フェミニズムの本は身近な違和感を扱う入門書から理論、歴史、小説まで幅が広く、最初の一冊を選びにくい分野です。
この記事では、フェミニズムのおすすめ本20冊を、読みやすさ、知名度、議論の基礎になるかを基準にランキングで紹介します。
日常のモヤモヤを言葉にできる本から物語、歴史、古典理論へ進むと、無理なく理解を深められます。
上位から読むと、個人の悩みと社会構造を結びつけ、自分の言葉で考える土台ができます。
ここからは、フェミニズムを初めて学ぶ人が入りやすく、代表的な議論へ進みやすい順に20冊を紹介します。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
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本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(上野千鶴子、田房永子)
「フェミニズムといえばこの人」という社会学者・上野千鶴子氏と、漫画家・田房永子氏の対談本です。
この本の最大の特徴は、田房氏が読者の代弁者として、素朴な疑問やモヤモヤを上野先生にぶつけてくれるところ。
「母との関係がしんどい」「夫にイライラする」といった個人的な悩みから、フェミニズムの歴史や理論へとつながっていきます。
「フェミニズムは、弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想」という上野先生の言葉は、競争社会に疲れた多くの人の心に刺さるはずです。
2位:『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)
日本でも社会現象となった、韓国フェミニズム文学の金字塔です。
ごく平凡な女性キム・ジヨンが、ある日突然、自分の母親や友人が憑依したかのような言動をとり始めるところから物語は始まります。
彼女の人生を振り返る中で描かれるのは、進学、就職、結婚、出産といったライフイベントごとに女性の前に立ちはだかる、見えない「壁」です。
「自分も同じ経験をした」「この息苦しさは私だけじゃなかったんだ」と、国境を越えて多くの女性の共感を呼びました。
3位:『フェミニズムはみんなのもの』(ベル・フックス)
「フェミニズムは男性嫌悪だ」というイメージを持っている方にこそ読んでほしい一冊です。
アメリカの著名なフェミニストであるベル・フックスは、フェミニズムを「性差別と、性差別的な搾取や抑圧をなくそうとする運動」と定義しています。
彼女は、人種や階級による差別も見据え、誰もが(男性も含めて)家父長制(男性が支配権を持つ社会構造)の呪縛から自由になるべきだと説きます。
薄くて読みやすい本ですが、書かれている内容は非常に深く、温かい。「みんなのもの」というタイトルの通り、連帯と愛を感じられる入門書です。
4位:『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(イ・ミンギョン)
日常会話で「それって差別じゃない?」と言いたくても、空気を読んで黙ってしまった経験はありませんか?
この本は、そんな時にどう返せばいいか、具体的な「言葉(反論の技術)」を授けてくれる韓国発の実践書です。
「男も生きづらいんだよ」「逆差別だ」といった、よくある反論への対処法がマニュアルのように書かれています。
理不尽な扱いにこれ以上黙っていたくない、自分の尊厳を守るための言葉が欲しい。そう願う人に、勇気と具体的な武器を与えてくれます。
5位:『侍女の物語』(マーガレット・アトウッド/ハヤカワepi文庫)
環境汚染により少子化が極度に進んだ近未来。クーデターによって成立した独裁国家では、女性たちが「産むための道具(侍女)」として支配階級に奉仕させられていました。
「ディストピア(暗黒郷)小説」と呼ばれるジャンルですが、恐ろしいのは、ここに描かれている女性支配の要素が、過去の歴史や現代社会に実在するものをベースにしている点です。
極端な設定だからこそ、現実世界に潜む家父長制の暴力性や、自由が奪われることの恐怖が鮮明に浮かび上がります。
『侍女の物語』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
6位:『説教したがる男たち』(レベッカ・ソルニット)
男性が女性に対して、相手が知っていることでも無知だと決めつけて、偉そうに解説をしてくる行為。「マンスプレイニング(Man+Explain)」という言葉が広まるきっかけとなったエッセイ集です。
著者のソルニットがパーティーで出会った男性から、自分の著書について(それが彼女の本だとは知らずに)長々と講釈を垂れられたエピソードは、あまりに滑稽で、同時に多くの女性が「あるある!」と膝を打つものでしょう。
