悩んでいる人レヴィ=ストロースの本って難しそうで、どこから読めばいいかわかりません。
その不安は当然です。レヴィ=ストロースの著作は学術書が中心で、哲学や人類学の予備知識がないと挫折しやすい作家です。
この記事では、レヴィ=ストロースの本を12冊厳選し、初心者でも迷わない読む順番付きで紹介しました。
本記事の内容は、下記のとおりです。
- 入門書4冊+代表作5冊+関連書3冊
- 初心者が挫折しない読む順番付き
- すべて難易度とこんな人におすすめ付き
この記事を読めば、レヴィ=ストロースの世界に無理なく入っていける一冊が必ず見つかるはずです。
レヴィ=ストロースは「読む順番」で理解度がまるで変わる思想家です。まず解説書で全体像を掴み、読みやすい原著から段階的に難易度を上げていく構成にしました。
どの本から読めばいいか迷っている方は、下の診断をやってみてください。
いくつかの質問に答えるだけで、あなたにぴったりの一冊が見つかります。
レヴィ=ストロースを理解する入門書・解説書おすすめ4選


レヴィ=ストロースの入口として最適な解説書を4冊選びました。まずはここで構造主義の基礎を固めてください。
- 『はじめての構造主義』(講談社現代新書)
- 『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)
- 『レヴィ=ストロース入門』(ちくま新書)
- 『レヴィ=ストロース 野生の思考』(NHK出版)
『はじめての構造主義』(講談社現代新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1988年 | 232ページ | 入門 |
構造主義とは何かを1冊で理解できる、30年以上読み継がれたロングセラーです。
レヴィ=ストロースが構造主義の理論に至るまでの道のりと、その分析手法を平易な言葉で解説しています。
親族の構造、神話の分析、ブリコラージュなど、構造主義の核心に触れる最初の一冊として最適です。
レヴィ=ストロースを読む前に、まずこの本で「構造」という考え方を掴んでください。
構造主義って何?という方に、迷わずおすすめできる最初の一冊です。
『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2002年 | 170ページ | 入門 |
内田樹の軽妙な文体で構造主義を解説した入門書です。
ソシュール、フーコー、バルト、ラカン、そしてレヴィ=ストロースという5人の思想家を通じて構造主義の全体像が見えてきます。
哲学書を読んだことがない方でも、寝転びながら読める気軽さが最大の魅力です。
はじめての構造主義と合わせて読むと、理解が一気に深まります。
難しい本が苦手な方に、構造主義の「雰囲気」から入れる一冊です。
『レヴィ=ストロース入門』(ちくま新書)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2000年 | 221ページ | 初〜中級者向け |
レヴィ=ストロースの主要3著作を体系的に読み解く、本格的な入門書です。
親族の基本構造、野生の思考、神話論理という三大著作の核心を、一冊で把握できる構成になっています。
入門書2冊を読んだあとに進むと、原著に挑む前の「地図」として機能します。
入門書を読み終えた方が、原著に進む前に読んでおきたい「中間地点」の一冊です。
『レヴィ=ストロース 野生の思考』(NHK出版)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 126ページ | 入門〜初心者 |
NHK「100分de名著」のテキストで、レヴィ=ストロースの代表作を解説しています。
中沢新一がナビゲーターを務め、ブリコラージュや野生の思考の概念をテレビ的にわかりやすく解説しています。
薄くて読みやすいので、構造主義の核心を短時間で掴みたい方に最適です。
時間がない方でも、1〜2時間で野生の思考の核心に触れられます。
レヴィ=ストロースの代表作・主著おすすめ5選


