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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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東洋哲学・東洋思想を学べるおすすめ本13選【入門書〜名著を解説】

質問者

東洋哲学について学びたいのですが、おすすめの本を教えてくれますか?

この記事では、東洋哲学を学べる本13冊をご紹介します。

初心者がいきなり東洋哲学を学ぼうとすると、

  • インド哲学・仏教
  • 中国の儒教・老荘思想
  • 日本の禅

とあまりに範囲が広く、どこから手をつければいいのか迷路のように感じてしまうものです。

本記事では、この広大な「知の森」を迷わずに歩くための「読書ロードマップ」をご提案します。

いきなり難解な経典を読むのではなく、

全体像を掴む「超入門」→社会での処世術を学ぶ「中国思想」→心の深層に潜る「インド思想」→それらを統合する「日本思想

という順番で、ステップを踏んでご案内します。

とばり

今夜は、凝り固まった心を解き放つ「東洋の叡智」への旅に出かけてみましょう。

最初に、この記事の結論をまとめておくと下記です。

この記事のまとめ

【東洋哲学のおすすめ本と読む順番】

東洋哲学を独学する際は、まず全体像を掴み、そこから「中国(処世)」「インド(内面)」「日本(統合)」へと関心を広げていくのが挫折しないコツです。

本記事で紹介する主な書籍とステップは以下の通りです。

  • Step1 全体像(超入門):『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』『自分とか、ないから。』
  • Step2 中国思想(処世・脱力):『論語』『老子』『孫子』
  • Step3 インド思想(真理・解脱):『反応しない練習』『ブッダのことば』『インド哲学10講』
  • Step4 日本思想(統合・実践):『日日是好日』『代表的日本人』『意識と本質』

おすすめの哲学本37選は下記記事で詳しくまとめました。中高生から大人まで、楽しめる哲学ロードマップになっているので、気になる方は読んでみてください。

目次

東洋哲学の本を読み進める3つのルート

東洋哲学と一口に言っても、その中身は驚くほど多様です。

「悟り」を目指してストイックに修行するものもあれば、「ありのままでいい」と脱力を勧めるもの、あるいは「社会で出世するための処世術」を説くものまであります。

なぜこれほどバラバラなのかというと、東洋哲学が「自分自身の心をどう扱うか」「他人とどう関わって生きるか」という、相反する二つのテーマを内包しているからです。

そのため、今のあなたが「何に悩み、何を求めているか」によって、選ぶべき本の入り口は変わってきます。

まずは大きく分けて、次の3つのルートがあることを知っておいてください。

  1. 社会でうまくやりたい(処世・対人関係)
    → 中国思想(儒教・孫子など)がおすすめ。「礼儀」や「戦略」を学び、乱世を生き抜く知恵が得られます。
  2. 社会から降りたい・癒やされたい(脱力・救済)
    → 老荘思想や仏教がおすすめ。「頑張らなくていい」「執着を手放す」という教えが、疲れた心に効きます。
  3. 世界と自己の謎を知りたい(真理・探究)
    → インド哲学や禅がおすすめ。「私とは何か」「世界はどう成り立っているか」という深淵な問いに挑みます。

この地図を頭の片隅に置きながら、まずは全体像をサクッと掴める「超入門書」から手に取ってみましょう。

Step1:東洋哲学の入門書としておすすめの本3選

「東洋哲学、難しそう……」という先入観を、良い意味で裏切ってくれる3冊をご紹介します。

インド、中国、日本と繋がる壮大な思想のバトンリレーを、まずは現代語で楽しくインプットしてしまいましょう。

『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』(飲茶)

「哲学書って、こんなに面白くていいの?」と驚くこと間違いなしの、エンタメ哲学入門の決定版です。

「悟りという最強の境地に達したのは誰か?」という、まるで格闘漫画のようなノリで、インドのヤージュニャヴァルキヤから中国の老子、日本の親鸞まで、東洋の哲人たちが次々と紹介されます。

しかし、中身は本格的です。

バラバラに見える各国の思想が、実は「自己(私)とは何か」という問いに対するリレー形式の回答になっているという構造が、この一冊でクリアに見えてきます。

とばり

「最初に読む一冊」として、これ以上のものはありません。

『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』(しんめいP)

もしあなたが、今の仕事や生き方に漠然とした不安を感じているなら、この本が特効薬になるかもしれません。

著者は、「自分探し」に疲れ果てた末に東洋哲学に出会いました。

「本当の自分なんてものはない」「この世はただの空っぽ」といった、一見ネガティブにも思える東洋の教えが、逆にどれほど現代人の心を軽くし、自由にしてくれるかを、ユーモアたっぷりに語りかけてくれます。

難しい専門用語も「要するにこういうこと!」と日常レベルに落とし込んでくれるので、哲学アレルギーの人にこそ読んでほしい一冊です。

『日本人のための宗教原論』(小室直樹)

「日本人は無宗教だ」とよく言われますが、本当にそうでしょうか?

