悩んでいる人養老孟司さんがすすめる本を読んでみたいけれど、専門的で難しそうだし、どれから読めばいいか迷ってしまう。
『バカの壁』で知られる解剖学者の養老孟司さんが薦める本は、虫や自然から、脳科学、日本の古典まで幅広く、最初の一冊を選ぶだけでも迷ってしまいます。
この記事では、養老孟司さんがインタビューや読書歴のなかで実際に薦めてきた、影響を受けた本だけを10冊えらびました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 養老孟司が影響を受けた本10冊
- テーマ別の読みやすい順番
- むずかしさの目安と選び方
- 耳と目で読むお得な方法
この記事を読めば、ものの見方が変わる一冊が、きっと見つかるはずです。
選書では、養老孟司さんが書いた本ではなく、養老孟司さんが読んで影響を受けた他の人の本だけを、出典をたどれるものにしぼりました。虫と人間を見つめ続けてきた養老さんが、何に心を動かされてきたのかが見えてきます。
養老孟司がおすすめする本10選の早見表とジャンルの傾向


養老孟司さんが薦める本をたどると、虫や自然の観察から、脳と心の科学、日本の古典まで幅広く並びます。
共通しているのは、頭で考える前に、よく見て、感じるという視点です。
まずは10冊の全体像を、ジャンルとむずかしさの目安でまとめました。気になった書名から読み進められます。
| 書名 | ジャンル | むずかしさ |
|---|---|---|
| ファーブル昆虫記 | 科学・自然 | 中級者向け |
| ソロモンの指環 | 動物行動学 | 初心者向け |
| 沈黙の春 | 科学・環境 | 中級者向け |
| レナードの朝 | 脳神経・ノンフィクション | 中級者向け |
| 中年危機 | 心理・エッセイ | 中級者向け |
| 脳のなかの天使 | 脳科学 | 上級者向け |
| 方丈記 | 古典・随筆 | 中級者向け |
| 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 | ノンフィクション | 初心者向け |
| 私の中の日本軍 | ノンフィクション・歴史 | 中級者向け |
| 狭き門 | 海外文学 | 中級者向け |
ここからは、3つのテーマに分けて一冊ずつ紹介します。
- 虫と生きものに学ぶ自然
- 脳と心の不思議にふれる
- 人間と日本を見つめる
養老孟司がおすすめする虫と生きものに学ぶ自然3選


虫好きの養老さんが、ものの見方を学んだ自然の名著です。
虫の観察記から、動物行動学、環境問題の古典まで、読みやすい順に3冊を紹介します。
- ファーブル『ファーブル昆虫記』
- コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』
- レイチェル・カーソン『沈黙の春』
ファーブル『ファーブル昆虫記』(集英社文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1879年 | 文庫版各約300ページ | 中級者向け |
『ファーブル昆虫記』は、ものの見方や観察の楽しさにふれたい方に向いた一冊です。
フンを丸めるスカラベなど、身近な虫たちの不思議な習性を、徹底した観察でいきいきと描いた科学の古典です。
養老孟司さんが、小学生のころから読み続けていると語る一冊です。
虫を通して、世界をよく見ることのおもしろさが伝わってきます。
ものの見方や観察の楽しさにふれたい方に向いた一冊です。
コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』(ハヤカワ文庫NF)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1949年 | 約280ページ | 初心者向け |
『ソロモンの指環』は、生きものの世界のおもしろさにふれたい方に向いた一冊です。
動物たちと暮らした著者が、コクマルガラスやハイイロガンの行動を、ユーモアたっぷりに描いた動物行動学の入門書です。
養老孟司さんが、人間だけの世界観を広げてくれる一冊として薦めています。
身近な生きものへのまなざしが、やさしく変わっていきます。
生きものの世界のおもしろさにふれたい方に向いた一冊です。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1962年 | 約400ページ | 中級者向け |
『沈黙の春』は、自然と人間の関わりを考えたい方に向いた一冊です。
農薬がもたらす生態系の破壊に警鐘を鳴らし、世界の環境運動のきっかけとなった、ノンフィクションの古典です。
養老孟司さんが、共感したと語っている一冊です。
半世紀以上前の警告が、今もまったく古びていないことに驚かされます。
自然と人間の関わりを考えたい方に向いた一冊です。
養老孟司がおすすめする脳と心の不思議にふれる3選


脳や心の奥深さに、あらためて驚かされる本です。
脳神経科の物語から、心理学のエッセイ、最新の脳科学まで、読みやすい順に3冊を紹介します。
- オリヴァー・サックス『レナードの朝』
- 河合隼雄『中年危機』
- V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』
オリヴァー・サックス『レナードの朝』(ハヤカワ文庫NF)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1973年 | 約500ページ | 中級者向け |
『レナードの朝』は、医学ノンフィクションの感動にふれたい方に向いた一冊です。
長い眠りのような状態にあった患者たちが、ある薬で目覚める奇跡と、その後の日々を見つめた脳神経科医の記録です。
養老孟司さんが薦める、人間の脳と心の不思議を描いた一冊です。
映画化もされた物語で、生きることの意味を静かに考えさせられます。
医学ノンフィクションの感動にふれたい方に向いた一冊です。
河合隼雄『中年危機』(朝日文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1993年 | 約300ページ | 中級者向け |
『中年危機』は、人生の半ばのもやもやと向き合いたい方に向いた一冊です。
夏目漱石や谷崎潤一郎などの文学作品を手がかりに、中年期に訪れる心の危機をやさしく読み解いた一冊です。
養老孟司さんが挙げている、心理学者・河合隼雄さんのエッセイです。
もやもやの正体を知ることで、心がふっと軽くなります。
人生の半ばのもやもやと向き合いたい方に向いた一冊です。
V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』(角川書店)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2011年 | 約500ページ | 上級者向け |
『脳のなかの天使』は、脳のふしぎに本格的に迫りたい方に向いた一冊です。
人はなぜ芸術や言葉を生み出すのかを、脳の働きから解き明かそうとする、脳科学者ラマチャンドランの探究です。
養老孟司さんが薦める、人間の脳の奥に迫る一冊です。
人間を人間たらしめているものは何かを、深く考えさせられます。
脳のふしぎに本格的に迫りたい方に向いた一冊です。
養老孟司がおすすめする人間と日本を見つめる4選


