悩んでいる人ジョイスの本に興味があるけど、ユリシーズなんて読めるのかな…?
ジョイスの本を読みたいのに、『ユリシーズ』の難しさが気になり、最初の一冊を決められない人は少なくありません。
この記事では、小説と解説書10冊をランキングにし、各本の核、構成、具体的な読みどころを4段落で整理しました。
公開中の記事本文と商品情報を一冊ずつ照合し、作品名、著者、選んだ版を確かめています。
短編集から長編、言葉の仕掛けを解く解説書へ進むため、自分の読書経験に合う順番を選べます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
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このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
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1位:『ダブリナーズ』(ジェイムズ・ジョイス)
ダブリンの日常に潜む精神的な麻痺を、15編の短編からたどれます。
少年期から老いへ視点が進み、最後の「死者たち」へ収束する構成です。
少年の日常、中年の倦怠、老いの諦念が並び、同じ街で暮らす人々の異なる孤独が見えてきます。
ジョイスを短編から読み始めたい人の最初の一冊に向いています。
2位:『ダブリンの市民』(ジェイムズ・ジョイス)
『ダブリナーズ』と同じ15編を、詳しい訳注とともに読めます。
ジョイス研究者の結城英雄による訳で、ダブリンの地理や歴史的背景を補いながら進められる構成です。
新潮文庫版と読み比べると、同じ場面でも言葉の調子や人物の印象が変わることを確かめられます。
作品の背景まで理解したい人や、翻訳の違いを味わいたい人に向いています。
3位:『若い芸術家の肖像』(ジェイムズ・ジョイス)
スティーヴンの成長から、信仰と芸術のあいだで自分の道を選ぶ過程を読めます。
幼児の言葉から始まり、主人公の成長とともに文体も変化する自伝的な構成です。
カトリック信仰に縛られたアイルランド社会から、芸術家として精神的に離れていく姿が軸になります。
成長小説を読んでから『ユリシーズ』へ進みたい人に向く一冊です。
4位:『ユリシーズ』(ジェイムズ・ジョイス)
1904年6月16日のダブリンを舞台に、ひとつの日常が巨大な物語へ広がる過程を読めます。
『オデュッセイア』を下敷きに、18のエピソードごとに文体や表現形式が変わる構成です。
ブルーム、スティーヴン、モリーの意識が多様な形式で交差します。商品リンクは全4巻の第1巻です。
注釈や解説書を伴走役にして、20世紀文学の大作へ挑戦したい人に向いています。
5位:『フィネガンズ・ウェイク』(ジェイムズ・ジョイス)
複数の言語を重ねた造語から、意味だけでなく音で読む小説を体験できます。
英語を軸に数十の言語を混ぜ、夢の論理で文章が循環するように組まれた最後の長編です。
物語の筋を追うのは難しくても、声に出すと音楽的なリズムが立ち上がります。商品リンクは全4巻の第1巻です。
意味を完全に解くより、言葉の冒険を味わいたい人が最後に挑む一冊です。
6位:『スティーヴン・ヒーロー』(ジェイムズ・ジョイス)
『若い芸術家の肖像』の初稿から、完成作で削られた思考と場面を読めます。
後の完成作では凝縮された内面描写が、より直接的な筆致で残る未完の自伝的長編です。
日常の一瞬が突然の気づきへ変わるエピファニーの概念が明確に語られます。
『若い芸術家の肖像』を読み終え、創作の取捨選択を知りたい人に向いています。
7位:『ジョイスを読む』(結城英雄)
短編集から最後の長編まで、ジョイスの全作品を見渡す地図を手に入れられます。
ジョイス研究者の結城英雄が、あらすじ、構造、文学史上の位置を新書に整理した入門書です。
『フィネガンズ・ウェイク』まで含む作品ごとの概説から、次に読む本を比べられます。
作品のどこから入るか迷う人や、長編へ進む前に全体像をつかみたい人に向きます。
8位:『ユリシーズ航海記』(柳瀬尚紀)
翻訳の現場から、『ユリシーズ』の言葉遊びと仕掛けを知ることができます。
『ユリシーズ』と『フィネガンズ・ウェイク』の翻訳者である柳瀬尚紀の文章を集めた一冊です。
言葉遊び、章ごとの構造、翻訳時の発見が読み物として語られ、原作の一語一語が立体的に見えてきます。
『ユリシーズ』を読む前、読んでいる途中、読後のいずれからでも理解を深めたい人に向きます。
9位:『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』(柳瀬尚紀)
ジョイスの文章がなぜ面白いのかを、言葉遊びと翻訳の視点から理解できます。
柳瀬尚紀が翻訳作業で得た発見を交え、多層的な言葉の仕掛けを新書で解く構成です。
難しさの説明にとどまらず、どの音や語にユーモアが隠れているかを具体的にたどれます。
ジョイスを難解な作家ではなく、言葉を楽しむ作家として読みなおしたい人に向きます。
10位:『ジョイスの挑戦』(金井嘉彦ほか)
『ユリシーズ』を再読するための、現代の研究者による複数の視点を得られます。
日本のジョイス研究者たちが各章を多角的に読み解き、研究の成果を論文集にまとめています。
『ユリシーズ』を「難しい」の一語で終わらせず、各章の仕掛けにはまる読み方を示します。
『ユリシーズ』を一度読んだ人や、再読の手がかりを探す人に向いています。
ジェイムズ・ジョイスとは ─ 言葉の魔術師を知る


