悩んでいる人光文社古典新訳文庫の名前は知っているけど、最初の1冊を選べない……。
名作を読みたくても、長さ、難しさ、訳の違いがわからないと、最初の1冊で迷ってしまいます。
この記事では、光文社古典新訳文庫の小説と哲学書を、初心者が手に取りやすい順に20冊紹介します。
2,000冊以上の本を読んできた僕が、物語の入りやすさ、思想的な深さ、読み継ぎやすさをもとに選びました。
正しい巻と訳者を確認しているので、読了後は自分の興味と読書経験に合う20冊から、最初に読む一冊を選べます。
本を無料で読む方法を知っていますか?
今回紹介する本には、オーディブルやKindle Unlimitedで無料で楽しめるものもあります。
2つの違いは、
- オーディブル:家事や移動中に本を聴きたい人向け
- Kindle Unlimited:スマホやタブレットで本を読みたい人向け
このような感じ。
本1冊以下の料金で何万冊も読み放題、聴き放題になるので、使わないともったいないです。
本を聴きたい方はオーディブルをどうぞ
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本を読みたい方はKindle Unlimitedをどうぞ
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kindleアプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットでも使えます。2,000冊以上読んできた僕も、かなりお世話になりました。
1位:『春にして君を離れ』(アガサ・クリスティー)
家族のために生きてきたと信じる女性が、旅の途中で自分の人生を見つめ直す心理小説です。
ミステリー作家アガサ・クリスティーの作品を、廣野由美子が光文社古典新訳文庫で訳しています。
ジョーンは列車が立ち往生した時間に家族との関係をたどり、これまで直視してこなかった自分の姿に近づいていきます。
短い物語で人間心理の怖さを味わいたい人の、最初の一冊に向いています。
2位:『カラマーゾフの兄弟1』(ドストエフスキー)
カラマーゾフ家の父子と兄弟を通して、信仰、理性、欲望、罪を描く長編小説の第1巻です。
ロシア文学研究者の亀山郁夫が、ドストエフスキーの最後の長編を訳しています。
第1巻では、性格の異なる兄弟と父フョードルの関係が描かれ、後の事件につながる対立が整えられます。
人物関係を一巻ずつ整理しながら、世界文学の大作に挑戦したい人におすすめです。
3位:『罪と罰1』(ドストエフスキー)
独自の理論を信じて犯罪に手を染めた青年の、追詰められる意識を描く長編の第1巻です。
ドストエフスキーの代表作を、ロシア文学研究者の亀山郁夫が訳しています。
ラスコーリニコフは自分の考えを実行に移した直後から、恐怖と自己正当化の間で揺れ始めます。
事件の展開と思想的な問いを同時に読みたい人に向いています。
4位:『高慢と偏見(上)』(オースティン)
思い込みと誤解を抱えたエリザベスとダーシーが、互いを見直していく長編小説の上巻です。
ジェイン・オースティンの代表作を、英米文学翻訳家の小尾芙佐が訳しています。
上巻では、財産と結婚の事情を背景に、登場人物たちの会話が偏見を強めていく様子が描かれます。
恋愛小説と人間観察を同時に楽しみたい人におすすめです。
5位:『ロミオとジュリエット』(シェイクスピア)
対立する両家に生まれた若者の恋と、その先にある悲劇を描く戯曲です。
シェイクスピアの代表的な悲劇を、小田島創志が光文社古典新訳文庫で訳しています。
ロミオとジュリエットは短い期間に結婚を誓いますが、周囲の争いと連絡の行き違いが運命を狂わせます。
会話中心の文章でシェイクスピアに入りたい人に向いています。
6位:『緋文字』(ホーソーン)
17世紀のピューリタン社会で、罪の印を負わされた女性の孤立と尊厳を描く小説です。
アメリカ文学の作家ホーソーンの代表作を、翻訳家の小川高義が訳しています。
ヘスターは胸に緋色の文字を縫い付けたまま、娘を育てながら周囲の視線と向き合います。
罪、制裁、赦しを人物の生活から考えたい人におすすめです。
7位:『タイムマシン』(ウェルズ)
時間旅行を成功させた発明家が、遠い未来で人類社会の変貌を見るSF小説です。
H・G・ウェルズの古典的な作品を、翻訳家の池央耿が訳しています。
