悩んでいる人為末大さんがすすめる本を読んでみたいけれど、種類が多くてどれから手に取ればいいか迷ってしまう。
陸上の世界を走り抜けた為末さんの読書は、人類史から脳科学、身体論まで幅広く、最初の一冊を選ぶだけでも悩みます。
この記事では、為末さんが対談やインタビュー、本人の発信のなかで実際に名前を挙げて薦めてきた本だけを10冊えらびました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 為末大がすすめる本10冊
- テーマ別の読みやすい順番
- むずかしさの目安と選び方
- 耳と目で読むお得な方法
この記事を読めば、あなたが次に読みたい一冊がきっと見つかるはずです。
選書では、評判だけで並べるのではなく、為末さん本人が公の場で語った出典をたどれる本にしぼりました。為末さんが書いた本ではなく、為末さんが読んで面白いと語った他の人の本を紹介します。
為末大がおすすめする本10選の早見表とジャンルの傾向


為末さんは現役を引退したあとも、人類史や脳科学、身体論といった本を貪欲に読み続けています。
その選書をたどると、ジャンルはばらばらに見えて、人間とは何かという一つの問いでゆるくつながっていることに気づきます。
まずは10冊の全体像を、ジャンルとむずかしさの目安でまとめました。気になった書名から読み進められます。
| 書名 | ジャンル | むずかしさ |
|---|---|---|
| 脳のなかの幽霊 | 脳科学 | 中級者向け |
| 妻を帽子とまちがえた男 | 脳科学 | 中級者向け |
| 神々の沈黙 | 意識論 | 専門書 |
| ヒルビリー・エレジー | 社会 | 初心者向け |
| 生成と消滅の精神史 | 思想史 | 上級者向け |
| 万物の黎明 | 人類史 | 上級者向け |
| センス・オブ・ワンダー | 自然・感性 | 入門 |
| 科学的根拠で子育て | 教育 | 初心者向け |
| 言語の本質 | 言語 | 中級者向け |
| 手の倫理 | 身体・哲学 | 中級者向け |
ここからは、3つのテーマに分けて一冊ずつ紹介します。
- 脳と意識のふしぎにふれる本
- 人類史と社会の見方が変わる本
- 身体と感性と学びをひらく本
1位:V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』(角川文庫)
『脳のなかの幽霊』は、脳という不思議な臓器に興味を持つ最初の一冊として手に取りやすい本です。
幻肢や脳の錯覚といった具体的な症例を通して、脳科学を抽象論ではなく身近な驚きとして受け取れます。
為末さんは日経の読書連載で、この本を世の中に好奇心を持って見るきっかけになる本だと語っています。
むずかしい理論より、まず具体的な事例から脳の不思議を味わいたい方に向いています。
2位:オリヴァー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』(ハヤカワ文庫NF)
『妻を帽子とまちがえた男』は、人の認識がいかに不確かかを知りたい方に向いた一冊です。
神経に障害を抱えた患者たちの症例が、24編の物語として描かれます。
為末さんはあるインタビューで、この本を眼に見えることと認識することは別だと分かるエピソードが満載だと紹介しています。
医学書のような堅さはなく、一編ずつ短いので、気になった話から読み進められます。
3位:ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』(紀伊國屋書店)
『神々の沈黙』は、意識がどこから生まれたのかという大きな問いに挑みたい方のための一冊です。
かつて人間は心の声を神の声として聞いていた、という大胆な仮説をもとに、人類の心の歴史をたどります。
為末さんはご自身のnoteで、この本を意識に関心がある人に向けた壮大な人類史だと位置づけています。
640ページの大著で議論も濃いため、腰を据えて読む覚悟が必要です。
4位:J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』(光文社未来ライブラリー)
『ヒルビリー・エレジー』は、アメリカの分断がなぜ生まれたのかを当事者の目線から理解できる回顧録です。
著者自身が育った貧しい白人労働者層の暮らしが、率直な筆致で描かれます。
為末さんはご自身のnoteで、この本をアメリカの格差を理解するうえで、互いを一人の人間として尊敬するために大事な一冊だと語っています。
ニュースだけでは見えない、格差の内側の手ざわりを知りたい方に向いています。
5位:下西風澄『生成と消滅の精神史』(文藝春秋)
『生成と消滅の精神史』は、人の心がどう捉えられてきたかを歴史としてたどりたい方のための一冊です。
古代ギリシアの哲学から近代の科学、夏目漱石まで、心をめぐる思索が一本の流れで描かれます。
為末さんは2024年のおすすめ本を挙げたnoteで、この本に大きな衝撃を受け、日本の心のあり方に大変共鳴したと語っています。
扱う範囲が広く議論も深いため、哲学に少しふれた経験があると読みやすくなります。
6位:デヴィッド・グレーバーほか『万物の黎明』(光文社)
『万物の黎明』は、人類の歴史は一本道だったという思い込みを揺さぶってくれる一冊です。
国家や格差は文明の必然ではなく、人類はもっと多様な社会を選んできた、という視点が示されます。
為末さんはご自身のnoteで、この本をサピエンス全史への対論として、あり得たかもしれない別の世界を想像できる本だと紹介しています。
二段組で700ページを超える大著なので、時間をかけて読み進める一冊です。
7位:レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』(新潮文庫)
『センス・オブ・ワンダー』は、頭で考える前に、世界を感じる力を取り戻したい方に向いた一冊です。
自然のなかで子どもと過ごす時間を通して、驚きや美しさに気づく感性の大切さが静かに語られます。
為末さんはご自身のnoteで、この本を世界を身体で受け取る感性ほど大切なことはない、と挙げています。
情報に疲れたときほど、ゆっくり読み返したくなる本です。
8位:中室牧子『科学的根拠で子育て』(ダイヤモンド社)
『科学的根拠で子育て』は、子育ての迷いを、感覚ではなくデータで考えたい方に向いた一冊です。
教育経済学の研究をもとに、何が子どもの成長につながるのかが整理されています。
為末さんはご自身のnoteで、この本を膨大な論文をシンプルに整理した、とても読みやすい本だと評価しています。
子育て中の方はもちろん、人を育てる立場にある方にも役立つ内容です。
9位:今井むつみほか『言語の本質』(中公新書)
『言語の本質』は、ことばがどう生まれ育つのかという謎を、楽しみながら考えたい方のための一冊です。
オノマトペを手がかりに、子どもが言語を身につけていく過程と、ことばの起源がたどられます。
為末さんはご自身のnoteで、この本を言語好きの方は必読で、知的好奇心が刺激されまくると語っています。
新書大賞を受賞した話題作で、専門的なテーマを身近な例から丁寧に解いていきます。
10位:伊藤亜紗『手の倫理』(講談社選書メチエ)
『手の倫理』は、人にふれるという何気ない行為の奥深さを考えてみたい方に向いた一冊です。
さわるとふれるはどう違うのか、という問いから、人と人との関わりが丁寧に解きほぐされます。
為末さんはご自身のnoteで、この本を触れる行為がいかに複雑で曖昧かを探る本だと紹介しています。
効率では測れない、人と人のふれあいの意味を考えたい方におすすめです。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