解説書で基礎を固めたら、いよいよ原著へ。読みやすい順に並べましたので、上から順番に読み進めてください。
- 『悲しき熱帯 1』(中公クラシックス)
- 『人種と歴史/人種と文化』(みすず書房)
- 『野生の思考』(みすず書房)
- 『構造人類学』(みすず書房)
- 『神話論理1 生のものと火を通したもの』(みすず書房)
『悲しき熱帯 1』(中公クラシックス)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2001年 | 372ページ | 初〜中級者向け |
レヴィ=ストロース本人の文章に触れるなら、まずこの一冊です。
ブラジルの先住民社会でのフィールドワークを綴った自伝的紀行文で、学術書ではなく「旅の記録」として読めます。
文明批評、哲学、民族誌が渾然一体となった、20世紀を代表する名著です。
構造主義の理論を知らなくても、一人の知識人の冒険譚として楽しめます。
レヴィ=ストロース本人の言葉で、構造主義が生まれた現場を追体験できます。
『人種と歴史/人種と文化』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2019年 | 152ページ | 初心者向け |
ユネスコの依頼で書かれた、人種と文化の多様性についての短い論考です。
「文明の進歩」という西洋中心の考え方を根底から問い直す、レヴィ=ストロースの問題意識が凝縮されています。
152ページと薄く、レヴィ=ストロースの原著のなかで最も読みやすい一冊です。
多文化共生や異文化理解に関心がある方に、最初に手に取ってほしい原著です。
『野生の思考』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1976年 | 408ページ | 中・上級者向け |
レヴィ=ストロースの最も有名な著作であり、構造主義の記念碑的作品です。
「未開社会」の人々の思考が、西洋近代科学と同じく論理的であることを証明した革命的な一冊です。
「ブリコラージュ」という概念を提唱し、サルトルの実存主義と対決した最終章は哲学史上の名場面です。
難易度は高いですが、入門書を読んだあとなら十分に挑戦できます。
構造主義を本格的に理解したい方に、避けて通れない一冊です。
『構造人類学』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 1972年 | 488ページ | 上級者向け |
構造主義人類学の理論的基礎をまとめた論文集です。
神話の構造分析、親族の理論、言語学と人類学の関係など、レヴィ=ストロースの方法論の核心が詰まっています。
個々の論文が独立しているので、興味のある章から読み進めることもできます。
方法論に興味がある方に、構造主義のツールキットとして読んでほしい一冊です。
『神話論理1 生のものと火を通したもの』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2006年 | 2000ページ | 上級者向け |
南北アメリカの先住民神話を構造的に分析した、全4巻の大著の第1巻です。
「生のもの」と「火を通したもの」という対立から、神話に普遍的な構造が存在することを示そうとします。
レヴィ=ストロースの知的野心の到達点であり、構造主義人類学の最高峰です。
読み通すには相当の覚悟が必要ですが、人類の思考の深層に触れる体験ができます。
構造主義を極めたい方に、最後に挑んでほしい大著です。
レヴィ=ストロースをさらに深く学ぶ関連書おすすめ3選


代表作を読んだあとに手を伸ばすと、レヴィ=ストロースの思想がより立体的に見えてくる3冊です。
- 『レヴィ=ストロース 構造』(講談社学術文庫)
- 『構造・神話・労働』(みすず書房)
- 『神話と意味』(みすず書房)
『レヴィ=ストロース 構造』(講談社学術文庫)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2020年 | 326ページ | 中級者向け |
レヴィ=ストロースの生涯と思想を辿る、本格的な評伝です。
人物像から思想を理解するアプローチで、著作だけでは見えないレヴィ=ストロースの全体像が浮かびあがります。
トーテミスム批判やブリコラージュ概念の成立過程が丁寧に解説されています。
レヴィ=ストロースという人間そのものに興味がある方におすすめです。
『構造・神話・労働』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2008年 | 194ページ | 初〜中級者向け |
1977年に来日した際の講演をまとめた一冊です。
日本文化への深い関心と、西欧近代を相対化する視点が、講演という形式で平易に語られています。
日本人の読者にとって、レヴィ=ストロースが日本をどう見ていたかを知る貴重な資料です。
日本との接点からレヴィ=ストロースに入りたい方に、親しみやすい一冊です。
『神話と意味』(みすず書房)
| 発行年 | ページ数 | 本の難易度 |
|---|---|---|
| 2016年 | 112ページ | 初心者向け |
カナダのラジオ講演をまとめた、レヴィ=ストロースの神話研究の核心を簡潔に伝える一冊です。
神話論理の膨大な議論を、一般の聴衆に向けてわかりやすく凝縮した内容です。
112ページと最も薄く、神話研究のエッセンスを短時間で掴めます。
神話論理に興味があるけれど大著は怖い方に、最適な「予行演習」です。
構造主義の周辺をさらに学びたい方には、以下の記事もおすすめです。
文化人類学の本おすすめ15選 ポスト構造主義の本おすすめ10選レヴィ=ストロースの本をお得に効率よくインプットするコツ2選