時間旅行者が訪れた未来では、人類が異なる生き方をする二つの集団に分かれています。
小説として読みやすく、文明や階級についても考えられる古典を探す人に向いています。
8位:『変身/掟の前で 他2編』(カフカ)
ある朝、巨大な虫のような姿になったグレーゴルと家族を描く『変身』を含む4編です。
カフカの作品を、ドイツ文学研究者の丘沢静也が訳しています。
『変身』では家計を支えていたグレーゴルが労働できなくなり、家族内の他者として扱われていきます。
不条理文学を一冊で複数試し、自分に合う作品を見つけたい人におすすめです。
9位:『クリスマス・キャロル』(ディケンズ)
他人を近づけない守銭奴スクルージが、三人の精霊と人生を振り返る物語です。
ディケンズの代表作を、翻訳家の池央耿が訳しています。
スクルージは過去、現在、未来の光景に触れ、これまでの態度が自分と周囲に何をもたらすかを知ります。
短めの海外古典から始め、物語の読後感も楽しみたい人に向いています。
10位:『初恋』(トゥルゲーネフ)
16歳の少年が年上の女性に惹かれ、彼女を取り巻く大人の世界に触れる中編小説です。
トゥルゲーネフの作品を、ロシア・ポーランド文学研究者の沼野恭子が訳しています。
少年の憂いと高揚感は、恋の相手が隠していた関係を知ることで大きく揺さぶられます。
長編のロシア文学に進む前に、人物の心の動きを追う古典を読みたい人におすすめです。
11位:『楽しい川辺』(ケネス・グレアム)
モグラ、川ネズミ、ヒキガエルたちが、英国の川辺で暮らす児童文学です。
ケネス・グレアムの古典を、英米文学の翻訳を手がける麻生九美が訳しています。
川辺の生活になじんでいくモグラと、衝動的なヒキガエルが起こす騒動が対照的に描かれます。
冒険だけでなく、友情と居場所を描く海外古典を読みたい人に向いています。
12位:『フロイト、不安について語る』(フロイト)
フロイトが不安と自我の関係を論じたテキストを収めた一冊です。
精神分析の体系をつくったフロイトの文章を、思想史研究者の中山元が訳しています。
不安を危険への反応だけでなく、自我が心の内外に対応するための信号として論じます。
精神分析の用語を、日常の不安と結びつけて学びたい人におすすめです。
13位:『ソクラテスの弁明』(プラトン)
死刑の可能性に直面したソクラテスが、法廷で自らの問い方と生き方を語る対話篇です。
プラトンの代表的な著作を、古代ギリシア哲学研究者の納富信留が訳しています。
ソクラテスは若者を腐敗させ神を信じないという告発に対し、相手に問いを返しながら反論します。
物語の形で哲学者の論証を追い、原典に入りたい人に向いています。
14位:『人生の短さについて 他2篇』(セネカ)
人生の短さ、心の平静、幸福な生活をセネカが論じた三編を収めた一冊です。
古代ローマのストア派哲学者セネカの著作を、古代ギリシア・ローマ哲学研究者の中澤務が訳しています。
時間が足りないのではなく、自分で使える時間を他人や欲望に渡しているのではないかと問います。
日々の時間の使い方を、ストア派の原典から見直したい人におすすめです。
15位:『幸福について』(ショーペンハウアー)
幸福を運や財産だけに求めず、個人の性格、所有、社会的な地位に分けて考える哲学エッセイです。
ドイツの哲学者ショーペンハウアーの文章を、ドイツ文学の翻訳を手がける鈴木芳子が訳しています。
外的な条件を無限に増やすより、欲求と期待をどう扱うかが生活の満足を左右すると論じます。
幸福について、前提知識なしで哲学者の原文を読みたい人に向いています。
16位:『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(カント)
国家間の平和と、人が自分の理性を使うことを論じたカントの五編を収めた一冊です。
ドイツ近代哲学の中心人物カントの論文を、思想史研究者の中山元が訳しています。
『永遠平和のために』では平和を善意だけに委ねず、法と国家間の仕組みとして構想します。
カントの三批判書に進む前に、政治と啓蒙を扱う論文から読みたい人におすすめです。
17位:『善悪の彼岸』(ニーチェ)
善悪を固定的な基準とみなす考え方を疑い、哲学者の価値判断そのものを問う原典です。
ニーチェの中期の代表作を、思想史研究者の中山元が訳しています。
