悩んでいる人池上彰さんがすすめる本を読んでみたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまう。
池上さんが薦める本は、古典から最新の教養書まで幅広く、最初の一冊を選ぶだけでも迷ってしまいます。
この記事では、池上さんが対談やインタビュー、読書教室のなかで実際に薦めてきた本だけを10冊えらびました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 池上彰がすすめる本10冊
- テーマ別の読みやすい順番
- むずかしさの目安と選び方
- 耳と目で読むお得な方法
この記事を読めば、世界の見方が一段深まる一冊がきっと見つかるはずです。
選書では、池上さんが書いた本ではなく、池上さんが読んで薦めた他の人の本だけを、出典をたどれるものにしぼりました。難しいニュースをやさしく伝える池上さんが、何を読んで世界を捉えてきたのかが見えてきます。
池上彰がおすすめする本10選の早見表とジャンルの傾向


池上さんが薦める本をたどると、人生論の古典から世界の現実を伝えるノンフィクションまで幅広く並びます。
共通しているのは、世界をどう見て、どう生きるかを自分の頭で考えさせてくれるという視点です。
まずは10冊の全体像を、ジャンルとむずかしさの目安でまとめました。気になった書名から読み進められます。
| 書名 | ジャンル | むずかしさ |
|---|---|---|
| 君たちはどう生きるか | 人生論 | 初心者向け |
| 読書について | 哲学 | 中級者向け |
| 道徳感情論 | 古典・倫理 | 上級者向け |
| FACTFULNESS | 教養・データ | 初心者向け |
| 世界史のなかの昭和史 | 歴史 | 中級者向け |
| 戦争は女の顔をしていない | ノンフィクション | 中級者向け |
| ホモ・デウス | 未来・教養 | 中級者向け |
| 生きがいについて | 思想・人生論 | 中級者向け |
| 大衆の反逆 | 社会・古典 | 中級者向け |
| 民主主義の死に方 | 政治・社会 | 中級者向け |
ここからは、3つのテーマに分けて一冊ずつ紹介します。
- 生き方と教養の古典
- 世界の歴史と現実を知る本
- 社会と人間の本質に迫る本
池上彰がおすすめする生き方と教養の古典3選


時代をこえて読みつがれてきた、生き方の指針になる古典です。
池上さん自身が若いころに影響を受けた本から、人としてどう生きるかを考える一冊まで、読みやすい順に3冊を紹介します。
- 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
- ショウペンハウエル『読書について』
- アダム・スミス『道徳感情論』
吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1982年 | 約320ページ | 初心者向け |
『君たちはどう生きるか』は、人生で大切にしたいことを、最初に確かめておきたい方に向いた一冊です。
主人公コペル君が、日々の出来事から自分の生き方を見つめ直していく物語です。
池上さんは小説丸のインタビューで、この本を一度開いたら瞬く間に惹かれて、ぐいぐい読み進めてしまったと語っています。
物語として読めるので、中学生から大人まで、最初の一冊として選びやすい本です。
生き方について考えてみたくなったときに、最初に手に取りやすい一冊です。
ショウペンハウエル『読書について』(岩波文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1960年 | 約160ページ | 中級者向け |
『読書について』は、たくさん読んでいるのに身についた気がしない、という方に効く一冊です。
読書とは他人にものを考えてもらうことだ、という鋭い指摘から、自分の頭で考えることの大切さが説かれます。
池上さんが連載『私の愛読書』で、大学時代に読んで激しい衝撃を受けたと振り返る一冊です。
160ページほどと短く、読書のしかたそのものを見直したい方に向いています。
本をたくさん読むのに何も残らないと感じたときに、読み返したくなる一冊です。
アダム・スミス『道徳感情論』(講談社学術文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2013年 | 約760ページ | 上級者向け |
『道徳感情論』は、人としてどう生きるべきかを、じっくり腰を据えて考えたい方のための一冊です。
経済学の父として知られるアダム・スミスが、人が互いに共感する仕組みから道徳の成り立ちを描きます。
池上さんは連載『私の愛読書』で、この本を人間としてどう生きるべきかを考えさせる古典として薦めています。
760ページほどの大著なので、時間をかけて読み進める覚悟のある方に向いています。
お金や効率だけでない人の生き方を、深く考えたいときに向いている一冊です。
池上彰がおすすめする世界の歴史と現実を知る本4選