人間や日本という存在を、深く見つめ直させてくれる本です。
日本の古典から、心ゆさぶるノンフィクション、海外文学まで、読みやすい順に4冊を紹介します。
- 鴨長明『方丈記』
- 米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
- 山本七平『私の中の日本軍』
- アンドレ・ジッド『狭き門』
鴨長明『方丈記』(岩波文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1212年 | 約240ページ | 中級者向け |
『方丈記』は、日本人のものの考え方の原点にふれたい方に向いた一冊です。
「ゆく河の流れは絶えずして」の名文で始まる、移ろいゆく世のなかと、簡素に生きる喜びをつづった鎌倉時代の随筆です。
養老孟司さんが、日本の古典で一番読んでほしいと語っている一冊です。
現代語訳付きの版を選べば、八百年前の言葉がすっと心に入ってきます。
日本人のものの考え方の原点にふれたい方に向いた一冊です。
米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2001年 | 約320ページ | 初心者向け |
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』は、心ゆさぶる実話のノンフィクションを読みたい方に向いた一冊です。
少女時代をプラハで過ごした著者が、世界に散った三人の旧友を訪ね歩く、笑いと涙のノンフィクションです。
養老孟司さんが挙げている、米原万里さんの代表作です。
歴史に翻弄される人生を通して、世界の見え方が広がります。
心ゆさぶる実話のノンフィクションを読みたい方に向いた一冊です。
山本七平『私の中の日本軍』(文春文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1975年 | 上下巻各約300ページ | 中級者向け |
『私の中の日本軍』は、戦争と日本人の本質を考えたい方に向いた一冊です。
自身の従軍体験をもとに、戦時下の日本軍の不合理や、日本人のものの考え方を鋭く問い直したノンフィクションです。
養老孟司さんが、読書歴のなかで挙げている、山本七平さんの代表作です。
なぜ無謀な戦争へ進んだのかを、当事者の視点から深く考えさせられます。
戦争と日本人の本質を考えたい方に向いた一冊です。
アンドレ・ジッド『狭き門』(光文社古典新訳文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1909年 | 約220ページ | 中級者向け |
『狭き門』は、純粋さと愛のせつなさを味わいたい方に向いた一冊です。
互いに惹かれあいながらも、信仰と理想のために愛を遠ざけていく二人の姿を、美しい文章で描いた古典です。
養老孟司さんが、若いころに読んだと語っている、アンドレ・ジッドの代表作です。
純粋さがもたらす切なさが、静かに胸に残ります。
純粋さと愛のせつなさを味わいたい方に向いた一冊です。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


養老孟司さんが薦める科学書や教養書は、耳で聴いたり読み放題で読めたりするものもあります。お得にインプットする方法を2つ紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


養老孟司さんが薦める『沈黙の春』のように、名著はオーディブルの聴き放題で聴けるものがあります。
通勤や家事の時間を、そのまま学びの時間に変えられます。
30日間の無料体験から始められるので、耳からの読書が自分に合うか気軽に試せます。
養老さんの選書と相性のよい教養書は、こちらでもまとめて紹介しています。


\ 10万冊以上の本が聴き放題! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
500万冊が読み放題のKindle Unlimited


科学書やノンフィクションを何冊も読みたい方には、読み放題のKindle Unlimitedが向いています。
気になった本を次々に試せるので、自分に合う一冊を見つけやすくなります。
こちらも30日間の無料体験があり、合わなければいつでも解約できます。
養老さんの読書と重なる、ノンフィクションの名作はこちらでも紹介しています。


\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
養老孟司のおすすめ本に関するよくある質問


養老孟司さんのおすすめ本について、よくある質問にお答えしていきます。
まとめ


養老孟司さんが影響を受けた10冊を、ジャンルとおすすめ度でまとめました。
| 書名 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ファーブル昆虫記 | 科学・自然 | |
| ソロモンの指環 | 動物行動学 | |
| 沈黙の春 | 科学・環境 | |
| レナードの朝 | 脳神経・ノンフィクション | |
| 中年危機 | 心理・エッセイ | |
| 脳のなかの天使 | 脳科学 | |
| 方丈記 | 古典・随筆 | |
| 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 | ノンフィクション | |
| 私の中の日本軍 | ノンフィクション・歴史 | |
| 狭き門 | 海外文学 |
各界の著名人がすすめる本は、こちらのまとめページで一覧できます。


同じく科学や教養の名著を愛する目利きの選書も、あわせてどうぞ。




養老孟司さんが影響を受けた本は、虫や自然から脳科学、日本の古典まで、ものの見方を変えてくれる名著にあふれています。気になった一冊から手に取ってみてください。

