哲学者が中立な真理を語っているという前提に切り込み、思想の背後にある欲望や視点を検討します。
断片的な言葉だけでなく、ニーチェの論証を原典で追いたい人に向いています。
18位:『読書について』(ショーペンハウアー)
本を読むこと、自分で考えること、他人に読ませる文章を書くことの関係を論じたエッセイです。
ショーペンハウアーの読書論を、ドイツ文学の翻訳を手がける鈴木芳子が訳しています。
他人の思考を追い続ける多読は、自分の考えを育てる時間を奪うという警告が中心にあります。
読書量を増やすだけでなく、思考に結びつく読み方を見直したい人におすすめです。
19位:『論理哲学論考』(ヴィトゲンシュタイン)
世界、言語、論理の関係を7つの大項目と番号付きの命題で組み立てた哲学書です。
ウィトゲンシュタインの代表作を、ドイツ文学研究者の丘沢静也が訳しています。
事実が命題でどう表されるかを追った末に、言語で語れる範囲とその限界を示します。
平易な入門書ではなく、短い命題を行きつ戻りつ考える原典に挑戦したい人向けです。
20位:『共産党宣言』(マルクス)
資本主義社会の階級関係を整理し、共産主義者の目標を示した政治文書です。
マルクスとエンゲルスが1848年に発表した文章を、思想史研究者の森田成也が訳しています。
産業の拡大によってブルジョアとプロレタリアの関係がどう変化したかを述べ、国境を越えた連帯を訴えます。
賛否の結論から入らず、後の社会思想に影響した文章を原文で確かめたい人に向いています。
光文社古典新訳文庫のおすすめ本についてのよくある質問
光文社古典新訳文庫の本をお得に効率よく読むコツ2選


古典は、耳で全体をつかみ、気になった章を文字で読み直すと進めやすくなります。
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まとめ:光文社古典新訳文庫のおすすめ本ランキング20選


20冊のランキングを、書名、著者、ジャンルとともに一覧へまとめました。
| ランキング | 書名 | 著者 | ジャンル | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 春にして君を離れ | アガサ・クリスティー | 海外小説・文学 | |
| 2位 | カラマーゾフの兄弟1 | ドストエフスキー | 海外小説・文学 | |
| 3位 | 罪と罰1 | ドストエフスキー | 海外小説・文学 | |
| 4位 | 高慢と偏見(上) | オースティン | 海外小説・文学 | |
| 5位 | ロミオとジュリエット | シェイクスピア | 海外小説・文学 | |
| 6位 | 緋文字 | ホーソーン | 海外小説・文学 | |
| 7位 | タイムマシン | ウェルズ | 海外小説・文学 | |
| 8位 | 変身/掟の前で 他2編 | カフカ | 海外小説・文学 | |
| 9位 | クリスマス・キャロル | ディケンズ | 海外小説・文学 | |
| 10位 | 初恋 | トゥルゲーネフ | 海外小説・文学 | |
| 11位 | 楽しい川辺 | ケネス・グレアム | 海外小説・文学 | |
| 12位 | フロイト、不安について語る | フロイト | 哲学・思想 | |
| 13位 | ソクラテスの弁明 | プラトン | 哲学・思想 | |
| 14位 | 人生の短さについて 他2篇 | セネカ | 哲学・思想 | |
| 15位 | 幸福について | ショーペンハウアー | 哲学・思想 | |
| 16位 | 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 | カント | 哲学・思想 | |
| 17位 | 善悪の彼岸 | ニーチェ | 哲学・思想 | |
| 18位 | 読書について | ショーペンハウアー | 哲学・思想 | |
| 19位 | 論理哲学論考 | ヴィトゲンシュタイン | 哲学・思想 | |
| 20位 | 共産党宣言 | マルクス | 哲学・思想 |
おすすめ度は、初めて読む人の入りやすさと、作品のテーマを考える深さをもとにした本記事独自の目安です。
別の訳と収録作品も比べたい人は、岩波文庫のおすすめ本も参考にしてください。




