日常の会話の中で感じる「なんとなく不愉快」な瞬間に名前を与え、ユーモアと知性で切り返してくれる一冊です。
『説教したがる男たち』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
7位:『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』(佐藤文香 監修)
著者:佐藤文香(監修)、一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同
「女子力って言葉、誉め言葉なの?」「女性専用車両って男性差別じゃない?」
飲み会や日常会話でよく出る「あるある」な疑問に対し、大学生たちが真剣に議論し、回答をまとめたQ&A形式の一冊です。
難しい専門用語を使わず、学生ならではの等身大の言葉で書かれているため、友人と話しているような感覚で読み進められます。
8位:『決定版 第二の性Ⅰ 事実と神話』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール/河出文庫)
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」。
あまりにも有名なこの一節は、フェミニズムの歴史を決定的に変えました。
1949年にフランスで出版された本書は、「女性らしさ」とは生物学的な運命ではなく、社会や教育によって作られたものであると看破しました。現代のジェンダー論のすべての出発点といっても過言ではありません。
分厚い本ですが、新訳版も出ており、読みやすくなっています。フェミニズムを語るなら一度は触れておきたい、古典中の古典です。
9位:『女ぎらい ニッポンのミソジニー』(上野千鶴子)
「女のくせに」と見下される一方で、「女性」としてチヤホヤされることを求められる。男性の中にある女性蔑視と、女性自身の中にある自己嫌悪。
この本では、そんな「ミソジニー(女性嫌悪)」の正体を徹底的に分析しています。皇室、東電OL事件、負け犬論争など、具体的な事象を題材にしているため、日本社会の病理が鮮明に見えてきます。
読むと少し苦しくなるかもしれませんが、社会の空気に違和感を感じている人にとっては、霧が晴れるような解像度の高さを提供してくれる一冊です。
『女ぎらい ニッポンのミソジニー』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
10位:『世界一やさしいフェミニズム入門 早わかり200年史』(山口真由)
「フェミニズムっていつからあるの?」「どんな流れで今の議論になったの?」という歴史的な背景を、ざっくりと掴みたい方におすすめです。
18世紀から現代までのフェミニズムの歴史(第一波から第四波まで)を、主要な出来事や人物とともに解説しています。
歴史を知ることで、今SNSなどで起きている議論が、過去のどんな積み重ねの上に成り立っているのかが立体的に見えてきます。
『世界一やさしいフェミニズム入門 早わかり200年史』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
11位:『母性という神話』(エリザベート・バダンテール)
「母性愛は女性の本能である」。この常識を根底から覆し、世界中に衝撃を与えた歴史的な名著です。
フランスの歴史的資料を読み解き、「母性愛は18世紀末に作られた新しい価値観(近代の発明品)に過ぎない」ことを証明しています。
「母親なのに子供を愛せない自分は異常なのでは?」と自分を責めてしまっている女性にとって、この本は強力な免罪符となり、呪縛から解放してくれるでしょう。
『母性という神話』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
12位:『日本のフェミニズム 150年の人と思想』(井上輝子)
明治時代の「女人禁制」への抵抗から、近年の#MeToo運動まで。
日本のフェミニズムが歩んできた150年の歴史を一冊で通観できる決定版です。
平塚らいてう、市川房枝、田中美津といったキーパーソンたちの思想や行動が、時代の流れとともに丁寧に描かれています。「日本にはフェミニズムの土壌がない」のではなく、脈々と受け継がれてきた闘いの歴史があることに勇気づけられるでしょう。
日本のジェンダー平等の現在地を知る上でも必読の一冊です。
13位:『お姫様とジェンダー アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』(若桑みどり)
ディズニー映画やジブリ作品など、私たちが子供の頃から親しんできたアニメーション。その中に、どのような「女らしさ」「男らしさ」のメッセージが隠されているかを読み解く一冊です。