社会学者の宮台真司さんや大澤真幸さんの師匠である、小室直樹さんの著作です。

この本は、東洋哲学そのものの解説書ではありませんが、私たちが無意識に持っている「宗教観」や「倫理観」の正体を、ロジカルに解き明かす名著です。

キリスト教と仏教の決定的な違いや、儒教が日本社会に与えた影響などを知ることで、東洋思想を学ぶための「土台」が整います。

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「なぜ私たちはこう考えるのか」という根本を理解するための、最高の補助線となってくれるでしょう。

Step2:中国思想を学べるおすすめ本4選

中国思想の面白いところは、社会の中で立派に生きるための「儒教」と、そこからドロップアウトして自由に生きる「老荘思想」という、真逆の教えが共存している点です。

仕事で成果を出したい時も、人間関係に疲れて休みたい時も、中国古典の中に必ずヒントがあります。

『論語』(孔子 / 金谷治訳)

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儒教の始祖・孔子の言葉をまとめた、言わずと知れた名著です。

「古い道徳の教科書」だと思っていませんか?

実は、現代のビジネスや組織論にも通じる「対人関係の基本OS」とも言える実践的なアドバイスに満ちています。

おすすめは岩波文庫の金谷治訳です。

漢文のリズムを活かした格調高い日本語訳は、音読したくなるような心地よさがあります。迷った時にパッと開いたページから、背筋が伸びるような言葉に出会えるはずです。

『老子』(老子 / 蜂屋 邦夫訳)

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「頑張りすぎている」と感じる現代人にこそ、処方箋として読んでほしいのが『老子』です。

孔子が「仁」や「礼」といった道徳を説いたのに対し、老子は「無為自然」を説きました。

「無理に何かしようとせず、自然の流れに身を任せることこそが最強である」という逆説的な教えは、成果主義に疲弊した心に深く染み渡ります。

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「柔よく剛を制す」という言葉の通り、しなやかに生きるための知恵が詰まっています。

『タオ・コード』(加島祥造)

『老子』をより直感的に、詩として味わいたいならこちらがおすすめです。

英語学者の加島祥造氏が、老子の言葉を現代の自由詩として「超訳」したベストセラーです。

「TAO(道)」という言葉にならないエネルギーの流れを、頭での理解ではなく、感覚として受け取ることができます。

寝る前に数ページ読むだけで、肩の力が抜け、呼吸が深くなるような、ヒーリング効果すら感じる一冊です。

『最高の戦略教科書 孫子』(守屋淳)

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ビジネスマンに圧倒的な人気を誇る兵法書ですが、単なる「勝ち方」の本ではありません。

孫子が徹底して説くのは、「戦わずして勝つ」ことの重要性です。無駄な争いを避け、情報を集め、自らを知ることで、負けない状況を作り出す。

これは現代の競争社会をサバイブするための、極めて合理的な哲学書と言えます。

Step3:インド哲学・仏教思想を学べるおすすめ本3選

東洋哲学の最も深い部分、それがインド哲学と仏教です。

「なぜ人は苦しむのか?」「この世界は実在するのか?」
そんな究極の問いに対し、インドの思想家たちは驚くほどロジカル、かつ神秘的なアプローチで答えを出しました。現代のメンタルヘルスにも直結する「心の仕組み」を解き明かす3冊です。

『反応しない練習』(草薙龍瞬)

「仏教って、こんなに実用的だったの?」と目から鱗が落ちるベストセラーです。

著者は独立派の出家僧。ブッダが説いた本来の教えを、現代人が抱えるストレスや悩みを解決するための「超合理的なメンタルハック」として再提示しています。

SNSの通知や他人の言動に、いちいち心がざわついていませんか?

