
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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2004年/文庫2007年約290ページ
中級者向け

『看守眼』は、横山秀夫の警察関連短編集で、人事課・刑務官・地方記者など、組織のなかの脇役にスポットを当てた7篇が収められています。

D県警やF県警の事件譚とは少し異なる角度から、組織人の悲哀と矜持を描く短編集として、ファンの間で評価の高い一冊です。

1編あたりが短いため、長編の合間に手に取りやすく、横山短編の幅を体感したい方に向きます。

新潮文庫から刊行されており、書店でも入手しやすい一冊です。

「組織の脇役を主役にした短編」を読みたい方に、強く推せる短編集です。

とばり

代表作の合間に開きたい、横山短編の隠れた佳作集です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『影踏み』(祥伝社文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2003年/文庫2007年約400ページ
中級者向け

『影踏み』は、「ノビ師」と呼ばれる泥棒・真壁修一を主人公にした連作短編集で、警察小説ではない異色の横山作品です。

「消息」「刻印」「抱擁」「業火」「使徒」「遺言」「行方」の7篇で、双子の弟と引き離された真壁の人生が少しずつ明かされていきます。

犯罪者を主人公に据えながら、家族・記憶・贖罪というテーマを丁寧に描く構成で、ミステリと文学のあいだに位置する読み心地です。

山崎まさよし主演で映画化されており、原作の方が短編構成の魅力をじっくり味わえます。

「警察ものではない横山作品も読みたい」方に、強く推せる隠れた名作です。

とばり

犯罪者側から描かれる、横山秀夫の異色の代表作です。

★★★☆☆ 3.8 Amazonレビュー
※レビュー内容を精査した結果、掲載に適した口コミが少ないため省略しています。

横山秀夫『真相』(双葉文庫)

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刊行情報ページ数本の難易度
単行本2003年/文庫2008年約290ページ
中級者向け

『真相』は、5篇の短編で構成される横山秀夫の異色の短編集です。

警察小説ではなく、それぞれの登場人物が抱えた「真相」を、家族・友人・恋人といった私的な関係のなかで明らかにしていく構成です。

重く、暗い読後感が残る短編が並びますが、人が他者の真意をどこまで読み取れるかという問いが、横山らしい筆致で深掘りされます。

派手な事件を求めて読むと拍子抜けする一冊ですが、人間ドラマとして読むと忘れがたい余韻が残る短編集です。

「横山秀夫の警察小説以外の異色作」を読みたい方に、向く一冊です。

とばり

代表作を読み終えた後、横山作品の幅を広げたい方に向く異色作です。

★★★☆☆ 3.9 Amazonレビュー
良い口コミ「5編とも暗い話なので、読むのが途中で嫌になった。最後まで読んで改めて思う。普通に生きて行くのは大変なコト。」(マーケティング初心者さん)
※まだ低評価レビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

横山秀夫作品の読む順番ガイド

横山秀夫作品の読む順番ガイド
横山秀夫作品の読む順番ガイド

横山作品は連作短編シリーズと長編のあいだに人物・舞台の関連があるため、シリーズ別に整理すると読みやすくなります。

D県警関連の読む順番

『64(ロクヨン)』や『陰の季節』などはD県警を舞台にした作品です。長編『64』をいきなり読むのが大変なら、短編集から入る順番がおすすめです。

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順番書名備考
1陰の季節D県警人事課・二渡真治(短編集)
2動機同系統の短編集
3顔 FACED県警広報官・平野瑞穂(短編集)
464(ロクヨン)D県警を舞台にした長編(文庫版は上下巻)

F県警強行犯シリーズの読む順番

F県警強行犯シリーズは『第三の時効』が代表的な短編集で、続編にあたる短編が他の短編集にも収録されています。まずは1冊で完結する『第三の時効』から入るのがおすすめです。

  1. 第三の時効でF県警強行犯シリーズの世界観を掴む
  2. 同じ強行犯一課が登場する続編短編は、書店・電子書籍ストアで発売中の関連短編集で続きを楽しめます

臨場シリーズ・三ツ鐘署シリーズの読む順番

『臨場』の検視官・倉石義男シリーズと、『深追い』の三ツ鐘署シリーズは、どちらも1冊で完結する連作短編集です。気になる方から手に取ってOKです。

横山秀夫作品についてよくある質問

横山秀夫作品についてよくある質問
横山秀夫作品についてよくある質問

横山秀夫を読み始めるときによくある質問を、8件まとめました。

横山秀夫の代表作は?

『64(ロクヨン)』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『第三の時効』『陰の季節』などが、代表作としてよく名前の挙がる作品です。『動機』で第53回日本推理作家協会賞短編部門、『陰の季節』で第5回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞しており、長編・短編ともに高い評価を得ています。

横山秀夫を最初に読むならどれ?

