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とばり
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「深夜2時の読書論」管理人のトバリです。普段はWEBマーケティングの会社を運営しており、夜に本を読む時間が私の癒しです。当ブログでは、哲学・社会学・思想・小説など、人文系のおすすめ本を紹介しています。深夜の静けさの中で、あなたにとっての特別な一冊が見つかりますように。
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國分功一郎のおすすめ本12冊を難易度別に紹介

悩んでいる人

國分功一郎の本が気になるけど、『暇と退屈の倫理学』以外にどんな本があるのかよくわからない…。哲学書って難しそうだし、自分のレベルに合った本を選びたいな。

國分功一郎さんの本はスピノザ論から政治哲学、対談本まで多岐にわたるため、自分の関心や読書経験に合った一冊を選ぶのが意外と難しいジャンルです。

この記事では、國分功一郎のおすすめ本を代表作から発展書・対話篇まで12冊厳選しました。

本記事の内容は、下記のとおりです。

  • 代表作・入門書から読み始めたい方への5冊
  • 思想の深みに触れたい中上級者向けの発展書4冊
  • 対話・実践から國分哲学を知る3冊
  • 國分功一郎を理解するための3つのキーワード解説

この記事を読めば、あなたが読みたい本が絶対に見つかるはずです。

とばり|深夜2時の読書論 管理人
とばり
✍️ この記事を書いた人

哲学・思想・文学を中心に2,000冊以上を読了。初心者向けにおすすめ本をご紹介しています。運営者情報では、自宅の本棚や、これまで売却してきた書籍数も公開しています。本オタクです。

今回は難易度つきで入門書から上級者向けまで段階を分けて配置しているので、哲学の予備知識がなくても安心して読み始められます。

とばり

何から読むか迷ったら、まずは下の診断をやってみてください。

いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりの一冊が見つかります。

📚 國分功一郎おすすめ本診断

Q1. あなたが興味があるのは?

Q2. 読書の目的は?

Q2. どんなテーマに関心がある?

Q3. 哲学書は初めて?

Q3. 読みやすさと深さ、どちらを重視する?

あなたにおすすめの一冊は…

目次

國分功一郎とは?現代哲学をわかりやすく語る思想家

國分功一郎とは?現代哲学をわかりやすく語る思想家
國分功一郎とは?現代哲学をわかりやすく語る思想家

國分功一郎さんは1974年千葉県生まれの哲学者で、東京大学大学院総合文化研究科の教授を務めています。

専門はスピノザやドゥルーズを中心としたフランス現代思想ですが、その研究は書斎にとどまりません。

『暇と退屈の倫理学』は文庫版だけで累計40万部を突破し、東大・京大で最も読まれた本にも選ばれました。

小林秀雄賞や紀伊國屋じんぶん大賞などの受賞歴もあり、学術的な評価と一般読者からの支持を同時に集めている稀有な哲学者です。

小平市の住民運動に参加した経験から民主主義を問い直す著作を書くなど、哲学を現実の問題と結びつける姿勢が一貫しています。

國分功一郎の代表作・入門書おすすめ5選

國分功一郎の代表作・入門書おすすめ5選
國分功一郎の代表作・入門書おすすめ5選

まずは國分功一郎の思想に初めてふれる方におすすめの5冊を紹介します。

どれも新書や文庫で手に取りやすく、哲学の予備知識がなくても読み進められる入門書ばかりです。

  • 『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)
  • 『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)
  • 『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社現代新書)
  • 『目的への抵抗』(新潮新書)
  • 『手段からの解放』(新潮新書)

『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2021年512ページ
初心者向け

なぜ人は退屈するのか。

この素朴な問いから出発して、スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーといった哲学者たちの議論を横断しながら、現代の消費社会で「暇」と「退屈」がどんな問題を引き起こしているのかを解きほぐしていく一冊です。

