悩んでいる人デリダの「脱構築」って気になるけど、原書は難しそうだし、入門書もどれを選べばいいかわからない…。
入門解説から原著まで、デリダの13冊を一冊ずつ比べられるように整理しました。
書名・著者・版は当日取得の商品情報とNHK出版の書誌解説で確かめ、各書の論点を現在の本文正本から再構成しています。
脱構築、差延、正義、エクリチュールのどこから入るかを比べると、自分の関心と読解経験に合う一冊を選べます。
なお、デリダが批判的に読解したフッサールについてはフッサールのおすすめ本13選もあわせて参考にしてみてください。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
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このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
デリダを学んだ後で哲学全体に視野を広げたい方は、超入門から名著まで5レベルで読む順番を示した哲学のおすすめ本30選もあわせてどうぞ。
フッサールの『論理学研究』の記号論を出発点にしているため、フッサール現象学の基礎知識があると理解が深まります。
ジャック・デリダの本を選ぶ視点


解説書から概念をつかみ、原著で論証の動きを追うと、難解な文体に振り回されずに読み進められます。


1位:『デリダ 脱構築と正義』(高橋哲哉)
アルジェリアでの出自から、フッサール現象学との出会い、1967年の三部作発表、そして後期の倫理・政治思想まで、デリダの思想形成を時系列で追いながら脱構築の核心に迫ります。
入門書でありながら、正義歓待赦しといった後期の重要テーマまでていねいにカバーしている点が大きな強みです。
一冊でデリダの全体像をつかみたい方にとって、最初に手に取るべき一冊と言えます。
迷ったらまずこの本から読んでみてください。
2位:『人と思想 デリダ』(上利博規)
清水書院の人と思想シリーズの一冊で、デリダの生涯と思想形成を丁寧にたどる伝記的入門書です。
アルジェリアでのユダヤ系フランス人としての経験が、のちの歓待や他者への思索にどうつながったのか。
思想の背景にある人間としてのデリダを知ることで、抽象的な概念がぐっと身近になります。
デリダがどんな人生を歩んだのかを知りたい方にとって、最初の一冊としておすすめです。
3位:『デリダ なぜ「脱ー構築」は正義なのか』(斎藤慶典)
なぜ脱構築が正義と結びつくのかという問いを軸にして、デリダ思想のエッセンスを凝縮しています。
分厚い本を読む時間がない方や、最初はデリダの基本的な考え方をざっくり知りたい方にうってつけです。
薄い本ですが、脱構築の倫理的な射程までしっかり視野に入れている点が侮れません。
通勤時間で読み切れるボリュームなので、哲学書にまだ慣れていない方の入口としてぴったりです。
4位:『〈ジャック・デリダ〉入門講義』(仲正昌樹)
仲正昌樹が大学の講義をもとにまとめた、比較的ボリュームのある入門書です。
脱構築、差延、代補、痕跡といったデリダの主要概念を、講義形式の語り口でひとつずつ解きほぐしていきます。
教室で先生の話を聞いているような感覚で読めるので、独学でデリダにとり組む方の心強い味方になります。
講義形式で概念のつながりを順に確かめたい人に向きます。
5位:『ジャック・デリダ』(宮﨑裕助)
岩波書店の現代思想の冒険者たちシリーズに収められた、2020年刊行の新しい入門書です。
多くの入門書が初期三部作を中心に語るのに対し、本書は後期デリダの歓待赦し動物といったテーマを軸に据えています。
デリダが晩年にたどり着いた思想の射程まで見渡せるため、入門書を一冊読んだあとのもうひとつの視座として価値があります。
後期デリダの倫理や政治の論点まで進みたい人に向きます。


6位:『声と現象』(ジャック・デリダ)
フッサール現象学における声と意味の特権的な関係を問い直し、そこから差延という中核概念を引き出します。
フッサールの『論理学研究』の記号論を出発点にしているため、フッサール現象学の基礎知識があると理解が深まります。
フッサールの記号論を読み直す過程から、声と意味の結びつきがどう問われるかを追えます。
デリダの原典を比較的短い一冊から読み始めたい人に向きます。
7位:『グラマトロジーについて』(ジャック・デリダ)
ソシュール言語学やレヴィ=ストロースの構造主義、ルソーの言語起源論を批判的に読み解きながら、ロゴス中心主義という西洋哲学の根深い前提を浮き彫りにしていきます。
書かれた言葉(エクリチュール)は話し言葉に劣るという西洋の常識を、デリダは根底から覆してみせます。
難易度は高いですが、デリダの問題意識を正面から受けとめたいなら避けては通れない一冊です。
デリダ思想の骨格を支える著作なので、入門書を2冊以上読んでから挑戦するのがおすすめです。
8位:『エクリチュールと差異』(J.デリダ)
初期三部作の最後の一冊であり、デリダが1960年代に発表した論文を集めた論文集です。
フーコー、レヴィナス、フロイト、レヴィ=ストロースといった同時代の思想家をデリダ独自の視点で読み解いた論考が並びます。
脱構築という方法が、実際にどのようにテキスト読解に適用されるのかを具体的に見たい方にとって、これ以上の教材はないでしょう。
最初はフーコー論やレヴィナス論から読むと脱構築の実践がよくわかります。
9位:『ポジシオン』(ジャック・デリダ)
3本の対談で構成されており、インタビュアーの問いに答えるかたちでデリダ自身が脱構築の要点を平易に語っています。
単著の論文では文体が複雑すぎて挫折した方でも、対話形式なら読み進めやすいはずです。
クリステヴァとの対談ではソシュール記号学の限界が、ウードビーヌとの対談では差延や散種の概念が、それぞれ噛みくだいて語られています。
デリダの原著に挫折した経験がある方に、もう一度チャレンジするきっかけとしておすすめです。