最初の一冊なら『64(ロクヨン)』が定番候補です。長編が重い場合は短編集の『第三の時効』『陰の季節』、社会派ミステリ派なら『半落ち』、新聞社ドラマ派なら『クライマーズ・ハイ』が向きます。本記事冒頭の「目的別早見表」もあわせて参考にしてください。

横山秀夫で読みやすい作品は?

短編集の『第三の時効』『陰の季節』『動機』『顔 FACE』『深追い』『臨場』などは、1編あたりの分量がコンパクトで、読書時間が取りにくい方にも入りやすい作品です。

F県警シリーズはどの順番で読むべき?

F県警強行犯シリーズは『第三の時効』が代表的な短編集です。続編にあたる短編は別の作品集に収録されていることがあるため、まずは『第三の時効』を読み、そのあと書店・電子書籍ストアでF県警関連の短編集をチェックしていくのがおすすめです。

D県警シリーズとF県警シリーズの違いは?

D県警シリーズは『陰の季節』『動機』『顔 FACE』『64(ロクヨン)』などが舞台にしている、横山作品の中心となる架空県警です。一方、F県警強行犯シリーズは『第三の時効』を代表とする短編集の系統で、刑事一課の三班長が主役の本格ミステリ寄りの連作です。

ドラマ化・映画化された横山秀夫作品は?

本記事で紹介した作品の中では、『64』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『臨場』『出口のない海』『影踏み』『ノースライト』などがドラマ化または映画化されています。原作と映像を見比べる楽しみが大きい作家です。

横山秀夫の新作・最新刊はどこで確認できますか?

新作・最新刊の情報は、各出版社の公式サイト(文藝春秋・講談社・新潮社・光文社・朝日新聞出版・徳間書店・祥伝社・集英社・双葉社など)と、書店各社の特設ページが信頼できます。発売予定はAmazonや紀伊國屋書店ウェブストアでもチェックできます。

横山秀夫作品はAudible・Kindle Unlimitedで読めますか?

Audibleでは『64』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『臨場』などの作品が配信されている時期があります。Kindle Unlimitedも対象作品が時期によって変わるため、最新情報はAmazon公式の各サービスのページで確認してください。

本をお得に効率よくインプットするコツ2選

本をお得に効率よくインプットするコツ2選
本をお得に効率よくインプットするコツ2選

横山秀夫の代表作は、Audible・Kindle Unlimitedを併用すると効率よく楽しめます。

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

オーディブルなら、対象作品を朗読で楽しめます。

『64』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『臨場』など、横山作品も対象になっている時期があり、通勤や家事の合間を読書時間に変えやすいサービスです。

料金・対象作品・無料体験の有無は時期によって変わるため、最新情報はAmazon公式のAudibleページで確認してください。

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500万冊が読み放題のKindle Unlimited

500万冊が読み放題のKindle Unlimited
500万冊が読み放題のKindle Unlimited

Kindle Unlimitedは、対象作品が読み放題になる定額サービスです。

横山秀夫作品も時期によって読み放題の対象になることがあり、気になる一冊を試し読みする入り口として使えます。

料金・対象作品・無料体験の有無は時期によって変わるため、最新情報はAmazon公式のKindle Unlimitedページで確認してください。

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まとめ

まとめ
まとめ

横山秀夫は、警察組織・新聞社・建築事務所など、さまざまな「組織」のなかで葛藤する人物像を緻密に描く作家です。

本記事で紹介した16冊は、いずれも横山秀夫の代表作・人気作・隠れた名作で、最初の一冊として手に取りやすい本ばかりです。

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書名ジャンル難易度
64(ロクヨン)代表作
半落ち代表作
クライマーズ・ハイ代表作
第三の時効代表作
陰の季節D県警・F県警まわりの短編集
動機D県警・F県警まわりの短編集
顔 FACED県警・F県警まわりの短編集
深追いD県警・F県警まわりの短編集
震度0組織と人生を描く社会派長編
ルパンの消息組織と人生を描く社会派長編
出口のない海組織と人生を描く社会派長編
ノースライト組織と人生を描く社会派長編
臨場短編集・異色作
看守眼短編集・異色作
影踏み短編集・異色作
真相短編集・異色作

まずは「目的別早見表」で気になる一冊を選び、そこからシリーズや別ジャンルへ広げていくと、横山作品の楽しみ方が立体的に増えていきます。

横山秀夫作品が収録される文庫レーベルや、現代エンタメ・社会派ミステリの関連記事もあわせて読むと、視野を広げやすくなります。

気になる一冊を見つけたら、まずは1冊試しに読んでみるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 2,000冊以上の本を読んできました|人文書の「何から読めばいい?」を解決します|好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF|幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。

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