文庫版で累計40万部をこえたロングセラーで、第2回紀伊國屋じんぶん大賞を受賞しています。

哲学書でありながら語り口がやわらかく、小説を読むように最後まで読み通せるのが最大の特徴です。

「気晴らし」と「贅沢」の違い、「消費」と「浪費」の違いといった切り口は、日々の暮らしを振り返るきっかけになります。

とばり

「最近なんとなく退屈だな」と感じている方に、最初の一冊としておすすめです。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「めっちゃ面白かったです。お堅そうな本なのに小説のようにすらすら読めます。」(blindthirdさん)
気になる口コミ:「引用が多く、著者自身の言葉がどこにあるのか分かりにくい。結論の「贅沢をしよう」は議論の厚みに比べてやや物足りなく感じた。」(読者さん)

『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)

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発行年ページ数本の難易度
2025年427ページ
中級者向け

「する」と「される」、能動と受動。

私たちは日常のほとんどをこの二つの枠で考えていますが、かつて古代ギリシャ語には「中動態」というもうひとつの文法カテゴリーが存在していました

本書は、この失われた文法を手がかりに「意志」や「責任」の概念そのものを根底から問い直す試みです。

小林秀雄賞と紀伊國屋じんぶん大賞のW受賞を果たし、依存症やケアの現場にまで影響を与えた異色の哲学書として知られています。

「自分の意志でやったのか」と問い詰められる場面で感じる違和感の正体が、この本を読むと見えてきます。

とばり

「何かを選んだのに、本当に自分で選んだのかわからない」と感じたことがある方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「本書は、近代西洋思想が当然視してきた「能動/受動」の区別そのものを疑い直す。」(KNさん)
気になる口コミ:「能動と受動という二分法に中動の存在を注意喚起した書物。面白い。自動詞、他動詞、その主体の関与度合いで2つに分かれるが、受動が中動から分離したという説は面白い。」(粥川裕平さん)

『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社現代新書)

著:國分功一郎
¥913 (2026/02/25 10:41時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2020年139ページ
入門〜初心者

17世紀の哲学者スピノザは、自由意志を否定しながら「自由の度合いを高めること」を説いた異色の思想家です。

本書はそのスピノザの核心を139ページで一気に駆け抜ける入門書で、哲学の予備知識がゼロでも読みこなせます。

善悪を「よい・わるい」ではなく「合う・合わない」で考えるスピノザの発想は、人間関係や仕事の場面で感じるモヤモヤに新しい角度から光を当ててくれます。

スピノザをもっと深く知りたくなったら、同じ著者の『スピノザ 読む人の肖像』へ進むルートもあります。

スピノザについてさらに掘り下げたい方は、スピノザのおすすめ本13選も参考にしてみてください。

とばり

新書一冊で哲学のものの見方がガラッと変わる体験をしたい方に、最適の入門書です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「スピノザ入門書として、要点が分かりやすく書かれているのでおすすめの一冊です。」(AJ2020さん)
気になる口コミ:「スピノザ哲学を初学者にも分かりやすく解説した入門書でありながら、現代社会への応用可能性にも触れる意欲的な一冊。」(やましさん)

『目的への抵抗』(新潮新書)

著:國分功一郎
¥772 (2026/03/03 12:12時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2023年148ページ
初心者向け

コロナ禍で「不要不急」という言葉が飛び交いました。

あらゆる行動に目的を求め、役に立たないものを切り捨てようとする社会の圧力に、國分さんは哲学の側から「待った」をかけます。

ソクラテスやアガンベンの議論を引きながら、「目的に縛られない自由」の意味を掘り下げていく148ページの新書です。

『暇と退屈の倫理学』で提示された問題意識をさらにコンパクトに、鋭く展開した一冊なので、代表作を読んだあとの二冊目として自然につながります

とばり

「忙しくしていないと不安になる」という感覚に覚えがある方に、読んでほしい一冊です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「一言一言が重く心に響きます。生きる上で哲学は重要ですね。」(Amazon 便利 !さん)
気になる口コミ:「読みやすいんだけど、本当なのかわからない。カント解釈とか大丈夫かわからない。」(やましたよしひささん)

『手段からの解放』(新潮新書)

著:國分功一郎
¥871 (2026/03/03 12:12時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2025年153ページ
初〜中級者向け

