悩んでいる人ドゥルーズに興味があるけど、本が難しそうで何から読めばいいかわからない…。入門書も色々あって、どれを選べばいいのか迷ってしまう。
ドゥルーズの本は哲学のなかでも屈指の難解さで知られています。
いきなり主著に手を出して挫折した経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ドゥルーズのおすすめ本を入門書から代表作まで13冊厳選しました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- はじめてのドゥルーズにおすすめの入門書5選
- ドゥルーズの思想に触れるおすすめの一次文献5選
- ドゥルーズの代表作・主著おすすめ3選
- ドゥルーズを理解するための3つのキーワード
この記事を読めば、あなたが読みたい本が絶対に見つかるはずです。
今回は「入門書→一次文献→主著」の3段階で、読み進めるほどドゥルーズの世界に入っていけるように配置しました。
現代思想のおすすめ本もあわせてどうぞ。
迷ったら下の診断を使ってみてください。
いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりの一冊が見つかります。
📚 ドゥルーズ本診断
Q1. まずはどこから入りたいですか?
Q2. どんな読み方が好みですか?
Q3. 気になるテーマは?
Q2. どんなジャンルに興味がありますか?
Q3. 挑戦する覚悟は?
あなたにおすすめの一冊は…
ドゥルーズとは?知っておきたい基礎知識


ジル・ドゥルーズ(1925-1995)は、20世紀フランスを代表する哲学者です。
ミシェル・フーコーに「いつの日か、世紀はドゥルーズのものとなるだろう」と評されたその思想は、哲学にとどまらず芸術・建築・文学・映画研究など、あらゆる領域に影響を与え続けています。
①「差異の哲学」とは何か
ドゥルーズの哲学は「差異の哲学」とも呼ばれます。
プラトン以来、西洋哲学は「同じであること」を基準に世界を整理してきました。
ドゥルーズはそれをひっくり返し、繰り返しのなかにこそ「ずれ」や「差異」があり、それこそが新しいものを生み出す力だと考えたのです。
②ガタリとの協働
精神科医フェリックス・ガタリとの共著では、「リゾーム」「欲望機械」「器官なき身体」といった独自の概念をつぎつぎと打ち出しました。
③概念を創造する哲学者
ニーチェ、スピノザ、ベルクソンといった過去の哲学者を独自に読み替えることで、既存の思考の型を壊し、新しい概念を創造すること。
それがドゥルーズにとっての「哲学する」ということでした。
ここからは、そんなドゥルーズの思想に近づくためのおすすめ本を、入門書・一次文献・代表作の3段階で紹介していきます。
はじめてのドゥルーズにおすすめの入門書5選


ドゥルーズの本にはじめて挑むなら、まずは日本人研究者による解説書から入るのがおすすめです。
一次文献は独特の文体と概念の密度が高く、予備知識なしでは歯が立ちません。
入門書で全体像をつかんでから原著にふれると、驚くほど読み方が変わります。
- 國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代文庫)
- 檜垣立哉『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(ちくま学芸文庫)
- 小泉義之『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社学術文庫)
- 宇野邦一『ドゥルーズ 流動の哲学 増補改訂』(講談社学術文庫)
- 千葉雅也『動きすぎてはいけない』(河出文庫)
『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2025年 | 331ページ | 初心者向け |
國分功一郎がドゥルーズ哲学のエッセンスを一冊にまとめた入門書です。
本書の特徴は、「自由間接話法」というキーワードを補助線にして、ドゥルーズの思考法そのものを解きほぐしているところにあります。
ドゥルーズが他の哲学者のテキストをどう読み、どう自分の思考に変換していったのか。
その独特な「哲学の方法」を正面から論じた本は、意外と少ないのが現状です。
ヒュームからフロイト、フーコーまで幅広い思想家との関係を平易な言葉で整理しており、ドゥルーズの思想全体の地図を手に入れたい方の最初の一冊に最適です。
2025年には講談社学術文庫から改訂・新稿を加えた決定版が刊行される予定で、いま読むならもっとも新しい入門書になります。
ドゥルーズを読んでみたいけど何から手をつけていいかわからない方に、最初の一冊としておすすめです。
『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(ちくま学芸文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2019年 | 256ページ | 初心者向け |
