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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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道教の本おすすめ9選【老子・荘子から神仙思想まで学べる入門書と名著】

道教に興味があるけれど、どの本から読めばいいかわからない。

老子や荘子の名前は知っていても、道教という宗教そのものについてはよくわからない、という方は少なくありません。

じつは道教は、中国の歴史や文化を理解するうえで欠かせない存在です。

「気」の思想、不老不死をめざす神仙思想、陰陽五行説といった考え方は、すべて道教と深くむすびついています。

この記事では、道教をはじめて学ぶ方から、もう一段深く知りたい方まで、レベル別に9冊を厳選しました。

とばり

読み終えるころには、自分の関心にぴったりの一冊がきっと見つかるはずです。

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Q1. 道教のどんな側面に関心がありますか?

Q2. 原典を直接読んでみたいですか?

Q2. 道教と日本の関係にも興味がありますか?

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目次

道教の入門書おすすめ3選

道教の入門書おすすめ3選
道教の入門書おすすめ3選

道教を学ぶなら、まずは全体像をつかめる入門書から手にとるのがおすすめです。

老子や荘子の哲学だけでなく、神仙思想や民間信仰まで含む道教の幅広さを知ると、中国文化の見え方がおおきく変わります。

  • 菊地章太『道教の世界』:面白く読める、道教のガイドブック
  • 坂出祥伸『道教とはなにか』:呪術・儀礼・戒律まで踏みこんだ本格入門
  • 神塚淑子『道教思想10講』:テキスト読解に基づく思想の総合入門

菊地章太『道教の世界』(講談社選書メチエ)

道教とはいったい何なのか。

この問いに正面からこたえてくれるのが本書です。

老子の哲学と民間の呪術が混じりあう道教の独特な世界観を、教団の成り立ちから「気」の思想、妖怪や怪異の話まで幅広くカバーしています。

著者の菊地章太氏は比較宗教学が専門で、フランスでカトリック神学を学んだ経験もある研究者です。

道教を外側から、しかし愛情をもって眺める筆致が心地よく、堅苦しさとは無縁の一冊になっています。

仙人や神々のエピソードが随所に散りばめられているので、物語を読む感覚でページをめくれます。

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道教って何?と聞かれて答えに困ったら、まずはこの本を。読み物としても抜群に面白い一冊です。

坂出祥伸『道教とはなにか』(ちくま学芸文庫)

道教を「宗教」として正面からとらえた入門書です。

教理や哲学にとどまらず、呪術、儀礼、戒律といった民族宗教としての側面にまで踏みこんでいるのが特徴です。

著者は中国哲学史を専門とする関西大学名誉教授の坂出祥伸氏。

東南アジアの華人街でのフィールドワークも含めた実践的な記述には、書斎だけでは得られない生きた道教の姿があります。

冒頭に「道教をめぐるQ&A」が付されていて、素朴な疑問を解消してから本編に入れる構成もありがたいところです。

400ページを超えるボリュームですが、文庫という手に取りやすい形態で、道教の全体像をしっかりつかめます。

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「思想だけじゃなく、道教の生きた信仰を知りたい」という方にぴったりの一冊です。

神塚淑子『道教思想10講』(岩波新書)

道教の思想を、10のテーマにわけて丁寧に読み解いた一冊です。

老子の「道」を起点に、「気」の生命観、宇宙論、救済思想、倫理と社会思想、そして仏教との関わりや日本への影響まで、多角的に論じています。

何より魅力的なのは、原典のテキスト読解に基づいた堅実な記述です。

表面的な概説にとどまらず、道教がどのような言葉でみずからの思想を語ってきたのか、その核心にふれることができます。

入門書を1〜2冊読んだあとに手に取ると、道教への理解が一気に深まります。

とばり

道教の思想を体系的に学びたいなら、この本が最良の選択肢。岩波新書なので手軽に始められます。

道教の歴史と文化を知るおすすめ本3選

道教の歴史と文化を知るおすすめ本3選
道教の歴史と文化を知るおすすめ本3選

道教の思想を学んだら、つぎはその歴史と文化の広がりに目を向けてみましょう。

道教の神々や、儒教・仏教との関係、そして日本文化への影響を知ることで、東アジア全体の思想的な地図が浮かびあがってきます。

  • 窪徳忠『道教の神々』:道教信仰の概説と神々のプロフィール
  • 菊地章太『儒教・仏教・道教』:三教の交差を読み解くシンクレティズム論
  • 福永光司『道教と日本文化』:日本に刻まれた道教の痕跡を追う

窪徳忠『道教の神々』(講談社学術文庫)

道教には、どんな神さまがいるのか。

本書は、道教の儀式で本尊としてまつられる元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊の三神をはじめ、数多くの神々の由来やエピソードを紹介する一冊です。

道教の信仰がどのように中国の人びとの生活に根づいてきたのか、その具体的な姿が見えてきます。

学術文庫の一冊ではあるものの、神々のエピソードが豊富で、読み物としても楽しめます。

道教の思想書を読む前に、まずこの本で神々の世界を知っておくと、その後の理解がぐっと深まるはずです。

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道教の神さまについて知りたいなら、この本がいちばんの近道。辞典的にも使えます。

菊地章太『儒教・仏教・道教』(講談社学術文庫)