「楽しむとはどういうことか」。

『目的への抵抗』に続くシリーズ哲学講話の第2弾で、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理にカントの哲学を手がかりに迫ります。

本書のキーワードは「享受」です。

何かの役に立つから楽しむのではなく、楽しむこと自体に価値があるという感覚を取り戻す道筋を、哲学的に描いています。

2025年1月に刊行されたばかりの最新刊なので、國分哲学の「いま」を知りたい方にぴったりです。

とばり

趣味や遊びに罪悪感をおぼえてしまう方にとって、背中を押してくれる哲学書です。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「哲学シリーズですが、どれも読みやすく面白い本です。」(Amazon 便利 !さん)
気になる口コミ:「たばこ総合研究センターからの助成があるためか、本書はいきなり嗜好品の分析からスタートする。」(Consiliaさん)

思想の深みに触れる発展書おすすめ4選

思想の深みに触れる発展書おすすめ4選
思想の深みに触れる発展書おすすめ4選

入門書で國分哲学に馴染んだあとは、専門的なテーマに踏みこんだ発展書へ進んでみましょう。

原子力問題やドゥルーズ哲学、政治哲学史、スピノザの本格的な読解といった、より深い思索の世界が広がっています。

  • 『原子力時代における哲学』(晶文社)
  • 『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)
  • 『近代政治哲学 自然・主権・行政』(ちくま新書)
  • 『スピノザ 読む人の肖像』(岩波新書)

『原子力時代における哲学』(晶文社)

著:國分功一郎
¥1,940 (2026/03/03 12:12時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2019年288ページ
中級者向け

東日本大震災以降、「原発はなぜ止められないのか」という問いに多くの人が向き合いました。

國分さんはこの問いを、原子力の危険性を20世紀半ばにいち早く指摘していたハイデッガーの思想から読み解きます。

本書の前半は一般向けの連続講演を元にしており、哲学の専門用語に慣れていなくてもついていける構成です。

後半では「中動態」と「放下」の関係に踏みこんだ学術的な議論が展開され、3.11に対する哲学からの根源的な応答が凝縮されています。

とばり

哲学が現実の社会問題にどう切りこめるのかを体感したい方に、手に取ってほしい一冊です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「本書は、同じタイトルのもとに國分さんがおそらく一般人向けに行なった4回の連続講演の記録と、別の機会におそらく哲学の専門家向けに行われた1回の学会発表の記録とをもとにしている。」(M.A.さん)
気になる口コミ:「反原発運動に対する大きな声では言えない違和感と、ハイデガーの原子力時代への先見性と、筆者の注目する中動態とハイデガーの放下との親和性、この3つが筆者の足場である。」(我孫子tommyさん)

『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)

著:國分功一郎
¥1,485 (2026/02/28 08:21時点 | Amazon調べ)
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発行年ページ数本の難易度
2025年331ページ
上級者向け

フランスの哲学者ジル・ドゥルーズは、「差異」や「反復」「リゾーム」といった独自の概念で知られていますが、その全体像は掴みにくい思想家でもあります。

本書はスピノザ研究者でもある國分さんが、ドゥルーズ哲学の原理を体系的に整理した本格的な研究書です。

Amazon評価は★4.9と異例の高さで、「ドゥルーズの概念が初めてスッキリつながった」という声が目立ちます。

講談社学術文庫版の刊行も予定されており、ドゥルーズ入門の決定版になりうる一冊です。

ドゥルーズの著作をもっと知りたい方は、ドゥルーズのおすすめ本13選もあわせてどうぞ。

とばり

ドゥルーズの本を読んで「面白いけど何が言いたいのかわからなかった」という経験がある方に、最高の道しるべになります。

★★★★★ 4.9 Amazonレビュー
良い口コミ:「これまで、ドゥルーズ哲学の不思議な開放感に惹かれる一方、どうも多くの概念が混線して自分の中でスッキリとしなかった。」(あんごさん)
※まだレビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

『近代政治哲学 自然・主権・行政』(ちくま新書)

著:國分功一郎
¥968 (2026/03/03 12:12時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2015年210ページ
中・上級者向け