檜垣立哉によるドゥルーズ入門書の決定版です。
もともとNHK出版から刊行された新書を増補改訂し、ちくま学芸文庫に収められました。
256ページと手に取りやすいボリュームで、ドゥルーズ入門書のなかではもっともコンパクトに読みきれる一冊です。
「差異」「反復」「生成変化」といった中心概念を、思想史の文脈に位置づけながらやさしく解説しています。
紀伊國屋書店の人文書担当者も「まず読んでほしい一冊」として推薦しており、書店の現場でも入門書の定番として支持されています。
短時間でドゥルーズの全体像をつかみたい方にぴったりの入門書です。
『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社学術文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2015年 | 202ページ | 初〜中級者向け |
小泉義之が書いたドゥルーズ論で、紀伊國屋書店の担当者が選ぶおすすめの一冊にも入っています。
ほかの入門書と一線を画すのは、その文体の迫力です。
同一性(アイデンティティ)を疑わない「常識」がどのようにつくられるのか。
小泉はドゥルーズの問いを借りながら、読者に真正面から問いを突きつけてきます。
生命や自然というドゥルーズ思想の根幹を、具体例を交えて論じており、「国分より理屈っぽく、檜垣よりガツンとくる」という独自のポジションにある入門書です。
202ページと薄めなので、國分や檜垣の入門書を読んだあとの二冊目にも向いています。
やさしく噛み砕くのではなく、ドゥルーズの「強さ」ごと体験したい方に読んでほしい一冊です。
『ドゥルーズ 流動の哲学 増補改訂』(講談社学術文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 311ページ | 初〜中級者向け |
宇野邦一は、パリ第8大学でドゥルーズの教え子だった研究者です。
本書の強みは、ドゥルーズの主要著作を発表順にたどりながら、各著作の要点を一冊ずつ丁寧にまとめている点にあります。
『ヒュームの哲学』から『哲学とは何か』まで、ドゥルーズの思想がどう展開し変化していったのかを、時系列で追えるのです。
2020年の増補改訂版では新たな論考が追加され、ドゥルーズの映画論や政治思想とのかかわりにもふれています。
ドゥルーズ思想の全体像を時系列で把握したい方にとって、これ以上ない「年表付き解説書」のような一冊です。
一次文献に進む前に「次はどの著作を読もう」と考えるとき、見取り図として手元に置いておくと便利です。
『動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2017年 | 443ページ | 中・上級者向け |
千葉雅也の博士論文をもとにした、現代日本を代表するドゥルーズ論です。
1980年代の日本ではドゥルーズの思想が「どんどん動け、つながれ」という奨励として受け止められました。
千葉はその解釈をひっくり返して、「非意味的切断」というキーワードを軸に、あえてつながりを断ち切ることの哲学的意味を論じています。
接続過剰な現代社会のなかで、どう距離をとり、どう自分を守るのか。
紀伊國屋じんぶん大賞を受賞しており、二次文献のなかでもっとも評価の高いドゥルーズ論といえます。
ただし博士論文がベースになっているため、入門書というよりは中級者向けの本です。
國分や檜垣の入門書を読んだうえで手に取ると、議論の射程がよく見えてきます。
SNSやつながりに疲れたとき、「切断」という選択肢をくれるドゥルーズ論です。
ドゥルーズの思想に触れるおすすめの一次文献5選


入門書で全体像をつかんだら、いよいよドゥルーズ本人の著作に進みましょう。
ここではドゥルーズの一次文献のなかから、比較的取り組みやすく、それでいてドゥルーズの思考のエッセンスにしっかりふれられる5冊を選びました。
- ジル・ドゥルーズ『ニーチェと哲学』(河出文庫)
- ジル・ドゥルーズ『記号と事件』(河出文庫)
- ジル・ドゥルーズ『スピノザ 実践の哲学』(平凡社ライブラリー)
- ジル・ドゥルーズ『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』(河出書房新社)
- ドゥルーズ=ガタリ『哲学とは何か』(ちくま学芸文庫)
『ニーチェと哲学』(河出文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2008年 | 472ページ | 中級者向け |
ドゥルーズの初期代表作で、彼の哲学の原点ともいえる一冊です。
当時のフランス哲学を支配していたヘーゲルの弁証法に対抗するために、ドゥルーズはニーチェを武器として選びました。
永劫回帰、権力への意志、ニヒリズム。
ニーチェの核心的な概念を「能動的な力」と「反動的な力」という二つの類型で整理し直すことで、ニーチェ思想を体系的に再構築した画期的な著作です。
