悩んでいる人佐藤優さんがすすめる本を読んでみたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまう。
膨大な読書量で知られる佐藤さんが薦める本は、歴史から組織論、文学まで幅広く、最初の一冊を選ぶだけでも迷ってしまいます。
この記事では、佐藤さんが書評や読書術の連載、選書リストのなかで実際に薦めてきた本だけを10冊えらびました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 佐藤優がすすめる本10冊
- テーマ別の読みやすい順番
- むずかしさの目安と選び方
- 耳と目で読むお得な方法
この記事を読めば、世界の見方が一段深まる一冊がきっと見つかるはずです。
選書では、佐藤さんが書いた本ではなく、佐藤さんが読んで薦めた他の人の本だけを、出典をたどれるものにしぼりました。元外交官として世界を見つめてきた佐藤さんが、何を読んで思考を鍛えてきたのかが見えてきます。
佐藤優がおすすめする本10選の早見表とジャンルの傾向


佐藤さんが薦める本をたどると、近現代史や組織論から文学、マンガまで、驚くほど幅広く並びます。
共通しているのは、歴史や組織から人間の本質を読み解こうとするという視点です。
まずは10冊の全体像を、ジャンルとむずかしさの目安でまとめました。気になった書名から読み進められます。
| 書名 | ジャンル | むずかしさ |
|---|---|---|
| それでも、日本人は「戦争」を選んだ | 近現代史 | 中級者向け |
| 失敗の本質 | 組織論 | 中級者向け |
| 平成史 | 現代史 | 中級者向け |
| プーチンの世界 | 国際政治 | 上級者向け |
| 僕だけがいない街 | マンガ | 入門 |
| 新 もういちど読む山川世界史 | 世界史入門 | 入門 |
| カラマーゾフの兄弟 | 文学 | 上級者向け |
| 詭弁論理学 | 思考・論理 | 初心者向け |
| 理科系の作文技術 | 文章術 | 初心者向け |
| 教養主義の没落 | 教養論 | 中級者向け |
ここからは、3つのテーマに分けて一冊ずつ紹介します。
- 歴史と社会を読み解く本
- 世界と人間を広く知る本
- 思考力と教養を鍛える本
佐藤優がおすすめする歴史と社会を読み解く本4選


いまの社会を、歴史の流れのなかで捉え直すための本です。
戦争や組織の失敗から、現代日本やロシアの実像まで、過去と現在をつなげて考える4冊を紹介します。
- 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
- 戸部良一ほか『失敗の本質』
- 與那覇潤『平成史』
- フィオナ・ヒルほか『プーチンの世界』
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 約512ページ | 中級者向け |
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、あの戦争をなぜ止められなかったのかを、自分の頭で考えたい方に向いた一冊です。
歴史学者が中高生に語りかけた講義をもとに、日本が戦争へ進んでいった選択の過程を解き明かしていきます。
佐藤さんは読書リストで、近現代史を学び直すための一冊として挙げています。
語りかける文体で読みやすく、近現代史の入口として選びやすい一冊です。
歴史を暗記ではなく考える対象として読みたいときに、選びやすい一冊です。
戸部良一ほか『失敗の本質』(中公文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1991年 | 約420ページ | 中級者向け |
『失敗の本質』は、組織がなぜ同じ失敗を繰り返すのかを知りたい方に向いた一冊です。
旧日本軍のいくつもの敗戦を題材に、組織が学習できずに崩れていく構造を分析していきます。
佐藤さんが、組織の失敗を学ぶための必読書として繰り返し挙げている一冊です。
戦史の本でありながら、いまの会社や組織にそのまま重なる教訓が詰まっています。
組織で働くなかでモヤモヤを感じたときに、読み直したくなる一冊です。
與那覇潤『平成史』(文藝春秋)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2021年 | 約560ページ | 中級者向け |
『平成史』は、自分が生きてきた時代を、歴史として捉え直したい方に向いた一冊です。
政治や経済、社会の出来事をたどりながら、平成という時代に何が起きていたのかを描いていきます。
佐藤さんは日経の読書連載で、失われた30年とほぼ重なる平成の変化を丁寧に書いた本だと紹介しています。
過去を振り返ることで、これからのヒントを得たい方におすすめです。
自分が見てきた時代の意味を、あらためて考えたいときに向いている一冊です。
フィオナ・ヒルほか『プーチンの世界』(新潮社)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 約560ページ | 上級者向け |
『プーチンの世界』は、ロシアという国とその指導者を、根っこから理解したい方のための一冊です。
諜報員から最高権力者になったプーチンの思考を、複数の人物像を重ねて描き出していきます。
佐藤さんは新潮社の書評で、これからはこの本がプーチンのロシアについて最良の教科書になると評しています。
いまの世界情勢の根にあるロシアの論理を、深く知りたい方におすすめです。
国際ニュースの背景をしっかり理解したいときに向いている一冊です。
世界と人間を広く知るおすすめ本3選