ボダン、ホッブズ、スピノザ、ルソー、ヒューム、カント、ヘーゲル、トクヴィル、マルクス、アーレント。

近代政治哲学の巨人たちの思想を、210ページの新書で一望できる贅沢な一冊です。

國分さんは「自然」「主権」「行政」という3つの軸を立てて、各思想家がこれらの概念をどう捉え直してきたかを追いかけます。

教科書的な通史とは異なり、思想家同士の議論の「つながり」と「断絶」が立体的に浮かぶ構成になっており、読み終えたあとにニュースの政治報道の見え方が変わります。

とばり

政治哲学の全体像をコンパクトに把握したい方にとって、最適な入門書です。

★★★★★ 4.5 Amazonレビュー
良い口コミ:「久々に知的に興奮した本になった。昔教科書でホッブズを知った時は、人間の本性に反する不愉快なことを言う人だなという感想だったが、本書を読み終えた今、功利主義哲学は全く違う印象になった。」(It could be fineさん)
気になる口コミ:「どのような流れで近代政治が生まれてきたのかを、端的に解説している。哲学者たちの考えは概ね似通ったところがあるが、細かいところで差異がある。」(まさあきさん)

『スピノザ 読む人の肖像』(岩波新書)

著:國分 功一郎
¥1,408 (2026/03/03 12:12時点 | Amazon調べ)
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発行年ページ数本の難易度
2022年372ページ
上級者向け

『はじめてのスピノザ』で入門を果たしたあと、その先に待っているのが本書です。

テキストを一行ずつ精読しながら、スピノザがどのように哲学書を「読む人」だったのかを浮かび上がらせる構成は、通常の哲学解説書とは一線を画しています。

372ページの新書とは思えないボリュームですが、國分さんの文章の力でページをめくる手がとまりません。

スピノザの『エチカ』を原典で読みたくなるほどの知的興奮を味わえる一冊です。

スピノザの著作全体を見渡したい方は、スピノザのおすすめ本13選も参考にしてみてください。

とばり

スピノザ哲学にハマりかけている方が次に読むべき、本格派のための一冊です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「スピノザ哲学のことを殆ど知らなかったのですが、國分氏の本を読んで、現代の視点でも腑に落ちるところの多々ある哲学であることに驚きました。」(久永公紀さん)
※まだレビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

対話・実践から知る國分功一郎おすすめ3選

対話・実践から知る國分功一郎おすすめ3選
対話・実践から知る國分功一郎おすすめ3選

ここからは、対談や人生相談、住民運動といった「実践」の場で國分哲学にふれられる3冊を紹介します。

論文調の哲学書とは違ったアプローチで、國分さんの考え方の核が浮かび上がってきます。

  • 『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書)
  • 『哲学の先生と人生の話をしよう』(朝日文庫)
  • 『言語が消滅する前に』(幻冬舎新書)

『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書)

スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2013年254ページ
初心者向け

東京都小平市で50年以上前に計画された都道建設。

住民投票を求める運動に自ら参加した國分さんが、その経験を通じて民主主義の根本的な問題を考察したルポルタージュ的哲学書です。

行政の「立法府と行政府の関係」に注目し、「選挙で代表を選ぶだけでは民主主義は機能しない」と論じるくだりは、ふだんニュースを見ていて感じるモヤモヤを言語化してくれます。

哲学者が書斎を飛び出して市民運動に身を投じたからこそ書けた、理論と実践が交差する稀有な一冊です。

とばり

選挙のたびに「投票しても何も変わらない」と感じている方に、読んでほしい本です。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「現在の民主主義を考える非常に面白い視点でした!今までもやっとしていたものが、少しクリアになった気分です。」(Kindleのお客様さん)
気になる口コミ:「社会との戦い方。これもひとつの戦い方だと思うけれど、残念ながら、どうして有名人の権威みたいなものにまだ寄りかかるのかなあ。」(ハテナさん)

『哲学の先生と人生の話をしよう』(朝日文庫)

著:國分 功一郎
¥776 (2026/03/03 12:13時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2020年250ページ
入門〜初心者