ジェイムズ・ジョイス(1882〜1941)は、20世紀文学を根底から変えたアイルランドの作家です。
ダブリンに生まれ、若くして大陸に渡り、トリエステ、チューリッヒ、パリで作品を書きつづけました。
生涯アイルランドに戻ることはありませんでしたが、その小説の舞台はつねにダブリンです。
短編集『ダブリナーズ』で市民の「麻痺」を描き、自伝的長編『若い芸術家の肖像』で青年の精神的成長を追い、代表作『ユリシーズ』では一日のダブリンを百科事典のごとく書き尽くしました。
最後の大作『フィネガンズ・ウェイク』では多言語の造語を駆使し、言語そのものの限界に挑みました。
「意識の流れ」の技法を確立し、プルーストと並んでモダニズム文学の頂点に立つ作家として、いまなお世界中で読みつがれています。
読む順番に迷ったら、『ダブリナーズ』→『若い芸術家の肖像』→『ユリシーズ』の順が王道です。
ジョイスを理解するための3つのキーワード


ジョイスの作品をより深く楽しむために、押さえておきたい概念が3つあります。
どれもジョイス文学の核心にかかわるもので、知っておくと読みどころが格段にわかりやすくなります。
意識の流れ(Stream of Consciousness)
人間の意識は論理的には流れません。
目に映ったもの、耳に入った音、ふと浮かんだ記憶が脈絡なくつながっていく。
ジョイスはこの意識の動きをそのまま文章にする「意識の流れ」の手法を、ユリシーズで極限まで押し進めました。
とくに最終章「ペネロペイア」では、モリー・ブルームの意識が句読点なしに流れつづけ、読者はその渦に巻きこまれます。
エピファニー(顕現)
日常のなにげない瞬間に、突然ものごとの本質が閃光のように見える体験のことです。
ジョイスはこの「エピファニー」を文学の核心に据え、ダブリナーズの各短編をこの瞬間に向けて構成しました。
『スティーヴン・ヒーロー』のなかでこの概念が明確に定義されており、ジョイス文学を読み解く鍵になっています。
ダブリンの「麻痺」
ジョイスはダブリナーズの構想段階で、この短編集のテーマを「麻痺」と定めました。
宗教的な束縛、社会の閉塞感、精神的な停滞。ダブリンの市民たちがそこから抜け出せない様子を、ジョイスは静かに、しかし容赦なく描きました。
この「麻痺」からの脱出を試みるのが『若い芸術家の肖像』の主人公であり、ジョイス自身の人生でもあります。
ジョイスのおすすめ本についてのよくある質問


ジョイスの本に関してよく寄せられる疑問をまとめました。
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まとめ


10冊を、最初の一冊から次に進む本まで比較できるように一覧へまとめました。
| 順位 | 書名 | 著者 | 読みどころ | 選び方 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 『ダブリナーズ』 | ジェイムズ・ジョイス | 短編集 | ジョイスを短編から読み始めたい人の最初の一冊に向いています。 |
| 2位 | 『ダブリンの市民』 | ジェイムズ・ジョイス | 短編集・別訳 | 作品の背景まで理解したい人や、翻訳の違いを味わいたい人に向いています。 |
| 3位 | 『若い芸術家の肖像』 | ジェイムズ・ジョイス | 自伝的長編 | 成長小説を読んでから『ユリシーズ』へ進みたい人に向く一冊です。 |
| 4位 | 『ユリシーズ』 | ジェイムズ・ジョイス | 実験的長編 | 注釈や解説書を伴走役にして、20世紀文学の大作へ挑戦したい人に向いています。 |
| 5位 | 『フィネガンズ・ウェイク』 | ジェイムズ・ジョイス | 実験小説 | 意味を完全に解くより、言葉の冒険を味わいたい人が最後に挑む一冊です。 |
| 6位 | 『スティーヴン・ヒーロー』 | ジェイムズ・ジョイス | 初稿・自伝小説 | 『若い芸術家の肖像』を読み終え、創作の取捨選択を知りたい人に向いています。 |
| 7位 | 『ジョイスを読む』 | 結城英雄 | 入門・作品論 | 作品のどこから入るか迷う人や、長編へ進む前に全体像をつかみたい人に向きます。 |
| 8位 | 『ユリシーズ航海記』 | 柳瀬尚紀 | 翻訳・読解ガイド | 『ユリシーズ』を読む前、読んでいる途中、読後のいずれからでも理解を深めたい人に向きます。 |
| 9位 | 『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』 | 柳瀬尚紀 | 言語・翻訳論 | ジョイスを難解な作家ではなく、言葉を楽しむ作家として読みなおしたい人に向きます。 |
| 10位 | 『ジョイスの挑戦』 | 金井嘉彦ほか | 研究・論文集 | 『ユリシーズ』を一度読んだ人や、再読の手がかりを探す人に向いています。 |
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