10位:『ジャック・デリダ「差延」を読む』(森脇透青)
デリダの核心概念差延に焦点を絞った、2023年刊行の共著です。
デリダが1968年に行った講演差延を複数の研究者が精読し、それぞれの応答を収録しています。
差延という概念がなぜデリダの思想全体を貫く鍵になるのか。
入門書を読んで差延がよくわからなかったという方に、まさにうってつけの一冊です。
11位:『法の力』(ジャック・デリダ)
後期デリダを代表する著作で、脱構築は正義であるという宣言が記された一冊です。
法の正当性と正義のあいだにある裂け目を見つめ、脱構築が単なるテキスト批評ではなく、倫理と政治に直結する実践であることを示しています。
ベンヤミンの暴力批判論を読解する後半部分は、法哲学や政治哲学に関心のある方にとっても刺激的です。
脱構築が社会や政治とどうつながるのか、その答えを知りたいときに開いてほしい一冊です。
12位:『現代思想入門』(千葉雅也)
デリダの脱構築をドゥルーズ、フーコーと並べて解説しており、現代思想全体のなかでデリダの位置づけを理解できます。
デリダだけを読んでいると見えにくい思想的な座標軸が、本書を読むことではっきりします。
新書なので手にとりやすく、デリダの入門書を読む前の予習としても使えます。
ドゥルーズやフーコーとの位置関係を確かめ、現代思想の見取り図を作りたい人に向きます。
13位:『哲学の余白』(ジャック・デリダ)
デリダの代表的な論文集のひとつで、差延論文をはじめ、ハイデガー論やヘーゲル論を含む重厚な一冊です。
哲学がみずからの余白に何を隠してきたのかを問い、言語・比喩・署名といったテーマを通じて脱構築の射程を広げています。
タイトルどおり、哲学というテキストの周縁に目を向けることで、中心の自明性を揺さぶるデリダの手つきが存分に味わえます。
デリダの著作を何冊か読み終えてもっと深く潜りたいと思ったとき、次のステップとして手にとってほしい一冊です。
デリダを読む前に押さえたい3つの概念


脱構築は、二項対立の片方を単に棄てず、関係を支える前提を読み直す手つきです。
差延は、意味が他の記号との差によって生まれ、完全な確定が延び続ける動きを示します。
ロゴス中心主義への批判を通じ、声や中心が書かれた言葉より優位に置かれる前提を問います。
ジャック・デリダのおすすめ本ランキング13選のよくある質問


本の内容と構成に基づき、選び方を整理します。
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まとめ


13冊を、内容、構成、特徴、向いている読者の四つの視点で比べました。
一覧表の書名から各節へ移動し、今の関心に近い一冊を選んでください。
| 順位 | 書名 | 分類 | 選ぶ視点 |
|---|---|---|---|
| 1 | デリダ 脱構築と正義 | 入門 | 迷ったらまずこの本から読んでみてください。 |
| 2 | 人と思想 デリダ | 入門 | デリダがどんな人生を歩んだのかを知りたい方にとって、最初の一冊としておすすめです。 |
| 3 | デリダ なぜ「脱ー構築」は正義なのか | 入門 | 通勤時間で読み切れるボリュームなので、哲学書にまだ慣れていない方の入口としてぴったりです。 |
| 4 | 〈ジャック・デリダ〉入門講義 | 入門 | 講義形式で概念のつながりを順に確かめたい人に向きます。 |
| 5 | ジャック・デリダ | 入門 | 後期デリダの倫理や政治の論点まで進みたい人に向きます。 |
| 6 | 声と現象 | 主要著作 | デリダの原典を比較的短い一冊から読み始めたい人に向きます。 |
| 7 | グラマトロジーについて | 主要著作 | デリダ思想の骨格を支える著作なので、入門書を2冊以上読んでから挑戦するのがおすすめです。 |
| 8 | エクリチュールと差異 | 主要著作 | 最初はフーコー論やレヴィナス論から読むと脱構築の実践がよくわかります。 |
| 9 | ポジシオン | 主要著作 | デリダの原著に挫折した経験がある方に、もう一度チャレンジするきっかけとしておすすめです。 |
| 10 | ジャック・デリダ「差延」を読む | 発展 | 入門書を読んで差延がよくわからなかったという方に、まさにうってつけの一冊です。 |
| 11 | 法の力 | 発展 | 脱構築が社会や政治とどうつながるのか、その答えを知りたいときに開いてほしい一冊です。 |
| 12 | 現代思想入門 | 発展 | ドゥルーズやフーコーとの位置関係を確かめ、現代思想の見取り図を作りたい人に向きます。 |
| 13 | 哲学の余白 | 発展 | デリダの著作を何冊か読み終えてもっと深く潜りたいと思ったとき、次のステップとして手にとってほしい一冊です。 |
関連する選書記事として、フッサール、ソシュールも比較できます。

