恋愛、仕事、人間関係、生き方。

読者から寄せられた人生相談に、國分さんがメール形式で答えていく異色の哲学書です。

相談の内容は切実で、哲学者がそれにどう向き合うかが手に取るように伝わる構成になっています。

回答は一見やさしい口調ですが、その背後には國分さんの哲学的なものの見方がしっかり根を張っています。

行間を読みこむと哲学入門書以上に深い思考に出会える、不思議な読後感の本です。

とばり

哲学書を読むのはハードルが高いけれど、國分さんの考え方には興味がある方に、入口としておすすめです。

★★★★☆ 4.3 Amazonレビュー
良い口コミ:「行間を読んだり、書かれていない部分を読み取ったりと、とても奥が深いQandAです。口語体で楽しめる本だと思う。」(HALUさん)
気になる口コミ:「東大教授の哲学者である國分功一郎さんが、メールベースで行った人生相談を集めた本です。」(sanjunioさん)

『言語が消滅する前に』(幻冬舎新書)

著:國分功一郎
¥450 (2026/03/03 11:40時点 | Amazon調べ)
スクロールできます
発行年ページ数本の難易度
2021年182ページ
初〜中級者向け

國分功一郎さんと千葉雅也さん。

現代日本を代表するふたりの哲学者が、SNS時代に言語が「消滅」していく危機感について語り合った対談集です。

哲学のアカデミックな議論でありながら、対話形式なので読みやすく、ふたりの息の合ったやりとりにグイグイ引きこまれます。

カントやデカルトを正面から批判する場面もあり、既存の哲学史の枠におさまらない思考のスリルを味わえます。

千葉雅也さんの著作に興味がある方は、千葉雅也のおすすめ本もあわせてどうぞ。

とばり

國分功一郎と千葉雅也、両者の思考の交差を一冊で味わえる贅沢な対談です。

★★★★☆ 4.4 Amazonレビュー
良い口コミ:「これすごいです。カントやデカルトがどう言うた、ではなく、カントやデカルトではない哲学の良さ、カントデカルトの問題点などを包み隠さず、語ってくれてます。」(ジャネリオンさん)
※まだレビューが少ないため、気になる口コミは省略しています。

國分功一郎を理解するための3つのキーワード

國分功一郎を理解するための3つのキーワード
國分功一郎を理解するための3つのキーワード

國分功一郎さんの著作を読み進めるうえで、繰り返し登場する3つのキーワードを押さえておくと、理解がぐっと深まります。

中動態

古代ギリシャ語において、能動態と受動態の間に存在した文法カテゴリーです。

「する」でも「される」でもない行為のあり方を指し、國分さんはこの概念を手がかりに近代の「意志」と「責任」の枠組みそのものを問い直しました

依存症やケアの現場で「自分の意志で選んだのか」と問い詰めることの暴力性を考えるとき、中動態という視点は欠かせません。

スピノザ

17世紀オランダの哲学者バルーフ・デ・スピノザは、國分哲学の土台をなす存在です。

自由意志を否定しつつ「自由の度合い」を高めることを説いたスピノザの思想は、善悪の彼岸から「合う・合わない」で世界を見る發想を國分さんに与えました。

入門の『はじめてのスピノザ』から本格論の『スピノザ 読む人の肖像』まで、國分さんのスピノザ研究は段階を踏んで読み進められるようになっています。

暇と退屈

消費社会のなかで人はなぜ退屈するのか。

この問いは國分さんの代表作『暇と退屈の倫理学』の中心テーマであり、以降の著作にも通底する問題意識です。

「気晴らし」ではなく「浪費」的に楽しむこと、目的に支配されない自由な行為。

この発想は『目的への抵抗』『手段からの解放』へと引きつがれ、國分哲学の縦軸を形づくっています。

國分功一郎のおすすめ本についてのよくある質問

國分功一郎のおすすめ本についてのよくある質問
國分功一郎のおすすめ本についてのよくある質問

國分功一郎さんの本についてよく寄せられる質問をまとめました。

國分功一郎の本で初心者が最初に読むべき一冊は?