為末さんがすすめる本のなかには、耳で聴いたり読み放題で読めたりするものもあります。お得にインプットする方法を2つ紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


為末さんがすすめる『言語の本質』のように、話題の教養書はオーディブルの聴き放題で聴けるものがあります。
散歩や家事の時間を、そのまま本を読む時間に変えられます。
30日間の無料体験から始められるので、耳からの読書が自分に合うか気軽に試せます。
為末さんの選書と相性のよい教養書は、こちらでもまとめて紹介しています。


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500万冊が読み放題のKindle Unlimited


人類史や脳科学の本を何冊も読みたい方には、読み放題のKindle Unlimitedが向いています。
気になった本を次々に試せるので、自分に合う一冊を見つけやすくなります。
こちらも30日間の無料体験があり、合わなければいつでも解約できます。
為末さんの読書と重なる、ノンフィクションの名作はこちらでも紹介しています。


批評家の宇野常寛氏が紹介するKindle本を読み上げながら目で追う読書術は、文章を耳と目の両方からたどる方法です。
読み上げに対応する本と端末に限り、1.5倍速または2倍速へ調整すると、自分が内容を理解しやすい速さで進められます。
利用前に商品ページのアクセシビリティ表示を確認し、SNS通知から距離を置いて本へ集中できる環境を整えてください。
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為末大のおすすめ本に関するよくある質問


為末大さんのおすすめ本について、よくある質問にお答えしていきます。
まとめ


為末さんがすすめる10冊を、ジャンルとおすすめ度でまとめました。
| 書名 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 脳のなかの幽霊 | 脳科学 | |
| 妻を帽子とまちがえた男 | 脳科学 | |
| 神々の沈黙 | 意識論 | |
| ヒルビリー・エレジー | 社会 | |
| 生成と消滅の精神史 | 思想史 | |
| 万物の黎明 | 人類史 | |
| センス・オブ・ワンダー | 自然・感性 | |
| 科学的根拠で子育て | 教育 | |
| 言語の本質 | 言語 | |
| 手の倫理 | 身体・哲学 |
歴史や人類史に関心が広がった方は、こちらの聴く読書のガイドも参考になります。


各界の著名人がすすめる本は、こちらのまとめページで一覧できます。


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為末さんの本棚は、人間とは何かという問いで一本につながっています。気になった一冊から、その問いをいっしょにたどってみてください。

