東アジアでは、儒教・仏教・道教の三つの思想が長い歴史のなかで衝突し、妥協し、融合してきました。

本書はその複雑な関係を、「シンクレティズム」という概念を軸にして読み解いた一冊です。

たとえば、日本の盂蘭盆(お盆)は仏教行事のように見えて、じつは儒教の概念にもとづいている。

こうした具体例をとおして、三教が社会のなかでどのように混じりあってきたのかが鮮やかに描かれます。

もともと講談社選書メチエから刊行された本が、2022年に学術文庫として再版されました。

道教だけでなく、東アジアの思想と宗教の全体像に関心がある方にとって、見通しのよい一冊です。

とばり

道教を儒教や仏教との関係のなかで理解したいなら、この本が最適。視野がぐっと広がります。

福永光司『道教と日本文化』(人文書院)

道教は中国だけのものではありません。

日本の古代信仰や神道、天皇制度、陰陽道、さらには医術薬学にいたるまで、道教は日本文化にも深い痕跡を残しているのです。

本書は、日本の道教研究を切りひらいた福永光司氏による古典的な著作です。

中国と日本の古典文献を実証的に調査し、道教が日本の文化と制度にどのような影響をあたえたのかを明らかにしています。

岡倉天心の宗教哲学にまで言及する射程の広さが印象的です。

入門書を何冊か読んだうえで手に取ると、道教研究の深さと面白さにあらためて気づかされます。

とばり

「道教と日本には関係がない」と思っているなら、この本が認識を覆してくれるはずです。

老子・荘子の原典を読むおすすめ本3選

老子・荘子の原典を読むおすすめ本3選
老子・荘子の原典を読むおすすめ本3選

道教の思想的な源流は、老子と荘子にあります。

二千年以上にわたって読みつがれてきた原典にふれることは、道教を理解するうえで欠かせない体験です。

  • 蜂屋邦夫訳注『老子』:老子道徳経の定番翻訳
  • 金谷治訳注『荘子』:逍遙遊から始まる自由の思想
  • 金谷治『老子』:講談社学術文庫の平明な解説

蜂屋邦夫訳注『老子』(岩波文庫)

「道の道とすべきは、常の道にあらず」。

この冒頭の一節だけでも、老子がいかに深遠な思想家であるかが伝わってきます。

本書は、老荘思想研究の第一人者である蜂屋邦夫氏による岩波文庫版の『老子』です。

原文、読み下し文、現代語訳、注釈がセットになっていて、はじめて古典にふれる方でも安心して読み進められます。

戦国時代を生き抜くための処世術であり、統治理論であると同時に、世の中や人間についての深い洞察がここにはあります。

道教の思想的な根幹を知りたいなら、やはり老子そのものを読むのがいちばんです。

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「無為自然」という言葉の意味を、読むたびに考えさせられる。何度でも戻ってきたくなる古典です。

金谷治訳注『荘子』(岩波文庫)

荘子は「胡蝶の夢」で知られる思想家です。

夢のなかで蝶になった自分は、ほんとうに蝶だったのか、それとも蝶が人間の夢を見ているのか。

この有名な寓話に象徴されるように、荘子の思想は、人間の認識の限界を問いかけ、自由な精神の境地をめざすものです。

金谷治訳注の岩波文庫版は全四冊で、内篇・外篇・雑篇のすべてを収録しています。

とくに内篇(第一冊)の「逍遙遊」や「斉物論」は、道教思想の核心にふれる重要なテキストです。

まずは第一冊の内篇だけでも手にとってみてください。

とばり

読みはじめると、日常の常識がゆるやかに揺さぶられる。荘子の言葉は、いまも鮮烈です。

金谷治『老子』(講談社学術文庫)

中国古典の泰斗、金谷治氏によるもうひとつの『老子』です。

岩波文庫版の蜂屋訳と比較して、こちらは「無知無欲のすすめ」という副題が示すとおり、老子の実践的な側面に焦点を当てた解説が特徴です。

金谷氏は『荘子』や『孫子』の翻訳でも知られる碩学で、その訳文は簡潔で明快。

老子のことばをできるだけ平易に、しかし核心を外さずに伝えようとする姿勢が貫かれています。

蜂屋版と読み比べてみると、同じテキストでも訳者によってこれほど印象が変わるのかと驚くはずです。

とばり

蜂屋版と両方もっておくと、老子の多面的な魅力が見えてきます。学術文庫なので手に取りやすいのもうれしい。

本をお得に効率よくインプットするコツ2選

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道教の本を読む順番ガイド

道教の本を読む順番ガイド
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最後に、今回紹介した9冊をどの順番で読むとよいか、ステップ別にまとめます。

ステップ目的おすすめ本
Step 1道教の全体像をつかむ菊地章太『道教の世界』
Step 2宗教としての道教を知る坂出祥伸『道教とはなにか』
Step 3原典にふれる蜂屋邦夫訳注『老子』
Step 4思想を体系的に学ぶ神塚淑子『道教思想10講』
Step 5文化的な広がりを知る菊地章太『儒教・仏教・道教』

まずは菊地章太『道教の世界』で全体像をつかみ、そこから関心の向く方向へ進んでいくのがおすすめです。

老子や荘子の原典は、入門書を読んだあとだと理解がぐっと深まります。

道教の世界は奥深く、一冊読むごとに新しい風景がひらけていきます。

まとめ

まとめ
まとめ

道教は、老子や荘子の哲学から神仙思想、民間信仰、そして日本文化への影響まで、驚くほど広い射程をもつ宗教です。

今回紹介した9冊は、その広大な世界への入り口になる本ばかりです。

気になった一冊を手にとって、まずは道教の世界に足を踏み入れてみてください。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 20歳の時、読書家の友人から人文書をおすすめされて、本を読む楽しさを知る。昼間はWEB系の仕事、深夜に読書する毎日。人文書の「何から読めばいい?」を解決します📚 好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF🕊️幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。1994世代。

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