ニーチェの再評価はこの本からはじまったとも言われており、ニーチェ論であると同時にドゥルーズ自身の哲学への優れた入門書としても機能します。
ニーチェのおすすめ本もあわせて読むと、本書の位置づけがより鮮明になります。
ニーチェが好きな方がドゥルーズに入門するなら、この本が最短ルートです。
『記号と事件 1972-1990年の対話』(河出文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2010年 | 384ページ | 初〜中級者向け |
1972年から1990年にかけて行われたドゥルーズのインタビューをまとめた対談集です。
「ドゥルーズ本人によるドゥルーズ入門」とも呼ばれるこの本には、主著の核心を著者自身がかみくだいた言葉が詰まっています。
『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』の意図を自ら解説するくだりは、難解な原著を読む前の予習としてこのうえなく有用です。
哲学だけでなく映画や文学についても語られており、ドゥルーズの思考が学問領域をこえて広がっていく様子を肌で感じられます。
論文形式の著作に疲れたとき、対話のリズムでドゥルーズの声を直接聞ける貴重な一冊です。
ドゥルーズの著作を読んで「結局なにが言いたいのか」と迷ったときに、地図代わりになる本です。
『スピノザ 実践の哲学』(平凡社ライブラリー)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2002年 | 318ページ | 中級者向け |
ドゥルーズがもっとも愛した哲学者、スピノザについての著作です。
スピノザの主要概念を辞書形式でまとめたパートと、倫理学の核心を論じたパートで構成されています。
ドゥルーズはスピノザの哲学を「道徳」ではなく「倫理」として読みかえます。
善悪の判断ではなく、生きる力を増大させるものが「良い」のだ、という視点です。
生を肯定し、喜びの感情を重視するスピノザの思想を、ドゥルーズは「生命の力の哲学」として描き出しました。
ドゥルーズの内在哲学の源泉を知りたい方にとって、この本は欠かせない一冊です。
スピノザのおすすめ本もあわせてチェックしてみてください。
「喜び」と「力」の哲学を通じて、ドゥルーズの思想の根っこにふれられる名著です。
『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』(河出書房新社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 256ページ | 中級者向け |
ドゥルーズが美術について本格的に論じた唯一の著作です。
画家フランシス・ベーコンの作品を分析しながら、「感覚」とは何か、「力」とは何かを哲学的に問い直した一冊です。
ドゥルーズ哲学の重要概念「器官なき身体」が、ベーコンの歪んだ人体像を通じて具体的に見えてきます。
抽象的な概念を絵画という目に見えるかたちで追体験できるため、ほかの一次文献に比べると挫折しにくいのが特徴です。
美術が好きな方にとっては、ドゥルーズへの意外な入口となる名著です。
哲学書というより「見る思考」の体験記として読むと、一気に引き込まれます。
『哲学とは何か』(ちくま学芸文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1997年 | 318ページ | 中・上級者向け |
ドゥルーズとガタリの最後の共著であり、二人の思想の総決算ともいえる一冊です。
哲学とは「概念を創造すること」である。
この有名な定義が打ち出されたのが、まさにこの本です。
哲学・科学・芸術という三つの思考形態を比較しながら、哲学だけが持つ固有の営みを浮かび上がらせていきます。
晩年の著作だけあって難易度は高めですが、「ドゥルーズにとって哲学とは何だったのか」という根本的な問いに対する回答がここにあります。
入門書で全体像を把握してから読むと、ドゥルーズの哲学観がくっきりと見えてきます。
ドゥルーズのほかの著作をいくつか読んだあとに手に取ると、すべてが一本の線でつながる感覚を味わえます。
ドゥルーズの代表作・主著おすすめ3選


ここからは、ドゥルーズ哲学の頂点に位置する三大主著を紹介します。
いずれも極めて難解ですが、入門書と一次文献で準備を整えてから挑めば、その圧倒的なスケールを存分に味わえるはずです。
- ジル・ドゥルーズ『差異と反復』(河出文庫)
- ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』(河出書房新社)
- ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』(河出書房新社)
『差異と反復』(河出文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2007年 | 417ページ | 専門書 |