それらに対して「反応しない」ことこそが、苦しみから抜ける第一歩だと本書は説きます。

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読むだけで心のノイズが静まる、現代の必読書です。

『ブッダのことば スッタニパータ』(中村元訳)

後世の弟子たちが複雑な解釈を加える前の、最も古い仏教経典の一つです。ここにあるのは、宗教的な装飾がされる前の、人間ブッダの飾らない肉声です。

特に有名なのが、「犀(サイ)の角のようにただ独り歩め」というフレーズ。

群れることなく、孤独を恐れず、真理を求めて生きよという力強いメッセージは、孤独に悩む現代人の背中を強く押してくれます。

余計なものがない分、その言葉は鋭く、時に厳しく、私たちの心に深く突き刺さります。岩波文庫の中村元訳は、その素朴な響きを美しく日本語に移し替えています。

『インド哲学10講』(赤松明彦)

もう少し知的に踏み込んで、インド哲学のダイナミズムを感じたいならこの一冊です。

宇宙(ブラフマン)と私(アートマン)は同一である」と説くウパニシャッド哲学に対し、「私なんていない(無我)」と反論したブッダ。

そしてそこから「空(くう)」の思想へと発展していく大乗仏教。

数千年にわたる天才たちの論争が、まるでドラマのように展開されます。インド哲学が単なる宗教ではなく、極めて高度な論理的思考(ロジック)の結晶であることがわかるでしょう。

Step4:日本における東洋哲学を学べるおすすめ本3選

はるかインドや中国から渡ってきた哲学は、島国である日本で独自の熟成を遂げました。

日本における東洋哲学の特徴は、理屈をこねることよりも、生活や身体の中に思想を溶け込ませた点にあります。「頭」ではなく「身体」で理解する、実践的な3冊をご紹介します。

『日日是好日』(森下典子)

「お茶(茶道)」のエッセイですが、実はこれこそが、最も身近で美しい「禅」の入門書です。

著者が約25年にわたって茶道教室に通い続ける中で気づいたこと。それは、お湯の音、雨の匂い、季節の移ろいといった「今、ここ」にある感覚を五感で味わうことの豊かさでした。

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という禅語の意味を、頭での理解を超えて、身体感覚として追体験できる稀有な一冊です。

とばり

読後、ただのお茶が一杯の至福に変わるかもしれません。

『代表的日本人』(内村鑑三)

「日本には独自の哲学がない」と言われることがありますが、そうではありません。日本人は思想を言葉で語る代わりに、生き様で示してきました。

キリスト教徒である内村鑑三が、世界に向けて「日本人とは何か」を英語で紹介した本書には、西郷隆盛や二宮尊徳など5人の偉人が登場します。

彼らの行動の根底には、儒教や仏教の教えが確かに息づいています。

東洋哲学がただの知識ではなく、困難な時代を生き抜くための「背骨」として機能していたことがよくわかります。

とばり

背筋を伸ばして生きたい時に読みたい名著です。

『意識と本質』(井筒俊彦)

最後に、少し覚悟が必要な、しかし登りきれば絶景が広がる最高峰の一冊をご紹介します。

著者の井筒俊彦は、30ヶ国語以上を操った知の巨人です。

彼は、イスラーム哲学、仏教、老荘思想、儒教といった東洋のあらゆる思想を「言語」と「意識」という切り口で串刺しにし、その深層にある共通構造を解き明かしました。

難解な本ですが、読み進めるうちに脳の使っていなかった部分が覚醒するような、スリリングな読書体験(ある種の「読むドラッグ」)が待っています。

とばり

東洋哲学の深淵を覗き込みたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

東洋哲学を通勤・通学中に聞き流そう【Audible】

ここまでおすすめの本を紹介してきましたが、正直なところ「哲学書は漢字が多くて、目が滑って眠くなる……」という方もいるかもしれません。

そんな方にこそ試していただきたいのが、「耳で聴く(オーディオブック)」というスタイルです。

実は、東洋哲学は「お経」や「詩」のように、リズムや響きを重視するものが多いため、黙読するよりも音声で聴いたほうがスッと頭に入ってくることがよくあります。

Audible(オーディブル)では、今回ご紹介した『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』や『反応しない練習』などがラインナップされています。

満員電車のストレスフルな時間も、イヤホンをしてブッダや老子の言葉を流しておけば、そこだけ静寂な「学びの時間」に変わります。

とばり

まずは無料体験などを活用して、自分のライフスタイルに合うか試してみるのも賢い選択です。

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※クリックすると公式サイトに飛びます

まとめ:東洋哲学は「読む」ものではなく「使う」もの

インド、中国、日本と、広大な東洋哲学の森を歩くための「読書ロードマップ」をご紹介しました。

最後に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。それは、「東洋哲学は、知識として覚えるものではなく、道具として使うものだ」ということです。

年号や人名を暗記する必要はありません。

本を読んでいて、「この言葉、なんだか救われるな」「この考え方は使えるな」と思うフレーズが一つでも見つかれば、それだけでその本を読んだ価値は十分にあります。

気に入った言葉を、お守りのように心に携えて生きていく。

そんな読書体験が、あなたの夜と、明日からの日常を少しだけ生きやすくしてくれることを願っています。

まずは気になった「入門書」か「薄い文庫」から、気軽に手に取ってみてください。

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