「白雪姫はなぜ家事をして王子様を待つのか?」「魔女はなぜ悪者なのか?」。
慣れ親しんだ物語をジェンダーの視点で見直すことで、無意識のうちに刷り込まれた価値観(バイアス)に気づくことができます。メディアや文化に関心がある方におすすめです。
『お姫様とジェンダー アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
14位:『バッド・フェミニスト』(ロクサン・ゲイ)
「フェミニストなら、ピンク色を嫌うべき?」「男勝りでなきゃいけない?」
そんな「正しいフェミニスト像」のプレッシャーに疲れてしまったら、この本を読んでみてください。
著者は「私は完璧なフェミニストではない」と宣言し、好きな音楽やファッションを楽しみながら、それでも差別には反対すると語ります。
矛盾を抱えたまま、不完全なままでも声を上げていい。そんな等身大の姿勢が、フェミニズムへのハードルをぐっと下げてくれるエッセイです。
15位:『彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想』(岡真理)
フェミニズムは、ともすれば「欧米の白人女性」中心の議論になりがちです。しかし、世界には異なる文化や宗教、植民地支配の歴史を背負った女性たちがいます。
本書は、アラブやイスラム世界など「第三世界」と呼ばれる地域の女性たちの視点から、西洋中心的なフェミニズムを問い直します。「ヴェールを被ることは抑圧なのか?」。
私たちが無意識に持っている「文明国としての優越感」や偏見を揺さぶる、知的刺激に満ちた一冊です。
『彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
16位:『ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか』(村井真帆 他)
育児や介護、看護など、誰かの世話をする「ケア労働」。
なぜケアの役割は女性に偏り、そしてそれが「無償の愛」として美化され、低賃金あるいは無償で押し付けられがちなのか。
本書は、実際にケアの現場にいる執筆者たちが、自身の体験を交えながらその構造的な問題を分析しています。
「やりがいはあるけれど、搾取されている気がする」。そんな現場のリアルな叫びに寄り添い、ケアする人が自分自身を大切にするための視点を与えてくれます。
17位:『美容は自尊心の筋トレ』(長田杏奈)
「もっと痩せなきゃ」「二重にしなきゃ」。
自分の容姿をジャッジし、苦しんでいるならこの本を手に取ってください。
美容ライターである著者が提案するのは、誰かから愛されるためではなく、「自分を愛するための美容」です。
ルッキズム(外見至上主義)やエイジズム(年齢差別)といった社会の呪いに中指を立て、メイクやスキンケアを通して自尊心を取り戻す。
18位:『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』(チョ・ナムジュ他)
『キム・ジヨン』のチョ・ナムジュをはじめ、韓国の女性作家7人による短編集です。
表題作の「ヒョンナムオッパへ」は、自分を支配しコントロールしようとする年上の恋人(オッパ)に対し、主人公が別れの手紙を綴る形式で描かれています。
「お前のためを思って」という言葉で縛り付ける愛がいかに暴力的であるか、そしてそこから脱出する過程が痛快に描かれています。
短編なので読みやすく、それぞれ異なるテイストの物語が楽しめるのも魅力です。
19位:『さよなら、俺たち』(清田隆之)
「なぜ自分の話ばかりしてしまうのか?」「なぜ女性の不機嫌が怖いのか?」
恋バナ収集ユニット「桃山商事」の代表が、男性が無自覚に持っている「男尊女卑」や「有害な男らしさ」にとことん向き合ったエッセイです。
社会構造の中でマジョリティである男性が、知らず知らずのうちに身につけてしまった「俺たち」というOS(思考の癖)。
そこから降りて、パートナーや他者と対等な関係を築くためのヒントが詰まっています。自分の中の加害性を直視するのは痛みも伴いますが、読み終えた後には憑き物が落ちたような感覚になれる一冊です。
20位:『男がつらい! 資本主義社会の「弱者」列伝』(田中俊之)
男性学の第一人者による、日本の男性の生きづらさに焦点を当てた一冊です。
「定年後、居場所がない」「弱音を吐けない」。著者は、男性が抱える孤独や過労死といった問題の根底には、過剰な競争社会と「男らしさ」の呪いがあると指摘します。
女性の悩みに共感するのは難しくても、男性自身の「つらさ」を出発点にすることで、ジェンダーの問題を自分事として捉えられるようになるはずです。