ドゥルーズの博士論文であり、彼自身が「はじめて哲学することを試みた」と語った最大の主著です。
プラトン以来の西洋哲学が前提としてきた「同一性」を根底からひっくり返し、「差異それ自体」を肯定する革命的な著作です。
同じ行為の繰り返しに見えるものの背後には、つねに微細な「ずれ」がある。
その「ずれ」こそが新しいものを生み出す力なのだ、というのがドゥルーズの主張です。
ミシェル・フーコーが「いつの日か、世紀はドゥルーズのものとなるだろう」と評したのも、この著作の衝撃があってこそでした。
哲学者ですら理解に数年かかったという伝説が残る「怪物的な書物」ですが、読み切ったときの達成感は格別です。
ドゥルーズ哲学の頂上に挑みたい方にとって、避けては通れない一冊です。
『アンチ・オイディプス』(河出書房新社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2006年 | 416ページ | 専門書 |
ドゥルーズとガタリの共著第一弾にして、20世紀思想史を塗りかえた記念碑的著作です。
フロイトの精神分析、とりわけエディプス・コンプレックスを正面から批判し、「欲望機械」という概念で人間の欲望を捉え直しました。
欲望とは何かが「足りない」から生まれるのではなく、つねに何かを生産し接続し続ける力である。
フロイトが欲望を「父・母・私」という家族の三角形に閉じこめたことを、ドゥルーズとガタリは社会的抑圧の装置だと喝破します。
フロイトのおすすめ本やラカンのおすすめ本を先に読んでおくと、批判の射程がよりクリアになります。
50年以上前の著作でありながら、資本主義と欲望の関係を問うその問いは、いまも色あせていません。
精神分析に疑問を感じたことがある方にとって、その直感を哲学的に裏づけてくれる一冊です。
『千のプラトー』(河出書房新社)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1994年 | 656ページ | 専門書 |
『アンチ・オイディプス』の続編にあたるドゥルーズ=ガタリの大著です。
「リゾーム」「戦争機械」「ノマド」「平滑空間と条理空間」など、現代思想のキーワードとなった概念が次々と登場します。
中心から枝分かれしていくツリー型の思考に対して、中心を持たず横に広がるネットワーク型の思考を「リゾーム」と名づけたのが本書です。
言語学、音楽、地質学、動物行動学、歴史学と、ありとあらゆる領域を横断しながら、国家・戦争・資本主義の成り立ちを問い直していきます。
656ページという圧倒的なボリュームと難解さから読破には相当な覚悟が必要ですが、現代思想の到達点と称される記念碑的著作です。
全部を理解する必要はありません。興味のある章から拾い読みしてみるのがおすすめです。
ドゥルーズを理解するための3つのキーワード


ドゥルーズの著作を読み進めるうえで、押さえておきたい3つの核心概念を紹介します。
これらのキーワードを頭に入れておくだけで、一次文献の読み方がぐっと変わります。
リゾーム
『千のプラトー』の冒頭で提示された、ドゥルーズ=ガタリを象徴する概念です。
木のように幹から枝が分かれていく「ツリー」型の構造に対して、「リゾーム」は根茎のようにどこからでも横にのび、中心を持たないネットワーク的な思考のかたちを指します。
学問の序列や組織のヒエラルキーに疑問を感じたことがある方なら、この概念は直感的に響くはずです。
インターネットやSNSの構造そのものがリゾーム的であることからも、30年以上前に提唱されたこの概念が、いかに先見的だったかがわかります。
差異と生成変化
『差異と反復』の核心テーマであり、ドゥルーズ哲学の出発点です。
同じことの繰り返しに見える行為のなかに、つねに微細な「ずれ」が生じている。
その「ずれ」を消すのではなく肯定することで、新しいものが生まれる可能性が開かれます。
ドゥルーズはこの考え方を、ニーチェの永劫回帰やベルクソンの持続の概念から引き継ぎ、独自に発展させました。
『意味の論理学』でもこのテーマは中心的に扱われており、変化を恐れずに肯定するドゥルーズの哲学的態度がよく表れた概念です。
器官なき身体
もともとはフランスの詩人アントナン・アルトーの言葉で、ドゥルーズとガタリが哲学的概念として練り上げました。
「器官なき身体」とは、心臓は血を送るもの、胃は消化するものといった固定された機能や役割から解放された身体のあり方を指します。
『アンチ・オイディプス』では欲望の問題として、『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』では絵画の問題として、それぞれ異なる角度から論じられています。
「自分とは何者か」という問いに固定的な答えを求めるのではなく、つねに別のかたちへ変わりうる存在としての自分を肯定する、ドゥルーズらしい概念です。
ドゥルーズのおすすめ本についてのよくある質問


ドゥルーズの本選びでよく寄せられる疑問にお答えします。
ドゥルーズは何を最初に読むべき?