世界の歴史と、人間の深さを広く知るための本です。
マンガから世界史の教科書、文学の最高峰まで、入りやすい順に3冊を紹介します。
- 三部けい『僕だけがいない街』
- 「世界の歴史」編集委員会『新 もういちど読む山川世界史』
- ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
三部けい『僕だけがいない街』(角川コミックス・エース)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2013年 | 全9巻 | 入門 |
『僕だけがいない街』は、物語を楽しみながら、歴史や選択について考えたい方に向いた一冊です。
過去に戻る力を持つ主人公が、ある事件を防ごうと奔走するサスペンスとして描かれます。
佐藤さんは日経の読書連載で、歴史は常に複数あり、選択の一つ一つが分岐点になると気づかせてくれるマンガだと紹介しています。
活字の本が苦手でも入りやすく、考えるきっかけをくれる作品です。
まずは物語から入って、考える読書につなげたいときに向いている一冊です。
「世界の歴史」編集委員会『新 もういちど読む山川世界史』(山川出版社)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2017年 | 約430ページ | 入門 |
『新 もういちど読む山川世界史』は、世界史をもう一度、流れとして学び直したい方に向いた一冊です。
高校の教科書をつくる山川出版社が、大人の学び直し向けに世界史を一冊にまとめています。
佐藤さんは日経の読書連載で、教科書ベースで校閲がしっかりしていて、偏りや誤りがなく読みやすいと評価しています。
ニュースの背景にある世界史を、土台から押さえ直したい方におすすめです。
世界の動きを理解する土台がほしいときに、手元に置いておきたい一冊です。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2006年 | 全5巻 | 上級者向け |
『カラマーゾフの兄弟』は、人間の善と悪、信仰と疑いを、とことん見つめたい方のための一冊です。
ある父親の死をめぐって、三人の兄弟がそれぞれの生き方と思想をぶつけ合う長編です。
佐藤さんはドストエフスキーの解説書で、五大長編の代表としてこの作品を取り上げています。
分量は多いものの、新訳で読みやすく、人生の節目に挑みたい一冊です。
腰を据えて、人間とは何かに向き合いたいときに挑戦したい一冊です。
思考力と教養を鍛えるおすすめ本3選


考える力と書く力、そして教養そのものを鍛える本です。
論理にだまされない力から、伝わる文章の技術、教養とは何かまで、土台づくりに役立つ3冊を紹介します。
- 野崎昭弘『詭弁論理学』
- 木下是雄『理科系の作文技術』
- 竹内洋『教養主義の没落』
野崎昭弘『詭弁論理学』(中公新書)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1976年 | 約220ページ | 初心者向け |
『詭弁論理学』は、言い負かされない考え方を身につけたい方に向いた一冊です。
身近な議論や言い争いを例に、論理のすり替えやごまかしの手口を楽しく解説していきます。
佐藤さんが、論理の力を養うための必読書として選んでいる一冊です。
むずかしい論理学の前に、まず考え方の足腰を鍛えたい方におすすめです。
議論や説明に苦手意識があるときに、入口として選びやすい一冊です。
木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1981年 | 約240ページ | 初心者向け |
『理科系の作文技術』は、伝わる文章を書けるようになりたい方に向いた一冊です。
事実と意見を分け、必要なことを簡潔に書く技術が、具体例とともに示されていきます。
佐藤さんが、明快な文章を書くための必読書として選んでいる一冊です。
理科系という題名ですが、仕事の報告書やメールにそのまま役立つ内容です。
文章を書くのが苦手だと感じたときに、最初に読みたい一冊です。
竹内洋『教養主義の没落』(中公新書)
| 刊行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2003年 | 約260ページ | 中級者向け |
『教養主義の没落』は、教養とは何だったのかを、歴史から考えたい方に向いた一冊です。
かつて学生が競って難しい本を読んだ時代から、教養がうすれていく流れを社会学的にたどります。
佐藤さんが、いまの教養のあり方を考えるうえで繰り返し言及している一冊です。
なぜ今あらためて教養が問われるのかを、根っこから理解できます。
学び直しの意味を、立ち止まって考えたいときに向いている一冊です。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


佐藤さんがすすめる歴史書や教養書は、耳で聴いたり読み放題で読めたりするものもあります。お得にインプットする方法を2つ紹介します。
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佐藤さんがすすめる『失敗の本質』のように、定番の教養書はオーディブルの聴き放題で聴けるものがあります。
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佐藤さんの選書と相性のよい教養書は、こちらでもまとめて紹介しています。


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佐藤さんの読書と重なる、ノンフィクションの名作はこちらでも紹介しています。


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佐藤優のおすすめ本に関するよくある質問


佐藤優さんのおすすめ本について、よくある質問にお答えしていきます。
まとめ


佐藤さんがすすめる10冊を、ジャンルとおすすめ度でまとめました。
| 書名 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|
| それでも、日本人は「戦争」を選んだ | 近現代史 | |
| 失敗の本質 | 組織論 | |
| 平成史 | 現代史 | |
| プーチンの世界 | 国際政治 | |
| 僕だけがいない街 | マンガ | |
| 新 もういちど読む山川世界史 | 世界史入門 | |
| カラマーゾフの兄弟 | 文学 | |
| 詭弁論理学 | 思考・論理 | |
| 理科系の作文技術 | 文章術 | |
| 教養主義の没落 | 教養論 |
歴史やノンフィクションにもっとふれたくなった方は、こちらの聴く読書のガイドも参考になります。


各界の著名人がすすめる本は、こちらのまとめページで一覧できます。


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佐藤さんが薦める本は、歴史から組織、人間の心まで、世界を読み解くための土台になっています。気になった一冊から手に取ってみてください。