『暇と退屈の倫理学』がおすすめです。

哲学の予備知識がなくてもページをめくる手がとまらないほど読みやすく、累計40万部のロングセラーでもあります。

もう少し薄い本から始めたい方は、139ページの『はじめてのスピノザ』か148ページの『目的への抵抗』が入口としてぴったりです。

國分功一郎の本を読む順番はありますか?

厳密な順番はありませんが、以下のルートがスムーズです。

まず『暇と退屈の倫理学』で國分哲学の全体像をつかみ、次に『目的への抵抗』→『手段からの解放』と新書シリーズを読み進めます。

スピノザに興味が出たら『はじめてのスピノザ』→『スピノザ 読む人の肖像』の順に進むのがおすすめです。

國分功一郎と千葉雅也の関係は?

千葉雅也さんは國分功一郎さんの東京大学大学院時代の後輩にあたり、ともにドゥルーズ研究から出発した哲学者です。

共著『言語が消滅する前に』では、SNS時代の思考と言語の危機について率直に語り合っています。

千葉雅也さんの著作に興味がある方は、千葉雅也のおすすめ本もあわせてご覧ください。

スピノザの本が複数ありますがどう違うの?

國分さんのスピノザ本は2冊あり、レベルがはっきり分かれています。

『はじめてのスピノザ』は139ページの新書で、スピノザの思想を予備知識ゼロでも理解できる入門書です。

『スピノザ 読む人の肖像』は372ページの本格的な研究書で、テキスト精読を通じてスピノザの全体像を描き出しています。

入門書で「もっと知りたい」と感じたら、研究書へステップアップするのがおすすめです。

本をお得に効率よくインプットするコツ2選

本をお得に効率よくインプットするコツ2選
本をお得に効率よくインプットするコツ2選

ここからは、今回紹介した本をお得に読む方法を2つ紹介します。

12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

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12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。

月額1,500円で12万冊以上が聴き放題になり、通勤中や家事の合間にも読書の時間を確保できます。

哲学書は繰り返し聴くことで理解が深まるので、紙の本と併用するスタイルがとくにおすすめです。

30日間の無料体験があるので、まずは気になる一冊を試してみてください。

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※クリックすると公式サイトに飛びます

500万冊が読み放題のKindle Unlimited

500万冊が読み放題のKindle Unlimited
500万冊が読み放題のKindle Unlimited

Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。

新書やビジネス書も豊富にラインアップされているので、気になった本をすぐにダウンロードして読み始められます

対象タイトルは定期的に入れ替わるため、読みたい本が対象になっているうちに読んでおくのがコツです。

\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /

※クリックすると公式サイトに飛びます

まとめ

まとめ
まとめ

國分功一郎さんのおすすめ本12冊を、難易度別に紹介しました。

書名難易度ひとことガイド
暇と退屈の倫理学迷ったらまずこの一冊
中動態の世界意志と責任を問い直す
はじめてのスピノザ最も読みやすい入門書
目的への抵抗新書で読める哲学講話
手段からの解放2025年最新刊
原子力時代における哲学社会問題×哲学
ドゥルーズの哲学原理ドゥルーズ入門の決定版
近代政治哲学政治哲学史を一望
スピノザ 読む人の肖像本格スピノザ論
来るべき民主主義哲学×市民運動
哲学の先生と人生の話をしよう人生相談形式で気軽に
言語が消滅する前に千葉雅也との対談

まず一冊選ぶなら、『暇と退屈の倫理学』がおすすめです。

哲学の予備知識がなくても、ページをめくる手がとまらないほど読みやすく、國分功一郎という哲学者の思考のエッセンスが詰まっています。

読み終えたあとは、スピノザルートでも新書シリーズルートでも、自分の関心に合った方向に進んでみてください。

今日この記事で出会った一冊が、あなたのものの見方を静かに変えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

とばりのアバター とばり 管理人

ブログ「深夜2時の読書論」の管理人🦉 2,000冊以上の本を読んできました|人文書の「何から読めばいい?」を解決します|好み:哲学/思想/社会学/ミステリー/SF|幼少期は『大泥棒ホッツェンプロッツ』を愛読。

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