ニュースの背景にある歴史と現実を、深く知るための本です。
データで世界を捉え直す教養書から、戦争の記憶を伝えるノンフィクションまで、読みやすい順に4冊を紹介します。
- ハンス・ロスリングほか『FACTFULNESS』
- 半藤一利『世界史のなかの昭和史』
- スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』
- ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』
ハンス・ロスリングほか『FACTFULNESS』(日経BP)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2019年 | 約400ページ | 初心者向け |
『FACTFULNESS』は、思い込みで世界を見ていないかを点検したい方に向いた一冊です。
世界は思っているより良くなっている、という事実を、データをもとに10の思い込みから解き明かします。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で、世界を正しく見る力を養う名著として取り上げた一冊です。
ニュースに振り回されず、自分でデータを見て考えたい方におすすめです。
世の中を悲観しすぎていると感じたときに、見方を整えてくれる一冊です。
半藤一利『世界史のなかの昭和史』(平凡社ライブラリー)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 約520ページ | 中級者向け |
『世界史のなかの昭和史』は、あの戦争がなぜ起きたのかを、世界の動きとともに理解したい方に向いた一冊です。
昭和の日本を、日本だけの視点ではなく、同時代の世界史のなかに置き直して描いていきます。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で中心的に取り上げ、ジャーナリズムの原点を学べると語った一冊です。
歴史を暗記ではなく流れとして捉え直したい方に、深い読み応えがあります。
近現代史をもう一度きちんと学び直したいときに、選びやすい一冊です。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 約500ページ | 中級者向け |
『戦争は女の顔をしていない』は、戦争を数字や年表ではなく、ひとりひとりの声から知りたい方に向いた一冊です。
独ソ戦に従軍した女性たちの証言を集めた記録で、ノーベル文学賞を受けた著者の代表作です。
池上さんは刊行時の紹介コメントで、男性の政治家や経済人にこそ読んでほしい必読の書だと推薦しています。
戦争の現実を、教科書では伝わらない肌ざわりで受け取れる一冊です。
歴史の出来事を、人の声として受け取りたいときに読んでほしい一冊です。
ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』(河出文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2021年 | 約400ページ(上巻) | 中級者向け |
『ホモ・デウス』は、テクノロジーが進む先に人類はどこへ向かうのかを考えたい方に向いた一冊です。
飢餓や疫病を克服した人類が、次に不死や幸福を求めていく未来を、大きな見取り図で描きます。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で、現代の名著として読み解いた一冊です。
上下巻と読み応えはありますが、いまの社会の延長にある未来を考えたい方におすすめです。
技術が変える未来について、立ち止まって考えたいときに向いている一冊です。
池上彰がおすすめする社会と人間の本質に迫る本3選


人が生きる意味や、社会のかたちそのものを問い直す本です。
生きがいをめぐる思索から、民主主義の危うさを問う一冊まで、いまを考えるための3冊を紹介します。
- 神谷美恵子『生きがいについて』
- オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
- スティーブン・レビツキーほか『民主主義の死に方』
神谷美恵子『生きがいについて』(みすず書房)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2004年 | 約360ページ | 中級者向け |
『生きがいについて』は、何のために生きるのかという問いに、静かに向き合いたい方のための一冊です。
精神科医である著者が、ハンセン病療養所での臨床をもとに、人の生きがいの源を見つめます。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で、生きがいとは何かを考える名著として取り上げた一冊です。
人生の節目で立ち止まったときに、深く沁みてくる言葉が並びます。
これからの生き方に迷ったときに、そっと開きたくなる一冊です。
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』(岩波文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 約400ページ | 中級者向け |
『大衆の反逆』は、いまの社会の息苦しさの正体を、古典から考えたい方に向いた一冊です。
みずから考えず多数派に流される人々を大衆と呼び、その危うさを早くから見抜いた古典です。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で、大衆社会の本質を見抜いた古典として取り上げた一冊です。
ポピュリズムが語られるいまだからこそ、読み直す価値のある一冊です。
世の中の空気に流されたくないと感じたときに、読みたくなる一冊です。
スティーブン・レビツキーほか『民主主義の死に方』(新潮社)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2018年 | 約336ページ | 中級者向け |
『民主主義の死に方』は、民主主義がどのように壊れていくのかを知っておきたい方に向いた一冊です。
世界各国の事例から、選挙で選ばれた指導者が少しずつ民主主義を掘りくずす過程が分析されます。
池上さんが『池上彰と現代の名著を読む』で、民主主義の危うさを考える必読書として取り上げた一冊です。
いまの世界のニュースを、より深く読み解くための見取り図になります。
世界の政治の動きが気になったときに、背景を理解できる一冊です。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


池上さんがすすめる教養書やノンフィクションは、耳で聴いたり読み放題で読めたりするものもあります。お得にインプットする方法を2つ紹介します。
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『FACTFULNESS』や『ホモ・デウス』のような話題の教養書は、オーディブルの聴き放題で聴けるものがあります。
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池上さんの選書と相性のよい教養書は、こちらでもまとめて紹介しています。


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池上さんの読書と重なる、ノンフィクションの名作はこちらでも紹介しています。


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池上彰のおすすめ本に関するよくある質問


池上彰さんのおすすめ本について、よくある質問にお答えしていきます。
まとめ


池上さんがすすめる10冊を、ジャンルとおすすめ度でまとめました。
| 書名 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 君たちはどう生きるか | 人生論 | |
| 読書について | 哲学 | |
| 道徳感情論 | 古典・倫理 | |
| FACTFULNESS | 教養・データ | |
| 世界史のなかの昭和史 | 歴史 | |
| 戦争は女の顔をしていない | ノンフィクション | |
| ホモ・デウス | 未来・教養 | |
| 生きがいについて | 思想・人生論 | |
| 大衆の反逆 | 社会・古典 | |
| 民主主義の死に方 | 政治・社会 |
歴史やノンフィクションにもっとふれたくなった方は、こちらの聴く読書のガイドも参考になります。


各界の著名人がすすめる本は、こちらのまとめページで一覧できます。


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池上さんが薦める本は、世界をどう見て、どう生きるかを自分の頭で考えるための入口になっています。気になった一冊から、その問いをいっしょにたどってみてください。