『男がつらい! 資本主義社会の「弱者」列伝』を読んだあとは、印象に残った主張と反論を一つずつ書き出すと、フェミニズムを自分の言葉で説明しやすくなります。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選
フェミニズムの本は、音声で全体像をつかむ読書と、文字で気になる箇所を確かめる読書を分けると効率よく進められます。
AudibleとKindle Unlimitedは対象作品が異なるため、購入前の試し読み・試し聴きとして使い分けるのがコツです。
Audibleで耳から全体像をつかむ


AmazonのAudibleは、対象のオーディオブックを移動中や家事の時間に聴けるサービスです。
フェミニズムの本を音声で一度通すと、議論の流れをつかんでから重要な章を文字で確認できます。
最初は通常速度で聴き、話の流れを理解できた章だけ再生速度を調整すると、内容を落とさず復習できます。
固有名詞、脚注、図表は音声だけでは確認しづらいため、気になった箇所をブックマークして紙やKindleで読み直しましょう。
ランキングの全作品が対象とは限りません。配信状況、料金、無料体験の適用条件は登録画面で確認してください。
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Kindle Unlimitedで本文を比べて読む


Kindle Unlimitedは、読み放題対象の電子書籍を定額で試せるサービスです。
フェミニズムに関する書名や著者名で検索し、目次と試し読みを比べると自分に合う一冊を絞れます。
見本と目次で候補を絞り、関心が続く本から本文へ進むと、読まずに終わる本を減らせます。
検索とハイライトを使って重要語や著者の結論を見返すと、読後の理解を短時間で整理できます。
読み放題の対象は入れ替わります。商品ページの対象表示を確かめ、繰り返し読む本は紙版やKindle版で手元に残しましょう。
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まとめ
| ランキング | 書名 | 著者 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』 | 上野千鶴子、田房永子 | |
| 2位 | 『82年生まれ、キム・ジヨン』 | チョ・ナムジュ | |
| 3位 | 『フェミニズムはみんなのもの』 | ベル・フックス | |
| 4位 | 『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』 | イ・ミンギョン | |
| 5位 | 『侍女の物語』 | マーガレット・アトウッド | |
| 6位 | 『説教したがる男たち』 | レベッカ・ソルニット | |
| 7位 | 『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』 | 佐藤文香 監修 | |
| 8位 | 『決定版 第二の性Ⅰ 事実と神話』 | シモーヌ・ド・ボーヴォワール | |
| 9位 | 『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 | 上野千鶴子 | |
| 10位 | 『世界一やさしいフェミニズム入門 早わかり200年史』 | 山口真由 | |
| 11位 | 『母性という神話』 | エリザベート・バダンテール | |
| 12位 | 『日本のフェミニズム 150年の人と思想』 | 井上輝子 | |
| 13位 | 『お姫様とジェンダー アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』 | 若桑みどり | |
| 14位 | 『バッド・フェミニスト』 | ロクサン・ゲイ | |
| 15位 | 『彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想』 | 岡真理 | |
| 16位 | 『ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか』 | 村井真帆 他 | |
| 17位 | 『美容は自尊心の筋トレ』 | 長田杏奈 | |
| 18位 | 『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』 | チョ・ナムジュ他 | |
| 19位 | 『さよなら、俺たち』 | 清田隆之 | |
| 20位 | 『男がつらい! 資本主義社会の「弱者」列伝』 | 田中俊之 |
迷ったらまず1位から読み、興味が広がったら、次はフェミニズムから別の一冊を選んでみてください。




