まずは國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』か、檜垣立哉『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』がおすすめです。
どちらも日本語で書かれた入門書なので、翻訳の壁に悩まされることがありません。
入門書で全体像を把握したら、一次文献は『記号と事件』か『哲学とは何か』から入ると、ドゥルーズの思考法が自然と身につきます。
ドゥルーズとガタリの違いは?
ドゥルーズは哲学者、ガタリは精神科医・精神分析家です。
ドゥルーズの単著は哲学史の読みかえや概念の創造に重心がありますが、ガタリとの共著ではそこに政治・社会・精神分析の問題が大きく流れこんでいます。
この記事で紹介した『ニーチェと哲学』『スピノザ 実践の哲学』『差異と反復』はドゥルーズの単著、『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『哲学とは何か』はガタリとの共著です。
同時代のフランス哲学に興味のある方は、フーコーのおすすめ本もあわせて読むと視野が広がります。
ドゥルーズの本が難しいと感じたら?
入門書を読んでもピンとこない場合は、『対話(ディアローグ)』や『経験論と主体性』といった比較的平易な著作を試してみてください。
『対話』はクレール・パルネとの共著で、ドゥルーズ自身が自分の思想を砕けた口調で語っています。
『経験論と主体性』は初期の学術的な著作ですが、ヒュームという具体的な哲学者を扱っているため、論点が追いやすいのが特徴です。
ドゥルーズの入門書で2025年の新刊はある?
2025年には、澤野雅樹『ドゥルーズ入門 来るべき知への招待』が平凡社新書から刊行予定です。
また、國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』の改訂・新稿版が講談社学術文庫から出る予定もあり、入門書の選択肢がさらに広がります。
本をお得に効率よくインプットするコツ2選


ドゥルーズの本を効率よくインプットするための2つのサービスを紹介します。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audible(オーディブル)は、Amazonが提供するオーディオブックの聴き放題サービスです。
月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になります。
通勤や家事の合間に、哲学書の関連書籍をインプットしたいときに重宝します。
30日間の無料体験があるので、まずは試してみてください。
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500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、Amazonの電子書籍読み放題サービスです。
月額980円で500万冊以上が読み放題になります。
ドゥルーズ関連のKindle版が対象になっていることもあるので、購入前にチェックしておくとお得です。
30日間の無料体験があるので、気になる方はまず試してみてください。
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まとめ


ドゥルーズのおすすめ本13冊を、入門書・一次文献・代表作の3段階で紹介しました。
| 書名 | 著者 | 難易度 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|
| ドゥルーズの哲学原理 | 國分功一郎 | 最初の一冊に | |
| ドゥルーズ 解けない問いを生きる | 檜垣立哉 | 短時間で全体像 | |
| ドゥルーズの哲学 | 小泉義之 | 力強い入門書 | |
| ドゥルーズ 流動の哲学 | 宇野邦一 | 時系列で把握 | |
| 動きすぎてはいけない | 千葉雅也 | 現代的な切り口 | |
| ニーチェと哲学 | ドゥルーズ | ニーチェ好きに | |
| 記号と事件 | ドゥルーズ | 著者本人の声 | |
| スピノザ 実践の哲学 | ドゥルーズ | 内在哲学の源泉 | |
| フランシス・ベーコン | ドゥルーズ | 美術好きに | |
| 哲学とは何か | ドゥルーズ=ガタリ | 思想の総決算 | |
| 差異と反復 | ドゥルーズ | 最大の主著 | |
| アンチ・オイディプス | ドゥルーズ=ガタリ | 精神分析批判 | |
| 千のプラトー | ドゥルーズ=ガタリ | 現代思想の到達点 |
迷ったら、まずは國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』を手に取ってみてください。
ドゥルーズの思想は、同じものを繰り返す日常のなかに「差異」を見出し、そこから新しい何かが生まれる可能性を肯定する哲学です。
難解さの向こう側には、世界の見え方がひっくり返る体験が待っています。
哲学のおすすめ本もあわせてどうぞ。




