レヴィ=ストロースの著作をお得に楽しむなら、Amazonの読書サービスを活用するのがおすすめです。
12万冊が耳で聴けるAudibleプレミアム


Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。
月額1,500円で12万冊以上の本が聴き放題になります。構造主義の入門書は耳で聴いても理解しやすいので、通勤時間の活用にもおすすめです。
30日間の無料体験があるので、気になる方はまず試してみてください。
\ 12万冊以上の本を耳から聴ける! /
※クリックすると公式サイトに飛びます
500万冊が読み放題のKindle Unlimited


Kindle Unlimitedは、月額980円で500万冊以上の電子書籍が読み放題になるサービスです。
レヴィ=ストロースの解説書や構造主義関連の入門書もKindle版で配信されています。
こちらも30日間の無料体験があります。
\ 500万冊の電子書籍が読み放題 /
※クリックすると公式サイトに飛びます
レヴィ=ストロースのおすすめ本に関するよくある質問


レヴィ=ストロース作品についてよく聞かれる質問をまとめました。
レヴィ=ストロースは何がすごいの?
レヴィ=ストロースは、「未開社会」の人々の思考が西洋近代科学と同じく論理的であることを証明した人類学者です。構造主義という20世紀最大の思想運動を創始し、哲学、文学、社会学に計り知れない影響を与えました。
レヴィ=ストロースと構造主義の関係は?
レヴィ=ストロースは構造主義の創始者です。言語学者ソシュールの構造分析の手法を人類学に応用し、親族関係や神話に普遍的な「構造」が存在することを示しました。
レヴィ=ストロースを最初に何から読めばいい?
まず橋爪大三郎「はじめての構造主義」で全体像を掴み、次にレヴィ=ストロース本人の「悲しき熱帯」、そして代表作「野生の思考」へと進むのがおすすめです。
ブリコラージュとは何?
ブリコラージュとは「手元にあるもので間に合わせる」思考方法のことです。レヴィ=ストロースは「野生の思考」のなかで、未開社会の人々がこの方法で高度な知的体系を築いていることを示しました。
まとめ


レヴィ=ストロースのおすすめ本12冊を、入門書から代表作、関連書まで読む順番付きで紹介しました。
迷ったときの参考に、一覧表をまとめておきます。
| 書名 | 出版社 | 難易度 |
|---|---|---|
| 『はじめての構造主義』 | 講談社現代新書 | |
| 『寝ながら学べる構造主義』 | 文春新書 | |
| 『レヴィ=ストロース入門』 | ちくま新書 | |
| 『レヴィ=ストロース 野生の思考』 | NHK出版 | |
| 『悲しき熱帯 1』 | 中公クラシックス | |
| 『人種と歴史/人種と文化』 | みすず書房 | |
| 『野生の思考』 | みすず書房 | |
| 『構造人類学』 | みすず書房 | |
| 『神話論理1 生のものと火を通したもの』 | みすず書房 | |
| 『レヴィ=ストロース 構造』 | 講談社学術文庫 | |
| 『構造・神話・労働』 | みすず書房 | |
| 『神話と意味』 | みすず書房 |
レヴィ=ストロースの著作は、一冊読むと「人間の思考の深さ」に驚かされます。
まずは「はじめての構造主義」か「悲しき熱帯」あたりから手に取って、構造主義の世界に足を踏み入れてみてください。



















